大湯会心の独走優勝!!
8月28日朝、鈴鹿サーキットで行われたFIA-F4選手権第12戦の決勝は雨のためセーフティーカースタートとなり、ポールポジションからスタートした#11大湯都史樹(エヴァRT弐号機 tanzen Rn-s)が序盤から着実にリードを築いて今季2勝目を挙げた。
終始ドライコンディションで行われた前日の予選、第11戦決勝とは打って変わり、この日の鈴鹿は朝からあいにくの雨模様。
第12戦決勝は朝8時15分よりセーフティーカーの先導でスタートした。
SCランは2周行われて3周めからリスタート。
ここでポールの大湯はうまくタイミングを合わせてトップで1コーナーに飛び込むと、その後も着実にリードを広げていく。
予選2番手の#9阪口晴南(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)も単独走行。
しかしその後ろでは#25高橋知己(点天&イーストアップwith Field)を先頭とする集団が形成され、昨日と同様の激しいバトルが繰り広げられることになった。
まずここを抜け出したのは5番手スタートの#50澤田真治(B-MAX RACING F110)。
3周めのダンロップコーナーで#36宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)のインをついて4位に浮上すると、その周のスプーン進入では早くも高橋を捉えて3位に浮上する。
続いて#3角田祐毅(AUTOBACS SUTEKINA F4)が4周めの2コーナーで宮田のインをつき、高橋の背後に迫ったが、5周めのデグナー二つめでアウトにはみ出し、続くヘアピン進入で#37小高一斗(FTRSスカラシップF4)にインからかわされてしまった。
小高は8周めの1コーナーで高橋を捉えて4位。続いて角田もその周のスプーンで高橋のインに飛び込み、5位に浮上する。
ところが9周めの1コーナーで小高は痛恨のスピンアウトを喫してしまい、その場でレースを終えることに。
これで角田は労せずして4位に浮上した。
結局レースはそのまま大湯が逃げ切って第7戦SUGOに続いて2勝目を挙げ、阪口が2位でフィニッシュ。3位には昨日に続けて澤田が入ることに。
宮田が6位、小高がノーポイントに終わったことから、ポイントランキングは依然として宮田が124Ptでトップだが、2位に113Ptで阪口が上がり、大湯も110Ptで3位に浮上と、最終大会を前に混戦模様になってきた。
FIA-F4の最終大会の舞台はツインリンクもてぎ。11月12-13日に3レースが開催される。
- 優勝 #11大湯都史樹(エヴァRT弐号機 tanzen Rn-s)
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ようやくレースで勝てたんで、それが嬉しい限りです。
スタートがSCになって、どうしようかなと思いながら。ちょっとアクセルオンのタイミングも早かったんですけど、ギリギリで通過できて、後ろとも序盤のうちに離れられて、結果的には良かったかなと思います。
下がってしまうと水しぶきが凄いし、FIA-F4だとなかなか抜けないんで、スタート決めないとなという感じで。そのあとのペースも良かったので、それも良かったです。
タイトルはもちろん狙いに行ってますが、僕的には一つ一つのレースを優勝していきたいので、その上でチャンピオンが取れたらいいですね。
もてぎはまだ全然練習してないんで、これからスパンもあるし、詰めていけたらなと思います。 - 2位 #9阪口晴南(HFDP/SRS-F/コチラレーシング)
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(スタートは)前が動いたタイミングで僕も行けたんですけど、130Rで水しぶきが多くて自分のグリップをつかめず、コントロールラインに戻ってきた時にはギャップができてしまいました。後ろも離れていたので一人のレースになったんですけど、トップの大湯選手より後半のペースが悪かったので、そこが今回の敗因かなと思います。
コース前半はドライだとうまく走れたんですけど、ウェットになると思うように進めず、後半セクションの飛び込むところが多い部分は2番手ということでプレッシャーもなく思い切って行けただけだと思うので、そこはやっぱ悔しいですね。
タイトルももちろんですけど、まだ1勝もしてないんで。まず1勝というのが大きな目標だと思うし、昨日チームメイトがホームコースで優勝してくれたんで、それに続いて僕もホームコースで優勝するのが大きな目標でしたが、それも出来ませでした。ただ次のツインリンクもてぎもホンダのサーキットなので、そこでしっかりプッシュして3つとも取れるように。あとからチャンピオンが取れるようにしていきたいです。 - 3位 #50澤田真治(B-MAX RACING F110)
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1周目に関してはいけるとこで行くとしか思ってなかったんで、セーフティーカーのあと2番手3番手が離れたのは「何やってんだよ」とか思ったんですけど(笑)、1周目に関しては上手く抜けられたんじゃないかと思います。接触とか危ないこともなくスラスラと行ったつもりだったので、そこは上手くいきました。中盤からのペースは伸びてないんで、そこは僕の技量が足りない部分、経験が足りない部分だったと思うので、そこは最終戦に向けて改善の余地があると思います。
セーフティーカーのスタートに関しては悪くなかったと思います。雨でスタンディングスタートっていうのはまだ菅生でしかやったことないんで、そこはなんとも言えません。
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI