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トヨタ自動車、2007年のモータースポーツ活動および支援計画を発表

トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、「フォーミュラ・ワン世界選手権(F1)」、米国の「NASCAR」、日本の「SUPER GT」・「フォーミュラ・ニッポン」等のトップカテゴリーへの参戦と、今後が期待される有望なドライバーの育成を活動の柱とし、2007年のモータースポーツ活動を推進する。

日本では、SUPER GTでGT500クラスの車両を全てレクサスSC430とし、昨年に続きタイトル獲得に挑む。またフォーミュラカーのトップカテゴリー「フォーミュラ・ニッポン」へのエンジン供給も継続する。

一方、世界トップクラスで活躍するドライバーの育成を目指し、推進中のトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(以下TDP)において、本年は国内外の11名のドライバーを選出。GP2やF3など実戦での取り組みとともに、F1テストへの参画等、幅広い機会を捉え資質向上を図る。

また、昨年、一般車のハイブリッドシステムの性能向上をも視野に入れた技術開発の一環として本格レースに挑戦、完走を果たした、ハイブリッド・モータースポーツへの取り組みも引き続き推進する。

このほか、モータースポーツ振興の観点から、トップクラスからグラスルーツレベルまで、多様なカテゴリー・イベントへの支援を継続的に行う。

なお、トヨタのモータースポーツ活動は、東富士研究所のモータースポーツ部を中心に、日本では、トヨタテクノクラフト(株)TRD(以下TRD)、欧州ではToyota Motorsport GmbH(トヨタ モータースポーツ有限会社、以下TMG)米国ではTRD, U.S.A. Inc.(以下、TRD-USA)を各地域での開発拠点として位置づけている。


SUPER GT
日本におけるトップカテゴリーとして、引き続きTRDを通じ参戦チームを支援。
参戦車両は、V8 4.5L エンジン(3UZ-FE)を搭載するレクサス SC430《GT500クラス》、V6 3.5L(2GR)を搭載するトヨタ MR-S《GT300クラス》。

チーム名 車両 ドライバー タイヤ
GT500
クラス
トヨタ・チーム・セルモ
(TOYOTA TEAM CERUMO)
レクサス
SC430
立川祐路
(Yuji Tachikawa 日本)
ブリヂストン
髙木虎之介
(Toranosuke Takagi 日本)
トヨタ・チーム・トムス
(TOYOTA TEAM TOM'S)
レクサス
SC430
脇阪寿一
(Juichi Wakisaka)
ブリヂストン
アンドレ・ロッテラー
(Andre Lotterer ドイツ)
トヨタ・チーム ルマン
(TOYOTA Team LeMans)
レクサス
SC430
ビヨン・ビルドハイム
(Bjorn Wirdheim スウェーデン)
ブリヂストン
片岡龍也
(Tatsuya Kataoka 日本)
トヨタ・チーム・クラフト
(TOYOTA TEAM KRAFT)
レクサス
SC430
服部尚貴
(Naoki Hattori 日本)
ダンロップ
ピーター・ダンブレック
(Peter Dumbreck スコットランド)
トヨタ・チーム・ツチヤ
(TOYOTA TEAM TSUCHIYA)
レクサス
SC430
織戸 学
(Manabu Orido 日本)
ヨコハマ
土屋武士
(Takeshi Tsuchiya 日本)
トヨタ・チーム・サード
(TOYOTA TEAM SARD)
レクサス
SC430
アンドレ・クート
(Andre Couto ポルトガル)
ブリヂストン
平中克幸
(Katsuyuki Hiranaka 日本)
GT300
クラス
エーピーアール
(APR)
トヨタ
MR-S
T.B.N. ミシュラン
T.B.N.
エーピーアール
(APR)
トヨタ
MR-S
石浦宏明
(Hiroaki Ishiura 日本)
ミシュラン
大嶋和也
(Kazuya Ohshima 日本)
レーシング・プロジェクト・バンドウ
(RACING PROJECT BANDOH)
T.B.N. T.B.N. T.B.N.

(※T.B.N. 後日決定)


全日本選手権 フォーミュラ・ニッポン
日本におけるフォーミュラカーレースのトップカテゴリー。
今年はV8 3Lエンジン(TOYOTA RV-8-J)を7チーム14台に供給。

チーム名 台数
ドライバー
モバイルキャスト チーム インパル
(mobilecast TEAM IMPUL)
2 ブノワ・トレルイエ (Benoit Treluyer フランス)
松田 次生(Tsugio Matsuda 日本)
アラビアン オアシス チーム インパル
(Arabian Oasis TEAM IMPUL)
2 本山 哲(Satoshi Motoyama 日本)
ミハエル・クルム(Micheal Krumm ドイツ)
コンドー レーシング
(KONDO RACING)
2 柳田真孝(Masataka Yanagida 日本)
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Joao Paulo de Oliveira ブラジル)
フォーラム エンジニアリング チーム ルマン
(Forum Engineering Team LeMans)
2 片岡龍也(Tatsuya Kataoka 日本)
髙木虎之介(Toranosuke Takagi 日本)
チーム レックレス セルモ
(TEAM RECKLESS CERUMO)
1 立川祐路(Yuji Tachikawa 日本)
佐々木孝太(Kota Sasaki 日本)
インギング モータースポーツ
(INGING MOTORSPORT)
2 ロニー・クインタレッリ(Ronnie Quintarelli イタリア)
横溝直輝(Naoki Yokomizo 日本)
ディーエイチジー トムス レーシング
(DHG TOM'S RACING)
2 アンドレ・ロッテラー(Andre Lotterer ドイツ)
T.B.N.

