2015オートバックス スーパーGT最終戦「もてぎGT250km」の公式予選が11月14日、ツインリンクもてぎで行われ、#37KeePer TOM’S RC F(アンドレア・カルダレッリ/平川亮組)が開幕戦岡山に続いて今季2度目のポールポジションを獲得した。
GT300クラスは#31TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一組)が公式練習に続いてトップタイムを記録、見事ポールポジションを獲得した。
公式予選は午後2時よりノックアウト方式で行われた。
雨脚はさらに強まり、スピンやコースアウトの続出する難しい走行となった。
予選Q1
GT500クラスは開始早々から#64エプソンNSXのベルトラン・バゲットが好タイムを連発、これに#38ZENT RC Fの石浦宏明、#39デンソーRC Fのヘイッキ・コバライネンらが食いさがる展開となり、最終的に1’47.740を叩き出したバゲットがトップとなった。
2位に#38石浦、3位に#36伊藤大輔がつけ、ポイントリーダーの#12カルソニックGT-Rの安田裕信も5番手でQ2進出を果たした。
ところがシリーズ2位の#1モチュールGT-Rは松田次生が最後まで懸命のアタックを繰り返したものの、1’49.757で12番手と厳しい結果に終わってしまった。
GT300クラスは#31プリウスの中山雄一が1’56.223でトップ、今シーズンを持って参戦を終了する#55ARTA CR-Zが2番手とハイブリッドカーが1-2、3番手にチャンピオンの#10ゲイナーGT-Rのアンドレ・クートがつけた。
予選Q2
GT500クラスはさらに強まる雨脚の影響からセッションが進めば進むほどコンディションは悪化するものと思われたため、いつものようにガレージで待機するものはなく、コースオープンと同時に8台が一斉にタイムアタックを開始した。
そうした状況もあってタイムはQ1以上に伸び悩み、1分50秒を切ることすら難しい状況となったが、そんな中、平川がドライブする#37KeePer RC Fが終了4分前に1’49.738を記録。一躍トップに躍り出る。
すると公式練習から好調ぶりを見せている#64エプソンNSXも猛然とアタックを開始、中嶋大祐がセクター1、セクター2と立て続けに区間ベストを叩き出すが、タイムは1’49.863と僅かに及ばず、#37号車が開幕戦岡山以来のポールポジションを獲得することになった。
3番手にはシリーズ6番手の#100レイブリックNSXがつけ、同5位の#36ペトロナスRC Fが4番手、ポイントリーダーの#12カルソニックGT-Rが5番手に続き、優勝争い以上に熾烈なチャンピオン争いがスタートから繰り広げられそうな状況になってきている。
GT300クラスはここまで公式練習、予選Q1とトップできている#31プリウスがトップ。
開始直後にソフトコンパウンドに履き替えた嵯峨の好判断がピタリとあたり、見事ポールポジションを獲得して見せた。
一方、Q1で2位につけた#55ARTA CR-Zは対照的に小林崇志が最終コーナーで何度もスピンアウトを喫し、Q2最下位の13番手で予選を終えることに。
代わって2番手には#11ゲイナーSLSがつけ、#0初音ミクSLSが3番手から明日の決勝に臨むこととなった。
第8戦決勝は明日午後1時40分より53周で行われる。
果たして2015年のGT500チャンピオンに輝くのはどのドライバーなのか、全く予断を許さない状況だ。
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI