スーパーFJ岡山シリーズ第5戦は31日、12周の決勝を行い予選2位からスタートした角田裕毅(MYST・KK-SⅡ・TSUNODA)が20分3秒854で優勝した。
決勝レースは午前11時、猛暑の中フォーメーションラップが始まった。スタートではポールポジションの兒島弘訓(小林電工ダイキンWAKO'SコウゲRS)がホイールスピン気味。それでも1コーナーにトップで進入しだが、好スタートを決めた角田裕毅(MYST・KK-SⅡ・TSUNODA)がアウトから並びかけ、ウィリアムズコーナーで一気に兒島のインに飛び込みトップに躍り出た。
2位に落ちた兒島の背後には昨日と同じように大原佳祐(自動車工房MYST KKS2制動屋)が迫る。この2人は昨日の再現ビデオを見るように各コーナーでドッグファイトを演じるが「タイヤを持たせる走りに変えた」という兒島は隙を見せず大原の先行を許さない。
そして9周目。昨日の最終ラップのようにバックストレッチからヘアピンで兒島のインに飛び込んだ大原だったが、兒島もインを閉めていたため止まりきれずに追突。これで大原は大きく順位を落とすこととなった。
1周目からトップに立った角田は、兒島と大原が競い合っていたため周回ごとに2位以下との差を広げ、兒島が単独走行となった9周目には5秒6前方を独走。「ミス無く最後までプッシュするレースができた」と11周目にファステストラップをたたき出すおまけ付きで、終わってみれば12周を走って2位以下を7秒6離し、ぶっちぎりでの2連勝を飾った。
予選順位のままの7位でレースを始めた前川涼輔(美作中村屋with TAKE FiRST)は2周目にヘアピンで加納亨介(テイクファースト・オミッターズ10V ED)をかわし6位。前を走る津本匠(Rn-sports KKSⅡ制動屋)のドライビングスルーペナルティーで5位。接触した大原の後退で4位。「中盤からマシンが良くなってきた」と終盤の10周目にはヘアピンで岩井正典(miki HOUSE NRJ 10V)を仕留めて3位に上がり、初表彰台をものにした。
4位には岩井が、5位には大原が、6位には福田詩久(FSプロジェクト10V)が入った。
2位に入った兒島はシリーズポイントを82と伸ばし、最終第6戦の結果いかんに関わらず誰もこのポイントを上回れないため、この時点で最終戦を待たずしてシリーズチャンピオンを手中にした。
第6戦はチャレンジカップレース第5戦として10月2日に決勝が行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum