F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第10戦SUGO決勝 好調#36坪井が破竹の5連勝

FIA-F4シリーズ第10戦の決勝が9月20日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。
15周のレースを制したのはポールシッターの#36坪井翔(FTRSスカラシップF4)。
第6戦富士からの5連勝を達成し、シリーズポイントを166に伸ばした。

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第10戦決勝は午前10時20分スタート。
昨日に続いて爽やかな秋晴れのもとでの戦いとなった。
ポールポジションからスタートした坪井は予選3番手からスタートした#11牧野任祐(Rnスポーツ)を押さえて1コーナーに飛び込むと、そのまま一気に後続を突き放しにかかった。

一方牧野はスタートで2位に浮上したものの、その周終わりのホームストレートで予選2番手の#4河野駿佑(RSファイン)にインを突かれ、3位に後退してしまう。
その後は後方に迫ってきた#19篠原拓郎(VSR)を抑え込むので手一杯の状況になり、そのまま3位でフィニッシュすることになった。

2位に浮上した河野は時折坪井を上回るラップタイムを記録しながらトップを追ったが、坪井は安定したペースで最後まで走りきり、第6戦富士からの5連勝、今季通算6勝目を挙げた。
これによりシリーズポイントは坪井166pt、牧野158となり、坪井はリードを8ptに広げた。

また中団グループでは#37小高一斗、#3阪口晴南、#22宮田莉朋の3台が熾烈なドッグファイトを展開。予選4番手ながらスタートで出遅れた小高は4周目の馬の背で前を行く阪口を抜いて7位に浮上すると、阪口も9周目の馬の背でアウトから小高に並びかけたが、立ち上がりで姿勢を乱して再び小高の先行を許した。宮田もこの期に阪口をパス、小高の追撃にかかるが、次第に厳しくなるオーバーステアにより14周目のレインボーコーナー立ち上がりでラインが乱れたところを阪口に突かれてしまった。
結局3人は7位小高、8位阪口、9位宮田の順でフィニッシュした。
彼らはいずれも今年16歳になったばかり。
今後が楽しみなドライバーたちだ。

次戦の舞台は大分県のオートポリス。
ほとんどのドライバーが未経験のこのコースでは果たしてどんな戦いが待っているのか。
10月31日、11月1日開催だ。

優勝 #36坪井翔のコメント
スタートは牧野くんの方が速かったんですが、1コーナ-を抑えきれば大丈夫だと思っていました。
気負わずにスタートできて、1コーナーを守れてからは牧野くんが離れて行ったので、ひたすら自分の走りに集中しつづけました。1周目に河野くんが2位に上がってきて、なかなか離れなかったので、途中でペースを上げました。中盤は追いつかれたり離れたりしていましたが、そのうち河野くんが離れて行きました。
今回のSUGOはポールから2連勝とすごくいい流れが途切れずにきているので、オートポリスは本当に初めてなんですけど、このいい流れに乗って、後半4戦を死ぬ気で頑張りたいと思います。
2位 #4河野駿佑のコメント
スタートで行きたい、っていうのがあったので、狙いすぎてたってわけでもなかったんですけど、自分の思ってたところと(クラッチの)繋がるところが違ってて、それでスピードが伸びませんでした。多分ホイールスピンさせてたんだと思います。
それで任祐に抜かれちゃったんですけど、最終コーナーを立ち上がったところでうまくスリップに入れたので、「ここで(インに)入らないともう二度と抜けない」と思って、どっちも強引でしたけど行って、抜けたのは良かったです。
そのあともペース的にはトップと変わらないか、うまくすれば追いつけてたと思うんですが、前に行こう行こうという欲なのか、ミスをいっぱいしてしまったので、そこが今後の課題です。
オートポリスはうちの2台だけは5月にテストに行っていて、その面で少しは有利だと思うので、SUGOはせっかくいい流れできていますし、次は優勝したいと思います。
3位 #11牧野任祐のコメント
スタートは良かったんですけど、トップを食うまでには至らなくて。そのあとは防戦一方でどうしようもありませんでした。
オートポリスはまだ走ったことがないのでわからないんですけど、シリーズ的にも勝たないとダメだと思うので、頑張ります。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


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