F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第8戦鈴鹿決勝 ウェット対決は#36坪井に軍配!勝ち星でも#11牧野に並ぶ

FIA-F4選手権第8戦の決勝が8月30日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、予選2番手の#36坪井翔(トムス)がスタートからトップに立ち、そのまま後続に付け入る隙を与えずに10周のレースを制し、今季4勝目を挙げた。

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第8戦決勝は午前8時15分より10周で行われた。
この日の鈴鹿サーキットは昨夜から降り続いた雨のため、路面はウェット状態。スタート時点で雨は止んでいたものの、全車がウェットタイヤを装着してグリッドについた。

ホールショットを奪ったのは予選2番手の坪井。
昨日ポールポジションを獲得しながらスタートで5平木湧也(RSファイン)の先行を許した坪井はこの日期するものがあったといい、その思惑通りスタートから見事なダッシュでトップに躍り出た。
ポールポジションの#11牧野任祐(Rnスポーツ)が2番手につけ、#5平木が3番手。
予選3番手の#7大津弘樹(HFDP)は痛恨のエンジンストールで一気に16位に後退してしまった。

レース序盤こそ坪井の背後に食らいついていた牧野だったが、この日のコンディションにセッティングが合っていなかった模様で、周回を重ねるにつれ坪井との差は徐々に開いていき、5周を終えた時点では1秒差となってしまった。
さらに、レースが進むにつれて路面が乾いていったこともあり、レース後半にはタイヤの消耗にも悩まされて濡れたところを選んで走らざるを得ない状況に陥った。

それを尻目に坪井は安定したペースでレコードラインに留まり続け、最後は牧野に1.96秒の差をつけてフィニッシュ。
今季4勝目と勝ち星で牧野に並び、シリーズポイントでも122ptとして125ptの牧野の3ポイント差にまで迫った。
3位には平木が入り、終わってみれば昨日と同じ顔ぶれで表彰台に上がる結果となった。

また今週末FIA-F4にデビューし、昨日は終盤のアクシデントで惜しくも30位に終わった#3阪口晴南(SUTEKINAレーシングチーム)はレース中盤以降激しいドッグファイトを演じ、6位でフィニッシュした。

次戦の舞台はスポーツランドSUGO。
9月19-20日決勝だ。

優勝 #36坪井翔(トムス)のコメント
昨日から雨になることはわかっていたので、雨のスタートのイメージだけ作って、それがうまくいって勢いよく出れました。昨日はスタート失敗しちゃったんで、ここで決められたら、と。
前に出てからは自分のペースだけ保とうと思いました。途中まで牧野くんが付いてきていたんですが次第に離れていったので、自分の走りだけに集中しました。
路面はどんどん乾いていったので、乾いたところを選んでペースを上げていきました。
(濡れたところに)寄ろうかな、と思ったんですけど、この感じだったらタレないと判断しました。
今すごいい流れに乗っているので、この流れを崩さずに菅生でも連勝してポイントリーダーになり、チャンピオンになれるように準備していきたいです。

2位 #11牧野任祐(Rnスポーツ)のコメント
1周目にスタートで前に行かれて、そのときは抜き返せると思ったんですけど、1周目のS字に入ったところで「今日は無理やな」と感じました。明らかにメカニカルグリップが足りてなかったですね。
ずっとタイヤを冷やしながら走ったんですけど、それでもどうしようもなかったですね。
菅生に向けてはもう一度考え直して、しっかりやっていきたいと思います。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


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