SUPER FORMULA

SF:第4戦もてぎ決勝 終盤に土砂降りの波乱のレースを制し、#19オリベイラが今季2勝目を挙げる

2014年全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ第4戦「もてぎ2&4レース」の決勝が8月24日、栃木県のツインリンクもてぎで行われた。
レースは終盤に強い雨が降りSC先導のままチェッカーを受けることになったが、ポールポジションからスタートした#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)が後続を寄せ付けず、今季2勝目を挙げた。
2位にはスタートで一気に順位を上げた#38石浦宏明(P.MU CERUMO INGING)が入り、アンドレ・ロッテラーのF1参戦で急遽起用された#36アンドレア・カルダレッリ(PETRONAS TEAM TOM’S)が3位表彰台をものにした。
(天候:晴れ-雨 コース:ドライ-ウェット 観客動員数:予選日10,000人/決勝日16,000人/大会合計26,000人)

sf_r04_r-start

sf_r04_r-18

sf_r04_r-sc

sf_r04_r-19f

sf_r04_r-38f

sf_r04_r-36f

sf_r04_r-19goal

sf_r04_r-checker

sf_r04_r-oliveira_b

sf_r04_r-podium

sf_r04_r-hoshino_oliveira

決勝レースは午後3時スタート。 この時点では空は晴れており、気温33℃、路面温度45℃という蒸し暑いコンディションだった。
ホールショットを奪ったのはポールシッターの#19オリベイラ。 続いて4番手スタートの#38石浦宏明が見事なスタートで2位にジャンプアップして来た。

オリベイラはその後も快調に後続を引き離しにかかり、8周を終えたところで早くも石浦との差を5.2秒とすると、その後も着実のその差を広げて31周目にピットインした時点では20秒近いリードを築き上げていた。
一方、2位の石浦は34周まで引っ張って漸くピットへ。16秒余りの作業時間でオリベイラと#36カルダレッリの間にピットアウトして来たが、その直後に雨が路面を濡らし始めた。

そこからしばらくは小雨の状態で、どうにかスリックタイヤでの走行が可能であったが、41周目に入ったところで突然雨が激しくなり、トップのオリベイラもたまらず90度コーナーを飛び出してしまった。 それでもどうにかコース復帰を果たしたオリベイラはそのままピットイン。 それを契機に他のドライバーも相次いでピットに殺到した。

しかし雨はその後も勢いを増すばかりで、46周目にはセーフティカーが導入され、そのまま52周を消化することになった。
これによりオリベイラは第2戦富士の第1レース以来の今季2勝目を獲得。 シリーズポイントもポールポジションの1ポイントと合わせて11を獲得、トータル23ポイントとして一躍トップに躍り出た。
2位の石浦も19ポイントと、このレース7位の#37中嶋一貴、同4位の#8ロイック・デュバルに次ぐランキング4位に浮上した。

一方、初のフロントローからのスタートとなった#40野尻智紀はレース序盤は石浦の後ろ、3番手を走行していたが、20周目に行ったピットストップの際、またもやエンジンストールを喫してしまい、15位と大きく順位を落としてしまった。そこから懸命に追い上げた野尻だったが、終盤のSC導入などもあって9位でレースを終えることに。

また、車両規則違反により後方スタートとなった#1山本尚貴は、クルマのダウンフォースを減らした上に2ピットと思い切った作戦で挽回を図ったが、スタート時にグリッド位置を間違えるという痛恨のミスを犯してしまい、ドライブスルーペナルティを受けたうえ、2度目のピットストップではエンジンストールと、最後まで歯車の噛み合ない週末になってしまった。

次戦の舞台は九州のオートポリス。9月14日決勝だ。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース