鈴鹿・岡山S-FJ選手権

SFJ:第2戦鈴鹿決勝 八巻渉がごぼう抜きで初優勝!

 スーパーFJ鈴鹿シリーズ第2戦は29日、鈴鹿サーキット西コース(1周・3.475km)で雨の中決勝を行い、八巻渉(モレキュールアキランドイーグル)が14周・21分49秒931で初優勝を飾った。

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 午後になり本降りとなった雨も決勝直前にはほぼ上がった。しかし路面はフルウェット。第2戦も開幕戦と同じような路面コンディションで午後2時45分、12台が参加してフォーメーションラップが始まった。

 ポールポジションの平優弥(TeamNaoki☆LEPRIX 10V)は無難にスタートを決めるも、2番グリッドの八巻渉(モレキュールアキランドイーグル)と4番グリッドの平木玲次(RS Fine 10V)がスタートをミス。1周目、ホームストレートに戻ってきたときは、トップは平、2位に吉田雄作(VW車を買うならVW三重北で!ワコーズ号)が付け、3位に浜野隆一(ロコリス★スキルスピード10V)と続く。

 しかしこのレースを盛り上げたのはスタートを失敗して1周目にそれぞれ7位、9位で戻ってきた八巻と平木だった。

 八巻は2周目に4台をごぼう抜きして3位に上がると、3周目のヘアピン手前では吉田を捉えて2位に上がりトップの平を追う。八巻はペースの上がらない平より2秒前後速いラップタイムを刻んで、5周目には背後まで迫った。

 ここからは開幕戦のプレイバックを見るように平と八巻との争いとなるが、やがて後方から3位まで追い上げてきた平木も加わり三つどもえのバトルが始まる。

 平もラインを変えて懸命に八巻を押さえ込むが、「スプーンの進入しかないと思った」という八巻が7周目のヘアピンでスピードを乗せて立ち上がるとスプーンでインから並びかけ、ついにトップに出ることに成功した。

 平木も8周目の130Rで平をパスし2位に上がると、10周目、11周目にこの時点でのファステストラップを連発して1秒強前を走る八巻を追う。しかし、八巻も12周目にこのレースのファステストラップとなる1分30秒897をたたき出して平木を突き放すと、14周を走ってうれしい初優勝をものにした。

 2位には平木が、3位には平、4位に住山晃一朗(TeamNaoki☆PACS☆レプリED)、5位に吉田、6位に板倉慎哉(AMORE表参道☆R&D10V☆F)と続いた。

 第3戦は5月10日、舞台を東コースに移して開催される。

優勝 八巻渉(モレキュールアキランドイーグル)
sfjs-r2-r-yamaki  「予選は4位でしたが前でペナルティーがあり2番手からのスタートになりました。前回のスタートでホイールスピンしすぎたので、回転を低めにしたらストールしてしまいました。走り始めたらみんな遅くてどんどん抜けたのでこれはいけると思ってがんがんいったらトップの平選手もそんなに離れてなくてすぐに追いつくことができました。ブロックをされて抜けなかったんですが、スプーンの進入しかないと思って、ヘアピンをうまく立ち上がって抜くことができました。トップに立ってからは喜びもあってちょっと気が抜けましたが、平木くんも来ていたのでペースアップをしました。人生初優勝です。ポイントリーダーに立ったので全戦出られるように検討したいと思います」
2位 平木玲次(RS Fine 10V)
sfjs-r2-r-hiraki  「予選は早めにタイムを出さないといけなかったのにできなくて2番手で、作業違反があり4番グリッドからのスタートになりました。開幕戦からスタートに不安があってレースでもでてしまい、最後まで響いてしまいました。3位に上がってからは前を攻略するのに時間がかかりましたし、一瞬、八巻選手を抜いたんですが、ショートカットでまた抜き返されました。雨の走りやスタートにも課題が残っているので改善していきたいと思います」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


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