F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第7戦鈴鹿決勝 終盤の雨が生んだ逆転劇!#36坪井が今季3勝目を獲得

FIA-F4選手権第7戦の決勝が8月29日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした#36坪井翔(トムス)がスタートで出遅れるも終盤逆転に成功し、今季3勝目を挙げた。

fiaf4-rd7-r-start1

fiaf4-rd7-r-start2

fiaf4-rd7-r-start3

fiaf4-rd7-r-start4

fiaf4-rd7-r-5-top

fiaf4-rd7-r-36

fiaf4-rd7-r-11

fiaf4-rd7-r-5

fiaf4-rd7-r-winner-tsuboi

fiaf4-rd7-r-podium

第7戦決勝は午後4時30分より10周で行われた。
ホールショットを奪ったのは予選3番手の平木湧也(RSファイン)。
ポールポジションの坪井は予選2番手の#11牧野任祐(Rnスポーツ)との1-2コーナーの攻防を制して2番手で平木を追い上げる。
このままトップ2台はコンマ4秒差で攻防を続けるが、前に接近すればフロントのダウンフォースが抜けてコントロールが難しくなるという状態に手を焼く坪井はなかなか攻略のきっかけをつかめない。
そうしているうちに平木は次第にペースを上げ、6周目には2’08.875を記録して0.9秒にその差を広げた。

一時はこのまま平木が今季初勝利を収めるかに思われたが、転機は8周目にやってきた。
西コース方面から次第に雨が降ってきたのだ。
これにより坪井は再び平木との差を縮めてすぐ後ろに迫ってきた。
ダンロップコーナーで、デグナーで、ヘアピンで、しきりに平木の隙を窺うそぶりを見せる坪井。
2台はテール・トゥ・ノーズ状態のままファイナルラップに突入した。

ダンロップコーナーの立ち上がりでインに並びかけてきた坪井を押さえ込み、ヘアピンでも付け入る隙を与えなかった平木だったが、スプーンカーブで濡れた路面に足をとられて痛恨のオーバーラン。
この隙に坪井がトップを奪い返してそのままゴールへ。
坪井はヘアピンを立ち上がった時点で雨の強まりを感じ、少しペースを落としてスプーンにアプローチしたという。
この判断が功を奏し、坪井は見事逆転で今季3勝目をものにした。

一方平木は最後のシケインで牧野にもインを突かれ、結局スタート位置と同じ3位でレースを終えることに。
これでシリーズポイントは牧野が110、坪井が102とその差は8ポイントに縮まった。

注目の第8戦決勝は30日午前8時15分より10周で行われる。

優勝 #36坪井翔(トムス)のコメント
ラスト2周はドライバーとしてはヒヤヒヤでした。雨降らない限り抜けなかったんで。ドライだと前に追いつくとダウンフォースが抜けて曲がらない状態で、ついたり離れたりを繰り返していて。
雨が降り出したので、これが強くなるとチャンスがあると思いプレッシャーをかけ続けていたら最後にヘアピンを立ち上がった時に雨が強くなっているのがわかり、これは絶対滑るなと思ってスプーンの一個目をゆっくり入りました。そしたら平木くんが飛び出してしまったので、それが一番大きかったと思います。
スタートではもちろん牧野くんを意識しましたが、それ以上に平木くんの出だしがすごくて、この勢いだったら抑えにいっても抜かれてしまうので、だったら牧野くんを抑えて2番手で通過すれば、また展開が変わるかも、と思いました。
明日はこのままいけば雨ですが、このクルマで雨の鈴鹿は走ったことがないので、2番手スタートですけど明日こそはスタートを決めて前に出ることが大事だと思います。

2位 #11牧野任祐(Rnスポーツ)のコメント
スタートは普通でしたが平木くんに前に行かれて、1-2コーナーで(坪井選手に)仕掛けましたけど、あれ以上どうしようもなかったですね。ドライでスリックの状態では速さ的にも自分に余裕がなかったので、ついていくので精一杯だったしどっちかというと離されていったから。雨降って追いついては行きましたけども。まあ3番で終わるレースが2番で終わったので結果オーライかなと。
明日に向けてもう一度見直していきたいなと。明日は雨なんでどうなるかわからないですけど、できるかぎりのことをしたいです。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース