9月23日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の舞台となるスポーツランドSUGOは、朝方まで降り続いていた雨の影響でコースは完全ウェット。しかし、午後の予選、明日の決勝は天候が回復することが確実視されているため、朝9時からのフリー走行では、各チームはあえてリスクを冒してアタックすることはせず、マシンチェックと予選に向けてのタイヤの皮むきに時間を費やした。
走行開始時は全車レインタイヤを履いてコースイン。周回を重ねるにつれてレコードラインは乾いていき、各チームはドライタイヤへの交換するタイミングを計っていたが、風がほとんどなく、日も照ることはなかったため、思ったよりコース状況は回復しなかった。レインタイヤでのベストは#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)の1分14秒194。
それでも、開始から40分が過ぎた頃から各車ピットイン。#10塚越広大(REAL SF14)がドライタイヤに換えてコースインすると、堰を切ったように各車ドライタイヤでコースに戻った。ただ、ほとんどのマシンがタイムアタックはせず、予選に向けニュータイヤの皮むき作業に終始した。
そんななか、#36アンドレ・ロッテラー(VANTELIN KOWA TOM'S SF14)、#3ニック・キャシディ(フジ・コーポレーションKONDO SF14)、#7フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS SF14)の3台は果敢にタイムを削り、最後に#3ローゼンクヴィストが1分9秒895をマークしてフリー走行を締めくくった。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum