- 2010年SUPER-GT第5戦 SUGO300km
- JIMGAINERDIXCEL DUNLOP F430
- 観客動員数:予選日11.500人・決勝日:27.000人
- 予選:4位・決勝:5位
- Dr:Tetsuya TANAKA/Katsuyuki HIRANAKA

2010年7月24日(sat)
- 9:00~10:45 FREEPRACTICE
- WEATHER:FINE
- CONDITION:DRY
- TEMPERATURE:33℃
- 12:45~13:30 FIRST QUALIFYING PRACTICE
- WEATHER:FINE
- CONDITION:DRY
- TEMPERATURE:33℃
- 15:10~ SUPER LAP QUALIFYING
- WEATHER:FINE
- CONDITION:DRY
- TEMPERATURE:32℃
梅雨も明け、SUGOは夏真っ盛り。気温も朝から30度を超え、灼熱の太陽が容赦なくサーキットを照りつける。今年のシーズンも折り返しとなり、SUGOはチャンピオンを獲得する上でも重要なポイントとなる。
練習走行は9時からのオンタイムで開始された。まず、今回スーパーラップを担当する平中克幸がハンドルを握る。マシンの仕上がりも上々の様で、若干のアンダーステアが気になる程度。フロントの足まわりをハード目にセット変更。その後リアの足まわりもハードへ。車高調整も行う。タイヤを違うタイプの物と履き替え、今度はソフト目に。走行時間残り30分ほどで田中哲也がコースへ。20LAPほど周回を重ね、練習走行は終了した。
予選1回目は2時間のインターバルの後、混走25分、専有10分で行われた。まず田中が予選基準タイムをクリアすべくコースへ。1周計測でピットへ戻り、平中と交代。混走時にNewタイヤでアタック、この時間の暫定2番手を獲得。専有時間に入る前に、№666ポルシェがコースオフし赤旗中断。ここで混走は終了した。
しかし専有時間になると他車も一気にタイムを上げてくる。平中もNewタイヤに履き替え再びタイムアタックを開始。残り5分で1分24秒台を出し、再び暫定2番手に。しかし、№31カローラ、№7RX-7にタイムを更新される。その後№3ZがSPコーナーでコースアウトし赤旗中断。そのまま予選1回目は終了し、4番手でスーパーラップに臨むこととなった。
スーパーラップアタックドライバーは平中。5番目にコースへ。この時点でのトップは№43Garaiyaの1分24秒505だ。平中は予選1回目に出したタイムを上回れなければ上位ポジションからのスタートはない。セクター1は№43より-0.035上回る。しかし、SPで若干リアが滑りロス。1分24秒524と1回目より0.389タイムを上げるが、暫定2位。その後の走行した№7に抜かれることは無かったが、№31が1分24秒441、№2は1分24秒0812と1台だけ飛び抜けて速いタイムを出し、4番手からのスタートが決定した。
- TetsuyaTANAKAComment
-
前回は予選が良くて決勝が駄目だったので、今回に関しては予選は4位で、それに関しては全然心配していません。あとは決勝で前回みたいにならないようにと思います。今年は決勝で結果が残せていないので、そこをどうこなしていくか考えていきます。
- KatsuyukiHIRANAKAComment
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結果的に4番手のタイムだったんですけど、決勝を見据えたタイヤのチョイスだったので、2列目の4番手からは順当だったかもしれません。決勝は良い方向に行けるんじゃないかと思っております。実際は走ってみなければ、わからないところも沢山あるんですが、感触的には良いと思うので、マレーシアの時のようなことは起きないと思いますし、僕自身も攻めて優勝目指して頑張りたいと思います。

2010年7月25日(sun)
- 9:10~9:55:FREEPRACTICE
- WEATHER:FINE
- CONDITION:DRY
- TEMPERATURE:32℃
- 14:00~:FINAL
- WEATHER:FINE
- CONDITION:DRY
- TEMPERATURE:33℃
決勝日の朝のフリー走行は、やはり30度を超える気温の中、走行が開始された。ここではサーキットサファリが行われず、フリー走行のみで45分間の走行時間が与えられる。走り出しは田中から。かなりの周回をこなしたタイヤで走行を開始。しかし、それほどタイムダウンは見られず、決勝に向けて手応えを感じていた。その後、平中に交代。16ラップを計測し、フリー走行でのトップタイムを記録し、やはり決勝での確かな手応えを感じ、走行を終了した。
決勝スタート時は曇。太陽は少し遠慮したようだ。しかし気温は相変わらず30度を超えていた。ただ南の方からは少し冷たい風が吹き始め、決勝レース中に雨もあるかもしれないと思われた。
スタートを担当するのは田中。500クラスがスタートし、300クラスがコントロールタワーを通過。1コーナーへの進入時にはすでに3番手まで順位を上げていた。少しタイヤの暖まりが悪く、序盤はペースを上げられなかったが、そのままのポジションをキープし周回を重ねる。田中はポジションを1度も落とすことなく、34周目にピットへ。
タイヤ4本交換を行いコースへ。この時点で暫定13番手までポジションを下げていたが、実質ピット作業を終えた中では3番手のポジションになっていた。マシンの特性もあり、タイヤ無交換等が可能なマシンもあるが、JIMGAINERは後半のタイヤが垂れてきた場合のリスクを考え、4輪交換を選択。しかし、他車は2輪交換、無交換、等行っているため、ピット作業が10秒以上の差がある場合も。
その後平中も徐々にポジションを上げ、ルーティーンのピットが全車終わった時点で、6番手を走行。後ろを走る№43とは接近戦を展開するが、後半徐々に離していく。しかし、前車との差は詰まりそうでつまらない。67周目辺りから前をいく№7のペースがダウン。一気に差を詰め、72周目には5番手に。№25ポルシェにも追いつく勢いだったが、無情にもチェッカーが振られた。
- TetsuyaTANAKAComment
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今回の決勝で比較的良かった点でいうと、決勝中のタイムダウンがなかったって事ですね。
順位的にはちょっと残念な結果でしたが、少しは安定したペースで走れましたね。
ただ明らかにトップと比べると遅いので、もっと改善しないとまだまだ表彰台は遠い感じですね。コース上で明らかに前を走行していないと、ピットでは絶対負けるので、同じ様なところを走っている限り勝ちはないので、コンスタントラップを上げていかなければ駄目ですね。
- KatsuyukiHIRANAKAComment
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正直今回は本気で勝てると思っていました。ふたを開けてみたら結果はこんな風でした。非常に残念でなりません。そうはいってもシリーズはまだ後半戦に入ったばかりですので、次の700kmで挽回というか、今年のベストリザルトが4位なので、その上を目指して頑張りたいと思います。
Text & Photo: JIMGAINER
ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:東京都品川区南大井 社長:宮谷正一 以下、ニスモ)は、7月25日にスポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT第5戦で、トップを走行中の#23 MOTUL AUTECH GT-Rのエンジンが突然ストップした原因は、車両のトラブルではなく走行中にタイヤカスのようなものがキルスイッチに当たったアクシデントによるもの、と発表した。
レース後の車両保管解除後にピットに戻ってきた#23 GT-Rのキルスイッチ部分には黒い痕があり、走行中に何かがそこに当たったことが考えられた。そこでGTAに#23 GT-Rのオンボードカメラの映像確認を依頼したところ、本山選手が「突然電源が落ちた」と言った74周目のSPコーナーの出口付近で前車が跳ね上げたタイヤカスのようなものがキルスイッチ付近に当たった映像があり、その瞬間、車内のメーター類が突然ブラックアウトしていた。チームではこれがエンジンストップの原因と見ている。
キルスイッチは事故等で火災が発生することを防ぐため、外部からの操作ですぐに全ての電源が切れるように、レースカーへの装着が義務付けられている。
- 鈴木豊ニスモチーム監督コメント
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「完璧なレースウィークだったので、このようなアクシデントで勝利を逃したことは非常に残念です。でもセパンに引き続きパフォーマンスの高さは確認出来たので、ドライバーもチームも高いモチベーションをキープしています。次の鈴鹿では素晴らしいレース展開をお見せして、今度こそ勝ちたいと思っています。また応援をよろしくお願いいたします」

Text & Photo: NISMO
2010 SUPER GT 第5戦 SUGO
7月25日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOでSUPER GT第5戦「SUGO GT 300KM RACE」が開催され、RE雨宮レーシングのRX-7 GT300(谷口信輝・折目遼組)は80kgのハンディウェイトを積みながらも、予選ではスーパーラップに進出し、5位番手を獲得。決勝レースでも終盤まで4位を堅守していたがアクシデントにより後退、7位でフィニッシュとなった。
夏休み最初の週末を迎えるスポーツランドSUGOは家族連れも多く、決勝日は東北地方のファンを中心に2万7千人以上の観客が約3ヶ月ぶりに国内で開催されるSUPER GTレースの行方を見守った。スタートドライバーの谷口はオープニングラップで順位を1つ上げ4位を走行、3位のマシンを捉えるべくプッシュを続けたが、重いウェィトに阻まれ順位をあげることができない。2番手の折目は左側2本のみタイヤを交換してピットアウト、4位を守ってコースに復帰し、プッシュを続けた。しかし、終盤に最終コーナーでGT500マシンに押し出される形でコースアウト。スピンすることなくもちこたえてコースに復帰するも、大量の芝生がラジエータを覆ってしまい、オーバーヒートを招くことに。さらにはエンジンがバラつきだし、ラスト3周で3台に抜かれ7位でフィニッシュラインを通過。それでも4ポイントを加え、#3と同ポイントながらランキング首位を守っている。
レース後、雨宮勇美代表は「公開練習から調子は良かったので、予選、決勝ともに(この条件の中では)良い結果が残せるかなと感じていました。決勝では結果的に7位に後退してしまいましたが、あの状況でマシンを壊すことなくコントロールした折目のファインプレーに助けられ、リタイヤすることなく、貴重なポイントを獲得することができました。RX-7最後のシーズンなので後半戦も全開で攻めていきますので引き続きの応援よろしくお願いします」と語った。
MZ Racingプレスリリース
- 2010年7月25日(日) 決勝
- 会場:スポーツランドSUGO(3.704km)
- 天候:晴れ
- 気温:32℃(14:00現在)
- 路面温度:42℃(14:00現在)
- コースコンディション:ドライ
- 観客:2万7000人
7月25日(日)、宮城県仙台市郊外のスポーツランドSUGOにおいて、2010 オートバックス SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」の決勝レースが行われた。
昨日の予選では、#100 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)がフロントローとなる2番手を獲得したのを筆頭に、#18 小暮卓史/ロイック・デュバル組(ウイダー HSV-010)が4番手、#8 ラルフ・ファーマン/井出有治組(ARTA HSV-010)が5番手と、トップ5のうち3台をHSV-010が占め、スポーツランドSUGOとHSV-010 GTのマッチングが良好であることをうかがわせた。
昨日に続き、決勝日は午前中から晴天に恵まれた。午後になると雲が広がり始め、スタート直前の気温は32℃、路面温度は42℃と、昨日よりも過ごしやすい天候となった。スタートドライバーを務めるのは、2番グリッドの#100 RAYBRIG HSV-010が伊沢選手、4番グリッドの#18 ウイダー HSV-010がL.デュバル選手、5番グリッドの#8 ARTA HSV-010がR.ファーマン選手、7番グリッドの#32 EPSON HSV-010が道上龍選手、10番グリッドの#17 KEIHIN HSV-010が金石年弘選手である。
ローリングスタートで決勝レースが幕を開けたのは午後2時2分。スタートで大きな混乱はなく、オープニングラップを終えた段階では#100 RAYBRIG HSV-010が2番手、#8 ARTA HSV-010が4番手、#18 ウイダー HSV-010が5番手、#32 EPSON HSV-010が7番手、#17 KEIHIN HSV-010が10番手につけていた。#8 ARTA HSV-010を駆るR.ファーマン選手はスタート直後から好調で、3周目を迎えるときには早くも3番グリッドからスタートしたマシンの直後に迫っていた。続く1コーナーではイン側からこのマシンを抜こうとしたが、2台は軽く接触。両車そろってスピンを喫し、#8 ARTA HSV-010は11番手に順位を落とす。これで#18 ウイダー HSV-010は3番手に浮上、#32 EPSON HSV-010は5番手、#17 KEIHIN HSV-010は8番手と、いずれもスターティンググリッドを上回るポジションにつけた。Honda勢トップの#100 RAYBRIG HSV-010も2番手で順調に周回を重ねていた。
10周目、#100 RAYBRIG HSV-010がS字コーナーでスピン。素早くコースに復帰したものの、11番手まで順位を落としてしまう。#18 ウイダー HSV-010はこれで2番手に浮上、今季2勝目を目指し、トップのマシンを追走し始めた。一時11番手まで順位を落とした#8 ARTA HSV-010は着実に巻き返しており、12周目には8番手、19周目に7番手、25周目には6番手へと駒を進めていた。
29周目を終えたところで#18 ウイダー HSV-010はピットインし、タイヤ交換と給油を実施。ドライバーは小暮選手に交代した。これを皮切りに各車ピットストップを始めたが、激しい3番手争いを繰り広げていた#8 ARTA HSV-010にはボンネットが浮き上がるトラブルが発生し、再び順位を落とすことになる。このころ、時折り小雨が舞い落ちてきたものの、路面を濡らすことはなく、各車ドライタイヤを履いたまま走行を続けた。
全車がピットストップを終えた51周目、#18 ウイダー HSV-010は2番手に返り咲く。また、10番グリッドからスタートした#17 KEIHIN HSV-010は、スタートドライバーを務めた金石選手の奮闘もあり、後半を受け持つ塚越広大選手はこの段階で4番手につけていた。そのほか、#100 RAYBRIG HSV-010は8番手、#32 EPSON HSV-010は11番手、#8 ARTA HSV-010は12番手というオーダーである。
74周目、トップを走るマシンにトラブルが発生、これで#18 ウイダー HSV-010がトップに立ち、#17 KEIHIN HSV-010も2番手で続いた。フィニッシュまで残り7周、#17 KEIHIN HSV-010の塚越選手は若々しいドライビングで何度も#18 ウイダー HSV-010の小暮選手に迫ったが、経験豊富な小暮選手も容易にポジションを明け渡さない。2人の白熱したバトルに観客席は興奮に包まれたが、最終ラップのストレートで、#17 KEIHIN HSV-010に乗る塚越選手は周回遅れのマシンを利用して小暮選手に並び、フィニッシュライン上では0.025秒先行して初優勝を果たした。2位は#18 ウイダー HSV-010。残る3台はさまざまな不運に見舞われながらも、#100 RAYBRIG HSV-010が8位、#32 EPSON HSV-010が11位、#8 ARTA HSV-010が12位で、HSV-010 GTは全車が完走を果たした。
この結果、シリーズポイント争いのドライバー部門において、小暮/デュバル組(#18 ウイダー HSV-010)が15ポイントを追加。計50ポイントで2位に浮上した。初優勝の金石/塚越組(#17 KEIHIN HSV-010)は計34ポイントとなり、それまでの10位から5位へと躍進。チーム部門でもウイダー ホンダ レーシングが計62ポイントで2位、ケーヒン リアル レーシングは計47ポイントで5位につけている。
コメント
- 松本雅彦 | Honda GTプロジェクト プロジェクトリーダー代行(エンジン責任者)
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「HSV-010 GTとして初の1-2フィニッシュを果たすことができ、大変喜んでいます。また、#17 KEIHIN HSV-010のメインスポンサーであるKEIHINの地元で優勝できたこともうれしく思っています。昨日はタイヤの選択に失敗した影響で予選10番手にとどまりましたが、今日は後半部分を担当した塚越選手のペースがとても速く、優勝することができました。#17 KEIHIN HSV-010はノートラブルで決勝を走りきりましたが、率直にいって、これほどまで追い上げるとは想像していませんでした。最後の最後で塚越選手に抜かれた小暮選手にはクールスーツのトラブルが起きていたので、今日は苦しい戦いを強いられたはずです。また、#18 ウイダー HSV-010はウエイトハンディが#17 KEIHIN HSV-010より42kgも重かったことも、ストレートで抜かれる一因になりました。一方、#18 ウイダー HSV-010がチャンピオン争いで2位に浮上したので、今後の展開が楽しみになってきました。次戦が行われる鈴鹿サーキットはスポーツランドSUGOよりもさらにHSV-010 GTとの相性がいいので、ここで弾みをつけられれば、終盤戦を有利に戦えるはずです。引き続き、HSV-010 GTに熱い声援をお願いします」
- 金石勝智|ケーヒン リアル レーシング チームオーナー
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「優勝した喜びは、なんとも言葉になりません。チームオーナーとして勝った今日は、自分がドライバーとして優勝したときよりもうれしく、チェッカードフラッグが振り下ろされた瞬間には大声を張り上げていました。#17 KEIHIN HSV-010は、レース中のペースはこれまでも速かったのですが、予選では歯車が噛み合わず、結果を残すことができませんでした。今回は前半を担当した金石年弘選手が4番手までばん回してくれたほか、塚越選手がいつも通りの速さを発揮してくれたので、優勝することができました。終盤、#18 ウイダー HSV-010と接戦を繰り広げていたときは、無線を通じて、とにかく接触しないようにと塚越選手に伝えましたが、彼はとても冷静で、クリーンなレースをしてくれました。チーム設立4年目にして、ようやく初優勝を果たすことができました。ファンのみなさま、そしてKEIHINを始めとするスポンサーのみなさまにこういう形でお返しができ、うれしく思っています。これからも全力で戦い、チャンピオンシップを狙っていきますので、ご声援をよろしくお願いします」
- 金石年弘選手(優勝、#17 KEIHIN HSV-010)
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「まだ勝った実感があまりありません。週が明け、知り合いからお祝いの言葉をかけてもらうと、実感がわいてくるかと思います。今日はスタート直後からマシンの調子がよく、着実に順位を上げることができました。早めにピットに入ったのは、前がつまってペースを上げられなかったからです。後半も塚越選手が追い上げてくれましたが、2番手になってからはピットでレースを見ていられなくなり、トレーラーの中にこもってモニターを眺めながら、とにかく祈っていました。優勝した瞬間は鳥肌が立ちました。今日は本当に運がよかったと思います」
- 塚越広大選手(優勝、#17 KEIHIN HSV-010)
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「まだ優勝した実感はありません。決勝レースでは、年弘選手が順位を上げてくれましたし、また、マシンのフィーリングがいいと伝えてくれていたので、慌てずに最後まで走りきろうと心に決めました。交代してからは、GT300のマシンを利用しながら順位を上げていきました。最後に小暮選手を抜いたときも、GT300のマシンがいなかったら抜けなかったと思います。次戦の鈴鹿ラウンドは700kmの長い戦いになりますが、#17 KEIHIN HSV-010はいつも決勝で強いので不安はありません。予選で前に出て、優勝を目指して走りきるつもりです」
Text & Photo: HONDA
SUPER GT第5戦の決勝レースが、7月26日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県、一周3.704km)で行われ、前回優勝の「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/ロニー・クインタレッリ)が4位、出走13台中予選11位からスタートした「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)が5位に入賞。ポールポジションからスタートした「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)はスタートから2位以下を大きく引き離し、74周目までレースをリードしたが電気系トラブルが発生し6位フィニッシュとなった。
■レースの90%をリードした#23 GT-R
公式予選からGT500クラスをリードし続けたのは、#23 GT-Rだった。トレルイエは、前日の予選スーバーラップで2位に0.4秒もの差をつけてポールポジションを獲得。決勝レース日の朝に行われたフリー走行でもトップタイムをマークしていた。午前中は気温が35度を超えていたものの、その後サーキット上空に雲が広がり、決勝レースのフォーメーション走行が始まった午後2時には32度に下がっていた。
レースがスタートすると、トップを走る#23 GT-Rのトレルイエは、ハイペースで後続を引き離しにかかり、1周目にコントロールラインを通過したときには既に2位に3秒差をつけていた。その後、周回を重ねるたびにその差を広げていき、30秒を超える大きなマージンを作って50周目にピットインし、本山にドライバー交代した。競り合いでコースアウトしたり、バックマーカーと接触するなどアクシデントが少なくないこのコースで、#23 GT-Rはアクシデントフリーの単独走行を守り、途中パラパラと降り出した雨にも惑わされることもなかった。残り31周を無理せずに安定したラップタイムで走行すれば、優勝の確率は高いと思われた。しかし、レースが90%を消化した後の74周目に、突然本山がドライブする#23 GT-Rはコース上にストップ。再始動するまでにタイムをロスしてしまう。本山によると、「エンジンのメイン電源が突然落ちた。しばらくしてからスイッチを入れ直すと電源が入り、再スタートした」とのこと。チームは原因究明を進めている。
前回優勝のためGT-R勢では最大のハンディウェイト(66kg)を積む#12 GT-Rは、6番グリッドから松田がレースをスタート。序盤に他車のアクシデントのため4位に上がり、その後3位、2位へとポジションを上げた。45周目にピットインし、クインタレッリに交代したあとは、5位でレースに復帰。終盤には#23 GT-Rのトラブルによって4位にあがり、そのままフィニッシュした。ドライバーズランキングは3位にあがり、チャンピオン獲得に向けて手応えを感じた星野一義監督は、ドライバー達の手を握りしめねぎらいの言葉をかけていた。
「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)は、予選順位は11位だったがレース中のマシンは快調で、オープニングラップに2台をパス。その後3周目には7位に浮上。スタートドライバーのオリベイラは、一時後続に抜かれる場面もあったが、レース折り返し時点には5位を走行していた。6位でレースに戻った後半担当の安田もミスのない確実なドライビングで周回。最終的には5位にポジションをあげてゴールした。
- #12 GT-Rドライバー 松田次生
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「4位の結果には少し悔しさは残るけど、チャンピオンシップを考えれば良かったと思います。ロニーも良い仕事をしてくれました。シリーズ後半戦は、チャンピオン目指してがんばりたいと思います。まずは、次の鈴鹿700kmでポイントをたくさん取りたいですね」
- #12 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
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「重いクルマで4位入賞できたし、ランキング3位に上がれたのでハッピーです。鈴鹿ではふたり力をあわせてポイントを取り、残り2レースで勝負をかけたいです。昨日も今日も暑い中、たくさんのファンの皆さんに応援していただき、ありがとうございました。次の鈴鹿も是非パワーを送ってください」
Text & Photo: NISMO

3位でフィニッシュし、今季3度目の表彰台を獲得したENEOS SC430
6号車の伊藤大輔(左)とビヨン・ビルドハイム(右)
SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」が7月 24日(土)、25日(日)の両日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。
仙台近郊の森の中に位置するスポーツランドSUGOは、高低差が大きく、コース幅も狭いテクニカルコース。夏休みに入って最初の週末となったSUGOには、土・日の合計で3万8千人以上のモータースポーツファンが足を運び、 GTカーによる大迫力のバトルを堪能した。
今大会にはレクサスチームからGT500クラスに5台のLEXUS SC430が出場。また、GT300クラスに1台のLEXUS IS350と2台のカローラアクシオが出場した。
◆予選◆
24日(土)のSUGOは好天に恵まれ、9時から行われた公式練習開始の時点で気温は既に30度を越え、午後12時45分からの予選1回目も猛暑の下で開始された。
予選1回目では、目下ランキングトップ、80kgものウェイトハンデを積むENEOS SC430 6号車が5番手につけスーパーラップに進出。
石浦宏明と大嶋和也のTDPドライバーコンビで今季LEXUS勢唯一の勝利を挙げるなど好調なMJ KRAFT SC430 35号車は、62kgのウェイトハンデを積みながらも公式練習でもLEXUS勢を引っ張る3番手。しかし、予選1回目は終盤駆動系トラブルに見舞われアタックできず。しかし、序盤マークしていたタイムが、僅か 1000分の1秒差で8番手となり、ぎりぎりでのスーパーラップ進出を決めた。
ランキング上位を争うZENT CERUMO SC430 38号車は9番手、PETRONAS TOM'S SC430 1号車も苦戦し12番手、DENSO DUNLOP SARD SC430 39号車が13番手でグリッドが決定した。
午後3時10分から予定されていたスーパーラップは、予選1回目の赤旗中断の影響で若干遅れて開始された。
予選1回目でトラブルに見舞われながらも、メカニックの見事な働きでスーパーラップに間にあった35号車は、先陣を切ってアタック。大嶋が素晴らしい走りを見せ、終盤のアタッカーにかわされはしたものの、3番手グリッドを獲得。6号車は8番手グリッドとなった。
GT300クラスでは、3台全車がスーパーラップに進出。エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ 31号車が好走を見せ、2番手グリッドを獲得。COROLLA Axio apr GT 74号車が6番手、ウェッズスポーツIS350 19号車が7番手につけた。
◆決勝◆
25日(日)、決勝レースを前に、午前9時10分から行われたフリー走行で3番手につけたのは35号車。このセッションが始まってまもなく、38号車がGT300クラスの車両と接触し、クラッシュ。車両前部に大きなダメージを負ってしまった。このため、決勝への出場も危ぶまれたが、メカニックの懸命な作業によりスタートまでにはなんとか修復を終え、ピットスタートながら決勝に出走できることとなった。
決勝スタート時の午後2時には、やや雲が多くなったものの気温32度、路面温度41度という暑さの中で決勝レース(81周:約300km)のスタートが切られた。
3番手スタートの35号車はポジションを守り、序盤から2位へのポジションアップを狙ったが、狭いSUGOではパスはならず。3周目に35号車をパスしようとしてインに切り込んできた後続と接触。2台揃ってスピンを喫し、ほぼ最後尾の12位まで順位を落としてしまった。
序盤から上位勢でもスピンや接触が多発する展開となったが、そんな中で重いウェイトハンデを積みながらも着実な走りを続ける6号車が4位までポジションを上げた。
35号車は他車のスピンもあり、9位まで順位を戻したが、15周目突然車両のトラブルに見舞われコース脇にストップ。無念のリタイアとなってしまった。
レースは中盤に入ると小雨が落ちてきて、タイヤやピット戦略で各チーム悩まされることとなったが、結局本降りにはならず、ほぼドライコンディションのまま推移。全車がピットを終えた時点で、6号車は3位と好位置をキープ。
6号車は後方からKEIHIN HSV-010 17号車の猛烈なプッシュを受けながらも、巧みにこれを凌いでいたが、53周目、GT300クラスの車両にふさがれる形で17号車の先行を許し、無念の4位後退となってしまった。
その後、4位での走行を続けた6号車だったが、残り7周で首位を独走していたMOTUL AUTECH GT-R 23号車がストップ。これでひとつポジションを上げ、3位でフィニッシュ。今季3度目の表彰台を獲得した。
週末を通して苦戦を強いられた1号車が粘り強く走り抜き7位。ピットスタートから追い上げた38号車が9位、39号車も10位に入り、シリーズタイトル争いにおいて貴重なポイントを獲得した。
今大会の結果、伊藤 大輔/ビヨン・ビルドハイム組の6号車は、僅か1ポイント差ながらドライバーズランキング首位をキープ。1号車の脇阪 寿一/アンドレ・ロッテラー組もトップと10ポイント差の4位につけている。
GT300クラスでは、2番手からスタートした31号車の前半担当、嵯峨宏紀が序盤は首位争いを繰り広げた。一方で6番手スタートの74号車も、前半を担当したTDPドライバーの井口卓人が5位、6位を争う激しいバトルを展開したが、TDPドライバー 国本雄資に交代して間もない43周目にGT500クラスのバトルに巻き込まれる形で接触し、コースアウト。操舵系にダメージを負い、そのままリタイアとなった。
19号車もトップ10圏内での走行を続けていたが、41周目にミッショントラブルに見舞われ、リタイアを余儀なくされた。
31号車は2位のポジションを守ったまま、松浦孝亮にドライバー交代。後半も2位争いを展開したが、58周目に、サイド・バイ・サイドのバトルの末に、 HASEMI SPORT TOMICA Z 3号車の先行を許し、3位に後退。その後松浦も2位奪還を目指してプッシュしたが、惜しくも逆転は叶わず。しかし、そのまま3位でチェッカーを受け、嬉しい初表彰台獲得となった。
- ENEOS SC430 6号車 ドライバー 伊藤 大輔:
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セパンでのレースのようにうまく行くとは考えずに、このレースに臨んだ。菅生でのレースは例年荒れるので、重いウェイトハンデの我々にも何かしらチャンスがあると期待していた。常に最後まで走り切ることが結果につながると思っている。予選からクルマのパフォーマンスはとても良く、決勝でもそれを発揮できた。決勝レースもとくにトラブルもなく、ビヨン(・ビルドハイム)に少し長いスティントを走らせてしまったが、その分自分も頑張らねばと奮起した。結果表彰台も獲得でき、良いレースとなった。
- ENEOS SC430 6号車 ドライバー ビヨン・ビルドハイム:
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今日は、80kgという信じられないウェイトハンデにもかかわらず3位表彰台を獲得できハッピーに終われた。途中、周囲のトラブルでポジションアップをすることができ、その後、前のポジションのクルマはとても速かったので、無理せずタイヤをセーブすることに努めた。予定よりも少し長いスティントにはなったが、ピット作業も完璧だったし、うまく(伊藤)大輔にスイッチすることができた。次戦は更に重くなるが、長いレースは何が起こるかわからないので、このままポイントリーダーの座を守りたい。
- エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ 31号車 ドライバー 嵯峨 宏紀:
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今大会は予選と決勝レースの前半のスティントを担当した。トップを行く紫電とは、単独で走行する時には、自分にも負けないくらい速さがあると感じた。しかし同じGT300クラスの周回遅れの処理で、前のクルマと離されてしまうことがあり、自分の課題が見つかったレースとなったと思う。これからも松浦選手と息の合ったコンビで良い戦績を残していきたい。
- エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ 31号車 ドライバー 松浦 孝亮:
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嵯峨(宏紀)が前半頑張ってくれて、3位と15秒差をつけるまでリードして2位で繋いでくれた。小雨の時にそのギャップがなくなってしまい、また多少引っ張りすぎて3位にポジションを落としてしまった。残りのスティントは、抜かれないペースで走行し、ポジションを守ることに徹した。自分のスティントでポジションダウンを喫してしまったことは悔しいが、初表彰台を獲得できたので、今大会の結果は謙虚に受け止め、今後更なる上位フィニッシュを目指す。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2010/07/25) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Model | Driver | Tire | Wh | Lap | Total_Time Behind |
1 | 500 | 1 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 28 | 81 | 1:50'27.577 |
2 | 500 | 2 | *18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 | 小暮 卓史 ロイック・デュバル | BS | 70 | 81 | 0.025 |
3 | 500 | 3 | *6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム | BS | 80 | 81 | 12.633 |
4 | 500 | 4 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | BS | 66 | 81 | 16.466 |
5 | 500 | 5 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 安田 裕信 | YH | 50 | 81 | 37.837 |
6 | 500 | 6 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | MI | 36 | 81 | 56.119 |
7 | 500 | 7 | 1 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | 74 | 81 | 1'14.303 |
8 | 500 | 8 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 | 伊沢 拓也 山本 尚貴 | BS | 42 | 81 | 1'14.474 |
9 | 500 | 9 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 60 | 80 | 1Lap |
10 | 500 | 10 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平手 晃平 | DL | 16 | 79 | 2Laps |
11 | 500 | 11 | *32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 | 道上 龍 中山 友貴 | DL | 6 | 79 | 2Laps |
12 | 500 | 12 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 | ラルフ・ファーマン 井出 有冶 | BS | 10 | 77 | 4Laps |
13 | 300 | 1 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 濱口 弘 | YH | 30 | 76 | 5Laps |
14 | 300 | 2 | 3 | HASEMI SPORT TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | YH | 58 | 75 | 6Laps |
15 | 300 | 3 | 31 | エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ TOYOTA COROLLA Axio | 嵯峨 宏紀 松浦 孝亮 | YH | 22 | 75 | 6Laps |
16 | 300 | 4 | 25 | ZENT Porsche RSR PORSCHE 911GT3RSR | 都筑 晶裕 土屋 武士 | YH | 8 | 75 | 6Laps |
17 | 300 | 5 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 FERRARI F430 | 田中 哲也 平中 克幸 | DL | 34 | 75 | 6Laps |
18 | 300 | 6 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 70 | 75 | 6Laps |
19 | 300 | 7 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目 遼 | YH | 80 | 75 | 6Laps |
20 | 300 | 8 | 46 | アップスタート MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 横溝 直輝 阿部 翼 | YH | 80 | 75 | 6Laps |
21 | 300 | 9 | 5 | マッハGOGOGO車検408R VEMAC RD408R | 玉中 哲二 黒澤 治樹 | YH | 16 | 74 | 7Laps |
22 | 300 | 10 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 山西 康司 関口 雄飛 | YH | 24 | 74 | 7Laps |
23 | 300 | 11 | *66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 VANTAGE | 松田 秀士 吉本 大樹 | YH | 22 | 74 | 7Laps |
24 | 300 | 12 | *9 | 初音ミク X GSRポルシェ PORSCHE 911GT3R MY10 | 番場 琢 佐々木 雅弘 | HK | 2 | 73 | 8Laps |
25 | 300 | 13 | 62 | R&D SPORT LEGACY B4 SUBARU LEGACY B4 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | YH | | 73 | 8Laps |
26 | 300 | 14 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 余郷 敦 細川 慎弥 | YH | 8 | 73 | 8Laps |
27 | 300 | 15 | 51 | Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 坂本 雄也 密山 祥吾 | YH | | 73 | 8Laps |
28 | 300 | 16 | 360 | 石松 Kosei RUNNUP PORSCHE PORSCHE 911GT3RSR MY2004 | 田中 篤 松永 まさひろ | HK | | 73 | 8Laps |
29 | 300 | 17 | 87 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 坂本 祐也 | YH | 2 | 72 | 9Laps |
30 | 300 | 18 | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | イゴール・スシュコ 植田 正幸 | YH | 2 | 72 | 9Laps |
31 | 300 | 19 | 666 | BOMEX LIAN BOXSTER PORSCHE BOXSTER 986 | 山下 潤一郎 Takamori.com | YH | | 71 | 10Laps |
---- 以上規定周回数(GT500:56Laps / GT300:53Laps)完走 ---- |
- | 300 | - | 365 | 365 サンダーアジア MT900M MOSLER MT900M | メルビン・チュー ティム・サグダン | YH | | 48 | 33Laps |
- | 300 | - | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口 卓人 国本 雄資 | MI | 72 | 43 | 38Laps |
- | 300 | - | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡 龍也 | YH | 42 | 41 | 40Laps |
- | 500 | - | 35 | MJ KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 大嶋 和也 | BS | 62 | 15 | 66Laps |
- | 300 | - | 27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari FERRARI F430GTC | 山岸 大 小泉 洋史 | YH | 12 | 0 | DNS |
- Fastest Lap(GT500): CarNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(ブノワ・トレルイエ) 1'17.691 (6/81) 171.646km/h
- Fastest Lap(GT300): CarNo.2 アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規) 1'25.387 (7/76) 156.175km/h
- CarNo.32は、2010 SUPER GT Sporting Regulations第30条1.違反(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
- CarNo.18は、スポーツマン精神に反する行為のため、白黒線分旗を提示した。
- CarNo.6は、スポーツマン精神に反する行為のため、白黒線分旗を提示した。
- CarNo.66は、2010 SUPER GT Sporting Regulations第28条16.違反(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティを科した。
- CarNo.9は、2010 SUPER GT Sporting Regulations第30条1.違反(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティを科した。

GT500クラス優勝:#17KEIHIN HSV-010
塚越 広大
まだ勝った実感があまりないです。レース自体は年弘さんが順位を上げながらいいペースで走ってくださってましたし、僕が乗ってからもクルマの状態は良かったので、GT300のクルマをうまく使いながら順位を上げていました。最後も300のクルマがいなかったら抜けなかったと思います。狙っていたと言うより、運が良かったですね。
23号車を目標に走っていましたが、18号車には追いつける自信がありました、ただ抜けるかどうかまでは分かりませんでしたが。
優勝するのは2007年夏の鈴鹿のF3以来じゃないかと思います。
予選では、前もってアタックすると聞かされていたんですが、自分の走り方で損してる部分がいくつかあったのと、1周うまくまとめることが出来なかったのとで、10位に終わってしまいました。次の鈴鹿は長いレースですが、決勝でのペースには自信があるので、あとは予選でもっと前に行って、連勝目指して頑張ります
金石 年弘
僕も勝った実感が未だありません。週が明けて、いろんな人からお祝いの言葉を貰うころには実感が湧くのかなと思います。
クルマの状態はずっと良くて、確実に順位を上げながら走っていましたが、前のGT500のクルマが遅かったので早めにピットに入りました。予選からクルマは良かったんですが、うまくまとめられなくてあの順位でしたね。
残りの10周くらいからはもうピットで見ていることができなくて、トレーラーの中で無線を聞きながら祈ってました。最後のオーバーテイクはすごい鳥肌が立ちましたね。運が良かったと思います。最後に勝ったのは2003年のフォーミュラニッポンもてぎ以来です。
次のレースは長いので、決勝のラップタイムが安定するように、チームとよく話し合ってセッティングを作っていきたいです。
GT300クラス優勝:#2アップル・K-ONE紫電
加藤 寛規
大変なレースでしたが、チームスタッフ、エンジン、ヨコハマタイヤさんすべてが完璧な仕事をしてくれました。スタートしてからも、後続を押さえてくれるクルマがあったりで後ろが離れていってツいてました。それでも、後で何があっても良いだけのギャップを作っておこうと必死で頑張ったんですよ。それなのに「(ぶっちぎりで)つまんないレースだった」と言われてショックでした。
濱口選手に代わってからも、雨が降ってきたりでハラハラでしたが、ラップタイムが安定していたので安心しました。
次は高橋さんも乗るので、違った意味で絶対負けられないレースです。ベストを尽くします。
濱口 弘
僕のようなジェントルマンドライバーにチャンスを下さった、高橋さんや由良さんにまずは感謝します。加藤さんがマージンを作ってバトンを渡してくださいましたが、自分自身に不安な部分が多く、ファイナルラップの最終コーナーを抜けるまで全く安心できませんでした。
フィニッシュした後は、今までの4戦が残念な結果に終わっていただけに、熱いものがこみ上げました。久しぶりに嬉しくて泣けました。
前回の鈴鹿ではドライブする前に終わってしまったので、次こそちゃんとレースをして結果を残したいです。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA
2010AUTOBACS SUPER GT第5戦「SUGO GT300kmレース」の決勝レースが7月25日、スポーツランドSUGOで行われた。
途中小雨が降る難しいコンディションの中、300kmのレースを制したのは#17KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)。終盤見事な追い上げで#18ウイダーHSV-010を最後の直線でかわし、チーム結成以来初の勝利を手にした。その差は僅かに0.025秒。終盤数周にわたって展開された息をもつかせぬ熱い戦いに、サーキットに詰め掛けた27,000人の観衆は大いに沸いた。3位には#6ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム組)が入った。
ポールシッターの#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)は序盤から独走状態を築いていたが、終盤突如スローダウン、6位でレースを終えた。
GT300クラスはポールからスタートした#2アップル・K-ONE紫電(加藤寛規/濱口弘組)が序盤から快調に後続を突き放し、2位以下に23秒103もの大差をつけて、こちらも今季初勝利を飾った。
2位は予選12番手から怒涛の追い上げを見せた#3HASEMI SPORT TOMICA Z(星野一樹/柳田真孝組)、3位には#31エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ(嵯峨宏紀/松浦孝亮組)が入った。
(天候:曇り-雨-晴れ コース:ドライ-ハーフウェット-ドライ 観客動員数:27,000人)
決勝レースは午後2時にスタート。上空には厚い雲が垂れ込めてきたが、この時点では雨はなく、ドライコンディションで81周の戦いの火蓋が切られた。
朝のフリー走行でGT300車両と接触してクラッシュ、フロント部分を大破した#38ZENT SCもどうにか修復が間に合い、ピットスタートながら戦列に加わることとなった。
ホールショットを奪ったのはポールスタートの#23モチュールGT-R。
スタートドライバーのトレルイエは序盤からハイペースで逃げにかかり、1周1秒のペースで後続との間にマージンを築き上げていく。
2位には#100レイブリックHSVの伊沢拓也、3位には#35MJクラフトSCの大嶋和也がつけてオープニングラップを終了したが、その後方からやってきた#8ARTA HSVを駆るラルフ・ファーマンが3周目の1コーナーで大嶋のインに飛び込み、両者は接触、揃ってスピンを喫して後方に沈む。
2位の伊沢も10周目のヘアピンでスピン、一気に10位に沈んだ。
更に35号車は駆動系のトラブルから15周目のS字手前でストップ。惜しくも戦列を去る結果となった。
こうした中、着実に順位を上げてきたのが#17ケーヒンHSVだ。
予選10番手からのスタートながら、上位陣の脱落に助けられて10周目までに7位、19周目には#24HIS GT-Rを1コーナーで捉えて6位に浮上すると、23周目の馬の背では#32エプソンHSVも捉えて5位に浮上する。31周目には馬の背で#32エプソンがコースアウトしたために4位に浮上した。
この周回前後から時折雨粒が落ち始めており、馬の背コーナー前のポストからはオイル端が提示されるようになっていたのだ。
17号車はスタートドライバーの金石が36周までを走行してピットイン。塚越広大にバトンタッチする。これは前のクルマに詰まったことによる予定よりも早いピットストップだったとレース後に金石は語った。
一方のトップ争いは、15周を終えたところで1-2位の差が12秒297まで開いていたが、2位を走る#18ロイック・デュバルが次第にペースを上げ、20周終わりでは9秒683、26周終わりでは7秒199と周回を重ねるごとに縮まり始めた。しかし#18ウイダーHSVは29周終わりで早めのピットインを行った。
対する#23モチュールGT-Rはトレルイエが50周目まで引っ張って漸くピットイン。本山にステアリングを委ねた。
23号車がピットアウトした時点で、18号車は14秒9後方に位置していた。
23号車の作戦は的中し、そのまま逃げ切りに入るかと思われたが、18号車を駆る小暮はアウトラップから数周にわたりペースの上がらない#23本山との差を一気に詰め、53周を終えるころには10秒734後方まで迫ってきた。
その後2台のギャップは周回遅れが絡むたびに拡大と縮小を繰り返し続ける。
小暮の追走に対して本山も一歩も引かない構えだ。
しかしその後方から、この2台を上回るハイペースで追い上げてくる1台のクルマがあった。
塚越広大の駆る#17ケーヒンHSVだ。
塚越は小暮より1秒以上速いペースで周回を重ね、5秒以上あったギャップを70周終わりまでに1秒888まで縮めてきた。トップの本山はその更に9秒995前方。こちらは完全に逃げ切りの体制に入ると思われた。
しかし74周目に誰もが想像だにしなかった波乱が待ち受けていた。
トップをひた走る23号車に電気系のトラブルが突如襲ってきたのだ。
予想外のスローダウンを強いられ、最終コーナーにストップする23号車。
その脇をテール・トゥ・ノーズの状態で18号車と17号車が駆け抜けていく。
23号車はその後息を吹き返し、再び1分20秒~19秒台で周回を始めたが、時既に遅く、土曜朝のフリー走行から終始トップタイムを刻み続けてきた昨年のSUGOウィナーは6位でこのレースを終えることとなった。
#23モチュールGT-Rの脱落により、2位を争っていた#18ウイダー、#17ケーヒンの2台のバトルはそのままトップ争いに切り替わった。
77周目のSPアウトコーナー、80周目の1コーナーと、隙あらば躊躇なく並びかけてくる#17ケーヒンの塚越を懸命に押さえ込む#18ウイダーの小暮。
両者テール・トゥ・ノーズのまま、レースはファイナルラップを迎える。
そして。
逆転のチャンスは最終コーナーに待ち受けていた。
周回遅れのランボルギーニに詰まった小暮にすかさず塚越がアウトから並びかけた。
両者フルスロットルで最終コーナーからダンロップブリッジまで続く急な上り坂を駆け上がっていく。
コントロールラインの手前では完全に横一線の状態となり、そのままフィニッシュラインを突っ切った。
勝ったのは塚越。
#17ケーヒンHSVは僅か0.025秒差で#18ウイダーHSVを下し、チーム結成以来初の勝利をここSUGOで手にした。
塚越にとっては2007年のF3以来、金石にとっては2003年のフォーミュラニッポン以来の待ちに待った公式戦優勝となった。
GT300クラスはポールスタートの#2紫電が快調にトップをひた走る一方で、2位以下は混戦に次ぐ混戦が展開された。
#31エヴァンゲリオンaprカローラ、#11JIMゲイナーフェラーリ、#7雨宮RX-7、#62R&Dレガシィ、#74aprカローラらが一進一退の攻防を繰り広げるなか、後方からは12番手スタートの#3トミカZが着実に順位を上げてこの集団に追いついてきた。
3号車はルーティンストップを終え、柳田に交代した後の53周目に遂に2位を走行する#31エヴァンゲリオンカローラを馬の背で捉え、2位に浮上した。
一方トップの#2紫電は加藤が規定ギリギリまで引っ張って濱口にチェンジ。後方の混戦にも助けられて20秒以上のマージンを築き上げた。
最早このペースについていける車は1台もなく、紫電は今季待望の初勝利を5戦目にして漸く手にした。
次回はいよいよ鈴鹿サーキットを舞台に繰り広げられる伝統の一戦、ポッカ700km。
8月22日決勝だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA
GTアソシエイション(以下GTA)は7月25日、スーパーGT第5戦が開催されているスポーツランドSUGOで定例会見を行い、現在進めているDTMとの規則統一や来年のカレンダーについて坂東正明代表が明らかにした。

DTMとの規則統一について
先日もBMWのマリオ・タイセン氏と二日にわたって会談した。
現在DTMとは2015年を目処に車両規則を統一するべく話し合いを続けているが、DTMでは2012年より前倒しで適用したいとの意向がある。このため、年内に合意すべく話を続けている。
一方、BMWではDTM、スーパーGTのほか、アメリカ(グランダムシリーズか?)を含めた統一を望んでいる。
GTAとしては2015年からの導入を考えているが、もしそれ以前にということなら、性能調整が必要になるし、当面はエキジビジョンマッチで考えることになるだろう。
今年の特別戦や、上海でのDTM最終戦でエキジビジョンマッチができないか、ということも現在話し合っている。
規則統一に当たっては、アメリカの側ではカーボンモノコックの部分が難しいようだ。スーパーGTではエンジンが問題になる。その点も一つ一つ片付けながら進めていきたい。
特別戦について
一昨日、昨日のチームミーティングでも話し合ったが、「出ないチームはいない」と理解している。
スタンディングスタートについて、駆動系パーツの強度を心配しているメーカーもあるが、ジャッキを降ろしてスタートしたり、ローリングに出て行くときとどれほど違うのかと思うし、何を問題にしているのかが疑問だ。
将来に向けて一つの新しいGT見てもらうことのほうが大事だと考えている。
来年のスケジュールについて
オートポリス戦は復活する。スプリントカップも富士で開催する。
来年もシリーズ8大会と特別戦1回は変わらない。
詳しいスケジュールについては来月JAFの方から発表になると思う。
その他
次回の鈴鹿ラウンドからGT300クラスに2台が加わる。
1台はヴィーマック、もう1台はポルシェだと聞いている。
まとめ:Kazuhisa SUEHIRO
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2010/07/25) Free Practice Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Maker Model | Driver | Tire | Wh | Time | Behind | km/h |
1 | 500 | 1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | MI | 36 | 1'18.112 | - | 170.721 |
2 | 500 | 2 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 | ラルフ・ファーマン 井出 有冶 | BS | 10 | 1'18.441 | 0.329 | 170.004 |
3 | 500 | 3 | 35 | MJ KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 大嶋 和也 | BS | 62 | 1'18.557 | 0.445 | 169.753 |
4 | 500 | 4 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 | 道上 龍 中山 友貴 | DL | 6 | 1'18.640 | 0.528 | 169.574 |
5 | 500 | 5 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | BS | 66 | 1'18.775 | 0.663 | 169.284 |
6 | 500 | 6 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 60 | 1'18.872 | 0.760 | 169.075 |
7 | 500 | 7 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 | 伊沢 拓也 山本 尚貴 | BS | 42 | 1'18.967 | 0.855 | 168.872 |
8 | 500 | 8 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 安田 裕信 | YH | 50 | 1'19.001 | 0.889 | 168.799 |
9 | 500 | 9 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム | BS | 80 | 1'19.010 | 0.898 | 168.780 |
10 | 500 | 10 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 28 | 1'19.021 | 0.909 | 168.757 |
11 | 500 | 11 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 | 小暮 卓史 ロイック・デュバル | BS | 70 | 1'19.421 | 1.309 | 167.907 |
12 | 500 | 12 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平手 晃平 | DL | 16 | 1'19.421 | 1.309 | 167.907 |
13 | 500 | 13 | 1 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | 74 | 1'19.530 | 1.418 | 167.677 |
14 | 300 | 1 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 FERRARI F430 | 田中 哲也 平中 克幸 | DL | 34 | 1'25.080 | 6.968 | 156.739 |
15 | 300 | 2 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 濱口 弘 | YH | 30 | 1'25.433 | 7.321 | 156.091 |
16 | 300 | 3 | 46 | アップスタート MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 横溝 直輝 阿部 翼 | YH | 80 | 1'25.471 | 7.359 | 156.022 |
17 | 300 | 4 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目 遼 | YH | 80 | 1'25.604 | 7.492 | 155.779 |
18 | 300 | 5 | 9 | 初音ミク X GSRポルシェ PORSCHE 911GT3R MY10 | 番場 琢 佐々木 雅弘 | HK | 2 | 1'25.844 | 7.732 | 155.344 |
19 | 300 | 6 | 25 | ZENT Porsche RSR PORSCHE 911GT3RSR | 都筑 晶裕 土屋 武士 | YH | 8 | 1'25.867 | 7.755 | 155.302 |
20 | 300 | 7 | 62 | R&D SPORT LEGACY B4 SUBARU LEGACY B4 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | YH | | 1'25.898 | 7.786 | 155.246 |
21 | 300 | 8 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡 龍也 | YH | 42 | 1'25.962 | 7.850 | 155.130 |
22 | 300 | 9 | 3 | HASEMI SPORT TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | YH | 58 | 1'26.000 | 7.888 | 155.062 |
23 | 300 | 10 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 70 | 1'26.001 | 7.889 | 155.060 |
24 | 300 | 11 | 31 | エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ TOYOTA COROLLA Axio | 嵯峨 宏紀 松浦 孝亮 | YH | 22 | 1'26.009 | 7.897 | 155.046 |
25 | 300 | 12 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口 卓人 国本 雄資 | MI | 72 | 1'26.499 | 8.387 | 154.167 |
26 | 300 | 13 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 余郷 敦 細川 慎弥 | YH | 8 | 1'26.572 | 8.460 | 154.037 |
27 | 300 | 14 | *87 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 坂本 祐也 | YH | 2 | 1'26.599 | 8.487 | 153.989 |
28 | 300 | 15 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 VANTAGE | 松田 秀士 吉本 大樹 | YH | 22 | 1'26.696 | 8.584 | 153.817 |
29 | 300 | 16 | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | イゴール・スシュコ 植田 正幸 | YH | 2 | 1'26.804 | 8.692 | 153.626 |
30 | 300 | 17 | 365 | 365 サンダーアジア MT900M MOSLER MT900M | メルビン・チュー ティム・サグダン | YH | | 1'26.825 | 8.713 | 153.589 |
31 | 300 | 18 | 5 | マッハGOGOGO車検408R VEMAC RD408R | 玉中 哲二 黒澤 治樹 | YH | 16 | 1'26.843 | 8.731 | 153.557 |
32 | 300 | 19 | 51 | Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 坂本 雄也 密山 祥吾 | YH | | 1'26.856 | 8.744 | 153.534 |
33 | 300 | 20 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 山西 康司 関口 雄飛 | YH | 24 | 1'27.109 | 8.997 | 153.088 |
34 | 300 | 21 | *27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari FERRARI F430GTC | 山岸 大 小泉 洋史 | YH | 12 | 1'27.200 | 9.088 | 152.928 |
35 | 300 | 22 | *666 | BOMEX LIAN BOXSTER PORSCHE BOXSTER 986 | 山下 潤一郎 Takamori.com | YH | | 1'27.423 | 9.311 | 152.538 |
36 | 300 | 23 | 360 | 石松 Kosei RUNNUP PORSCHE PORSCHE 911GT3RSR MY2004 | 田中 篤 松永 まさひろ | HK | | 1'27.901 | 9.789 | 151.708 |
- CarNo.27は、2010 SUPER GT Sporting Regurations第30条1.違反(危険なドライブ行為)により決勝スターティンググリッドを最後尾とする。
- CarNo.666は、1stドライバーの出走嘆願を認め、決勝レース出走を許可する。なお、スターティンググリッドはグリッド表にて発表する。
- CarNo.87は、FIA国際競技規則付則H項違反(チェッカー後のスピン)により、罰金3万円を科す。
スーパーGT第5戦SUGOのフリー走行2回目は#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)がトップタイム。23号車はここまで全てのセッションでトップに立ち、菅生2連勝にむけて快調な仕上がりぶりを改めてアピールした。
GT300クラスはJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430(田中哲也/平中克幸組)がトップタイムを記録した。

決勝日を迎えたスポーツランドSUGOは上空にうっすらと雲がかかり、午後には一時雨という予報も出ている状況。しかし2回目のフリー走行が開始されるころには晴れ間が覗き、気温も次第に上昇してきた。
フリー走行は午前9時10分から45分で行われた。
各車一斉にコースに飛び出し、1分22秒台から次第にペースを上げていく。
開始8分過ぎには#38ZENTセルモSCを駆る立川祐路が1分18秒872と最初に20秒台を突破してトップに躍り出る。
ところが38号車はこのタイムを出した直後に最終コーナー立ち上がりでGT300クラスの#27NACフェラーリと接触。両者はアウト側のガードレールに激しくぶつかり、38号車はフロント周りを大破、27号車も左リヤフェンダーに痛々しいダメージを負った。
このアクシデントの影響により赤旗が出され、セッションは中断となってしまった。
2台の車両回収とコースの安全確認を終えた後、午前9時40分より走行は再開された。
ここでいち早くタイムを上げてきたのがポールシッターの#23モチュールGT-Rだ。
本山のドライブで叩き出したタイムは1分18秒112。これがそのままこのセッションのベストタイムとなった。
続いて#12カルソニックGT-Rも松田次生が1分18秒台を記録、そこに#8ARTA HS-V、#35MJクラフトSC、#32エプソンHS-Vらが相次いで割って入り、順位は#23、#8、#35、#32、#12の順に。
そこにクルマの修復作業で再開後は一切走行できなかった#38ZENTが6番手で続く。
結局7番手の#100レイブリックHS-Vまでの7台が1分18秒台、10番手の#17ケーヒンHS-Vまでの10台がトップから1秒以内という非常に接近した内容でフリー走行は終了。決勝での波乱を大いに期待させるものとなった。
GT300クラスは序盤#9初音ミクポルシェがトップに立ち、それを#2アップルK-ONE紫電、#7M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7、#46アップスタートMOLA Zらが上回る展開に。
ポールシッターの#2紫電がチェッカー直前までトップに位置していたが、最後の最後に#11JIMゲイナーフェラーリがこれを上回るタイムを記録してトップに躍り出た。
なお、赤旗の原因となった#27フェラーリには「危険なドライブ行為」によりペナルティの裁定が下った。これにより27号車はこの後の決勝を最後尾グリッドからスタートすることになる。
第5戦決勝はこのあと午後2時より、81周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA
7月24日(土)、宮城県仙台市郊外のスポーツランドSUGOにおいて、2010 オートバックス SUPER GT第5戦「SUGO GT 300km RACE」が開幕し、公式予選が行われた。
まだ梅雨明けしたばかりの東北南部は、この日、太平洋から張り出した高気圧の影響で強い日差しが照りつけ、朝から気温が上昇。公式練習が始まった午前9時の段階で、すでに気温34℃、路面温度51℃と、第4戦マレーシア・セパンラウンドと変わらない厳しいコンディションとなった。しかし、午後になると日差しが雲でさえぎられるようになり、いくぶん過ごしやすくなった。
セパンラウンドでは、HSV-010 GTの高い旋回能力が改めて証明されたほか、シーズン序盤から課題とされきたストレートスピードの伸びについても、新たなセッティングを採用することで解決されつつあり、コース特性がセパンサーキットとよく似たスポーツランドSUGOでもHSV-010 GTの健闘が期待される。
SUPER GTの予選にはノックダウン方式とスーパーラップ方式の2種類があるが、今回はスーパーラップ方式が採用された。この方式では、予選1回目でトップ8に入ったマシンが「スーパーラップ」と呼ばれる予選2回目に進出。そしてスーパーラップでは、予選1回目で8番手だったマシンから順に1台ずつタイムアタックを行い、ここで記録されたラップタイムをもとに決勝のスターティンググリッドを決めることになる。
12時45分に始まった予選1回目では、#100 伊沢拓也/山本尚貴組(RAYBRIG HSV-010)の2番手を筆頭に、#8 ラルフ・ファーマン/井出有治組(ARTA HSV-010)、#18 小暮卓史/ロイック・デュバル組(ウイダー HSV-010)、#32 道上龍/中山友貴組(EPSON HSV-010)の計4台がトップ8に食い込み、スーパーラップ進出を決めた。残る#17 金石年弘/塚越広大組(KEIHIN HSV-010)はソフトコンパウンドのタイヤを選択したことが裏目となったため、明日の決勝には10番グリッドからスタートすることが決まった。
GT500クラスのスーパーラップは午後3時50分に開始。予選1回目で好調な走りを見せた#100 RAYBRIG HSV-010の伊沢選手が1分16秒622を記録してフロントローとなる2番グリッドを獲得。#18 ウイダー HSV-010の小暮選手が1分16秒774で4番手、#8 ARTA HSV-010のR.ファーマン選手は1分16秒815で5番手となった。#32 EPSON HSV-010を駆る道上選手はコースイン後にパドルシフトが不調に陥ったものの、アタック開始までに復調して1分17秒298を記録。7番グリッドを獲得した。HSV-010の5台は順調な仕上がりを見せて明日のレースに臨む。
- 松本雅彦|Honda GTプロジェクト プロジェクトリーダー代行(エンジン責任者)
-
「スポーツランドSUGOで行った事前テストでは、#100 RAYBRIG HSV-010がトップタイムを記録するなど、好感触をつかんでいました。今日の予選では、4台のHSV-010がスーパーラップへの進出を果たし、マシンの特性がスポーツランドSUGOにマッチしていることが改めて証明されました。#17 KEIHIN HSV-010が10位にとどまったのはタイヤの選択に失敗したからで、これさえなければ5台そろってスーパーラップに駒を進めることができたはずです。明日は曇りがちの空模様になり、今日よりも気温はいくぶん低いようです。決勝レースではタイヤに優しいHSV-010の特性をさらに生かせるので、かなりいい結果が期待できます。ただし、このサーキットはコース幅が狭く、レース中に他車と接触する可能性が低くないので、特にスタート直後の2~3コーナーはアクシデントに巻き込まれないように、ドライバーには気をつけてもらいたいところです。セパンラウンドで経験したクールスーツのトラブルは、チーム間の情報交換を進めることで改善を図りました。チャンピオン争いのことを考えると、そろそろ2勝目が欲しいところなので、明日は慎重に、しかし、大胆にレースを戦っていくつもりです。期待していてください」
- 伊沢拓也選手(2番手、#100 RAYBRIG HSV-010)
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「午前中は路面がまだ汚れていてフィーリングはよくありませんでした。午後になるとコンディションがよくなり、タイムもよくなっていきました。今回同様、スーパーラップのアタックを任せていただいたセパンラウンドでは少し中途半端な形で終わっていたので、今日はいつも以上に神経を集中してアタックに臨みました。結果的に精一杯のドライビングができたので、予選2番手というリザルトには満足しています。ここのレースは荒れることが多いので、担当するレース前半を何とか乗りきって、うまくリードを広げてから山本選手に引き継ぎたいと思っています。よいタイヤチョイスができているので、明日のレースにはかなり自信があります」
- 山本尚貴選手(2番手、#100 RAYBRIG HSV-010)
-
「いつものようにチームのみなさんにマシンをいい状態に仕上げていただいたおかげで、タイヤテストのときと非常に近いフィーリングで走ることができました。セパンでは優勝を意識しすぎて自分を見失ってしまった側面がありましたが、今回は自分のドライビングをしっかり守って走り続ければ、結果は自ずとついてくると信じています。スポーツランドSUGOはコース幅が狭いので、決勝レースではGT300クラスをスムーズに抜いていくこともポイントになりそうです。落ち着いて戦えば表彰台には確実に上れるはずですし、表彰台の真ん中も見えてくると思います。いずれにしても、明日のレースでは与えられた仕事をしっかりとこなすつもりです」
Text: HONDA
■#23 GT-Rと#12 GT-Rがスーパーラップへ進出
SUPER GT第5戦は、真夏の東北ラウンド、スポーツランドSUGOにおいて開催。連日30℃を超える気温が続いていたが、予選日も朝から青空が広がり暑くなりそうだった。公式練習が始まる朝9時の時点で気温は既に30℃で、ここから気温も路面温度も徐々に高くなっていった。
