スーパー耐久

S耐:第5戦鈴鹿グループ2決勝 ST-4は蒲生尚弥/井口卓人/松井孝允組が、ST-5は松井猛敏/中島保典/荒聖治組が優勝

 スーパー耐久シリーズ第5戦・グループ2(ST-4,ST-5)は25日、鈴鹿サーキット(1周・5.807km)で決勝を行い、ST-4クラスの蒲生尚弥/井口卓人/松井孝允組(GAZOO Racing SPIRIT 86)が58周・2時間21分42秒713で優勝した。ST-5クラスは松井猛敏/中島保典/荒聖治組(SPOON FIT3)が優勝した。

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 秋晴れのレース日和に恵まれた鈴鹿サーキットで12時30分、ST-4クラス19台、ST-5クラス8台が参加してグループ2のローリングラップが始まった。

 スタートを制しトップで1コーナーに飛び込んだのはポールシッター・植松忠雄/藤田竜樹/寺西玲央組(UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000)の植松。2位に小林康一/塩谷烈州/山田隆行組(ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5)の塩谷が付け、3位には野間一/中島佑弥/藤田弘幸組(GLORY A-ONE FN2)の野間が、4位には蒲生尚弥/井口卓人/松井孝允組(GAZOO Racing SPIRIT 86)の蒲生が、5位には吉本晶哉/太田侑弥組(SKR ENGIEERING S2000)の吉本が、6位には浜野彰彦/サビジット・シン/鈴木陽組(SKR ENGIEERING S2000)の浜野が上がってきた。

 吉本は2周を終わって早くもドライバーを太田にチェンジ。2周目に野間をパスし3位に上がった蒲生がシケインで2位の塩谷に仕掛けるも両者接触。蒲生はスピンするもレースに復帰。塩谷はピットインして順位を大きく落としてしまった。

 一方、蒲生は接触によるダメージも軽微のようで、6周目のデグナーで野間をパスし2位に上がると、9周目のダンロップコーナーで植松も捉えトップに立つ。

 トップ蒲生は30周目には2位植松を17秒離して、31周終わりでピットイン。植松は32周終わりでピットインすると、それぞれドライバーを松井、寺西にチェンジ。この間に序盤にドライバー交代をした太田がトップに立つ。

 トップの太田と2位松井は、そろって28周終わりでピットイン。最終ドライバー、吉本と井口にステアリングを託し、それぞれ2位、3位でコースに復帰。

 この間、暫定トップに立った寺西が46周目にピットインし藤田に交代すると、トップ争いは吉本と井口の一騎打ちに。交代時に12秒あった差を徐々に詰め始めた井口は、この時点での差を3秒とすると、52周目のシケインで吉本をパスし、ついにトップに立った。

 井口はさらに差を広げ、140分を走って2位との差を7秒6とし、今季初優勝をGAZOO Racing SPIRIT 86にもたらした。2位には吉本/太田組が、3位には植松/藤田/寺西組が入った。

 4位は序盤スタート違反でペナルティーを受けた野間/中島/藤田組が、5位には北川剛/森国形/白石勇樹組(オートバックス★OSU★A-ONE DC5)が、6位には番場琢/服部尚貴/平沼貴之組(埼玉トヨペットGreenBrave)が入った。

 ST-5クラスは序盤、山下潤一郎/山田英二/荒井康裕組(ホンダカーズ野崎with BOMEX)と梅本淳一/奥村浩一/大野尊久組(BRP★J'S RACING フィット3)のスタートドライバーを務めた山田と大野がドッグファイト。14周目の130Rでトップを走る山田を大野がパスすると、2位に落ちた山田も大野に食い下がり、18周目の1コーナーで大野を抜き返して再びトップに。この2台に松井猛敏/中島保典/荒聖治組(SPOON FIT3)の荒が追いつき、一時は3台でのトップ争いが場内を沸かせた。

 しかし、山田が荒井~山下、大野が奥村~梅本、荒が中島~松井と2度のドライバーチェンジを行うとトップに立ったのは松井。2位以下を大きくリードして松井/中島/荒組が今季3勝目を飾った。2位には山下/山田/荒井組が、3位には梅本/奥村/大野組が入った。

 このレースではST-4、ST-5クラスともチャンピオンは決まらず。次戦最終第6戦が行われる11月9日のオートポリスがチャンピオン決定の舞台となる。

 なお、明日26日はグループ1(ST-X、ST-1、ST-2、ST-3)の決勝が午前10時50分より140分間で行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA


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