全日本選手権フォーミュラニッポン第1戦の決勝前フリー走行は、 #8高木虎之介(フォーラムエンジニアリングチームルマン)が1分28秒650を出し、久々にトップタイムを記録した。
午前8時30分から30分間のフリー走行が開始された。
決勝日を迎えた富士スピードウェイは朝から快晴だが、昨夜降った雨により開始時点では路面が乾いておらず、
このセッションではウェット宣言が出された。
このため、走り始めはウェットタイヤを履いていたドライバーたちも、
走行を重ねるにつれて乾いていく路面に合わせてスリックタイヤに履き替えていく。
ラップタイムもそれにつれて次第に上がっていき、まずは#2松田次生が1分28秒992と、最初に28秒台を出してトップに立った。
しかし他のドライバーたちも、セッション終盤にいくにしたがって次々にタイムを上げ、開始27分で#19本山哲が28秒970、
#4ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが28秒940を相次いで記録、松田も28秒754までタイムを縮めて再びトップに立つ。
しかし28分過ぎから28秒台に入れて徐々に順位を上げていた高木がチェッカー寸前になって28秒650を出し、
これがこのセッションのトップタイムとなった。
勿論各ドライバーがどれだけの燃料を搭載していたかはこの時点では分からないものの、
05年にフォーミュラニッポン復帰以来苦戦の続いていた高木が今回久々にリーダーボードのトップに名を連ねたことにより、
決勝での活躍が大いに期待される。
フォーミュラニッポン第1戦決勝は、今日午後2時30分より、65周で戦われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum