全日本F3選手権は11日、ツインリンクもてぎ(1周4.801379km)で第4戦の決勝レースを行い、松下信治(HFDP RACING F312)が14周・25分5秒261で2連勝を飾った。Nクラスは小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)が待望の初優勝をものにした。
決勝レースは、気温20.8度、路面温度39.5度というコンディションの中、午前10時55分フォーメーションラップが始まった。
スタート制したのは昨日の第3戦に続き、ポールシッターの松下信治(HFDP RACING F312)。これに予選2位の山下健太(PETRONAS TOM'S F314)が続く。3位には予選3位の高星明誠(B-MAX NDDP F312)をかわした同4位の勝田貴元(PETRONAS TEAM TOM'S F312)が上がってきた。
オープニングラップ、松下は山下を1.2秒後方に従えてホームストレートに帰ってきたが、昨日と違い、山下との差を開いてゆくことができない。山下は5周目にこのレースのファステストラップとなる1分46秒463をたたき出して松下を追う。2人の差は、1秒強のタイム差でレースは進行するが、終盤12周目には0.7秒差まで迫り、山下は松下の背後に付けるが追撃もここまで。松下が山下を振り切って昨日に続き2連勝を飾った。2位には山下が入った。
3位でレースを始めた勝田は序盤、山下の背後に付けていたが、中盤から徐々に差が開き、結局3位のままでレースを終えた。4位にはペースの上がらなかった高星明誠(B-MAX NDDP F312)、5位には佐々木大樹(B-MAX NDDP F312)と2人のNDDPコンビが入った。
Nクラスはポールスタートの山口大陸(TAIROKU EXCEED)を押さえて、予選クラス2位の小泉洋史(Net Move Hanashima Racing)がトップで1コーナーへ。小泉は山口を上回るスピードで徐々に差を広げ、そのままゴール。F3初優勝を飾った。2位には山口が入り、14年ぶりに参戦したF3で初表彰台をものにした。
予選クラス3位の久保凛太郎(CG ROBOTル・ボーセF308)はスタートをミス。湯澤翔平(KCMG F308)の先行を許す。久保の背後でパスするチャンスを伺うが、結局前に出ることはかなわず、湯澤が3位。久保は4位でレースを終え、今季初めて表彰台を逃すこととなった。
三浦愛(EXEDY RACING F307)は予選と同じクラス5位で湯澤、三浦に続き三つどもえの争いを展開するも、10周目の3コーナー立ち上がりでコースアウト。彼女も開幕から続いた表彰台を逃す結果となった。
第5戦は本日11日、午後3時15分スタート。第3、4戦より8周多い20周で争われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Foruam
Hiroshi ICHIMURA