F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第5戦富士決勝 16歳の#36宮田が待望の初優勝!!甲子園で戦う同級生に熱いエール

#36宮田待望の初優勝!!

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8月6日富士スピードウェイで行われたFIA-F4第5戦の決勝は、ポールポジションからスタートした#36宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)がチームメイトの#37小高一斗(FTRSスカラシップF4)との熾烈なドッグファイトを制し、16歳362日というFIA-F4史上最年少での優勝をものにした。

第5戦決勝は午後1時20分スタート。
このレースは明日の第10戦の予選をも兼ねるということもあり、上位陣のほとんどがニュータイヤを装着してグリッドについた。

スタートでトップに立ったのは2番手スタートの小高。宮田は路面温度の上昇を予想して慎重にクラッチをミートしたが、それでも路面のグリップは予想以上だったために車速が伸びず、チームメイトの先行を許す。

しかしタイヤの状態がいいうちにアタックをしようとした小高に対し、宮田は最後までタイヤを持たせるようにと序盤を自重、レースが中盤にさしかかった6周めから徐々に小高との差を詰めていき、8周めの1コーナーでアウトからかぶせていった。
しかし小高も一歩も引かず。2台は併走状態のままコカコーラコーナーへ。
ここでは一旦宮田が前に出たが、その周のダンロップコーナーでは小高が宮田のインをついてトップを奪い返した。

しかしペースに勝る宮田は10周終わりのストレートで再びアウトから小高に挑みかかり、1コナーで再びトップに浮上。小高も立ち上がりでインから並び替えしたが、ここは宮田が抑え込んだ。
そしてこの二人が接近戦を繰り返すうちに3番手を走行していた#9阪口晴南(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)、#7石坂瑞基(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)も2台に追いつき、トップ集団は4台に膨れ上がる。

しかし13周めの1コーナーで宮田のインを突こうとした小高の右フロントウィングと宮田のリヤタイヤが接触。
ウィングを変形させてしまった小高は宮田に置き去られる格好で後続の阪口、石坂を抑えながらの走りを強いられることになり、宮田が昨年9月にスポーツランドSUGOでデビューして以来待望の初優勝を17歳の誕生日を目前にして達成することになった。
2位には小高、3位には阪口がつけた。

そしてファステストラップは#50澤田真治(B-MAX)、#11大湯都史樹(エヴァ弐号機RT)らとの激しいバトルを繰り広げていた#16篠原拓郎(Media Do Kageyama F110)が記録、明日の第10戦のポールポジションの権利を得た。

優勝 #36宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)
fiaf4-rd5-r-miyata 路温が高く、タイヤを温めるとタレるのが早いのが昨日から分かっていたので、タイヤをあっためずにグリッドに着きました。だからホイールスピンすると思ってクラッチを合わせたんですが、予想以上にグリップが高くて進みませんでした。序盤はきついんですけど、すごく暑いので、ウェービングしない方がいいと考えて走りました。新品タイヤで第3レースの予選を兼ねていたので、序盤でバトルすると痛めてしまうと思って、7、8周めまでタイヤをマネジメントして徐々に追いつくようにしました。
スタートは失敗でしたがレース全体を見たらうまくいったと思います。明日は2番手スタートですが、スタートを失敗しないように心がけて走ります。富士はチームのホームコースであり、僕の応援団も何十人も来てくれたので、絶対いいところを見せようと思って走ったので、16歳で勝てたことと、応援してくださった方々の前で勝てたということですごく嬉しいです。今横浜高校に通っています。甲子園に出ている学校ですが、お互いに「俺の方がすごいんだぞ」って言い合いながら頑張ってます。向こうも日本一になってくれたら嬉しいです。
2位 #37小高一斗(FTRSスカラシップF4)
fiaf4-rd5-r-kotaka 基本的にペースが遅かったので、これは守る展開のレースだなと思いました。最初は第3戦のグリッドのこともあるので、アタックしようと思ったんですが、クルマがあまり決まってなくて、後ろが不安定で、ペースが上がらず、莉朋の方が速くて。精一杯やったんですけど、2位に終わってしまいました。13周めはあそこで行かないともうチャンスがないと思いました。お互いダメージが最小限で済んで良かったです。明日はこのままだと勝てないと思うので、クルマと自分の走りを見直して頑張ります。
3位 #9阪口晴南(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)
fiaf4-rd5-r-sakaguchi もう少しペースが上がると思ったんですけど、そう簡単には行かず、トップ2台を追おうと思ったんですが、後ろから突かれて、苦しいレース展開になりました。表彰台を守れたのは良かったと思いますが、まだトップ2とは差があるんで、そこをしっかり詰めていきたいです。ミラーはそんなに気にしていなくて、前を見て走っていたので、後ろが来ていても来ていなくても結果は一緒だったと思います。ファイナルラップで2位にポジションアップしたかったんですけど、しっかり抑えられて仕掛けるチャンスはありませんでしたね。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


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