2009年Honda四輪モータースポーツ活動の概要(国内関連のみ抜粋)
Hondaは、2009年Hondaの四輪モータースポーツ活動の概要として、「モータースポーツ参戦体制」と、「世界トップレベルのレースで表彰台を競う人材の育成」「モータースポーツの普及」について、以下の通り発表しました。
- 1.モータースポーツ参戦体制
- 国内のレース活動では、SUPER GTにおいて「Honda NSX-GTプロジェクト」のもと、昨年同様5チーム5台体制で参戦し、チームとドライバーズのダブルタイトルの奪還を目指します。また2006年よりエンジン供給をしています「フォーミュラ・ニッポン」では、今シーズンより新開発3.4L V8エンジン「HR09E」を、3チーム5台に供給します。
- 2.世界トップレベルのレースで表彰台を競う人材の育成
- 国内外の頂点レースで表彰台を競えるドライバーの育成を目的に、「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」として、若手選手の輩出に積極的に取り組みます。 「鈴鹿サーキットレーシングスクールカート(SRS-K)」「鈴鹿サーキットレーシングスクールフォーミュラ(SRS-F)」のレーシングスクールや、「フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)」「全日本F3選手権」「フォーミュラ・ニッポン」を通して、長期的な視野で継続した活動をしていきます。
- 3.モータースポーツの普及
- (株)モビリティランドは、今後もレースの開催や「見て、遊んで、体感する」場と機会の創出に積極的に取り組み、日本のモータースポーツ文化のさらなる発展に寄与していきます。鈴鹿サーキットの国際レーシングコースは、ピットやパドックの全面改修が間もなく完了します。4月12日(日)にはオープニングイベントとして、「“START SUZUKA” オープニング・サンクス・デー F1キックオフパーティ」を開催します。また、Honda車オーナーに向けた「ドライビング・ミーティング」「ホンダ エキサイティングカップ ワンメイクレース~シビック・シリーズ~」等、参加して楽しんでいただく様々なイベントを各地域で開催をする予定です。Hondaは、チャレンジングスピリットの象徴であるモータースポーツ活動に対して、創業当時から世界の頂点を目指して様々なレースカテゴリーに挑戦してきました。今後もモータースポーツ活動で培われたノウハウとチャレンジングスピリットをもって、新たな課題に挑戦し続け、そこから生まれる夢と感動をお客様と共有していきたいと考えています。
《参戦体制概要》
◆SUPER GT
(株)M-TECと(株)童夢の協力による「Honda NSX-GTプロジェクト」のもと、5チーム5台体制にてGT500クラスに参戦し、チームとドライバーズのダブルタイトル奪還を目指します。
チーム名 | No. | ドライバー | 年齢 | 国籍 | 2008年の戦績 |
---|---|---|---|---|---|
オートバックス・レーシング・チーム・アグリ (AUTOBACS RACING TEAM AGURI) | 8 | ラルフ・ファーマン (Ralph Firman) | 33 | イギリス | GT500 8位 |
伊沢 拓也 (Takuya Izawa) | 24 | 東京都 | GT500 8位 | ||
ケーヒン リアル レーシング (KEIHIN REAL RACING) | 17 | 金石 年弘 (Toshihiro Kaneishi) | 30 | 大阪府 | GT500 19位 |
塚越 広大 (Kodai Tsukakoshi) | 22 | 栃木県 | ユーロF3 6位 (GT500 25位) | ||
TEAM YOSHIKI & 童夢PROJECT (TEAM YOSHIKI & DOME PROJECT) | 18 | 道上 龍 (Ryo Michigami) | 35 | 奈良県 | GT500 6位 | 小暮 卓史 (Takashi Kogure) | 28 | 神奈川県 | GT500 6位 |
エプソン・ナカジマ・レーシング (EPSON NAKAJIMA RACING) | 32 | ロイック・デュバル (Loic Duval) | 26 | フランス | GT500 10位 |
中山 友貴 (Yuki Nakayama) | 21 | 石川県 | 全日本F3 8位 | ||
チームクニミツ (Team Kunimitsu) | 100 | 井出 有治 (Yuji Ide) | 34 | 埼玉県 | GT500 11位 |
細川 慎弥 (Shinya Hosokawa) | 27 | 福岡県 | GT500 11位 |
◆フォーミュラ・ニッポン
日本レースプロモーションを通じ、新開発の3.4L V8エンジン「HR09E」を3チーム5台に供給します。
チーム名 | No. | ドライバー | 年齢 | 国籍 | 2008年の戦績 |
---|---|---|---|---|---|
ナカジマ レーシング (NAKAJIMA RACING) | 31 | ロイック・デュバル (Loic Duval) | 26 | フランス | FN 2位 |
32 | 小暮 卓史 (Takashi Kogure) | 28 | 神奈川県 | FN 5位 | |
ドコモ チーム ダンディライアン レーシング (DOCOMO TEAM DANDELION RACING) | 40 | リチャード・ライアン (Richard Lyons) | 29 | イギリス | GT500 2位 |
41 | 伊沢 拓也 (Takuya Izawa) | 24 | 東京都 | FN 10位 | |
エイチ エフ ディー ピー レーシング (HFDP RACING) | 10 | 塚越 広大 (Kodai Tsukakoshi) | 22 | 栃木県 | ユーロF3 6位 |
注)カーナンバーについては、暫定のため変更になる場合があります。
《人材の育成》
◆フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
国内外で活躍する有能な若手ドライバーの発掘・育成を目的に、人材育成プログラム「Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」を展開しています。今シーズンは、全日本F3選手権ナショナルクラスに参戦する2名のドライバーのサポートをします。
カテゴリー | チーム名 | ドライバー | 年齢 | 出身地 | 2008年の戦績 |
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全日本F3 Nクラス | エイチ エフ ディー ピー レーシング (HFDP RACING) | 山本 尚貴 (Naoki Yamamoto) | 20 | 栃木県 | 全日本F3 5位 |
小林 崇志 (Takashi Kobayashi) | 21 | 広島県 | FCJ 9位 |
また、「世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘と育成」を目的に、自動車メーカー3社※が協力して設立した、ジュニア・フォーミュラレース「フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)」に引き続き協力していくとともに、スカラシップとして3名のドライバーの参戦をサポートします。
※ FCJは2006年より、Honda、Toyota、Nissanの自動車メーカー3社が協力して創設した新しいジュニア・フォーミュラカーレース。その理念は「世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘と育成」および「日本のモータースポーツの裾野を広げ将来を支える人材の育成」という点に置かれている。
Text: HONDA