全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦は18日、宮城県のスポーツランドSUGO(1周・3.704km)で決勝を行い、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM’S SF14)が68周・1時間17分52秒551で優勝した。
午後2時30分予定通り秋晴れの下、フォーメーションラップが始まった。
好スタートを切ったのは予選2位の中嶋一貴(PETRONAS TOM’S SF14)。ポールポジションのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM’S SF14)に並びかけ、インから1コーナーでトップに躍り出た。同3位の石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)は、同4位の山本尚貴(TEAM 無限SF14)にパスされ4位に落ちた。以下、野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL SF14)、小林可夢偉(Team KYGNUS SUNOCO SF14)、伊沢拓也(REAL SF14)と続く。
トップに立った中嶋一貴は2位のロッテラーを引き離しにかかる。6周目には1秒近くまでその差は広がるが、そこからペースアップしたロッテラーが徐々に中嶋一貴に接近。13周目に0秒5まで迫ったロッテラーは14周目の最終コーナー立ち上がりでオーバーテイクボタンを利用し15周目の1コーナーでインから中嶋一貴をパス。トップに立った。
トップに立ったロッテラーは15周目に2位中嶋一貴を1秒2離して戻ってくると、すばらしいペースで2位以下を突き放しにかかる。
26周終わりには4位の石浦が、27周終わりに3位の山本が、28周終わりに中嶋一貴がピットインするると、ピット時間の短かった山本が中嶋一貴の前に出ることに成功する。
トップのロッテラーは2位に上がった野尻を大きく離してこの2人は53周を終わって同時ピットイン。ロッテラーはトップでレースに復帰し、野尻は実質2位の山本と同3位の中嶋一貴の間に入ることに成功した。
このままレースは終了。優勝は2位以下を23秒離してぶっちぎりのロッテラー、2位に山本が、3位に野尻が入った。4位に中嶋一貴。ポイントリーダーの石浦は5位に終わった。6位に小林が、7位にオリベイラが入り、8位が平川亮(ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14)でここまでがポイントゲット。
この結果、ポイントリーダー石浦は4ポイントを追加し45ポイントでトップのまま。2位には5ポイントを追加し39ポイントの中嶋一貴が続き、オリベイラと今回優勝のロッテラーが31ポイントで並ぶ。この4人がチャンピオンの可能性を残して最終戦を戦うこととなる。
最終第7戦は三重県の鈴鹿サーキットに舞台を移し11月8日に決勝が開催される。果たしてドライバーズチャンピオンに輝くので誰になるのであろうか?
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum