2016スーパーカーレース第3戦が真夏の富士スピードウェイで開催! HURACAN GT3の木村武史が2位以下を大きく引き離すも、木村にドライブスルーハンディ。ガイヤルドの飯田太陽が劇的な逆転優勝!
6月に富士スピードウェイで開幕した2016年スーパーカーレースシリーズ、残雪優雅な霊峰富士から8月に入り、すっかり雪が溶け荒々しささえ感じさせる真夏の富士が姿を現していたが、第3戦が行われた土曜日は残念ながら強い雨に見舞われ、完全にウェットコンディション。予選はクラスⅠのCARGUY with Direction 108 HURACAN GT3の木村武史が異次元の速さを見せてPP獲得。チームメイトの野間一が2位に入りLamborghini HURACAN 勢が1-2発進。Gallardo車両を駆る実力派、Ks FrontierガイヤルドGT3の飯田太陽が3位に食い込んだ。
しかしながら降り続いた雨も第3戦決勝がスタートする前には止み、路面はウェットコンディションながらも次第に乾いて行く状況。最前列に並んだ木村、野間2台のLamborghini HURACAN 車両がリードをとるかたちでレースが始まったが、3番手スタートのLamborghini Gallardo GT3飯田太陽が4周目に野間をパスして2位に浮上。しかしこの時点でトップの木村との間には大差がついていたが、あきらめずに追う飯田。その差は少しずつ縮まるものの残り2周となったところで30秒以上の差がつき、そのまま木村がフィニッシュするかと思われたが、1周を残して木村がピットにマシンを向けた。HURACAN GT3車両にはハンディキャップのドライブスルーが義務付けられていたのだ。ピットをすり抜けた時Gallardo GT3の飯田はトップに立っていた。残り1周、木村は必至に飯田を追ったが、わずか3秒あまり届かず無念の2位。飯田がうれしい優勝を手にすることとなった。他、クラスⅡでは、Ferrari 485 Challenge EVO安達剛士が優勝を、そして2台が参戦したクラスⅣはLotus Exige Gt4のアンソニー・チャンが優勝をおさめた。
■ドライバーコメント
- クラスⅠ優勝・飯田太陽 Ks FrontierガイヤルドGT3
- 「最初にマシンを温めておく作戦がうまく行きました。とにかくスピンしないように気をつけました。レギュレーションに助けられての優勝でしたが、レースは楽しくできました」
- クラスⅣ優勝・アンソニー・チャン TEAM LOTUS EXIGE GT4
- 「ありがとうございます。すごく楽しんでレースを走ることができました」