日本レースプロモーション(JRP)は25日、三重県の鈴鹿サーキットで来季採用されるヨコハマタイヤのテストを兼ねた「エンジンメーカー・ルーキードライバーテスト」を行い、午前の走行ではジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が、ウェット路面となった午後の走行では遅れてきた大型ルーキー関口雄飛(同)がトップタイムを記録した。
テストに参加したルーキーは、今季全日本F3王者のニック・キャシディ(KONDO RACING)、来季スーパーフォーミュラ(SF)への参戦を模索しているセオドールレーシングからリッチー・スタナウェイ(TEAM無限)、2011年全日本F3王者で先週のマカオGPにも参戦した関口雄飛(LENOVO TEAM IMPUL)、圧倒的な速さで今季GP2の王者に輝いたストフェル・バンドールン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、トムスからマカオGPに出場経験のあるジャズマン・ジャファー(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、今季インディーカーに参戦していたステファノ・コレッティ(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の6名。さらに2009年のSFチャンピオン、ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が1年間のブランクを経て古巣からテストに参加する予定だ。
午前中のテストは午前9時から行われたが、マシンのコースアウトが相次ぎ何度も赤旗で中断されれ、予定より10分間延長して11時40分まで行われた。
こんな中、トップタイムを記録したのは1分37秒831でジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL SF14)。このタイムは今年の最終戦で山本尚貴(TEAM無限)が記録したポールタイム1分37秒963を上回るもので、ヨコハマタイヤはすでにこの時点で今季までのブリヂストンタイヤに匹敵する性能に達しているようだ。ただし、コースアウトも多くピーキー性格を持っているのかも知れない。
午前中のテスト終盤に降り出した冷たい雨により、午後1時30分から行われた2回目の走行はウェットコンディションとなった。このセッションもコースアウトが相次ぎ、終了予定の午後4時直前に関口雄飛(LENOVO TEAM IMPUL SF14)がコースアウトしたため赤旗終了となった。
トップタイムを記録したのはその関口で1分46秒873。2位に付けたレギュラーのアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM’S SF14)を0秒5近く上回わった。
テストは明日も午後から1回のセッションが行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Hiroyuki MINAMI