Japanese F3

JF3:第12,13戦富士公式予選 トムス勢がフロントロー独占!!好調坪井が連続ポールを獲得

トムスの逆襲が始まった!
全日本F3選手権第12戦、第13戦の公式予選が7月8日、静岡県の富士スピードウェイで行われ、#1坪井翔(カローラ中京Kuo TOM'S F317)がベストタイム、セカンドベストいずれも他を上回り、2戦連続でポールポジションを獲得した。
2番手には#36宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F314)が続き、トムス勢が2戦連続でフロントローを独占した。

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公式予選は午前8時30分にスタート。
今大会では30分間の走行1回で2レースのグリッドを決める方式が採用された。
当日の天候は快晴。朝から汗ばむ陽気の中での走行となった。

昨年の富士大会では新たにフォルクスワーゲンエンジンを搭載して来たB-MAX勢が他を圧倒、4戦全てでポールポジションと優勝をさらって行った。
そして今年5月に行われた第6戦、第7戦においても今季全日本に復帰して来たスリーボンドエンジンを使用する#12アレックス・パロウ(THREEBOND)が連続ポールと第6戦優勝、第7戦は#23高星明誠(B-MAX NDDP F3)が優勝し、トムス勢は第7戦で坪井が2位、宮田が3位に入賞するにとどまった。

しかし今回は様相が一変。
B-MAX勢とのセクター3でのタイム差に着目してセットアップの方向性を見直したという坪井が金曜日の専有走行で午前、午後共にトップタイムを記録。
今日の予選でも走り出しから1'34.322といち早く1分34秒台に入れてくると、セッション後半のアタックでは1'34.156までタイムを縮め、最後までトップの座を明け渡さなかった。
チームメイトの宮田も最初のアタックで1'34.516、後半の走行では1'34.256までタイムを縮めてフロントローを確保した。

対する高星は1'34.290と僅かに及ばず3位。4位には#2大津弘樹(TODA FIGHTEX)がつけた。

Nクラスは#30DRAGON(B-Max Racing F306)が1'38.286でトップタイム、セカンドベストでも1'38.494でトップだったが、予選終了後に走路外走行と判定され、この二つのタイムは不採用となった。
この結果、第12戦、13戦ともに#11植田正幸(Rn山下製作所F308)が予選トップに繰り上がり、DRAGONは予選2位から決勝に臨むことになった。

全日本F3選手権第12戦決勝はこのあと午後1時30分より15周で行われる。

ポールポジション #1坪井翔(カローラ中京Kuo TEAM TOM'S)のコメント
昨日もトップタイムでしたし、鈴鹿からいい流れが来ているので、普通にやれば大丈夫かなと思っていました。昨日の午後も時間がない中で最後にアタックしてあのタイムだったので、マージンがあるなと自信を持って臨んだのが今回の予選でした。
昨日の午後とは路面温度がだいぶ違うので、そこをどうアジャストできるか、がポイントで、そこをしっかりアジャストできたのでポールを取れました。
2本目のタイヤの方がグリップ感があったので、ここでタイムを出さないと抜かれてしまうと思い、意識して2周アタックしました。うまくタイムを出すことができ、貴重な2点を取れました。
スーパーフォーミュラの練習走行があった影響で、路面コンディションは昨日とは違っていましたが、それがいい方向に進んでいてグリップを感じましたし、スリップ合戦をどう使うかという部分では2回目はうまく使えませんでしたが、その中でちゃんとタイムを出せたのは大きいかなと。
いつもセクター2はこっちが速いんですけど、セクター3で劣っている部分があったので、そこをどう改善していくか、という風にセットアップを考えていきました。それがいい方向に決まってセクター3は速くなりました。逆にセクター2はみんなと同じか少し遅いくらいになりましたが、それよりセクター3で稼げる幅の方が大きくて、このような結果になりましたから、方向性は間違っていなかったと思います。ただ決勝ペースになると後半はB-MAXさんの方が速いので、そこをどうにかしないと。ストレートも長いので抜かれる危険性もありますし、スリップも使えるのでどれだけ逃げられるかが勝負だと思います。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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