今回のウェイトハンディは「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)が36kgと比較的軽量だが、開幕戦優勝の「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)は50kg、前回優勝の「カルソニック IMPUL GT-R」(#12松田次生/ロニー・クインタレッリ)は66kg。今回GT-Rは空力に改良が加えられてダウンフォースを増やし旋回性能が高められた。外観で分かるだけでもフロントフェンダー上部の形状が若干変更され、リアエンドに小さなフィンが取り付けられた。またリアウィングの角度もSUGO用にフィッティングされている。また#24 GT-Rは今回最新スペックのエンジンを搭載した。
朝の公式練習でトップを奪ったのは、前回セパンで2位表彰台を獲得した#23 GT-Rのトレルイエ。気温36℃、路面温度48℃まで上がったセッション終了間際に1分16秒956と唯一16秒台に叩き込んで他を圧倒した。またハンディウェイトの重い#12 GT-Rの松田も1分18秒094で5番手につけたが、#24 GT-Rは1分18秒328で10番手となった。
午後からはやや雲が増え、予選1回目が始まる12時45分には、気温32℃、路面温度44℃までやや暑さが和らいだが、それでも猛暑に変わりはない。 GT300クラスとの混走枠で、ドライバーは全員がクォリファイ。そして13時40分から10分間のGT500専有走行枠がスタートした。開始7分でヘアピン先でストップした車両があり、ちょうどそのタイミングでアタックしていたのが#24 GT-Rのオリベイラ。黄旗が掲出されたことでアクセルを緩めたオリベイラはベストアタックとならなかった。残り2分で#23 GT-Rのトレルイエが1分17秒139で2位につけ、残り1分となって#24 GT-Rのオリベイラが7位に食い込んだ。直後にトレルイエが1分16秒627までタイムアップしてトップに浮上! 各車タイムアップを果たした結果#24 GT-Rと#12 GT-Rはトップ8から落ちてしまったが、チェッカーが出された直後に#12 GT-Rの松田が1分17秒316を出して6位へ。これで#23 GT-Rが1位で3戦連続のスーパーラップ進出を決め、#12 GT-Rも6位でスーパーラップへ進出することになった。しかし#24 GT-Rは11位で今回は残念ながらスーパーラップへは進めなかった。
■トレルイエが今季初のポールポジションを獲得、松田も6位につける
GT500のスーパーラップは15時50分に始まった。GT300の時には太陽が路面を照りつけていたが、徐々に雲が増えて曇ってきた。3番目にコースインした#12 GT-Rの松田は、重いウェイトと格闘しながら渾身のアタックで1分17秒222でその時点で2位につけた。しかしその後にアタックに入った車両が次々に松田のタイムを上回っていく。最後にアタックに入ったのは#23 GT-Rのトレルイエ。コース前半のセクター1では暫定トップを上まわるタイムを出した。直後の馬の背コーナーではテールスライドさせるも、1分16秒 178と2位に0.569秒の差をつけてポールポジションを獲得。#12 GT-Rは6位となった。
「パーフェクトな一日になりました。これまでいろいろと苦労しましたが今日は完璧なセッティングも見つかりました。08~09年と同じような調子になれてうれしいです」とトレルイエ。「これまで苦労や試行錯誤がありましたが、チームに感謝しています。セパンから鈴鹿までが重要な3戦なのですが、明日は優勝がターゲット。全力で頑張りたい」と本山も笑顔で答えた。
- ニスモ鈴木豊監督
-
「1年ぶりのポールポジションですが、今までのいろいろなストレスが吹っ切れるぐらいいい状態でスタートできました。手応えはある程度感じていましたが、テストがちゃんとできていなかったので不安もありました。それでもエンジニアとメカニック、ドライバーが設計の狙いどおりのセッティングを出してくれました。今日はこれまでの人生で一番うれしい誕生日(45歳)になりました。明日はスタートから飛ばしてポールtoフィニッシュを狙いますので、盛大な応援をよろしくお願いします!」
Text & Photo: NISMO

GT500クラス #23MOTUL AUTECH GT-R
- ブノワ・トレルイエ
-
パーフェクトな一日でした。この一年、色々なセッティングを試してきましたがやっといいものが見つかりました。特にタイヤチョイスでは苦労してきたんですが、今日の気候はミシュランに有利に働きました。段々2008年、2009年と同じフィーリングになってきたなと感じています。スーパーラップでは1分16秒3あたりをターゲットタイムにしていました。昨日より気温が下がってウォームアップに気を使うコンディションでしたから、左右にクルマを振って必死で暖めました。1コーナーは慎重に入っていきましたが、後半部分は思いっきりいきましたよ。まぁアウトラップでスピンしなかっただけでも自分としては嬉しいですが(笑)
ミシュランはセパンでも安定していたので、明日も同じ状態だと思います。天候次第ではありますが。今クルマはすごくいい状態なので、決勝には期待しています。
- 本山 哲
-
素晴らしい一日でした。今までタイヤ、エンジン、クルマ、空力と試行錯誤を続けてきましたが、セパンから正しい方向が見つかり、今日はすごくいい状態でした。ここまで頑張ってくれた全てのスタッフに感謝したいです。
ブノワも風邪気味なのに今日は素晴らしい走りをしてくれて、全く安心してみていられました。今まで結果を残せていないので、23号車にとってセパン、菅生、鈴鹿は非常に大事なレースだと考えています。今回の目標は優勝することなので、それにむかって最大限頑張ります。
GT300クラス #2アップルK-ONE紫電
- 加藤 寛規
-
ここに来るまで、富士やセパンで残念な結果が続いていたので、ここで仕切り直しをしようと思ってやってきました。GT300は混戦なので、ここで一回勝てば追いつく可能性がでてきます。
だから菅生は攻めに回らないといけないとチームでベクトルを揃えてやってきましたし、ヨコハマさんもタイヤをバージョンアップしてくださって、紫電と相性のいいものにしてくれました。感謝しています。
レースがどうなるかは分かりませんが、菅生はオーバーテイクが難しいので、ポールポジションを取れたことでいいレースを迎えられると思います。
- 濱口 弘
-
とにかく経験が少ないので、少しでも多く走ってフィーリングを掴まないといけません。今回はセッティングが決まってることもあって、走る時間を長く取ってもらえました。お陰でBドライバーの中でもいい位置にいることができました。
人生で今まで13レースしかやってなくて、今度が14レース目です。30歳を越えて自分でクルマを買えるようになってからレースを始めましたが、全国にそういう人は一杯いると思うので、僕が走ることでそんな人たちに夢を与えられたらと思います。
今回は加藤さんが今まで以上にプッシュしているのが、モニターを見ているだけでも伝わってきました。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA
2010AUTOBACKS SUPER GT第5戦「SUGO GT300kmレース」は7月24日、宮城県のスポーツランドSUGOで公式予選を行い、#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)が1分16秒178をスーパーラップで記録してポールポジションを獲得した。
GT300クラスはアップル・K-ONE・紫電(加藤寛規/濱口弘組)がポール。終わってみれば両クラスとも、公式練習、予選1回目、スーパーラップと同じクルマがトップだった。

公式予選1回目で2度の赤旗中断があった影響からか、スーパーラップ方式で行われる公式予選2回目は当初予定より5分遅れて午後3時15分にGT300の走行から開始された。
日が傾き、気温が多少下がった影響もあってか、このセッションでは予選1回目までの自己ベストを更新するチームが相次いだ。
まずは最初にアタックした#43ARTAガライヤの高木真一がいきなり1分24秒505と自信のベストタイムをいきなりコンマ6縮めてくる。
これを後続のチームは中々上回れず、終わってみれば43号車は3位に浮上していた。
このガライヤのタイムを最初に上回ったのが、#31エヴァンゲリオン初号機カローラだった。
31号車は嵯峨宏紀のドライブで1分24秒441を叩き出したが、最後にアタックした#2紫電の加藤寛規は更にそれを上回る1分24秒082を記録。自身のベストタイムをコンマ4秒縮めて今季初のポールポジションを獲得した。
続いて行われたGT500のスーパーラップは、公式予選1回目でトラブルによりコース上にストップしながらも8位に踏みとどまってSL進出を果たした#35MJクラフトSCが最初にアタック。
ドライブするのは大嶋和也で、1分16秒747とこちらも自己ベストを更新してきた。
この大嶋のタイムを後続の#32エプソンHSVの道上、#12カルソニックGT-Rの松田、#6エネオスSCのビルドハイムらは上回れず、4台終わった時点では35号車が暫定トップに。
続いて5番目にコースインした#8ARTA HS-Vのファーマン、#18ウイダーHS-Vの小暮らもセクター1で僅かに大嶋を上回ったものの、コース後半のタイムが伸び悩んでいずれも大嶋の後塵を拝する結果となった。残るは2台だ。
7番目のアタッカーは#100レイブリックHS-V。ドライブするのは伊沢拓也。
伊沢はセクター1で0.145秒後れを取ったものの、後半部分を綺麗にまとめて1分16秒622を記録、漸く35号車を上回ってトップに立つ。
しかし公式練習、予選1回目といずれもトップできていた#23モチュールGT-R、トレルイエの想定したターゲットタイムはそれを遥かに上回る1分16秒3。走ってみれば更にそれをも上回る1分16秒178を叩き出して文句なしのトップ、ポールポジションを獲得して明日の決勝に臨むこととなった。
第5戦決勝は明日午後2時より81周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA
■GT500 Class
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2010/07/24) Total Qualify GT500 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Qualify 1 Time | Super Lap Time | km/h |
1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | MI | 36 | 1'16.627 | 1'16.178 | 175.055 |
2 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 | 伊沢 拓也 山本 尚貴 | BS | 42 | 1'16.775 | 1'16.622 | 174.040 |
3 | 35 | MJ KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 大嶋 和也 | BS | 62 | 1'17.395 | 1'16.747 | 173.757 |
4 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 | 小暮 卓史 ロイック・デュバル | BS | 70 | 1'17.290 | 1'16.774 | 173.696 |
5 | *8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 | ラルフ・ファーマン 井出 有冶 | BS | 10 | 1'16.930 | 1'16.815 | 173.603 |
6 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | BS | 66 | 1'17.316 | 1'17.222 | 172.688 |
7 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 | 道上 龍 中山 友貴 | DL | 6 | 1'17.367 | 1'17.298 | 172.518 |
8 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム | BS | 80 | 1'17.296 | 1'17.415 | 172.258 |
9 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 60 | 1'17.396 | | 172.300 |
10 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 28 | 1'17.697 | | 171.632 |
11 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 安田 裕信 | YH | 50 | 1'17.717 | | 171.588 |
12 | 1 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | 74 | 1'17.791 | | 171.425 |
13 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平手 晃平 | DL | 16 | 1'18.621 | | 169.615 |
---- 以上予選通過(基準タイム[107%]: 1'22.152)---- |
■GT300 Class
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2010/07/24) Total Qualify GT300 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Qualify 1 Time | Super Lap Time | km/h |
1 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 濱口 弘 | YH | 30 | 1'24.471 | 1'24.082 | 158.599 |
2 | 31 | エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ TOYOTA COROLLA Axio | 嵯峨 宏紀 松浦 孝亮 | YH | 22 | 1'24.544 | 1'24.441 | 157.925 |
3 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 70 | 1'25.126 | 1'24.505 | 157.805 |
4 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 FERRARI F430 | 田中 哲也 平中 克幸 | DL | 34 | 1'24.913 | 1'24.524 | 157.770 |
5 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目 遼 | YH | 80 | 1'24.704 | 1'24.593 | 157.641 |
6 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口 卓人 国本 雄資 | MI | 72 | 1'24.975 | 1'24.632 | 157.568 |
7 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡 龍也 | YH | 42 | 1'25.025 | 1'24.741 | 157.366 |
8 | *46 | アップスタート MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 横溝 直輝 阿部 翼 | YH | 80 | 1'25.035 | 1'25.057 | 156.781 |
9 | 25 | ZENT Porsche RSR PORSCHE 911GT3RSR | 都筑 晶裕 土屋 武士 | YH | 8 | 1'25.248 | | 156.430 |
10 | 27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari FERRARI F430GTC | 山岸 大 小泉 洋史 | YH | 12 | 1'25.288 | | 156.356 |
11 | *62 | R&D SPORT LEGACY B4 SUBARU LEGACY B4 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | YH | | 1'25.377 | | 156.193 |
12 | 3 | HASEMI SPORT TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | YH | 58 | 1'25.403 | | 156.146 |
13 | 5 | マッハGOGOGO車検408R VEMAC RD408R | 玉中 哲二 黒澤 治樹 | YH | 16 | 1'25.662 | | 155.674 |
14 | 9 | 初音ミク X GSRポルシェ PORSCHE 911GT3R MY10 | 番場 琢 佐々木 雅弘 | HK | 2 | 1'25.818 | | 155.391 |
15 | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | イゴール・スシュコ 植田 正幸 | YH | 2 | 1'26.164 | | 154.767 |
16 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 余郷 敦 細川 慎弥 | YH | 8 | 1'26.181 | | 154.736 |
17 | 51 | Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 坂本 雄也 密山 祥吾 | YH | | 1'26.387 | | 154.367 |
18 | 360 | 石松 Kosei RUNNUP PORSCHE PORSCHE 911GT3RSR MY2004 | 田中 篤 松永 まさひろ | HK | | 1'26.462 | | 154.233 |
19 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 山西 康司 関口 雄飛 | YH | 24 | 1'26.642 | | 153.913 |
20 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 VANTAGE | 松田 秀士 吉本 大樹 | YH | 22 | 1'26.856 | | 153.534 |
21 | 365 | 365 サンダーアジア MT900M MOSLER MT900M | メルビン・チュー ティム・サグダン | YH | | 1'27.141 | | 153.032 |
22 | 87 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 坂本 祐也 | YH | 2 | 1'27.444 | | 152.501 |
---- 以上予選通過(基準タイム[107%]: 1'30.493)---- |
- | *666 | BOMEX LIAN BOXSTER PORSCHE BOXSTER 986 | 山下 潤一郎 Takamori.com | YH | | 1'28.249 | | 151.110 |
- CarNo.8は、SL手順違反(公式通知No.5)により訓戒のペナルティを科された。
- CarNo.62の1stドライバーは12:49 T5 4輪脱輪のため公式通知No.14により、当該周回のタイムを不採用とされた。
- CarNo.666の1stドライバーは出走願いが提出されたが、決勝当日のフリー走行の結果により決勝レースへの出走の可否が決定される。
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2010/07/24) Super Lap GT500 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 *ブノワ・トレルイエ | MI | 36 | 1'16.178 | - | - | 175.055 |
2 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 | *伊沢 拓也 山本 尚貴 | BS | 42 | 1'16.622 | 0.444 | 0.444 | 174.040 |
3 | 35 | MJ KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 *大嶋 和也 | BS | 62 | 1'16.747 | 0.569 | 0.125 | 173.757 |
4 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 | *小暮 卓史 ロイック・デュバル | BS | 70 | 1'16.774 | 0.596 | 0.027 | 173.696 |
5 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 | *ラルフ・ファーマン 井出 有冶 | BS | 10 | 1'16.815 | 0.637 | 0.041 | 173.603 |
6 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R | *松田 次生 ロニー・クインタレッリ | BS | 66 | 1'17.222 | 1.044 | 0.407 | 172.688 |
7 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 | *道上 龍 中山 友貴 | DL | 6 | 1'17.298 | 1.120 | 0.076 | 172.518 |
8 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 *ビヨン・ビルドハイム | BS | 80 | 1'17.415 | 1.237 | 0.117 | 172.258 |
■GT300 Class
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2010/07/24) Super Lap GT300 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | No | Car Model | Driver | Tire | WH | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | *加藤 寛規 濱口 弘 | YH | 30 | 1'24.082 | - | - | 158.599 |
2 | 31 | エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ TOYOTA COROLLA Axio | *嵯峨 宏紀 松浦 孝亮 | YH | 22 | 1'24.441 | 0.359 | 0.359 | 157.925 |
3 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 新田 守男 *高木 真一 | MI | 70 | 1'24.505 | 0.423 | 0.064 | 157.805 |
4 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 FERRARI F430 | 田中 哲也 *平中 克幸 | DL | 34 | 1'24.524 | 0.442 | 0.019 | 157.770 |
5 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | *谷口 信輝 折目 遼 | YH | 80 | 1'24.593 | 0.511 | 0.069 | 157.641 |
6 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | *井口 卓人 国本 雄資 | MI | 72 | 1'24.632 | 0.550 | 0.039 | 157.568 |
7 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 *片岡 龍也 | YH | 42 | 1'24.741 | 0.659 | 0.109 | 157.366 |
8 | 46 | アップスタート MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | *横溝 直輝 阿部 翼 | YH | 80 | 1'25.057 | 0.975 | 0.316 | 156.781 |
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2010/07/24) Qualifying 1 Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Maker Model | Driver | Tire | Wh | Time | Behind | km/h |
1 | 500 | 1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | MI | 36 | 1'16.627 | - | 174.029 |
2 | 500 | 2 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 | 伊沢 拓也 山本 尚貴 | BS | 42 | 1'16.775 | 0.148 | 173.694 |
