JAFグランプリ「富士スプリントカップ2013」のスーパーGTレース1の公式予選が11月23日、富士スピードウェイで行われた。 ポールポジションを獲得したのはGT500クラスが#18山本尚貴(ウイダーモデューロHSV-010)、GT300クラスは#3佐々木大樹(S Road NDDP GT-R)だった。
昨年までの富士スプリントカップでは金曜日に行われていたスーパーGTの公式予選は今年から土曜日の朝実施されることになり、午前8時5分より各クラス20分間でタイムアタックを開始した。 この日の富士スピードウェイは雲一つない快晴。 朝方は霜が降りていたコース上も日が高くなるにつれて気温、路面温度とも上昇し、両クラスともコースレコードを上回る好タイムが次々と記録された。
GT500クラスは各チーム前半と後半でタイヤを2セット投入。 1セット目で早くも#23ロニー・クインタレッリ(モチュールGT-R)が1'31.793を記録すると、2セット目の走行では#12松田次生(カルソニックGT-R)が1'31.741を記録。これを#100小暮卓史(レイブリックHSV)、#38立川祐路(ZENT SC430)、#36ジェームス・ロシター(ペトロナスSC430)らが次々に上回り、最後の最後に#18山本が1'30.835と昨年記録されたコースレコード(1'30.730)に迫る好タイムを叩き出してポールポジションを獲得した。
GT300クラスもまた好タイムが相次ぎ、終わってみれば上位5台が従来のコースレコード(1'37.610)を上回る結果に。 最初にレコードタイムを打ち破ったのはなんと#35アレックス・バンカム(ニスモGT-R)だった。 この35号車は今年から日産およびニスモが実施している「ニスモグローバルドライバーエクスチェンジプログラム」の一環として今回スポット参戦してきた車両。 イギリス出身のアレックス・バンカムはその対象者として今回初めて日本のスーパーGTに参戦している。 それでも残り時間が少なくなるにつれてレギュラー参戦組も次第にタイムを上げていき、最終的にバンカムは3番手に落ち着いた。 ポールポジションは#3佐々木大樹が獲得、2番手には最終戦もてぎ優勝の#11ビヨン・ビルドハイム(ゲイナーSLS)がつけている。
第1レース決勝はこのあと午後2時5分よりGT300クラス、午後3時35分よりGT500クラスがそれぞれ22周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Keiichiro TAKESHITA