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WEC富士6時間:「クルマが速かろうと遅かろうと、常にプッシュするだけです」中嶋一貴(トヨタ)予選後のコメント

(今シーズンを振り返って)ドライバーはあんまり頭が良くないので、どのレースへ行っても夢を見ちゃうというか、何かいいことがあるんじゃないかと思いながらやってるので、実際予選が終わってみると「ああいつも通りか」というのはありますけど、明日の天気も含めて、何か起きるんじゃないかと思いながらやってますし、常にモチベーションは高く持ってみんなやってます。
あと特に自分だけで乗るわけではないので。チーム内でも常に比較はされているので、クルマが速かろうが遅かろうが常にプッシュしていないといけないという状況は変わりません。
ルマンから、特に今回に向けてすごくエンジンが良くなっているのは体感できますし、来年に向けてクルマが大きく変わることも分かっているので、ドライバーとしては大きなモチベーションになっています。来年クルマが良くなった時のためにも今頑張らないといけないという気持ちを持って頑張ってます。

(東富士研究所へ行った時の感想は)いろいろなものを見たり、人と会って話をする中でただ単にサーキットで話を聞くよりもドライバーみんな実感は持てていると思うので、すごく良かったと思いますし、こういう状況の中でも応援してもらっているということを実感できたので、さらに頑張ろうという気持ちになりました。

(ライバルたちがさらに速くなっていたことを目の当たりにしてどう思ったか)やはりびっくりはしますよね。ポルシェはだいぶ速くなるだろうなあと想像はしていました。でもその幅がでかかった。アウディは去年と同じくらいかと思っていたんですが、さらに速くなってた。来年僕らもさらに速くなっているといいですが、周りも速くなってくるだろうから、その中でどこが一番伸びたか、という勝負になるんでしょうね。

(フルシーズン1年目だが)意外と違わないですね。いろんなサーキットに行きましたが、オースティン以外は知ってるサーキットだったし。耐久とはいえ走っても2スティントなので、時間で比較すればF1と変わらないかなと。ルマン以外は普通のレースと変わりません。当時のF1に比べればGフォースなんかも違うし、フィジカル的にはむしろ楽ですね。
オースティンとかニュルみたいに暑いと辛いですが、それ以外は問題ありません。

(ルマンで勝つにはあと何が必要だと思うか)あとは運がついてくれば、と。勝つまでやり続けるしかないんでしょうね。ツイてればいきなり勝つこともあるでしょうし、運は巡るものだと思うので、巡ってくるまでやり続けるしか。チームの力的には過去にも勝つ力があることを何度も証明しているので、あとはその力を維持して、勝てるまでやるしかないです。

(決勝に向けて一言)天気が微妙ですし、天気が崩れてくれた方が多少いつもとの違いは出せると思いますけど、だからって急に頑張ってもしょうがないし、いつも頑張ってはいますので。僕らは常にベストを尽くすだけです。

(ウェットでの走行は十分に行ってきたか)スパでクラッシュした時は雨でしたし、ルマンでちょっと降ったかもしれませんが、今年はそのぐらいでした。大して雨で乗っていないことはみんな同じですから。

(日本との往復でスーパーフォーミュラとWECを戦うことで体力的に厳しくはないか)あんまり変わらないですね。富士と中国はすぐ近所ですし、ヨーロッパが増えたのと、バーレーンも何度か言ってますし、アメリカの時差ぼけがちょっと、というぐらいです。
スケジュール的にはスーパーGTがなくなった分暇になってるくらいです。テストもないので。
GTやってた去年の方が忙しかったと思います。

(スーパーフォーミュラの後半戦について)思っている通りになってるので、次の菅生で勝てればなんとかなるんじゃないかなと思っています。去年に比べて自分自身が安定しているというのはあると思うし、うまく行った時のことを繰り返しできるようになっているので。あとは周りもうまくなってきていると思うのですが、スタートを活かせるようになったこと、予選も含めて全てがうまくかみ合うようになってきました。その割にポイントが縮まらないなと(笑)
石浦選手は去年もポイントポイントで速かったんですけど、今年は大事なところで全部速い。オートポリスの差を見ると圧倒的に速いので、これはなんとかしなきゃなと。菅生に向けて車も見直してもらっているので、期待しています。それをうまく結果に結びつけられればなと。
菅生は石浦くんも速いだろうし、アンドレも速いでしょう。JPはちょっと速くない気がします。あとはホンダ勢がどこまでくるか、可夢偉もくるでしょうし。スタートで菅生は稼げないので、フロントローにいれば、という感じです。
まずは菅生で優勝できればベストですが、ポールを取って1ポイント取りたいです。
最終戦はボーナスポイントがあるので、例年通り最後に勝って美味しいところを持ってこうかなと(笑)

まとめ:Kazuhisa SUEHIRO


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