3 | 500 | 3 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 | ラルフ・ファーマン 井出 有冶 | BS | 10 | 1'16.930 | 0.303 | 173.344 |
4 | 500 | 4 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 | 小暮 卓史 ロイック・デュバル | BS | 70 | 1'17.290 | 0.663 | 172.536 |
5 | 500 | 5 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム | BS | 80 | 1'17.296 | 0.669 | 172.523 |
6 | 500 | 6 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | BS | 66 | 1'17.316 | 0.689 | 172.478 |
7 | 500 | 7 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 | 道上 龍 中山 友貴 | DL | 6 | 1'17.367 | 0.740 | 172.364 |
8 | 500 | 8 | 35 | MJ KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 大嶋 和也 | BS | 62 | 1'17.395 | 0.768 | 172.302 |
9 | 500 | 9 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 60 | 1'17.396 | 0.769 | 172.300 |
10 | 500 | 10 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 28 | 1'17.697 | 1.070 | 171.632 |
11 | 500 | 11 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 安田 裕信 | YH | 50 | 1'17.717 | 1.090 | 171.588 |
12 | 500 | 12 | 1 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | 74 | 1'17.791 | 1.164 | 171.425 |
13 | 500 | 13 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平手 晃平 | DL | 16 | 1'18.621 | 1.994 | 169.615 |
14 | 300 | 1 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 濱口 弘 | YH | 30 | 1'24.471 | 7.844 | 157.869 |
15 | 300 | 2 | 31 | エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ TOYOTA COROLLA Axio | 嵯峨 宏紀 松浦 孝亮 | YH | 22 | 1'24.544 | 7.917 | 157.732 |
16 | 300 | 3 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目 遼 | YH | 80 | 1'24.704 | 8.077 | 157.434 |
17 | 300 | 4 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 FERRARI F430 | 田中 哲也 平中 克幸 | DL | 34 | 1'24.913 | 8.286 | 157.047 |
18 | 300 | 5 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口 卓人 国本 雄資 | MI | 72 | 1'24.975 | 8.348 | 156.932 |
19 | 300 | 6 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡 龍也 | YH | 42 | 1'25.025 | 8.398 | 156.840 |
20 | 300 | 7 | 46 | アップスタート MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 横溝 直輝 阿部 翼 | YH | 80 | 1'25.035 | 8.408 | 156.822 |
21 | 300 | 8 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 70 | 1'25.126 | 8.499 | 156.654 |
22 | 300 | 9 | 25 | ZENT Porsche RSR PORSCHE 911GT3RSR | 都筑 晶裕 土屋 武士 | YH | 8 | 1'25.248 | 8.621 | 156.430 |
23 | 300 | 10 | 27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari FERRARI F430GTC | 山岸 大 小泉 洋史 | YH | 12 | 1'25.288 | 8.661 | 156.356 |
24 | 300 | 11 | *62 | R&D SPORT LEGACY B4 SUBARU LEGACY B4 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | YH | | 1'25.377 | 8.750 | 156.193 |
25 | 300 | 12 | 3 | HASEMI SPORT TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | YH | 58 | 1'25.403 | 8.776 | 156.146 |
26 | 300 | 13 | 5 | マッハGOGOGO車検408R VEMAC RD408R | 玉中 哲二 黒澤 治樹 | YH | 16 | 1'25.662 | 9.035 | 155.674 |
27 | 300 | 14 | 9 | 初音ミク X GSRポルシェ PORSCHE 911GT3R MY10 | 番場 琢 佐々木 雅弘 | HK | 2 | 1'25.818 | 9.191 | 155.391 |
28 | 300 | 15 | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | イゴール・スシュコ 植田 正幸 | YH | 2 | 1'26.164 | 9.537 | 154.767 |
29 | 300 | 16 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 余郷 敦 細川 慎弥 | YH | 8 | 1'26.181 | 9.554 | 154.736 |
30 | 300 | 17 | 51 | Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 坂本 雄也 密山 祥吾 | YH | | 1'26.387 | 9.760 | 154.367 |
31 | 300 | 18 | 360 | 石松 Kosei RUNNUP PORSCHE PORSCHE 911GT3RSR MY2004 | 田中 篤 松永 まさひろ | HK | | 1'26.462 | 9.835 | 154.233 |
32 | 300 | 19 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 山西 康司 関口 雄飛 | YH | 24 | 1'26.642 | 10.015 | 153.913 |
33 | 300 | 20 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 VANTAGE | 松田 秀士 吉本 大樹 | YH | 22 | 1'26.856 | 10.229 | 153.534 |
34 | 300 | 21 | 365 | 365 サンダーアジア MT900M MOSLER MT900M | メルビン・チュー ティム・サグダン | YH | | 1'27.141 | 10.514 | 153.032 |
35 | 300 | 22 | 87 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 坂本 祐也 | YH | 2 | 1'27.444 | 10.817 | 152.501 |
---- 以上予選通過(基準タイム[107%]: GT500 1'22.152 / GT300 1'30.493)---- |
- | 300 | - | 666 | BOMEX LIAN BOXSTER PORSCHE BOXSTER 986 | 山下 潤一郎 Takamori.com | YH | | 1'28.249 | 11.622 | 151.110 |
- CarNo.666は、1stドライバーが予選通過基準タイム未達成。
- CarNo.62の1stドライバーは12:49 T5 4輪脱輪のため公式通知No.14により、当該周回のタイムを不採用とする。
2010スーパーGT第5戦「SUGO GT300kmレース」の公式予選1回目は、2度にわたって赤旗中断となる荒れた展開となった。
そんな中、公式練習トップの#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)は専有セッション終盤に1分16秒627と、午前中を上回るタイムを記録してトップでスーパーラップ進出を果たした。
GT300もまた公式練習トップの#2アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規/濱口弘組)がトップタイムだった。

第5戦の公式予選はスーパーラップ方式が採用された。
公式予選1回目は12時45分より、混走20分、専有走行各クラス10分ずつの走行。ここでの上位各8台がこのあとのスーパーラップに進出する。
混走でトップに立ったのは#35MJ KRAFT SC430を駆る大嶋和也。35号車は石浦宏明から走行を開始して10分ほどで大嶋にチェンジ。ここでニュータイヤを投入して1分18秒台前半のタイムを記録してきた。2番手には#17ケーヒンHS-Vがつける。
混走セッションは終了間際にGT300の車両2台がコース上でストップしたために赤旗中断となり、そのまま終了となった。
この時点の順位はGT500が#35MJ SC、#17ケーヒンHS-V、#12カルソニックGT-R、#100レイブリックHS-V、#18ウイダーHS-V、#8ARTA HS-V、#38ZENT SC、#23モチュールGT-Rの順。
GT300は#7雨宮RX-7、#11JIMゲイナーF430、#2紫電、#62R&Dレガシィ、#3ハセミZ、#43ARTAガライヤ、#31aprカローラ、#19ウェッズスポーツISの順だ。
午後1時16分に予選再開。ここからはGT300の専有となる。
2周をウォームアップに充てて残り時間5分あたりから本格的なタイムアタックが始まった。
#2紫電、#7RX-7、#11F430が周回ごとに順位を入れ替える展開の中、終了2分前に1分24秒471を加藤が叩き出した#2紫電がトップでSL進出を果たした。2番手には嵯峨宏紀の果敢なアタックが功を奏した#31エヴァンゲリオンRT初号機がつけた。
一方、紺そうでは5番手につけていた#3ハセミZはSPコーナーでコースアウト、横向きでバリアに激突して2度目の赤旗の原因を作った。幸いドライバーは無事だったものの、予選12位に終わり、惜しくもSL進出を逃している。
3号車の撤去作業、コースの安全確認などを行った後、予選は午後1時40分に再開された。ここからはGT500クラスの専有走行だ。
開始早々から積極的にアタックを繰り返したのは#8ARTA HS-Vだ。ラルフ・ファーマンのドライブでセクター1で目覚しい速さをみせ、1周目で4位、2周目では1分16秒930と、午前中のトップタイムをも上回って1位に浮上した。
しかし午前中トップタイムのトレルイエも負けずにタイムを上げ、終了直前に1分16秒627を記録、再びトップに立った。
そしてチェッカー提示後には、それまで再開だった#32エプソンHS-Vが1分17秒367で一気に6位に飛び込んでくると、それを#12カルソニックGT-Rが上回り、更に#100レイブリックHS-Vが1分16秒775で2位に割って入るなど、最後の最後まで激しい戦いが繰り広げられた。
公式予選2回目は赤旗中断の影響などにより、当初より5分繰り下がってこのあと午後3時15分より、スーパーラップ方式で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA
スーパーGT第5戦「SUGO GT300kmレース」の公式練習は#23MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ組)がトップタイムを記録。1分16秒956だった。
GT300クラスは#2アップルK-ONE紫電(加藤寛規/濱口弘組)が1分24秒482でトップだった。
公式予選日を迎えたスポーツランドSUGOは快晴。夏の強い陽射しが朝から降り注ぎ、公式練習が開始された午前9時の時点で既に気温は34℃を越え、路面温度は45℃にまで達していた。
このコンディションの中、開始早々から好タイムを記録してきたのがミシュランタイヤを履く#23モチュールGT-Rだ。セッション序盤にトレルイエが1分17秒543でトップに立ち、16秒956までタイムを縮めて29周を走行、本山に交代した。
2番手の#32エプソンHS-Vに対して0.783秒もの差をつけた。
3番手には第3戦優勝の#35MJクラフトSC、#100レイブリックHS-Vが4番手につけ、#12カルソニックGT-Rが5番手と、ニッサン、ホンダ、レクサスの3車種はここではほぼ互角の状況。
しかし序盤12号車をドライブしたJ.P.オリベイラによれば、終始トラフィックの中の走行となり、満足なクリアラップが取れなかったため、本当のラップタイムは予選になってみないと判らないだろう、とのことだ。
GT300クラスは今回から2010モデルの911GT3を投入した#9初音ミクポルシェが注目されたが、ここでは9番手に留まる。クラストップには加藤が1分24秒482を叩き出した#2紫電がつけ、2番手には#7雨宮RX-7がつけた。7号車は前回のセパン優勝で80kgのウェイトを積むことになったものの、得意の菅生で好タイムを記録している。
7号車と同ポイントのランキング2位、#46アップスタートMOLA Zはクラス4番手と、こちらは出遅れた。
スーパーGT第5戦はこの後12時45分より予選1回目、午後3時10分よりスーパーラップ方式の予選2回目を行う。
Text:Kazuhisa SUEHIRO Photo:Keiichiro TAKESHITA
SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2010/07/24) Official Practice Weather:Fine Course:Dry
2010 AUTOBACS SUPER GT Round 5 スポーツランドSUGO 3.704256km
Pos | Class | Cls Pos | No | Car Maker Model | Driver | Tire | Wh | Time | Behind | km/h |
1 | 500 | 1 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R NISSAN GT-R | 本山 哲 ブノワ・トレルイエ | MI | 36 | 1'16.956 | - | 173.285 |
2 | 500 | 2 | 32 | EPSON HSV-010 HONDA HSV-010 | 道上 龍 中山 友貴 | DL | 6 | 1'17.739 | 0.783 | 171.540 |
3 | 500 | 3 | 35 | MJ KRAFT SC430 LEXUS SC430 | 石浦 宏明 大嶋 和也 | BS | 62 | 1'17.960 | 1.004 | 171.053 |
4 | 500 | 4 | 100 | RAYBRIG HSV-010 HONDA HSV-010 | 伊沢 拓也 山本 尚貴 | BS | 42 | 1'18.041 | 1.085 | 170.876 |
5 | 500 | 5 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R NISSAN GT-R | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | BS | 66 | 1'18.094 | 1.138 | 170.760 |
6 | 500 | 6 | 38 | ZENT CERUMO SC430 LEXUS SC430 | 立川 祐路 リチャード・ライアン | BS | 60 | 1'18.131 | 1.175 | 170.679 |
7 | 500 | 7 | 6 | ENEOS SC430 LEXUS SC430 | 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム | BS | 80 | 1'18.132 | 1.176 | 170.677 |
8 | 500 | 8 | 17 | KEIHIN HSV-010 HONDA HSV-010 | 金石 年弘 塚越 広大 | BS | 28 | 1'18.223 | 1.267 | 170.478 |
9 | 500 | 9 | 8 | ARTA HSV-010 HONDA HSV-010 | ラルフ・ファーマン 井出 有冶 | BS | 10 | 1'18.301 | 1.345 | 170.308 |
10 | 500 | 10 | 24 | HIS ADVAN KONDO GT-R NISSAN GT-R | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 安田 裕信 | YH | 50 | 1'18.328 | 1.372 | 170.250 |
11 | 500 | 11 | 18 | ウイダー HSV-010 HONDA HSV-010 | 小暮 卓史 ロイック・デュバル | BS | 70 | 1'18.449 | 1.493 | 169.987 |
12 | 500 | 12 | 1 | PETRONAS TOM'S SC430 LEXUS SC430 | 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー | BS | 74 | 1'18.828 | 1.872 | 169.170 |
13 | 500 | 13 | 39 | DENSO DUNLOP SARD SC430 LEXUS SC430 | アンドレ・クート 平手 晃平 | DL | 16 | 1'19.480 | 2.524 | 167.782 |
14 | 300 | 1 | 2 | アップル・K-ONE・紫電 MOONCRAFT SHIDEN | 加藤 寛規 濱口 弘 | YH | 30 | 1'24.482 | 7.526 | 157.848 |
15 | 300 | 2 | 7 | M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7 MAZDA RX-7 | 谷口 信輝 折目 遼 | YH | 80 | 1'24.889 | 7.933 | 157.091 |
16 | 300 | 3 | 25 | ZENT Porsche RSR PORSCHE 911GT3RSR | 都筑 晶裕 土屋 武士 | YH | 8 | 1'25.233 | 8.277 | 156.457 |
17 | 300 | 4 | 31 | エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ TOYOTA COROLLA Axio | 嵯峨 宏紀 松浦 孝亮 | YH | 22 | 1'25.386 | 8.430 | 156.177 |
18 | 300 | 5 | 62 | R&D SPORT LEGACY B4 SUBARU LEGACY B4 | 山野 哲也 佐々木 孝太 | YH | | 1'25.414 | 8.458 | 156.126 |
19 | 300 | 6 | 27 | NAC 衛生コム LMP Ferrari FERRARI F430GTC | 山岸 大 小泉 洋史 | YH | 12 | 1'25.495 | 8.539 | 155.978 |
20 | 300 | 7 | 74 | COROLLA Axio apr GT TOYOTA COROLLA Axio | 井口 卓人 国本 雄資 | MI | 72 | 1'25.535 | 8.579 | 155.905 |
21 | 300 | 8 | 11 | JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430 FERRARI F430 | 田中 哲也 平中 克幸 | DL | 34 | 1'25.569 | 8.613 | 155.843 |
22 | 300 | 9 | 19 | ウェッズスポーツIS350 LEXUS IS350 | 織戸 学 片岡 龍也 | YH | 42 | 1'25.573 | 8.617 | 155.836 |
23 | 300 | 10 | 3 | HASEMI SPORT TOMICA Z NISSAN FAIRLADY Z | 星野 一樹 柳田 真孝 | YH | 58 | 1'25.839 | 8.883 | 155.353 |
24 | 300 | 11 | 43 | ARTA Garaiya ASL ARTA Garaiya | 新田 守男 高木 真一 | MI | 70 | 1'25.926 | 8.970 | 155.195 |
25 | 300 | 12 | 9 | 初音ミク X GSRポルシェ PORSCHE 911GT3R MY10 | 番場 琢 佐々木 雅弘 | HK | 2 | 1'26.246 | 9.290 | 154.620 |
26 | 300 | 13 | 66 | triple a Vantage GT2 ASTON MARTIN V8 VANTAGE | 松田 秀士 吉本 大樹 | YH | 22 | 1'26.250 | 9.294 | 154.612 |
27 | 300 | 14 | 46 | アップスタート MOLA Z NISSAN FAIRLADY Z | 横溝 直輝 阿部 翼 | YH | 80 | 1'26.721 | 9.765 | 153.773 |
28 | 300 | 15 | 88 | リール ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 余郷 敦 細川 慎弥 | YH | 8 | 1'26.814 | 9.858 | 153.608 |
29 | 300 | 16 | 360 | 石松 Kosei RUNNUP PORSCHE PORSCHE 911GT3RSR MY2004 | 田中 篤 松永 まさひろ | HK | | 1'26.866 | 9.910 | 153.516 |
30 | 300 | 17 | 26 | CINE CITTA' タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | イゴール・スシュコ 植田 正幸 | YH | 2 | 1'27.072 | 10.116 | 153.153 |
31 | 300 | 18 | 5 | マッハGOGOGO車検408R VEMAC RD408R | 玉中 哲二 黒澤 治樹 | YH | 16 | 1'27.417 | 10.461 | 152.548 |
32 | 300 | 19 | 365 | 365 サンダーアジア MT900M MOSLER MT900M | メルビン・チュー ティム・サグダン | YH | | 1'27.448 | 10.492 | 152.494 |
33 | 300 | 20 | 87 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 井入 宏之 坂本 祐也 | YH | 2 | 1'27.859 | 10.903 | 151.781 |
34 | 300 | 21 | 51 | Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ PORSCHE 911GT3RS | 坂本 雄也 密山 祥吾 | YH | | 1'28.230 | 11.274 | 151.143 |
35 | 300 | 22 | 666 | BOMEX LIAN BOXSTER PORSCHE BOXSTER 986 | 山下 潤一郎 Takamori.com | YH | | 1'29.986 | 13.030 | 148.193 |
36 | 300 | 23 | 86 | JLOC ランボルギーニ RG-3 LAMBORGHINI GALLARDO RG-3 | 山西 康司 関口 雄飛 | YH | 24 | 18'24.018 | 17'07.062 | 12.079 |
フォーミュラチャレンジ・ジャパン第6戦は7月18日、21周で行われた。
この日の富士スピードウェイも昨日に続いて快晴。朝から強い陽射しが降り注ぐ中、8時15分にフォーメーションラップが開始された。
ところがここで、5番手スタートの#20松井孝允のエンジンが掛からず、ピットに押し戻されることに。結局松井はスタートに間に合わなかったため、総勢20台でのスタートとなった。
