F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第6戦オートポリス決勝 #5大湯が会心のポール・トゥ・フィニッシュで通算3勝目

FIA-F4選手権第6戦の決勝が5月21日、大分県のオートポリスで行われ、ポールポジションからスタートした#5大湯都史樹(HFDP/SRS/コチラレーシング)が後続を最後まで押さえ込み、今季初優勝を挙げた。

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第6戦決勝は午前9時10分より13周で行われた。
スタートではポールポジションの大湯がそのままトップで1コーナーへ。その後方では2番手スタートの#1宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)が進路を大きくインに振って#6笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)を牽制、その間に4番手スタートの#8角田裕毅(SRS/コチラレーシング)が3位に浮上した。

昨日の決勝で右リヤサスペンションにトラブルを抱えながら宮田との2位争いを制した大湯、そしてスタートで順位を大きく落としながら懸命の挽回を図った角田らはタイヤの消耗が進んだ状況、チームメイトの笹原もこの日の気温が下がったことで強いオーバーステア傾向を感じたといい、ホンダ勢の3台はリヤに不安を抱えながらの走行を強いられる。

一方の宮田も慎重に大湯の隙を伺いながらの走行で、上位陣はこう着状態のまま周回を重ねていったが、ファイナルラップに入ったところでついに宮田が動いた。

1コーナーでインを固めてきた大湯に対し、宮田は2コーナーでアウトから大湯に並びかける。しかしここで宮田は痛恨のオーバーランを喫し、トップに浮上するどころか角田の先行を許してしまった。
さらに続く第1ヘアピンでは背後に迫ってきた笹原も宮田を退け、そのまま宮田の追撃を抑え切って3位でフィニッシュすることに成功した。

この結果、第2戦岡山に続いてHondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクトのドライバーが表彰台を独占するという快挙を達成、大湯はFIA-F4通算3勝目をあげ、ポイントリーダーの笹原も獲得ポイントを113とし、2位の宮田に対しそのリードを10ptと広げることに成功した。

次戦の舞台は東北のスポーツランドSUGO。
7月22-23日開催だ。

優勝 #5大湯都史樹(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
fiaf4-rd6-r-oyu 昨日タイヤを使ってしまったので、序盤はセーブしながら走りました。後半は頑張って走りましたが、どうやっても厳しい状況になってしまい、その結果宮田選手がきましたが、バトルに競り勝つことができました。マシンバランスがすごく良かったので、ここまで支えてくださってる皆さんに感謝したいです。
岡山では予選で失敗して結果を残せず、富士では最善を尽くしたのに2位で終わってしまい、昨日も途中までは良かったのに右リヤのタイロッドにトラブルが出てしまい、と悪い流れが続いていたので、ここで勝てたことでホッとしました。
もちろんタイトルは狙っていますが、簡単なことではないと思っているので、しっかり準備をして次の菅生も頑張っていきたいです。
2位 #8角田裕毅(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
fiaf4-rd6-r-tsunoda スタートはうまくいったというより無難にこなせた感じで。1コーナーで笹原選手を抜くことができて、その流れに乗って宮田選手も抜きたかったんですが、そこから先は宮田選手のペースが一気に上がったので、ついていくのが精一杯でした。最終ラップで宮田選手がコースアウトしたので、そこでいくしかないと思って、うまく抜くことができて良かったです。
宮田選手のドライビングが、というよりも彼のクルマのバランスが良くて、最後までリヤのグリップが持ちこたえてる印象でした。僕は昨日のレースでタイヤを使ってしまったし、ホンダ勢はみんなリヤが厳しかったです。でも次のレースに向けていい課題ができたと思います。
菅生では絶対2連勝してポイントを稼ぎ、チャンピオン争いに加わりたいと思います。
3位 #6笹原右京(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)
fiaf4-rd6-r-sasahara スタート自体は昨日より良かったのに、1コーナーで行き場がなくて。
昨日とは気温が違うせいか、僕のクルマはオーバーステア傾向が非常に強く出てたし、なかなか抜きにくいコースレイアウトなため前についていくのでいっぱいいっぱいでした。
最後はラッキーもあって3位でフィニッシュでき、大きくロスせずに終われたので、ドライバーとして最低限の仕事はできたと思います。
菅生はカートコースしか走ったことがありませんが、アップダウンがあり、ツイスティなレイアウトなので、個人的に非常に楽しみなコースです。
岡山の第2戦と今回のレースでホンダ勢が1-2-3でしたが、毎回僕は2位3位ばっかなので、次表彰台を独占することがあったらその時は僕が真ん中に立ちたいです。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Hiroyuki MINAMI


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