(※T.B.N. 後日決定)


その他の活動支援

(1) 全日本F3選手権
F1への登竜門となる、フォーミュラ・カテゴリー。トヨタは従来の2L・3S-GEエンジンに加え新開発の1AZ-FEエンジンを供給。
使用チームおよびドライバーラインナップは以下のとおり。

チーム名 台数 ドライバー(予定)
ドライバー
トムス
(TOM’S)
3 大嶋和也(Kazuya Ohshima 日本)
石浦宏明(Hiroaki Ishiura 日本)
オリバー・ジャービス(Oliver Jarvis イギリス)
TDPドライバー
TDPドライバー
インギング モータースポーツ
(INGING MOTORSPORT)
1 ロベルト・ストレイト (Robert Streit ブラジル)

 

ナウモータースポーツ
(NOW MOTOR SPORTS)
1 関口雄飛(Yuhi Sekiguchi 日本) TDPドライバー
ル・ボーセ
(Le Beausset)
1 嵯峨 宏紀(Kohki Saga 日本)  
ZAP SPEED
(ザップスピード)
1 T.B.N.  

(※T.B.N. 後日決定)

(2) ESSO・フォーミュラトヨタシリーズ
若手ドライバー育成カテゴリーとして定評のある初級フォーミュラカーレース。車両はTRDが開発したFT30型ワンメイク。1.6Lエンジン(4A-GE)を搭載。

(3) FCJ(フォーミュラチャレンジ・ジャパン)
2年目となるエントリークラスのフォーミュラ・カテゴリー。
車両は、FCJ専用独自開発車両(FC106)のワンメイク。

(4) Netz Cup ヴィッツレース
一般公道も走行可能なナンバー付車両で争われるレース。
(トヨタ ヴィッツRS 1.5L車をベースとする専用車両 トヨタ ヴィッツRS TRD Racing)

5つの地方シリーズ(北海道・東北・関東・関西・西日本)で全22戦を開催。 今年は富士スピードウェイで開催されるF1日本グランプリのサポートレースとして特別戦が 用意される。また、トヨタ・モータースポーツフェスティバルでも特別戦を予定。

(5) その他、各種活動への支援
従来の旧型ヴィッツ1.0L(SCP10)に加え、現行ヴィッツRS 1.5L(NCP91)での参加も 可能になった、ワンメイクラリー「TRD Vitz Challenge」(全7戦)の開催。
トヨタモータースポーツクラブ(TMSC)の活動支援 等


TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)
世界および日本のトップカテゴリーにおいて活躍できるレーシングドライバーの育成を 目的としたプログラム。才能ある人材を発掘し、それぞれが実力に応じてステップアップできるシステムとし、欧州・日本で以下のように展開。

  ドライバー カテゴリー チーム (ご参考)06年参加カテゴリー
欧州 平手 晃平
(Kohei Hirate 日本)
GP2 rident Racing
(イタリア)
欧州F3 ランキング3位(1勝)
中嶋 一貴
(Kazuki Nakajima 日本)
DAMS
(フランス)
欧州F3 ランキング7位(1勝)
小林 可夢偉
(Kamui Kobayashi 日本)
ユーロF3シリーズ ASMフォーミュラ3
(ASM Formule3 フランス)
欧州F3 ランキング8位(最高位2位)ルーキーランキング1位
アンドレア.カルダレッリ
(Andrea Caldarelli イタリア)
欧州フォーミュラ・ルノーおよびイタリアフォーミュラ・ルノー プレマ・パワーチーム
(Prema Powerteam イタリア)
イタリア フォーミュラ・ルノー参戦
ヘンキ・ワルドシュミット
(Henkie Waldschmidt オランダ)
欧州フォーミュラ・ルノーおよび
イタリアフォーミュラ・ルノー参戦
マーティン・プロウマン
(Martin Plowman イギリス)
国内 大嶋 和也
(Kazuya Ohshima 日本)
全日本 F3選手権 トムス
(TOM'S)
全日本F3 ランキング2位(3勝)
石浦宏明
(Hiroaki Ishiura 日本)
全日本F3 ランキング9位(1勝)
関口雄飛
(Yuhi Sekiguchi 日本)
ナウモータースポーツ
(NOW MOTOR SPORTS)
エッソ・フォーミュラトヨタチャンピオン(6勝)FCJチャンピオン(3勝)
井口 卓人
(Takuto Iguchi 日本)
フォーミュラ・トヨタおよびFCJ トムス・スピリット
(TOM‘S SPIRIT)
エッソ・フォーミュラトヨタ
ランキング5位(最高位3位)
松井孝允
(Takamitsu Matsui 日本)
(06年フォーミュラトヨタ
・レーシングスクールにて選抜)

(ご参考)フォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)について
「フォーミュラトヨタ」を使用し、富士スピードウェイで実施するレーシングスクール(時期は後日お知らせ)。
TDPの一環として、基礎指導から模擬レース参加まで、2泊3日で行うレーシングスクール。本コース受講者の中から、優秀で将来性の見込めるドライバーに対しオーディションが行われ、最終選抜されたドライバーに次年度のスカラシップを実施。


ハイブリッドカーによるモータースポーツ参戦
2006年、今後の市販車両への技術的なフィードバックを前提にハイブリッドシステムの更なる小型軽量化や高効率化等を目指す開発の一環として、十勝24時間レースに「レクサスGS450h」で参戦、参戦33台中総合17位で完走。
(全開加速・急減速を繰り返す、レース走行においても約5%の燃費改善効果を確認。)

本年も、ハイブリッドシステムの技術革新に向けた開発と、モータースポーツにおける可能性調査のため、レース参戦を検討中。

以上



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