ここでトップに立ったのは2番グリッドの#19元嶋佑弥。ポールポジションの#1中山雄一を押さえて1コーナーに飛び込んでいった。
中山も離されずに元嶋を追い、2周目の1コーナーでアウトからブレーキ勝負を挑むが、昨日の第5戦後半からタイヤのセーブを考えていたという元嶋は落ち着いてこれを退ける。逆に中山は立ち上がりが厳しくなったところを#4平川亮にかわされて3位に後退してしまった。
それでも序盤のペースに自信のある中山は平川を2周目終わりのホームストレートで抜き返して再び2位に。トップの元嶋を追い上げ、5周目には 0.889秒差まで詰め寄る。
しかし中盤以降次第にペースの上がってきた元嶋に対し、昨日のレースでタイヤを酷使したという中山はついていくことができず、両者の差はそこから少しずつ開いていった。
その後方では平川と#2野尻智紀による一騎打ちと、#17石井一也、#7平峰一貴、#14大谷飛雄、#10勝田貴元、#11立石燎汰による息をもつかせぬ戦いが序盤から展開されていた。
野尻は3周目のヘアピンで平川を抜いて3位に浮上する。抜かれた平川はタイヤの内圧を低めに設定したこともあって序盤苦しい走りを強いられるが、周回を重ね、内圧が上がってくるにつれてペースも上がり、3位野尻を追い上げる。
11周目の1コーナーで平川は野尻のインに飛び込むが、野尻も一歩もひかず、コカコーラコーナー進入で再び3位を奪い返す。それでも平川は諦めずに野尻に喰らいついていき、13周目の1コーナーで再び野尻のインをつき、3位を奪い返した。
野尻はその後、5台の団子状態を抜け出してきた#17石井にも詰め寄られ、18周目のコカコーラコーナーで抜かれてしまった。
一方トップ争いは中盤以降完全に元嶋が主導権を握った格好に。
1分44秒台後半で快調に周回を重ねる元嶋に対し、タイヤの消耗に悩まされていた中山は1分45秒台に終始した。その結果両者の差は12周を終えたころには3秒以上となってしまう。
結局元嶋は最後まで後続に付け入る隙を与えず、最後はペースをコントロールする余裕も見せて21周を走破。FCJデビュー6戦目にして待望の初勝利を手にした。
2位は中山、3位は平川だった。
次回第7戦、第8戦の舞台はツインリンクもてぎ。8月7~8日開催だ。
- 優勝:元嶋佑弥(東京中日スポーツ賞受賞)
-
「昨日2位だったことが悔しくて、レースが終わってからずっといろんなことを考えました。今日はそこで考えたとおりに進んだので、勝つことができました。スタートでトップに立ってから中盤、後半とペースも良くなって最後はペースを落としてミスしないように走りました。楽しいレースでした。前回の富士で、スタートで順位を落として追い上げる展開になりましたが、そこで抜き方やブロックの仕方など、いろんなことを学びました、その経験が活きたのだと思います。次回もこの勢いを保ったまま、絶対表彰台の一番高いところに上がります」
- 2位:中山雄一
-
スタートで失速してしまい、2位に落ちてしまいましたが、1周目2周目のペースには自信があったので次の1コーナーで並んでいきました。でもそこでブレーキミスをしてしまい3位に落ちてしまいました。すぐに2位には上がれましたが、昨日タイヤを酷使したために苦しいレースになりました。内圧を後半も持つように低めにしたのですが、タイヤのコンディションがそれ以上に悪くなっていました。次回のレースではスタートの出足の悪さを改善して、勝ちに行きます」
- 3位:平川 亮
-
「今日も3位に入れて嬉しいです。昨日はスタートをミスしましたが今日はうまくいきました。一旦は2位に上がったんですが、タイヤの内圧を低くしていたのでペースが上がらず4位に落ちてしまいました。でもタイヤの内圧が上がってきてからはタイムも上がり、3位に上がれました。昨日からタイヤを温存してきたので、今日も最後まで持ちが良かったです。次回は予選からもっと頑張ります」
Text: Japan Race Promotion / Photo: Japan Race Promotion, Yoshinori OHNISHI
フォーミュラチャレンジ・ジャパン第5戦の決勝は7月17日、夏の強い陽射しの下12時55分より15周で行われた。
スタートでトップに立ったのはポールシッターの#1中山雄一。スタートで失速したものの2番手スタートの#4平川亮もスタートを失敗したこともあって順位をキープしたまま1コーナーを立ち上がった。
そのすぐ後ろでは4番手から飛び出した#19元嶋佑弥が一気に平川に並びかけ、2位に浮上してきた。さらにその後方からは7番手スタートの#7平峰一貴が4位にジャンプアップ。
中山、元嶋、平川、平峰の順でオープニングラップを終了した。
ところがその後方で#14大谷飛雄、#21近藤翼、#15白石勇樹の絡むアクシデントが発生、2台がコース上にストップしたため、2周目から3周にわたってセーフティーカーが導入されることになった。
レースは5周目から再開されたが、トップの中山は落ち着いてリスタートを決めてトップをキープ、一気に後続を突き放しに掛かる。
その後方では元嶋、平川、平峰による三つ巴の2位争い、さらに後ろでは#20松井孝允と#2野尻智紀による激しいドッグファイトが展開された。
1コーナーやダンロップコーナーで、野尻は再三にわたって松井に並びかけるが、松井も一歩も引かずに野尻を押さえ込む。
しかし11周目の1コーナーで松井がアウトにはらんだのを野尻は見逃さず、クロスラインをとってインに入り込み、5位に浮上した。
一方、2位集団では周回を重ねるにしたがって徐々に平峰が遅れ始め、次第に元嶋と平川の一騎打ちに移行していったが、前との間隔を詰めすぎた平川が何度かコースアウトをしているうちにこの差も開き始めた。
元嶋は終盤ファステストを更新しながら中山を追い上げる。
両者の差は一時2秒以上に広がっていたが、タイヤの内圧の設定の違いから後半ペースの上がらなくなってきた中山に元嶋は徐々に近づいていく。
その差は9周終わりで2.060秒、11周終わりでは1.655秒、12周終わりでは1.467秒だ。
そして遂にファイナルラップを迎えた時点で元嶋は0.749秒差まで中山に詰め寄った。
しかし最後まで100%の走りを心がけたという中山にはあと一歩届かず、15周のレースは終了。
フィニッシュラインを超えたときの二人の差は僅か0.455秒だった。
これで中山は開幕以来負けなしの5連勝を達成。これはFCJにおける最多連勝記録だ。
そして2位には元嶋、3位には平川と今年デビューしたばかりのルーキーが揃って初めての表彰台を獲得した。
次戦第6戦は明日朝8時15分より21周で戦われる。中山の連勝記録はどこまで続くのか、明日も上位からスタートするルーキーたちが一矢報いることができるのか、大いに注目したい。
- 優勝:中山雄一(東京中日スポーツ賞受賞)
-
「5連勝することができて本当にうれしく思います。スタートではミスから失速してしまいましたが、後続も同じようにミスをしていたので順位をキープできました。SCも前回同様に切り抜けることができたのですが、タイヤの内圧の設定を間違えてしまったために後半ペースが上がらず、後ろに追いつかれてしまいました。それでも、最後まで100%、ベストを尽くして走ることができたのは良かったと思います」
- 2位:元嶋佑弥
-
「最初に、今日のクルマを用意してくださったメカニックさん、このチャンスを与えてくださったホンダさんに感謝します。表彰台に上がれたことは嬉しいのですが、僕の目標は2位じゃなくて優勝なので、明日こそは中山選手を追い詰めて勝ちたいです。スタートは今までミスしたことがなかったので自信がありました。絶対に引かないつもりでコーナーに入っていって2位に上がりました」
- 3位:平川 亮
-
「今日3位に入れたことを嬉しく思います。スタートでミスして3位に落ち、前との差も開いていきましたが、SCが入ったことで差を詰めることができました。再開後は前を追い上げようとしたのですが、差を詰めすぎてコースアウトしてしまうことが何回かあり、そのせいで前が離れていってしまいました。でも後半もタイムを落とさずに走りきれたことは良かったと思います。明日も3位からのスタートですし、タイヤも未だ残っているので、また上位を目指します」
Text: Japan Race Promotion / Photo: Japna Race Promotion, Yoshinori OHNISHI
フォーミュラチャレンジ・ジャパン第5戦&第6戦の公式予選が7月 17日、富士スピードウェイで開催された。
今回は金曜日からリヤウィングを今までよりも寝かせるセッティングに変更しての走行となり、前日のフリー走行では#7平峰一貴がトップタイムを記録するなど、前回までとは異なる展開が予想される中、8時05分より、第5戦の公式予選が開始された。
序盤からタイミングモニターの最上段に飛び込んできたのは開幕4連勝中の#1中山雄一。しかし2位以下との差はこれまでになく接近しており、上位 10台以上が常にトップから1秒以内という緊迫した状況が15分間にわたって展開された。
ここまでコンスタントに上位入賞を積み重ねている平峰、#20松井孝允は勿論のこと、参戦2年目ながらここまで今ひとつ波に乗り切れなかった#2野尻智紀や、第4戦のスタート直後にクラッシュしてレースを終えた#11立石燎汰、そしてルーキーの#19元嶋佑弥らが目まぐるしく順位を入れ替えながらセッションは進行していく。
今回のセッティング変更は多くのドライバーに好感触をもたらしたようだ。
結局、第5戦の公式予選は終わってみればトップから17位のドライバーまでが1秒差以内という結果に。
それでもポールポジションは1分44秒240を記録した中山のものとなったが、第2位にはルーキーの#4平川亮が入り、初めてのフロントローから午後の決勝に臨むことに。
第3位には野尻がつけ、4位は元嶋だった。
10分間のインターバルの後に開始された第6戦の公式予選もまた接戦となった。
トップの中山はタイムを1分44秒114まで更新してまたしてもポール。開幕依頼の連続ポール記録を6に伸ばしてみせた。
その他のドライバーも軒並み第5戦のタイムを上回り、ここでも16位までがトップから1秒差以内という結果に。
そんな中、中山に次ぐ1分44秒171を記録してフロントローを獲得したのはこれまたルーキーの元嶋だった。3位には平川がつけ、4位に野尻と、終わってみればトップ4は第5戦の予選結果と同じ顔ぶれ。
どうやら今週はこの4人によるトップ争いが見られそうだ。
第5戦決勝はこのあと12時55分より15周で、第6戦決勝は明日8時15分より21周で行われる。
Text & Photo: Japan Race Promotion
- 決勝:2010年7月18日(日)
- 天候:予選・決勝(同日開催)/晴れ
- 気温:32℃(14:30時点)
- 路面温度:46℃(14:30時点)
- 決勝レース:44周(200.772km)
- コースコンディション:決勝/ドライ
- 観客:1万9000人(主催者発表)

7月18日(日)、静岡県・富士スピードウェイにおいて2010年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の決勝レースが開催された。
前戦から約2カ月のインターバルを経て行われた第3戦は、土曜日をフリー走行のみのスケジュールとし、日曜日に公式予選と決勝レースを行うフォーミュラ・ニッポンでは初の1DAY方式による開催となった。また、今回は決勝のレース距離が今季の1レース制ラウンドとして最も短い200kmに設定され、タイヤ交換の義務付けがないため、すべてのチームが無給油作戦を採る展開が予測された。
17日(土)に行われたフリー走行は、東海地方に梅雨明け宣言が出された真夏の青空のもと、午前1回、午後1回に分けて行われた。朝から気温は上昇し、フリー走行2回目が行われた午後1時50分において、気温31℃、路面温度48℃となった。フリー走行2回目の残り時間10分を切ったあたりから、 Honda勢は、ニュータイヤに履き替えて一斉にタイムアタックを開始した。その結果、ディフェンディングチャンピオンの#1 ロイック・デュバル選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分27秒113を記録して2番手タイムをマーク、3番手に現在シリーズランキング2位の#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)、6番手にランキング4位につける#10 塚越広大選手(HFDP RACING)が続いた。
18日(日)も前日同様の晴天からドライコンディションとなり、午前9時15分よりF1と同じノックダウン方式による公式予選が行われた。出場14 台から11台に絞られる第1セッションは、各チームが開始早々から積極的に走行を始め、1分26秒台に11台がひしめく、し烈なタイムアタックとなった。結果、小暮選手が1分26秒280のトップタイムを記録。さらにL.デュバル選手が4番手、#31 山本尚貴選手(NAKAJIMA RACING)が5番手、#16 井出有治選手(MOTUL TEAM 無限)が7番手、#2 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が8番手、塚越選手が11番手に入り、Honda勢すべてが第2セッションへと駒を進めた。
出場11台が8台に絞られる第2セッションでは、小暮選手が第3セッションまでを含めた最速ラップ1分25秒841を叩き出し、第1セッションに続いてトップ通過。L.デュバル選手が6番手、井出選手が8番手で第3セッションへ進んだ。9、10、11番手のタイムを記録した山本選手、伊沢選手、塚越選手は、決勝グリッドが確定した。
8台で最終グリッドを確定する第3セッションでは、L.デュバル選手が1分25秒999のトップタイムをマークし、今シーズン初のポールポジションを獲得。好調な走りを見せていた小暮選手は、タイムアタックでのシフトミスが響き、1分25秒台を記録できずに3番手からのスタートとなった。今シーズン初めて最終セッションに挑んだ井出選手は8番グリッドとなった。
午後2時45分から開始した決勝レースは、気温32℃、路面温度46℃という真夏日並みのコンディションの中、1周のフォーメーションラップのあと、全車14台でスタートした。
スタートでは、ポールポジションのL.デュバル選手がエンジンストールを起こしてストップ。後続のマシンが反応よく避けたために、大きなアクシデントは起こらなかったが、L.デュバル選手は1周遅れの最後尾まで順位を下げた。L.デュバル選手の後続グリッドに位置していた小暮選手は、L.デュバル選手を回避した影響で、順位を1つ下げた。さらに小暮選手は、スタートの混乱の中で他車と接触したため、フロントウイングに軽度の損傷を受けた。
オープニングラップを通過して小暮選手が4番手。ポジションを2つ上げた山本選手が7番手、塚越選手が10番手、井出選手が11番手、伊沢選手が 13番手を走行する。接触の影響か、なかなかペースが上がらない小暮選手は、2周目にポジションをさらに1つ下げて5番手になった。
13番手を走行する伊沢選手は1分30秒台後半のラップタイムを徐々に上げ、前方選手を追い抜きにかかる。9周目には、この日の自己ベストとなる1 分30秒176をマークし、13周目に9番手まで順位を上げる。17周目、11番手の塚越選手は前を走るマシンを猛追し、12番手を走行していた井出選手を加えた3台で激しいデッドヒートを繰り広げ、それぞれポジションを1つあげることに成功した。
レースが後半に差しかかる22周目時点のHonda勢の順位は、小暮選手が5番手、山本選手が7番手、伊沢選手が9番手、塚越選手が10番手、井出選手が11番手。2周目から5番手をキープしていた小暮選手のペースは後半も伸びず、前を走るマシンを脅かすほどの走りを見せることができなかった。7番手の山本選手は、序盤からいいペースで走行を重ね、前車の背後に迫るものの、高速コーナーでダウンフォースが抜けるために間隔が離れてしまう展開が続いた。
30周目、それぞれ10番手、11番手を走行していた塚越選手と井出選手が両者、オーバーテイクシステムを使用した白熱のヒートが繰り広げられ、両選手の順位が入れ替わった。44周にて行われた決勝レースは、各チーム無給油のままファイナルラップまで進み、スタートで奪ったトップの座を守りきった#20 平手晃平選手(Mobil1 TEAM IMPUL)が今季初優勝を飾った。Honda勢は出場選手全台が完走を果たし、小暮選手は我慢強いレース運びにより5位入賞した。山本選手は小暮選手から約6秒差の7位でフィニッシュ。伊沢選手、井出選手、塚越選手、L.デュバル選手はそれぞれ9位、10位、11位、14位でレースを終えた。
この結果、小暮選手はドライバーによるシリーズポイント争いで計18ポイントとなり、首位から7ポイント差の3位となった。
コメント
- 坂井典次|「HR10E」開発責任者
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「今日は表彰台を獲得することができず、大変悔しい結果になりました。原因についてはこれから解明しますが、全体的にスタートがよくなかったので、エンジンマッピングを修正したいと思います。また、次戦8月に開催されるもてぎラウンドでは、エンジン馬力を向上させるための施策を投入する予定です。前回のもてぎラウンドで悔しい思いをしていることもあり、よい結果につながるように全力で挑みたいと思います」
- 小暮卓史選手(5位 #32 NAKAJIMA RACING)
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「今日は、本当に苦しいレース展開になりました。予選では、昨日のフリー走行から時間がない中、エンジニアがマシンの戦闘力を高めてくれたおかげで、予選の第1、第 2セッションでいいタイムを出すことができました。それにもかかわらず、第3セッションでシフトミスをしてしまい、とても悔しく思うとともにチームに申し訳なく思っています。決勝レースでは、スタートで前が塞がったことにより出遅れてしまいました。その後、前に出るチャンスをうかがっていましたが、接触の影響なのか分かりませんが思うようにペースを上げることができませんでした。今後のレースは、自分が得意とするコースが続くので、気持ちを切り替えて全部勝つつもりで挑みたいと思います」
- 山本尚貴選手(7位 #31 NAKAJIMA RACING)
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「今日は、なんとしても前のマシンを追い抜こうと思いながら走行していました。スタートから序盤はいいペースで走ることができたのですが、高速コーナーでダウンフォースが抜けてしまったこともあり、順位を上げることができませんでした。今後は、マシン自体のポテンシャルは非常に高いところにあるので、まずは予選で第3セッションまで残って、決勝を優位に進めたいと思います。もてぎラウンドでは、自己ベストの5位よりも順位を上げてゴールしたいです」
Text & Photo: HONDA
- コース:富士スピードウェイ(4.563km)
- 予選:7月17日(土)曇後晴:ドライ
- 第7戦決勝:7月17日(土)晴:ドライ
- 第8戦決勝:7月18日(日)曇:ドライ

第8戦は国本雄資(右)とラファエル・スズキ(左)の
トムス勢が今季2度目の1-2フィニッシュを飾った
全日本F3選手権の第4大会(第7戦、第8戦)が7月17日(土)と18日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで開催された。
今季の全日本F3選手権は、ここまで開幕からの3大会6戦、全てをTDPドライバーの国本雄資(PETRONAS TEAM TOM'S)が制しており、連続勝利記録をどこまで伸ばせるか、誰が国本を止めるのかに注目が集まった。
今大会には、CクラスにTOM'S TOYOTA 1AZ-FEエンジン搭載車両が4台出場、Nクラスは出場車両10台全てがTOM'S TOYOTA 3S-GEエンジンを使用している。
17日(土)午前10時より15分ずつ、第7戦と第8戦の予選が行われ、国本が第7戦、第8戦共にポールポジションを獲得。2番手には両レース共にチームメイトのラファエル・スズキ(PETRONAS TEAM TOM'S)が続いた。第7戦は嵯峨宏紀(DENSO Team Le Beausset)が3番手。嵯峨は第8戦は5番手となった。
Nクラスでは、TDPドライバーの蒲生尚弥(TOM'S SPIRIT)が第7戦、第8戦共にポールポジションを獲得した。
予選に続き、午後3時45分より気温29度、路面温度46度という暑さの下で第7戦の決勝レース(15周)がスタート。ポールポジションの国本は順当なスタートを切ったが、2番手からトップを狙ったスズキと激しいトップ争いの末、1コーナーで軽く接触。この隙をついて3番手スタートの嵯峨が首位に立った。
後方では、Nクラスの最上位からスタートを切った蒲生に、後続車両が突っ込み、スピンを喫した蒲生は最下位へと落ちてしまった。
2位に落ちた国本だったが、3周目の1コーナーで嵯峨にアタック。ここは嵯峨が押さえたが、続く2コーナーで片輪をダートに落としながら見事首位を奪還した。
首位に立った国本は、後続との差を広げていった。8周目には2位を行く嵯峨をスズキがパス。嵯峨も食い下がったが痛恨のコースオフを喫し、ポジションを落としてしまった。
国本は最終的に、2位に15秒以上の大差をつけ、独走で今季7勝目を飾った。スズキは3位でフィニッシュした。
Nクラスでは、蒲生が後退したことで2番手スタートの千代勝正(DENSO Team Le Beausset)が首位に立つが、9周目に佐藤公哉(TEAM NOVA)がこれをかわし、今季初勝利を挙げた。蒲生は最後尾から追い上げ、5位でフィニッシュした。
18日(日)午後1時に第8戦の決勝レース(21周)がスタート。3番手グリッドの関口雄飛(ThreeBond Racing)が好スタートで国本の前に出るが、直後にアウトにはらんでオーバーラン。国本が首位を奪い返した。2番手スタートのスズキはスタートをミス。大きく順位を落としてしまった。
国本は1周1秒ずつのペースで後続を引き離すという圧倒的な速さで首位を独走。後方では、スズキが猛烈な追い上げを開始。中盤はアレキサンドレ・インペラトーリ(TODA RACING)との激しい3位争いの末にこれを制すると、その勢いに乗って2位の関口もパス。
しかし、国本は遙か前を走行しており、最後は2位のスズキに18秒もの大差をつけてトップでチェッカー。圧勝での開幕8連勝を飾った。スズキが2位に入り、トムスは今季2度目の1-2フィニッシュ。
全日本F3での8連勝は、2001年のブノワ・トレルイエに並ぶ最多タイ記録となり、次戦での記録更新なるかが注目される。
Nクラスではポールポジションの蒲生がポジションを守り、嬉しい今季初勝利を挙げた。
Text & Photo: トヨタ自動車株式会社
- コース:富士スピードウェイ (4,563km)
- 予選:7月18日(日)晴時々曇:ドライ
- 決勝:7月18日(日)晴時々曇:ドライ

ホームの富士でトヨタエンジン勢が表彰台を独占した
フォーミュラ・ニッポンの第3戦が7月17日(土)、18日(日)の両日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。
前戦もてぎ大会から約1ヶ月のインターバルを経て行われる今大会は、フォーミュラ・ニッポンでは初の試みとして、土曜日はフリー走行のみを行い、予選、決勝は日曜日に行うワンデイ方式となった。決勝レースも、約 200kmと短く、タイヤ交換義務もない、完全なスプリントで戦われる。 前大会ではJ.P.デ・オリベイラ(Mobil1 TEAM IMPUL)がトヨタエンジンにとっても今季初となる勝利を挙げており、トヨタのホームサーキットである富士での、トヨタエンジン搭載車の活躍に期待がかかった。
全国的に梅雨明け宣言が出された17日(土)、富士スピードウェイも好天に恵まれ、2度に渡るフリー走行が行われた。午前9時からのフリー走行1回目でトップタイムをマークしたのは、TDPドライバーの石浦宏明(Team LeMans)。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が2番手で続いた。
午後1時50分からのフリー走行2回目はロッテラーがトップタイムとなった。
18日(日)も好天に恵まれ、午前9時15分からノックアウト方式での予選が開始。20分間で行われたQ1は、全14台中13台が1秒以内に入るという激戦となった。前日のフリー走行ではタイムが伸びず、セッティングを変更したTDPドライバー平手晃平(Mobil1 TEAM IMPUL)が好走を見せ、トップに僅か0.012秒届かなかったものの2番手。ロッテラーが3番手タイムをマーク。ここでルーキーのケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)、平中克幸(KCMG)、ルーキーのTDPドライバー 井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)の3台が脱落し、それぞれ12、13、14番手グリッドが確定した。
10分間のインターバルを経て行われたQ2では、石浦が気を吐いて1分25秒台に入れ2番手。平手、ロッテラー、オリベイラと続き、残ったトヨタエンジン搭載車は全車Q3へと進んだ。
Q3では、平手が好走を見せたが、またしても0.036秒及ばず、それでも最前列2番手グリッドを確保。ロッテラーが4番手、石浦は5番手、オリベイラが6番手、TDPドライバーの大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)が7番手につけた。
真夏を思わせる暑さとなった日曜日の富士スピードウェイ。コース上ではフォーミュラ・ニッポンだけでなく、F3やFCJなどでも激戦が展開される一方で、コース外では「わくわくトヨタ 2010」と題したイベントが併催され、好天の富士スピードウェイに集まった来場者が、体験する!観る!遊ぶ!をテーマにした様々なプログラムを楽しんだ。
午後2時45分、気温32度、路面温度46度と厳しいコンディションの下で第3戦の決勝レース(44周)がスタート。
スタートのポールポジションのロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がエンジンストール。最前列2番手の平手がトップに立った。これに4番手スタートのロッテラーが続き、7番手スタートの大嶋も4位へとジャンプアップ。後方ではコッツォリーノと井口も好スタートでポジションを上げた。
トップの平手は1周目で2位に1.4秒差をつけると、その差をどんどん広げていった。後方では、オリベイラが猛烈な追い上げで前走車を次々にパス。5周目には大嶋もかわし、2位のロッテラーを追った。
首位を行く平手は、序盤から着実に後続との差を広げていき、16周目にはその差は10秒以上で完全な独走態勢となった。その後方で、ロッテラーに追いついたオリベイラがしかけるが、逆転までには至らず。
通常よりも短い200kmとはいえ、猛暑のコンディションで、タイヤやブレーキのマネージメントも難しいレースで、平手は着実にペースをコントロール。2位との差を保ち、見事トップでチェッカー。嬉しい今季初勝利を挙げた。平手のフォーミュラ・ニッポンでの勝利は、デビューした2008年の第5戦第2レース以来であり、キャリア2勝目。Mobil1 TEAM IMPULは前戦のオリベイラに続き、チーム2連勝を飾った。
2位にはロッテラー、3位にオリベイラ、大嶋が4位でフィニッシュし、トヨタエンジンがトップ4を独占。石浦が6位、コッツォリーノが8位に入り、初のポイントを獲得した。
Photo & Text: トヨタ自動車株式会社
FUJI SPRINT CUP実行委員会は7月18日、フォーミュラニッポン第3戦が開催されている富士スピードウェイで、11月開催予定の「JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」について記者会見を行った。
今回の発表内容は競技規則、観戦チケットの発売予定と価格、テレビ放送、そしてレジェンドカップに関するものの4点だ。
会見にはGTアソシエイションの中村執行役員、日本レースプロモーションの白井社長、富士スピードウェイ加藤社長と、レジェンドカップのプロデューサーである服部尚貴、そして柘植実行委員長が出席。競技規則については柘植委員長が、レジェンドカップについては服部プロデューサーが説明を行った。

左から服部、中村、白井、加藤氏。なお、加藤氏は眼鏡が壊れてたままたサングラスをかけているだけで某氏のように愛用してるわけではないとのこと。
1.競技規則
(1)参加資格:スーパーGT、フォーミュラニッポンともに2010年シリーズ参戦車両とドライバーとする。GTについては5大会以上の出場経験が求められる。これはこのイベントだけのスポット参戦を防止するため。なおフォーミュラニッポンに関しては別途ゲスト参戦などの可能性もありうるとのこと。
(2)予選、決勝方式
公式予選は金曜日に実施。スーパーGTは各クラス40分×1回で、予め第1、第2レースに登録されたドライバーが40分間の中でアタックし、それぞれのレースの出走順を決める。
フォーミュラニッポンはスペシャルステージ方式で1周だけのアタックを行い、指定地点で計測した最高速度(1コーナー手前での計測となる模様)で第1レースのグリッド順を決め、ラップタイムで第2レースのグリッド順を決める。
決勝レースは各クラスとも22周(100km)のスプリント。フォーミュラニッポンだけでなく、GTでもスタンディングスタートが採用された。ドライバーチェンジは行わず、予め登録されたドライバーが第1レース、第2レースを戦う。
ウェイトハンデはなし。性能調整は最終戦のものを採用する。
フォーミュラニッポンでは、オーバーテイクシステムの使用回数を各レース5回づつと定めた。
(3)JAFグランプリタイトルの認定
スーパーGT、フォーミュラニッポンともに第1レース、第2レースの各獲得ポイントの合計で総合順位を決定し、それぞれの総合優勝ドライバーにJAFグランプリタイトルを付与する。
従ってフォーミュラニッポンは1名、GTは2名がこれを受ける。
2.観戦チケット
(1)販売価格
11月12日(金)予選:当日観戦券(全席自由)のみ。2,000円で販売予定
11月13日(土)・14日(日)決勝:前売り観戦券(2日通し券)5,500円、当日観戦券(2日通し券)6,500円で販売予定
(2)発売時期
9月15日(水)より富士スピードウェイ公式サイト、全国プレイガイド、各コンビニエンスストア
で一斉発売。
※本大会に向けた富士スピードウェイリニューアル5周年記念早割りチケット(4,000円)をスーパーGT第7戦(9/11-12)の会場内で販売。その他の発売方法も検討中とのこと。
3.テレビ放送
11月13日(土)と14日(日)の午後、Jsports PlusでGT300クラス、GT500クラス、フォーミュラニッポンの各クラスの決勝レースの模様をハイビジョン生中継で放送予定。
4.レジェンドカップ
使用車両はマツダ・ロードスターのレース仕様車。マツダから提供されるもので、毎年プレス対抗耐久レースで使用されているものと同一。
出場台数は20台を予定しており、11月12日(金)に練習走行を兼ねた予選を行い、13日(土)、14日(日)に2回の決勝を行う(8周程度を予定)
出場ドライバーは高橋国光氏(71)~高木虎之介(35)までの年齢層の選手を想定しており、松本恵二氏、鈴木亜久里氏、片山右京氏らにも打診しているとのこと。
予選では年齢に応じたハンデを課す予定で、日曜の決勝は土曜の結果に基づくリバースグリッドになるとのことだ。
「子育てでサーキットに来られなくなった人など、長い間レースから遠ざかっている人に、もう一度サーキットに来て欲しい。そして往年のドライバーだけでなく最新のマシンやドライバーにも興味を持って欲しい」
と服部プロデューサーは開催の狙いを説明した。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の決勝が8月18日、富士スピードウェイで行われ、#20平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)がスタートでトップに立ち、そのまま独走で通算2勝目を上げた。2位には#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)、3位には#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)が入った。
第3戦決勝は午後2時45分にスタート。
ところがここでポールポジションの#1ロイック・デュバルがまさかのエンジンストール。グリッドから一歩も動けずにデュバルはピットに戻され、1周遅れでレースに加わった。
これでトップに立ったのは2番手スタートの平手。オーバーテイクボタンも使って一気に後続を突き放しに掛かる。
その後方では1コーナーで3番手スタートの#32小暮卓史とロッテラーが接触。姿勢を乱した小暮がアウトに膨らんだのを回避するためにオリベイラはコースアウトを強いられ、一気に順位を落としていく。
1周目を終わっての順位は平手、ロッテラー、大嶋、小暮、オリベイラ、石浦、山本、コッツォリーノ、井口、塚越、井出、平中、伊沢の順。
接触の影響からかペースの上がらない小暮をオリベイラは3周目のコカコーラコーナーでパス、続いて6周目のホームストレートではオーバーテイクボタンを使って#37大嶋和也に並びかけ、またもコカコーラコーナーで前に出るとそのまま2位のロッテラーとの間隔を詰めていった。
その後方では、#10塚越広大と#16井出有治の白熱した10位争いが展開され、それに9位の#29井口卓人、周回遅れのデュバルと共に12位に上がってきた#2伊沢拓也が加わって、1コーナーやダンロップコーナーで火花を散らした。
一方トップの平手はこうした争いを尻目に着々とリードを築き上げていく。
結局、平手は最後までトップの座を脅かされることなく悠々とトップを独走し、2位以下に12秒793の大差をつけてフィニッシュ。2008年の鈴鹿(2ヒート制の第2レース)以来2年ぶりのフォーミュラニッポン優勝を成し遂げた。
2位ロッテラーは一時3位のオリベイラにすぐ後ろまで迫られたが、こちらも最後まで付け入る隙を与えなかった。
また、ルーキーの#7ケイ・コッツォリーノがこのレースで8位に入り、初入賞を果たしている。
なお、暫定表彰終了後、優勝した平手が表彰式の上からプロポーズするというハプニングがあり、サーキットに残っていた観客や関係者を驚かせる場面もあった。
お相手には事前に知らせておらず、「1コーナーに飛び込む気持ちで」行ったとのことだ。
次戦の舞台はツインリンクもてぎ。8月8日決勝だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
Fニッポン第3戦 -RIJ- (2010/07/18) Race Result Weather:Fine Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Lap | Time / Behind |
1 | 20 | 平手 晃平 | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 44 | 1:06'05.040 |
2 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 44 | 12.793 |
3 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 44 | 14.890 |
4 | 37 | 大嶋 和也 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 44 | 19.323 |
5 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 44 | 20.342 |
6 | 8 | 石浦 宏明 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 44 | 25.323 |
7 | 31 | 山本 尚貴 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 44 | 26.491 |
8 | 7 | ケイ・コッツォリーノ | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 44 | 32.927 |
9 | 2 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 44 | 49.006 |
10 | 16 | 井出 有冶 | MOTUL TEAM 無限 | HONDA HR10E | 44 | 53.606 |
11 | 10 | 塚越 広大 | HFDP RACING | HONDA HR10E | 44 | 1'00.594 |
12 | 29 | 井口 卓人 | DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGING | TOYOTA RV8K | 44 | 1'08.152 |
13 | 18 | 平中 克幸 | KCMG | TOYOTA RV8K | 44 | 1'15.322 |
14 | 1 | ロイック・デュバル | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 43 | 1Lap |
- Fastest Lap: CarNo.20 平手晃平(インパル) 1'29.142 (5/44) 184.277km/h
全日本F3選手権第8戦の決勝は8月18日、富士スピードウェイで行われ、#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が今回も後続を突き放す圧倒的な速さをみせて優勝。開幕以来8連勝は全日本F3の歴史における最高タイ記録だ。
Nクラスはポールの#37蒲生尚弥が後続を突き放して今季初勝利を飾った。
決勝レースは午後1時にスタート。
勢いよく飛び出したのは予選3番手の#12関口雄飛。フロントローの2台の間に割って入り、1コーナーで一気にポールポジションの国本のインに飛び込んだ。
一旦はトップの座を奪われた国本だったが、落ち着いてクロスラインをとり、アウトにはらんだ関口をすかさず抜き返してトップでオープニングラップを戻ってきた。
その後方ではスタートで出遅れた#36ラファエル・スズキを#2アレキサンドレ・インペラトーリと#62嵯峨宏紀がダンロップコーナーで相次いでパスしていく。
抜かれたスズキはすかさず2周目の1コーナーで嵯峨を抜き返し、インペラトーリを追う。
インペラトーリは一時は関口のすぐ背後に迫り、オーバーテイクを仕掛けようとしていたが、次第に後方からスズキが追いついてきて、逆にこちらを相手にしなければならなくなった。
7周目から始まったインペラトーリとスズキの3位争いは、コースのいたるところで展開された。執拗に仕掛けてくるスズキを巧みなライン取りで退けるインペラトーリ。
4周にわたって展開されたバトルはしかし、一瞬の隙を突いて11周目のコカコーラコーナーでインペラトーリのインに飛び込んだスズキに軍配が上がった。
一方トップ争いは、国本が関口を1周当たり1秒のペースでどんどん突き放していく展開に。
周回を重ねるに従って関口のタイヤはどんどん消耗していき、全くペースをあげられない状態に陥っていた。
そこへ3位のスズキが追いついてきた。
15周目のダンロップではかろうじてスズキを押さえ込んだ関口だったが、滑り続けるリヤタイヤでは如何ともしがたく、遂に16周目の1コーナーでスズキの先行を許した。
関口はその後も18周目のプリウスコーナーでアウトにはらんだところをインペラトーリに突かれ、4位に後退してレースを終えた。
トップの国本はこうした後方の争いを尻目にその後もギャップを広げ続け、最後は2位のスズキに18秒1の大差をつけてチェッカーを受けた。
これで開幕以来負けなしの8連勝。これは2001年のブノワ・トレルイエに並ぶ、全日本F3選手権の歴代最高タイ記録だ。
一方Nクラスは、予選トップの蒲生がスタートで飛び出し、トップに立つ。
蒲生はCクラスのスリップを巧みに利用して後続との差を広げていき、独走状態で13秒以上の差をつけてフィニッシュ。今季初勝利を飾った。
2位には昨日3位に入った#8小林崇志、3位には昨日優勝の#23佐藤公哉が入った。
次戦はツインリンクもてぎ。8月7-8日決勝だ
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
全日本F3 -RIJ- (2010/07/18) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 8 富士スピードウェイ 4.563 km
P | No | Cls | Driver | Car | Chassis | Engine | Lap | Time/ Behind |
1 | 1 | C | 国本 雄資 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 21 | 34'14.648 |
2 | 36 | C | ラファエル・スズキ | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 21 | 18.168 |
3 | 2 | C | アレキサンドラ・インベラトーリ | TODA FIGHTEX | DALLARA F308 | MF204C | 21 | 25.165 |
4 | 12 | C | 関口 雄飛 | ThreeBond | DALLARA F308 | SR20VE | 21 | 26.330 |
5 | 62 | C | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 21 | 32.613 |
6 | 37 | N | 蒲生 尚弥 | TDP SPIRIT F307 | DALLARA F307 | 3S-GE | 21 | 35.025 |
7 | 8 | N | 小林 崇志 | HFDP RACING F307 | DALLARA F307 | 3S-GE | 21 | 47.995 |
8 | 23 | N | 佐藤 公哉 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 21 | 49.862 |
9 | 63 | N | 千代 勝正 | BPダイシン ルボーセF305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 21 | 55.048 |
10 | 22 | N | 佐々木 大樹 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 21 | 55.433 |
11 | 5 | C | 久保田 克昭 | MJハナシマレーシングF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 21 | 1'00.759 |
12 | 7 | N | 三浦 和樹 | HFDP RACING F307 | DALLARA F307 | 3S-GE | 21 | 1'01.311 |
13 | 20 | N | ギャリー・トンプソン | ACHIEVMENT by KCMG | DALLARA F305 | 3S-GE | 21 | 1'13.969 |
14 | 19 | N | 黒田 吉隆 | ACHIEVMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 21 | 1'14.444 |
15 | 21 | N | 森下 陽介 | ACHIEVMENT by KCMG | DALLARA F305 | 3S-GE | 21 | 1'17.218 |
16 | 77 | N | 小泉 洋史 | Staff-one・CMS | DALLARA F306 | 3S-GE | 21 | 1'18.641 |
---- 以上規定周回数 ( 18 Laps ) 完走 ---- |
- Fastest Lap(C): CarNo.1 国本雄資(トムス) 1'37.060 (2/21)
- Fastest Lap(N): CarNo.37 蒲生尚弥(トムス) 1'38.210 (3/21)
全日本選手権フォーミュラニッポン第3戦の公式予選が7月18日、富士スピードウェイで行われ、#1ロイック・デュバル(DoCoMo TEAM DANDELION RACING)がチーム移籍後初のポールポジションを獲得した。2位は#20平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)、3位は#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)だった。
この第3戦ではこれまでの土曜予選、日曜決勝ではなく、日曜一日で予選決勝を行う変則スケジュールが採用された。
このため、公式予選は決勝日の18日朝、9時15分よりノックアウト方式で開始された。
天候は快晴だが、昨日ほど気温は高くないようだ。
予選Q1
最初に行われる20分のセッションは、14台中3台をふるい落とす。
ここでは前半デュバルがトップに立っていたが、終盤のアタック合戦では小暮が1分26秒280でトップに立つ。2番手は平手、3番手は#36アンドレ・ロッテラーだ。
昨日のフリー走行で試した新しいセッティングが思わしくなく、再度変更をした平手だったが、ぶっつけ本番のセットは正解だったようだ。
一方、ボーダーライン上でQ2進出をかけて争っていたのは#18平中克幸、#10塚越広大、#29井口卓人の3人。しかし塚越は最後のアタックで11位に浮上、これで#7ケイ・コッツォリーノがふるい落とされてしまった。平中も最後のアタックでQ2進出を狙ったが、順位を上げることはできなかった。
結局ここで12位コッツォリーノ、13位平中、14位井口までが確定した。
予選Q2
ここから先は10分間のセッション。Q3へは上位8台が駒を進める。
タイヤの皮むきなのか、大嶋が最初にゆっくり1周走った他は、終了5分前になって漸くコースイン。各車ウォームアップに2周を費やしての、一発のみのアタックとなった。
ここで最初に25秒台を叩き出したのが小暮。タイムは1分25秒841だ。続いて石浦が26秒の壁を破ってくる。1分25秒937だ。3番手には平手が1分26秒034で続いた。
一方ここで篩にかけられたのは#31山本尚貴、#2伊沢拓也、塚越の3人。奇しくもホンダ期待の若手3人が揃ってここで予選を終えることになった。
予選Q3
ポールポジションを賭けた最後のアタックはQ2終了から10分のインターバルをおいて10時5分に開始された。
最初にアタックしたのは#19J.P.オリベイラ。しかしタイムは1分26秒337と今ひとつのタイム。
一方チームメイトの平手は1分26秒035とQ2とほぼ同タイムを記録して好調ぶりを見せ付ける。
逆にQ2で25秒台を出した石浦は26秒179と不発に終わった。
続いてデュバルが1分25秒999と25秒台に入れてトップに立った。あとはQ1、Q2と続けてトップに立っている小暮の結果を待つばかり。
ところが小暮はヘアピンでフラットスポットを作ってしまい、アタックをやりなおすことに。しかし再アタックでも13コーナーでのシフトミスが響いて26秒098に終わり3番手で午後の決勝に臨むこととなった。
デュバルにとっては今年ドコモダンディライアンに移籍して以来初めてのポールポジションとなった。
第3戦決勝はこのあと午後2時45分より44周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Motorsports Forum
Fニッポン第3戦 -RIJ- () Knock Out Total Weather:Fine Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Q1 | Q2 | Q3 |
1 | 1 | ロイック・デュバル | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 1'26.539 | 1'26.285 | 1'25.999 |
2 | 20 | 平手 晃平 | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'26.292 | 1'26.034 | 1'26.035 |
3 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 1'26.280 | 1'25.841 | 1'26.098 |
4 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'26.474 | 1'26.277 | 1'26.122 |
5 | 8 | 石浦 宏明 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'26.780 | 1'25.937 | 1'26.179 |
6 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'26.658 | 1'26.283 | 1'26.215 |
7 | 37 | 大嶋 和也 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'26.750 | 1'26.298 | 1'26.378 |
8 | 16 | 井出 有冶 | MOTUL TEAM 無限 | HONDA HR10E | 1'26.692 | 1'26.414 | 1'26.757 |
9 | 31 | 山本 尚貴 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 1'26.621 | 1'26.454 | |
10 | 2 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 1'26.733 | 1'26.598 | |
11 | 10 | 塚越 広大 | HFDP RACING | HONDA HR10E | 1'26.938 | 1'26.608 | |
12 | 7 | ケイ・コッツォリーノ | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'27.115 | | |
13 | 18 | 平中 克幸 | KCMG | TOYOTA RV8K | 1'27.185 | | |
14 | 29 | 井口 卓人 | DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGING | TOYOTA RV8K | 1'27.662 | | |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
Fニッポン第3戦 -RIJ- (2010/07/18) Knock Out Q3 Weather:Fine Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 1 | ロイック・デュバル | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 1'25.999 | - | - | 191.01 |
2 | 20 | 平手 晃平 | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'26.035 | 0.036 | 0.036 | 190.93 |
3 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 1'26.098 | 0.099 | 0.063 | 190.79 |
4 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'26.122 | 0.123 | 0.024 | 190.74 |
