SUPER FORMULA

SF:第2戦岡山公式予選 コースレコード続出の激戦を制したのは#38石浦!8年越しの初ポール獲得

全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第2戦の公式予選が5月23日、岡山国際サーキットで行われた。
岡山では7年ぶりとなる国内トップフォーミュラのレースで見事ポールポジションを獲得したのは、ベテランの#38石浦宏明(P.MU/CERUMO INGING SF14)。トップフォーミュラでは自身初のポールだった。

公式予選は午後1時40分よりノックアウト方式で行われた。
天候は曇り。路面は終始ドライコンデションでの走行となった。

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予選Q1
20分間の予選Q1では、#1大嶋和也、#2アンドレ・ロッテラーのトムス勢と#18中山雄一(KCMG)、#4ウィリアム・ブラー(KONDO)らが走り出しからニュータイヤを投入。その他はユーズドタイヤで最初のアタックを開始。
ここでは#7平川亮(Team LeMans)が1’13.695と早くも午前中のタイムを上回ってトップに立った。
#34小暮卓史(DRAGO CORSE)も1’13.857とまずまずのタイムで2番手につける。
残り時間が7分を切ったところで各チームニュータイヤを装着し、2本目のアタックへ。
ここでは#8小林可夢偉(Team LeMans)が1’13.184、ロッテラーが1’13.133と一気にタイムを短縮して上位に飛び込んできたが、最後の最後に#16山本尚貴が1’13.104を叩き出してトップに立ったところでチェッカーが提示された。
この結果、#65ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、#39国本雄資、#11伊沢拓也(REAL)、#64中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、らがノックアウト。スポット参戦の大嶋もここで予選を終えることになった。

予選Q2
7分間で行われた予選Q2は、各ドライバーがタイヤのウォーミングアップを終えて本格的なアタックに取り掛かったところでまさかの赤旗中断に。
原因は#18中山がバイパーコーナーの先でスピンしてしまい、コースの真ん中で真横を向いてストップしたためだ。
これにより中山を除く13人のドライバーは一度熱を入れた新品タイヤをそのままガレージへ持ち帰り、タイムアタックを最初からやり直す羽目に。
それでも2時24分から2分30秒間で再開されたセッションでは、#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION)の1’13.043を筆頭に山本の1’13.109、石浦の1’13.135とQ1を上回る好タイムが相次いだ。
一方、圧倒的な速さで開幕戦を制したロッテラーはタイムを伸ばすことができずに13位。まさかのQ2敗退となった。

予選Q3
Q2と同じく7分間で戦われた予選Q3は2時37分開始。
各チーム3セット目のニュータイヤを投入する中、Q2までに3セットを使い切ってしまったブラーはユーズドタイヤでの走行を強いられ、8位に甘んじる結果となった。
一方、熾烈を極めたのがポール争いだ。
トップからコンマ8秒以内に7台がひしめく接戦となり、そのうち3台が1分12秒台という激しさ。
この戦いを制したのは1’12.429を叩き出したベテランの石浦だった。
石浦は2008年4月の富士でフォーミュラニッポンにデビュー。
以来2011年の第6戦SUGOまでトップドライバーの一人として活躍、2年のブランクを経て2014年からスーパーフォーミュラに参戦を再開していたものの、予選、決勝とも最高位は2位と、今まで一度もポールポジションを獲得していなかった。
今回が実にデビュー8年目にして初のポール獲得に石浦はこみ上げるものを隠すこともできなかった。
なお、予選2位には参戦2年目の野尻、3位には山本と、ホンダ勢のトップドライバー二人が続いた。

はたして石浦は初ポールに続いて初優勝をもものにすることができるだろうか。
注目の決勝は明日午後3時より68周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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