Super Car Race Series

SCR:第10戦岡山決勝 C2の佐々木孝太/ナオリュウ組がリベンジの総合優勝で有終の美。C1は奥村浩一/竹内浩典組が初優勝

 スーパーカーレースシリーズ最終第10戦は3日、岡山国際サーキット(1周・3.703km)で50分間の決勝を行い、カテゴリーⅡの佐々木孝太/ナオリュウ組(AGE-AGE-458)が25周・51分14秒066で総合優勝した。カテゴリーⅠは奥村浩一/竹内浩典組(BRP★SHIFT SLS AMG GT3)が、カテゴリーⅢは森田將/赤根宏幸組(LCT VANTAGE GT4)がそれぞれ優勝した。

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 今年からシリーズがスタートしたスーパーカーレースもはや最終戦。3日も岡山国際サーキットは朝から小雨が降り続き、決勝前にはやや雨脚が強くなってきた。午後1時15分、カテゴリーⅠ・3台、カテゴリーⅡ・6台、カテゴリーⅢ・1台の計10台が参加して、ローリングラップが始まった。

 スタートを制したのはポールシッター、カテゴリーⅠ、飯田太陽/水谷晃組(K's Frontier Direction 458GT3)の水谷。1周を回って2位には予選4位のカテゴリーⅡ、山脇大輔/中島保典組(炙りや秀苑・シフト997 GT3)の山脇が上がってきた。3位には密山祥吾/フィリップ・デベサ組(GAIA POWER Adenau SLS)のデベサが続くが、水谷は2周目に、デベサは4周目にコースアウトなどで後退。

 その間、最後尾スタートのカテゴリーⅡ、佐々木孝太/ナオリュウ組(AGE-AGE-458)の佐々木が追い上げ、1周目に7位、2周目に4位、3周目には前を走る3台をすべてパスしてトップに躍り出た。

 トップに立った佐々木は2位に上がってきたカテゴリーⅡ、白坂卓也/林学組(Liberty Walk 108 DIRECTION 997 GT3)の白坂を徐々に引き離しながら独走。14周を回ってナオリュウに交代した。

 カテゴリーⅠのドライバーがコースアウトやペナルティーで後退する中、終盤トップ4はカテゴリーⅡのドライバーが占める。トップはナオリュウが独走。山脇から交代した中島と田畑勇/長島正明組(石松 PORSCHE R.S.R.)の後半を担当した長島が激しい2位争いを演じるが、その後方では阪口良平/齋藤真紀雄組(BINGO SPORTS 997)の後半を担当した阪口が猛然と追い上げを始めた。

 阪口は交代時に1分以上あった差を、ファステストラップをたたき出しながら徐々に2位争いとの差を詰め始める。18周目に30秒を切ると、23周目には6秒差。ファイナルラップとなった25周目にはついに追いつき、ウイリアムズコーナーで中島を、バックストレッチ終わりで長島をパスし、一気に2位に躍り出た。

 優勝は佐々木/ナオリュウ組で今季9勝目。2位には阪口/齋藤組、3位には山脇/中島組が入った。

 カテゴリーⅡ勢に主役を奪われた感となったカテゴリーⅠ勢だが、奥村浩一/竹内浩典組(BRP★SHIFT SLS AMG GT3)の奥村が中盤2位まで浮上。15周目にドライバーを竹内に交代するが、交代可能時間を過ぎておりペナルティーストップ30秒を科されることとなる。しかし、奥村がレッドマンでスピンするも最小限のタイムロスでコースに復帰。大きな破綻も無く走りきり、他のカテゴリーⅠのマシンがラップダウンを喫する中、ペナルティーを受けてもなおトップと同一周回でチェッカーを受けた奥村/竹内組がクラス初優勝を果たした。クラス2位には飯田/水谷組が、同3位には密山/デベサ組が入った。

 カテゴリーⅢはただ1台参加で完走した森田將/赤根宏幸組(LCT VANTAGE GT4)が優勝した。

 スーパーカーレースはこれで全日程を終了した。来シーズンはさらに多くのマシンが参加し、シリーズが盛り上がることを期待したい。

カテゴリーⅠ優勝 奥村浩一(BRP★SHIFT SLS AMG GT3)
scr_r10_r-brp  「GT3に初めて乗りました。今回竹内さんの紹介で出られることになって、昨日は自分のミスで3位になったので、今日は昨日のリベンジができて最高の気分です。みんな飛び出すんじゃないかと、スタートから様子を見ていました。その通りになったんですが、自分も他車のスピンを避けるときにスピンしましたが、体勢を整えて再スタートできトップで竹内さんにバトンを渡すことができました」
カテゴリーⅠ優勝 竹内浩典(BRP★SHIFT SLS AMG GT3)
 「奥村さんがマージンを築いてくれたのでよかったです。自分の作ったレースで初めて勝ててうれしいです。パートナーに恵まれましたね。(主催者として一年を振り返って)自分が目指していたレースができています。いろんな方が参加して、楽しんでいただけるのがレースだと思っているので、これからもレースの一番いいところを引き出して行きたいと思います」
カテゴリーⅡ優勝 佐々木孝太(AGE-AGE-458)
scr_r10_r-age_age  「ナオリュウさんがギャップを引き継いでくれてそのまま変わらずに優勝できました。昨日チームに迷惑をかけたのに誰もそのことを責めなくて、今日のレースを勝とうという雰囲気にさせてくれました。いいチームで1年間走ることができました。来年も一緒に走りたいですね」
カテゴリーⅡ優勝 ナオリュウ(AGE-AGE-458)
 「昨日初めてのリタイアで残念な結果でしたが、有終の美を飾ろうと孝太くんにスタートしてもらい、ぶっちぎってもらって、そのおかげで総合優勝できました」
Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Hiroshi ICHIMURA


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