関東地方では50数年振りの積雪に見舞われた11月24日、三重県の鈴鹿サーキットではスーパーフォーミュラのメーカー合同テスト・ルーキードライバーテストが行なわれた。
前夜遅くから降り出した雨も早朝には止んだものの、路面はウエット状態で曇り空というコンディションの中、18台20名での午前中3時間のセッションが始まった。
来期からの参戦を表明しているB-MAX Racing teamには佐々木大樹(午後のみ走行)、KONDO RACINGではニック・キャシディと山下健太、チームルマンには大嶋和也、ホンダテストカーには牧野任祐とルーキードライバーもドライブ。
序盤は各車レインタイヤ装着でのテストとなったが、気温も低く日差しも無いためになかなか路面が乾かず、残り40分ほどのタイミングでようやく全車スリックタイヤを装着しての走行となった。
午前のトップタイムは塚越広大、ルーキーのキャシディが2番手、そこに小暮卓史、山本尚貴、小林可夢偉と続くトップ5となった。
1時間10分のインターバルのあと行なわれた午後の3時間のセッションは、序盤こそ日差しがあったものの概ね曇り空での走行となる。
始まって40分ほど経過したころに山本が2コーナーでコースアウト、それを皮切りに計5回の赤旗が掲示され10分延長となった午後のセッションは野尻智紀が1分36秒456のトップタイムで終了。このタイムはアンドレ・ロッテラーの持つコースレコード1分36秒996を大幅に上回りまた、2013年のテストで小暮がSF13出した1分36秒574をも上回るものとなった。2番手に石浦宏明、そして関口雄飛、ロッテラー、国本雄資の順となった。
このテスト終了にて今シーズンのスーパーフォーミュラはオフシーズンへと入り、今回のテストの結果も含めたドライバーの動きなど気になるストーブリーグになりそうだ。
Text & Photo: Hiroyuki MINAMI