5 | 8 | 石浦 宏明 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'26.179 | 0.180 | 0.057 | 190.61 |
6 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'26.215 | 0.216 | 0.036 | 190.53 |
7 | 37 | 大嶋 和也 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'26.378 | 0.379 | 0.163 | 190.17 |
8 | 16 | 井出 有冶 | MOTUL TEAM 無限 | HONDA HR10E | 1'26.757 | 0.758 | 0.379 | 189.34 |
Fニッポン第3戦 -RIJ- (2010/07/18) Knock Out Q2 Weather:Fine Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 1'25.841 | - | - | 191.36 |
2 | 8 | 石浦 宏明 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'25.937 | 0.096 | 0.096 | 191.15 |
3 | 20 | 平手 晃平 | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'26.034 | 0.193 | 0.097 | 190.93 |
4 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'26.277 | 0.436 | 0.243 | 190.40 |
5 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'26.283 | 0.442 | 0.006 | 190.38 |
6 | 1 | ロイック・デュバル | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 1'26.285 | 0.444 | 0.002 | 190.38 |
7 | 37 | 大嶋 和也 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'26.298 | 0.457 | 0.013 | 190.35 |
8 | 16 | 井出 有冶 | MOTUL TEAM 無限 | HONDA HR10E | 1'26.414 | 0.573 | 0.116 | 190.09 |
---- 以上Q3進出 ---- |
9 | 31 | 山本 尚貴 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 1'26.454 | 0.613 | 0.040 | 190.01 |
10 | 2 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 1'26.598 | 0.757 | 0.144 | 189.69 |
11 | 10 | 塚越 広大 | HFDP RACING | HONDA HR10E | 1'26.608 | 0.767 | 0.010 | 189.67 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
Fニッポン第3戦 -RIJ- (2010/07/18) Knock Out Q1 Weather:Fine Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 1'26.280 | - | - | 190.39 |
2 | 20 | 平手 晃平 | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'26.292 | 0.012 | 0.012 | 190.36 |
3 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'26.474 | 0.194 | 0.182 | 189.96 |
4 | 1 | ロイック・デュバル | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 1'26.539 | 0.259 | 0.065 | 189.82 |
5 | 31 | 山本 尚貴 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 1'26.621 | 0.341 | 0.082 | 189.64 |
6 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'26.658 | 0.378 | 0.037 | 189.56 |
7 | 16 | 井出 有冶 | MOTUL TEAM 無限 | HONDA HR10E | 1'26.692 | 0.412 | 0.034 | 189.48 |
8 | 2 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 1'26.733 | 0.453 | 0.041 | 189.40 |
9 | 37 | 大嶋 和也 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'26.750 | 0.470 | 0.017 | 189.36 |
10 | 8 | 石浦 宏明 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'26.780 | 0.500 | 0.030 | 189.29 |
11 | 10 | 塚越 広大 | HFDP RACING | HONDA HR10E | 1'26.938 | 0.658 | 0.158 | 188.95 |
---- 以上Q2進出 ---- |
12 | 7 | ケイ・コッツォリーノ | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'27.115 | 0.835 | 0.177 | 188.56 |
13 | 18 | 平中 克幸 | KCMG | TOYOTA RV8K | 1'27.185 | 0.905 | 0.070 | 188.41 |
14 | 29 | 井口 卓人 | DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGING | TOYOTA RV8K | 1'27.662 | 1.382 | 0.477 | 187.39 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
Formula NIPPON -RIJ- (2010/07/18) Race Results Weather:Fine Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 6 富士スピードウェイ 4.563 km
Pos | No | Driver | Car | Lap | Time/ Behind |
1 | 19 | 元嶋 佑弥 | HFDP/SRS スカラシップ | 21 | 36'50.262 |
2 | 1 | 中山 雄一 | CITYKART FCJ | 21 | 2.918 |
3 | 4 | 平川 亮 | Clarion FCJ | 21 | 4.427 |
4 | 17 | 石井 一也 | TAKAGI PLANNING | 21 | 8.497 |
5 | 2 | 野尻 智紀 | HFDP/SRS-F/ARTA | 21 | 9.680 |
6 | 7 | 平峰 一貴 | HFDP/SRS スカラシップ | 21 | 11.124 |
7 | 11 | 立石 燎汰 | MediaDo FCJ | 21 | 13.270 |
8 | 14 | 大谷 飛雄 | ビルドモア FC106 | 21 | 15.215 |
9 | 13 | 朱 戴維 | NDDP FCJ | 21 | 15.622 |
10 | 12 | 高星 明誠 | NDDP FCJ | 21 | 16.470 |
11 | 18 | 中村 真志 | HFDP/SRS スカラシップ | 21 | 25.955 |
12 | 16 | 仁木 圭之 | DunlopNaokiスタート | 21 | 27.612 |
13 | 3 | 朱 胡安 | Dragon Knight | 21 | 28.638 |
14 | 10 | 勝田 貴元 | Luck | 21 | 36.674 |
15 | 9 | 松崎 俊祐 | K office FCJ | 21 | 37.775 |
16 | 21 | 近藤 翼 | NDDP Maruso FCJ | 21 | 39.072 |
17 | 6 | 加賀美 綾佑 | TMCFCJ | 21 | 40.339 |
18 | 8 | 山浦 啓 | ウィンズガレージ | 21 | 40.970 |
19 | 15 | 白石 勇樹 | やぐら動物病院 | 21 | 41.355 |
20 | 5 | 小河 諒 | R.HOKA Racing | 21 | 43.439 |
---- 以上規定周回数 ( 18 Laps ) 完走 ---- |
- | 20 | 松井 孝允 | NDDPリールレーシングFCJ | 8 | 13 Laps |
- Fastest Lap: CarNo.19 元嶋佑弥 1'44.673 (9/21) 156.934km/h
全日本F3選手権第7戦の決勝は7月17日、富士スピードウェイで行われ、ポールスタートの#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が序盤2位に後退するもすぐに再逆転し、開幕戦鈴鹿以来の連勝記録を7に伸ばした。
Nクラスは序盤の混乱を巧く凌いだ#23佐藤公哉(NDDP EBBRO)が今季初勝利。これまで連勝していた#8小林崇志(HFDP RACING F307)は1周目に起きたアクシデントに巻き込まれて順位を落とし、3位に終わっている。
決勝レースは午後3時45分にスタート。
ポールシッターの国本に#62嵯峨宏紀、#36ラファエル・スズキらが並びかけ、併走状態で1コーナーへ。
ここでブレーキを遅らせすぎた国本はホイールをロックさせてスズキ共にアウトに膨らみ、サガの先行を許す。
このまま一気に後続を突き放そうとした嵯峨だったが、国本はすぐにペースを取り戻し、3周目の1コーナーで嵯峨に並びかけていく。
懸命に押さえに掛かる嵯峨だったが、国本も一歩も引かず、最後はアウト側の芝生にはみ出しながらコカコーラコーナーで嵯峨を攻め落とした。
抜かれた嵯峨には後方からスズキと#12関口雄飛が襲い掛かる。
スズキは関口と7周目、8周目とコカコーラ手前で接触しながら激しいドッグファイトを展開、最後は嵯峨がアウトに飛び出して、スズキの先行を許したばかりか、関口にも抜かれてしまった。
関口は9周目の1コーナーでスズキに並びかけ、コカコーラコーナーで完全に前に。
トムスの一角を切り崩すことに成功した。
こうした後方の戦いを他所に、国本は着実にリードを築き上げ、最後は2位以下に15秒もの大差をつけて15周を走り切り、開幕7連勝を飾った。
この記録は1995年にあのペドロ・デ・ラ・ロサが達成した記録に並ぶもの。
もし明日も勝つようなら、国本は2001年のブノワ・トレルイエに並び、全日本F3の最多連勝記録を打ち立てることとなる。
Nクラスは1周目に大波乱があった。
後方スタートとなったCクラスの#5久保田克昭が1コーナーで止まりきれずにコースアウト。
これに予選トップの蒲生尚弥が巻き込まれ、大きく順位を落とす結果に。
ここまで連戦連勝の小林も、目の前で起きたこのアクシデントを回避するため大幅に減速せざるを得ず、順位を落とす結果に。
それでも懸命に順位を挽回していった小林は3位でレースを終えた。
一方、この波乱を巧く凌いで序盤トップに立ったのは#63千代勝正だったが、チームメイトの#22佐々木大樹との接触事故からも生き残った#23佐藤公哉が追いつき、9周目の1コーナーで抜いてトップに立ち、そのまま今季初勝利を飾った。
次戦第8戦は明日午後1時より21周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum
全日本F3 -RIJ- (2010/07/17) Race Results Weather:Fine Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 7 富士スピードウェイ 4.563 km
P | No | Cls | Driver | Car | Chassis | Engine | Lap | Time/ Behind |
1 | 1 | C | 国本 雄資 | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 15 | 24'21.721 |
2 | 12 | C | 関口 雄飛 | ThreeBond | DALLARA F308 | SR20VE | 15 | 15.676 |
3 | 36 | C | ラファエル・スズキ | PETRONAS TOM'S F308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 15 | 16.627 |
4 | 2 | C | アレキサンドラ・インベラトーリ | TODA FIGHTEX | DALLARA F308 | MF204C | 15 | 20.818 |
5 | 62 | C | 嵯峨 宏紀 | DENSO・ルボーセF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 15 | 25.159 |
6 | 23 | N | 佐藤 公哉 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 15 | 34.751 |
7 | 63 | N | 千代 勝正 | BPダイシン ルボーセF305 | DALLARA F305 | 3S-GE | 15 | 37.941 |
8 | 8 | N | 小林 崇志 | HFDP RACING F307 | DALLARA F307 | 3S-GE | 15 | 38.394 |
9 | 20 | N | ギャリー・トンプソン | ACHIEVMENT by KCMG | DALLARA F305 | 3S-GE | 15 | 45.659 |
10 | 37 | N | 蒲生 尚弥 | TDP SPIRIT F307 | DALLARA F307 | 3S-GE | 15 | 47.185 |
11 | 19 | N | 黒田 吉隆 | ACHIEVMENT by KCMG | DALLARA F307 | 3S-GE | 15 | 55.881 |
12 | 7 | N | 三浦 和樹 | HFDP RACING F307 | DALLARA F307 | 3S-GE | 15 | 57.031 |
13 | 22 | N | 佐々木 大樹 | NDDP EBBRO | DALLARA F306 | 3S-GE | 15 | 57.154 |
14 | 21 | N | 森下 陽介 | ACHIEVMENT by KCMG | DALLARA F305 | 3S-GE | 15 | 1'00.543 |
15 | 77 | N | 小泉 洋史 | Staff-one・CMS | DALLARA F306 | 3S-GE | 15 | 1'11.339 |
16 | *5 | C | 久保田 克昭 | MJハナシマレーシングF308 | DALLARA F308 | 1AZ-FE | 14 | 1 Lap |
-------- 以上規定周回数 ( 13 Laps ) 完走 -------- |
- Fastest Lap(C): CarNo.1 国本雄資(トムス) 1'36.648 (6/15) 169.648km/h
- Fastest Lap(N): CarNo.23 佐藤公哉(ノバ) 1'38.596 (6/15) 166.607km/h
- CarNo.5は、2010年全日本フォーミュラ3統一規則第3章第28条12.1(衝突)により、行儀結果に対して30秒加算およびペナルティポイント1点とする。
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦のフリー走行2回目は#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分26秒888でトップタイム。2番手には#1ロイック・デュバル、3番手には#32小暮卓史がつけた。
今回は日曜朝に公式予選を行うという変わったスケジュールのため、土曜日の午後はフリー走行の2回目に充てられ、午後1時50分から1時間の走行が開始された。
開始早々に今回フリー走行のみに参加している#3松田次生がプリウスコーナーでスピン。コースマーシャルに押されてコースに復帰することに。
この松田を除く全車が午前に続いて午後もユーズドタイヤでの走り始めとなった。
序盤トップに立ったのは小暮。
タイムは1分27秒741。トップから1秒差以内に12台が入る状態で開始から40分を消化した。
残り時間が15分を切ったあたりで、ニュータイヤを装着しての予選シミュレーションが始まった。
最初にコースインしたのは#7ケイ・コッツォリーノ。#29井口卓人がそれに続く。まずは新人から、ということだろうか。
続いて同じくルーキーの#31山本尚貴がコースイン。#20平手晃平もニュータイヤでのアタックを開始し、1分27秒513でトップに立つ。しかしすぐに山本が上回り、1分27秒467を記録する。
残り時間5分の段階での順位は山本をトップに、2位平手、3位小暮、4位石浦宏明、5位ロッテラー、6位デュバル、7位J.P.オリベイラ、8位井口、9位大嶋和也、10位伊沢拓也の順。
ここから塚越、石浦、伊沢らがタイムを上げるが、最後の最後にロッテラーが1分26秒台のトップタイムを叩き出してこの走行を締めくくった。
第3戦の公式予選は明日午前9時15分よりノックアウト方式で、決勝は午後2時45分より44周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO
Fニッポン第3戦 -RIJ- (2010/07/17) Free Session #2 Weather:Fine Course:Dry
2010 Formula Nippon Round 3 富士スピードウェイ 4.563km
P | No | Driver | Team | Engine | Time | Delay | Gap | km/h |
1 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'26.888 | - | - | 189.06 |
2 | 1 | ロイック・デュバル | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 1'27.113 | 0.225 | 0.225 | 188.57 |
3 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 1'27.222 | 0.334 | 0.109 | 188.33 |
4 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'27.276 | 0.388 | 0.054 | 188.22 |
5 | 2 | 伊沢 拓也 | DoCoMo TEAM DANDELION RACING | HONDA HR10E | 1'27.285 | 0.397 | 0.009 | 188.20 |
6 | 10 | 塚越 広大 | HFDP RACING | HONDA HR10E | 1'27.388 | 0.500 | 0.103 | 187.98 |
7 | 31 | 山本 尚貴 | NAKAJIMA RACING | HONDA HR10E | 1'27.418 | 0.530 | 0.030 | 187.91 |
8 | 37 | 大嶋 和也 | PETRONAS TEAM TOM'S | TOYOTA RV8K | 1'27.502 | 0.614 | 0.084 | 187.73 |
9 | 20 | 平手 晃平 | Mobil 1 TEAM IMPUL | TOYOTA RV8K | 1'27.513 | 0.625 | 0.011 | 187.71 |
10 | 8 | 石浦 宏明 | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'27.769 | 0.881 | 0.256 | 187.16 |
11 | 18 | 平中 克幸 | KCMG | TOYOTA RV8K | 1'28.018 | 1.130 | 0.249 | 186.63 |
12 | 29 | 井口 卓人 | DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGING | TOYOTA RV8K | 1'28.055 | 1.167 | 0.037 | 186.55 |
13 | 3 | 松田 次生 | KONDO RACING | TOYOTA RV8K | 1'28.082 | 1.194 | 0.027 | 186.49 |
14 | 16 | 井出 有冶 | MOTUL TEAM 無限 | HONDA HR10E | 1'28.240 | 1.352 | 0.158 | 186.16 |
15 | 7 | ケイ・コッツォリーノ | Team LeMans | TOYOTA RV8K | 1'28.242 | 1.354 | 0.002 | 186.16 |
- シャーシーは全車Swift FN09、タイヤは全車BSです。
Formula NIPPON -RIJ- (2010/07/17) Race Results Weather:Fine Course:Dry
Formula Challenge Japan Round 5 富士スピードウェイ 4.563 km
Pos | No | Driver | Car | Lap | Time/ Behind |
1 | 1 | 中山 雄一 | CITYKART FCJ | 15 | 30'19.103 |
2 | 19 | 元嶋 佑弥 | HFDP/SRS スカラシップ | 15 | 0.455 |
3 | 4 | 平川 亮 | Clarion FCJ | 15 | 2.006 |
4 | 7 | 平峰 一貴 | HFDP/SRS スカラシップ | 15 | 6.121 |
5 | 2 | 野尻 智紀 | HFDP/SRS-F/ARTA | 15 | 7.822 |
6 | 20 | 松井 孝允 | NDDPリールレーシングFCJ | 15 | 10.240 |
7 | 10 | 勝田 貴元 | Luck | 15 | 12.271 |
8 | 13 | 朱 戴維 | NDDP FCJ | 15 | 13.703 |
9 | 12 | 高星 明誠 | NDDP FCJ | 15 | 14.574 |
10 | 17 | 石井 一也 | TAKAGI PLANNING | 15 | 15.387 |
11 | 11 | 立石 燎汰 | MediaDo FCJ | 15 | 20.300 |
12 | 3 | 朱 胡安 | Dragon Knight | 15 | 20.958 |
13 | 18 | 中村 真志 | HFDP/SRS スカラシップ | 15 | 21.857 |
14 | 9 | 松崎 俊祐 | K office FCJ | 15 | 21.907 |
15 | 16 | 仁木 圭之 | DunlopNaokiスタート | 15 | 22.649 |
16 | 6 | 加賀美 綾佑 | TMCFCJ | 15 | 23.999 |
17 | 5 | 小河 諒 | R.HOKA Racing | 15 | 25.495 |
18 | 8 | 山浦 啓 | ウィンズガレージ | 15 | 27.328 |
---- 以上規定周回数 ( 13 Laps ) 完走 ---- |
- | 14 | 大谷 飛雄 | ビルドモア FC106 | 0 | 15 Laps |
- | 15 | 白石 勇樹 | やぐら動物病院 | 0 | 15 Laps |
- | 21 | 近藤 翼 | NDDP Maruso FCJ | 0 | 15 Laps |
- Fastest Lap: CarNo.4 平川 亮 1'45.321 (13/14) 155.969km/h
全日本F3選手権第8戦の公式予選は#1国本雄資(PETRONAS TOM'S F308)が第7戦に続き、今季通算7度目のポールポジションを獲得した。
Nクラスもまた#37蒲生尚弥(TDP SPIRIT F307)が連続ポールを達成した。
第7戦の公式予選から10分間のインターバルをはさみ、午前10時25分より第8戦の公式予選が開始された
最初にトップに立ったのは#36ラファエル・スズキ。しかしタイムは1分38秒971とまだまだ伸びしろは大きそうだ。
それを裏付けるように国本は最初の計測を1分43秒台で終えた後、一気に1分36秒490で一気にトップに躍り出る。国本はその後もタイムを徐々に縮め、最後は1分36秒091と2位以下をコンマ5秒以上突き放して連続ポールを決めた。
スズキも懸命にタイムを削ったが、36秒589まで。それでもトムスのフロントロー独占は達成した。
3番手には、終盤までコースインのタイミングをうかがっていた#12関口雄飛がつけている
Nクラスは蒲生が第7戦に続いてトップタイムを記録。2位も同じく#23佐藤公哉で、3番手には#8小林崇志がつける。
第8戦決勝は明日今日午後1時より21周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO