Japanese F3

F3第10戦 全日本F3 決勝


モンティンは終始安定したペースでレースを支配した。(Photo:K.Takeshita)

フォーミュラニッポンの第1ヒートが終わった頃から雨はやみ、ピットウォークを
挟んで行われた全日本F3選手権第10戦はドライコンディションの下、ポール
ポジションの#12パオロ・モンティンが2分00秒台の安定したペースで後続に付け入る
隙を与えず、今季3勝目を挙げた。

13:30にフォーメーションスタート。天候は時折青空が見えるまでに回復したが、
コース上にはまだところどころ水溜りが残っている。しかし全車スリックでスタート。

グリッド上で入念に路面をウェスで拭いたりエアを吹いたりして乾かしてスタートに
備えたモンティンが目論見どおりにスタートを決め、トップで1コーナーへ。そのまま
一気に後続を引き離しにかかる。
コートニーは細川に張り付かれ、中々ペースを挙げられない。
細川は快調なペースで前を走るコートニーを追い、テール・トゥ・ノーズの状態で隙
をうかがうが、2周目のシケイン進入でホイールをロックさせてしまい、このときタイ
ヤに出来たフラットスポットが原因でバイブレーションに悩まされるようになり、
徐々にコートニーとの差が開いていく。

その後方では、#11柴田裕紀を先頭に#3横溝、#36片岡、#2佐藤、#4クインタレッリが
一団となって抜きつ抜かれつのドッグファイトを展開していく。
7周目のヘアピンで横溝が突っ込みすぎて失速、すかさず片岡がアウトに並びかけて
スプーン進入で抜き去る。横溝はさらに佐藤にもバックストレッチで並ばれ、130Rで
抜かれてしまう。
片岡はさらに11周目の130Rで柴田をも抜いて4位に浮上、さらに佐藤も柴田に迫ってい
くが、こちらは追い越すまでには至らず、逆に13周目のデグナーで失速、横溝とクイ
ンタレッリに追いつかれ、シケインでオーバーラン。しかし横溝もシケイン一つ目で
スピンしたため、クインタレッリの先行を許す。

結局レースは終始安定したペースを維持したモンティンが一度もトップを譲ることな
く17週を走りきり、スリーボンドエンジンに3勝目をもたらした。
2位はファステストラップを出したものの追いつくことが出来なかったコートニー、
3位には前戦優勝の細川が入った。
2003年7月6日 鈴鹿サーキット(三重県) 決勝 天候:曇り/コース:ドライ
全日本F3 -RIJ- (2003/07/06) Race Results Weather:Cloudy Course:Dry
All Japan F3 Championship Round 10 鈴鹿サーキット 5.807 km
PNoDriverCarEngineLapTime
112パオロ・モンティンDALLARA F303NISSAN SR20VE1734'10.614
27ジェームス・コートニーDALLARA F302TOYOTA 3S-GE171.113
31細川 慎弥LOLA-DOME F106無限MF204C1713.270
436片岡 龍也DALLARA F302TOYOTA 3S-GE1716.627
511柴田 裕紀DALLARA F302無限MF204B1721.863
64ロニー・クインタレッリDALLARA F302TOYOTA 3S-GE1722.979
72佐藤 晋也DALLARA F302無限MF204B1729.354
832番場 琢LOLA-DOME F106TOYOTA 3S-GE1739.987
93横溝 直輝DALLARA F303TOYOTA 3S-GE1740.341
1018小川 貴広DALLARA F302TOYOTA 3S-GE171'03.727
1119柴田 裕吉DALLARA F302TOYOTA 3S-GE171'23.269
1233吉本 大樹LOLA-DOME F106TOYOTA 3S-GE161 Lap 
-------- <以上規定周回完走> --------
138小早川 済瑠DALLARA F302TOYOTA 3S-GE116 Laps
  • Fastest Lap: No.7 ジェーム・スコートニー 1'59.986 14/17 174.23km
  • ペナルティ No.8 2003年フォーミュラ3選手権統一規則第27条14.(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティを課した。


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