F4日本一決定戦は8日、鈴鹿サーキット(1周・5.807km)で決勝を行い、ポールポジションからスタートした石川京侍(Rn-Sports☆ミストKK-ZS)が、スタートで一時後退するも、中盤過ぎにはトップに立ち、10周・20分25秒880で優勝した。
日は西に傾き、電光タワーの影が長く伸び始めた午後2時50分、F4日本一決定戦のフォーメーションラップが始まった。
抜群のスタートを決めたのは予選4位の川端伸太朗(SUCCEED SPORTS F108)。上位3台の脇をすり抜け、1コーナーでトップに立つ。2位に三笠雄一(ガレージ茶畑RK01)。ポールポジションの石川京侍(Rn-Sports☆ミストKK-ZS)は3位に落ち、4位に山下健太(ZAP☆JSS☆PFC西千葉不動産)と続く。
トップにっ立った川端の後方では、三笠と石川の2位争いが始まる。テールトゥノーズの接近戦は4周目の1コーナーで三笠をかわした石川に軍配が上がった。
2位に上がった石川は、1秒以上前を走るトップの川端を追う。5周目には昨日、自身が記録したポールタイムを更新する2分1秒917をたたき出すと、みるみるとトップに接近。6周目のストレートで川端に並びかけ、ついに7周目の1コーナーでアウトからかわしてトップに躍り出た。
その後も石川は手綱を緩めることなく、最終的に2位以下を2秒3離して10周を走りきり、優勝を飾った。
2位には川端が、3位には三笠が、4位には終盤、三笠に接近したものの届かず、山下が入った。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI