全日本F3選手権第1戦は18日、鈴鹿サーキットで12周の決勝レースを行い、トップでゴールしたニック・キャシディ(PETRONAS TOM'S F314)がペナルティーで後退したため、高星明誠(B-MAX NDDP F3)が初戦で優勝を飾った。
第1戦決勝は、前プログラムのスーパーフォーミュラ予選で赤旗が出たため5分遅れて午後3時25分よりフォーメーションラップが始まった。
スタートで飛び出したのはポールシッターのニック・キャシディ(PETRONAS TOM'S F314)。予選2位の山下健太(PETRONAS TOM'S F312)がインからトップをうかがうがこれを押さえ込みキャシディがホールショットを奪う。3位には予選3位の高星明誠(B-MAX NDDP F3)をかわした石川京侍(TODA FIGHTEX)が上がってきた。
2周目のシケインでは4位に落ちた高星が石川に並びかけ、ストレートで前に出、3位を奪い返す。
トップ、キャシディは山下を引き離しにかかり、2秒前後の差を保ったままレースは進行。しかし、中盤を過ぎたあたりからペースの上がらないキャシディに少しずつ山下が差を詰め始める。10周目には1秒1差でコントロールラインを通過すると、11周目のスプーンでプレッシャーからかキャシディがハーフスピン。コースアウトしコースに復帰するも山下との差は一気に縮まった。
この2台はなだれ込むようにシケインに突入。アウトにいた山下は行き場が無くインのキャシディと接触、タイヤバリアーにクラッシュすることとなった。キャシディはそのまま真っすぐショートカットを通ってコースに復帰。そのままファイナルラップを回ってトップでゴールした。
しかしレース後、キャシディのこの行為に対して40秒加算のペナルティが科され、優勝は2位でゴールした高星。2位には石川が入り、3位は高橋翼(HDFP RACING F312)となった。
Nクラスは、ポールシッターの小河諒(KeePer TOM'S F306)がスタートでストール。予選2位の三浦愛(EXCEDY RACING F307)がトップで1コーナーへ。2位にはドラゴン(B-MAX RACING F307)が続いた。
最後尾まで落ちた小河は徐々に順位を回復。2位のドラゴンを抜き去ってトップ三浦を追うも、その差を3秒詰めたところでゴール。三浦が昨年の開幕大会に続いて自身2勝目を飾ることとなった。2位には小河が、3位にはドラゴンが入った。
第2戦決勝は明日、午前10時40分より17周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum