SUPER GT

SGT:第4戦SUGO公式予選 #36ペトロナスRC Fが今季初ポール。GT300は#10ゲイナーSLSの山内がS-GT初のポールを獲得!!

2014オートバックス スーパーGT第4戦「SUGO GT 300kmレース」の公式予選は、雨と視界不良のため当初予定の19日午後から決勝日の7月20日朝に順延されて行われ、#36PETRONAS TOM’S RC F(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組)が1’19.153で今シーズン初のポールポジションを獲得した。
GT300クラスは#10GAINER RN-SPORTS SLS(植田正幸/山内英輝組)が1’27.329を記録。アタックを担当した山内にとってはスーパーGT参戦後初のポールとなった。
(天候:雨 コース:ウェット)

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第4戦の公式予選は当初19日土曜日午後に予定されていたが、既報の通り雨と視界不良のため決勝日に順延となった。
実施時刻はフリー走行が予定されていた午前9時5分からの50分間が充てられ、GT300クラスが9時5分から、GT500クラスは9時30分からそれぞれ25分間を走行することに。
また今回はノックアウト方式は見送られ、いずれか一方のドライバーが走行すればいいということになった。

ここで序盤から速さで他を圧倒したのが#36号車を駆る中嶋一貴だ。
自身はルマン24時間参戦のため第2戦、第3戦を欠場しており、第1戦岡山以来のドライブとなった訳だが、そのブランクを感じさせない走りで終始タイミングモニターの最上段に居座り続け、周回を重ねるごとにタイムを上げて開始8分で最初に1分19秒台を記録した。

これに最後まで食い下がったのが#100レイブリックNSX コンセプトGTを駆る小暮卓史だった。
ここまでの3戦で苦戦の続いていたNSX勢だったが、先日行われた鈴鹿合同テストを前に7月2日付けでGTアソシエイションから出されたブルテンにより、熱害対策として車体各部への冷却用開口部、ダクトの追加が認められたほか、最低重量に着いても1090kgから1077kgへと13kgの軽量化が認められた。
それが功を奏してか鈴鹿テストではトップタイムを記録しており、ここSUGOでも各チーム好タイムをマークすることとなった。
中でも小暮のドライブする100号車は開始10分で2番手に浮上すると、その後も快調にタイムを上げて終了10分前には1’19.557を記録、トップを快走する#36ペトロナスRC Fにコンマ4秒差まで迫った。
この他#17ケーヒンNSX(塚越広大)は4位、#8ARTA NSX(松浦孝亮)も6位につけており、決勝での健闘が大いに期待できそうだ。

GT-R勢ではロニー・クインタレッリがドライブした#23モチュールGT-Rが3位で最上位だったが、ランキングトップの#12カルソニックGT-Rは13位。昨日の公式練習でも2回コースアウトするなど苦戦が続いている。

#36中嶋が他を圧倒した500クラスと異なり、GT300クラスは#10、#11の2台のゲイナーSLSと#61スバルBRZの3台が最後まで激しいトップ争いを展開した。

まず開始8分で#11平中克幸が1’29.473でトップに。それを#61佐々木孝太が1’28.983と上回る。
しかしその直後、#10山内が1’28.887を叩き出してきた。 残り時間14分で1’28.522で再びトップに立ち、次のアタックで1’28.301までタイムを縮めた#61佐々木だったが、#10山内はその4分後に1’28.260を記録してトップを奪い返す。

すると#11平中が残り時間5分で1’27.866と一気に27秒台にペースアップしてトップへ。
この辺りから次第にレコードラインが乾き始めたこともあって、他のドライバーも相次いで27秒台を記録し始める。
残り時間1分で#0無限CR-Zを駆る中山友貴が1’27.937を記録すると、その直後に#61佐々木も1’27.645、更には#10山内も1’27.329を叩き出して3たびトップに躍り出た。
GT500ボードが提示されるギリギリまでアタックを続けた#61佐々木だったが、最後のアタックも1’27.619と僅かに及ばず、10号車のポールポジションが確定した。 ドライブした山内に2009年のデビュー以来初めてのポールだ。
2位には#61BRZ、3位には#11ゲイナーSLSがつけ、#0無限CR-Zが4番手だった。

第4戦決勝はこのあと午後2時より81周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI


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