SUPER GT

SGT:2015年シリーズチャンピオンのコメント

ドライバーズチャンピオン

GT500クラス

松田次生(#1MOTUL AUTECH GT-R)
gt-2015-pc-matsuda 本当にまだ信じられない感じです。今年を振り返ると開幕戦をトラブルでリタイヤして「流れが悪いな」と思ったんですけど、第2戦で勝って。でもそこから第6戦まで波に乗れず、ポイントを取るのが精一杯の状況でした。いろいろ課題もあったし、何がダメなのかを見直して臨んだオートポリスでミラクルに勝つことができて、そこで流れが変わりました。一番大きなポイントはオートポリスだったと思います。
昨日も公式練習で雨が少ない時に2位に上がれました。ちょうどマッチングするいいタイヤがあったので。予選は予想外に雨が降ってしまいましたけども、決勝の前に雨が降りましたが、僕たちにとっては恵みの雨でしたね。その分、ロニー選手がそれを生かして本当に凄い走りをしてポジションを上げてくれましたし、ピットも今年最速の作業をしてくれたので、あとは僕がポジションを上げた時に押さえ切りたいと思いました。平川選手との接触もありましたが、12号車が4番手という表示を見た時に、今日は無理に1位を取りに行くよりきっちり2位でチャンピオンを取りに行こうと。
最多勝記録はお預けになっちゃいましたけど、それはまた来年の目標としてやっていきたいと思います。
一番はチーム、鈴木監督とロニー選手とあとミシュランタイヤ、一番苦しい時に支えてくれた家族に感謝して。一人でとれるものじゃないんで、みんなに感謝したいです。
ロニー・クインタレッリ(#1MOTUL AUTECH GT-R)
gt-2015-pc-quintarelli 正直1日前はチャンピオン無理かなと思った。オートポリスのスタート前も同じ気持ちだったけど、諦めない気持ちで決勝を走ろうと。今日はスタート前はスリックタイヤでいけそうな路面だったので選択にすごい悩んでたら、雨が降ってくれて、迷いがなくなってレインタイヤと決まったら自信がつきました。少ない雨の量にタイヤのマッチングが良くて、路面が乾いてくればさらにペースアップができる。僕の第一スティントの課題は硬めのタイヤなので問題はスタートだけでしたが、そこもうまくいった。あとは目の前で12号車がピットに入っていくのが見えたので、そこからはチャンスと思ってフルプッシュで走って、まだガヤガヤしてるところに12号車がつかえている前に出ることができた。その1周の差、ピット作業の速さの差が出たと思います。
ツギオもオートポリスと同じように強い気持ちで後ろを押さえてくれると信じて見ていました。このレースで5年ぐらい僕の人生が短くなったんじゃないかな(笑)
ツギオも今年の夏くらいから努力してすごいシェイプアップしてくれた。今年はすごい感謝してる。アスリートになったね。

GT300クラス

アンドレ・クート(GAINER TANAX GT-R)
gt-2015-pc-couto 最高の気分です。GTに参戦して今年で7年になります。僕はマカオの生まれですが、スーパーGTのことは参戦するずっと前から知っていて、ずっと走りたいと思っていたし、プレイステーション1のソフトが出た時にはすぐに買いに行って遊んでました。
チャンピオンを獲得できたことで、夢が叶いました。一番の目標を果せて本当に嬉しいです。これからもGTを続けていきたいと思います。来年が楽しみです。
(今年の勝因はタイヤのパフォーマンスも影響しているのではないか)もちろんそれもあるが、他のチームがミスをしてレースを落としていたのも大きいと思います。僕一人でチャンピオンを取れたとは思っていません。チヨ、トミタ、3人の結果だと思っています。チーム全員でとったチャンピオンです。

チームチャンピオン

GT500クラス

鈴木豊(NISMO監督)
gt-2015-pc-suzuki シーズンを迎えるにあたり、松田選手の最多勝とロニー選手の4度目のチャンピオンを目標にしていました。ロニーの4度目のチャンピオンは実現しましたが、松田選手の記録はまた来年に持ち越しです。この二つの目標の他に考えていた課題は「強いチームを作る」ことでした。我々はメーカーのワークスチームということもあって新規則が導入された去年はアドバンテージがありましたが、今年は他も追いついてきてアドバンテージがなくなると思っていました。クルマの速さだけではなくて強いチーム作りを目指してきました。今シーズンは歯車の噛み合わないレースが続いていましたがオートポリスで修正できて。昨日の予選でも苦しい状況があったんですけど「このチームならできる」という自信が3割か4割ぐらいはありました。今日はそれを実現できて、最終戦にしてやっと課題が達成できたかなと思います。
ロニーは向上心が強く、その分我々にも「もっともっと」と要求もしてくる。それに応えようと頑張った結果、今年はピットミスが全くありませんでした。ドライバーに負けないぐらいチームクルーもアスリートでした。

GT300クラス

田中哲也(GAINER監督)
gt-2015-pc-tanaka ありがとうございます。去年はドライバーズタイトルが取れませんでしたが、今年は両方取ることができました。チームオーナーをはじめ、タイヤメーカーさん、メカニック、みんなの頑張りで取れたチャンピオンです。速いとき速くないときありましたけど、開幕戦以来10号車、11号車のどちらかが毎戦表彰台を取れました。それができたのはチーム力がかなりあるということを証明できたかなと思います。理想を言えばランキング1位2位取りたかったんですけど、それはできなかったんで、来年はそれを目指して頑張っていきたいと思います。
今年タイトルが取れたのは、GT-Rが安定して早かったこと、ミスがなかったことが大きいです。ついてないな、ってのはありましたが。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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