全日本GT選手権

GTインサイドレポート Rd.4/6

ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権                                   Rd.4 FUJI SPEEDWAY
GTインサイド・レポート            No.  11        1995/ 8/ 13 FMOTOR4版
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48.#3 長谷見昌弘
「他のスカイラインよりなぜ速いかって? それを教えたら他も速くなっちゃうで
しょ?(笑)。決勝は天候しだいだね。ターボエンジンは温度が低ければパワーが
上がるし、タイヤももつからね。交換のタイミングとかは出たとこ勝負、やってみ
なけりゃわからないよ」
50.#36 伊藤チーフエンジニア
「予選はあんなものです。コースが混んでいてタイムが延びてないこともあります
が、トムスは昨日もその前もロングのテストを行っていましたから。 フロントの
サイドフラップがなくなったダウンフォースはフロントフェンダー後方のスリット
とノーズ下面の形状をウイング状にして稼いでいます。心配の熱も十分対策してい
ますから、1分34秒台の闘いであれば絶対に勝ちます。フェラーリは最後まで持た
ないでしょけど、コマスは恐いですね」
52.*7 RE雨宮SuperG RX7
牧口エンジニアリングのDTM仕様M3との激しい死闘を繰り広げているRE雨
宮のRX7は、夏に弱いロータリーを十分に考えて、ノーズのクーリングエアイン
テークを拡大した他ガソリンクーラーを取り付けて対策してきた。エンジンのイン
テークも高速の富士スピードウェイの性格を十分に考えて大きなラム圧を得るよう
にフィンを取り付けられ、約3%の出力アップを果たしている。ドアの軽量化等に
よって約10kg減量されていることも見逃せない。多くのファンを持つスーパース
ターの雨宮は、今年の結果次第では来年にはGT1クラスに挑戦することを考えて
いるようだ。その場合には3ローターのロータリーが使われることとなるようだ。
53.#87 川越賢二オーナー
「我々は手に入れた状態からほとんどそのままで参加しているんです。コンピュー
ターもそのまんまですし、サスペンションもピロボールに換えたくらいです。私は
レース以外に仕事を持っていますから、自由にレース活動を行うことが出来ないん
です。今日もこれからサーキットを離れなければなりませんし、予定していたBP
Rシリーズへの参戦も今年は難しい状態となっています」
54.*13 早川篤
「昨日はエンジンの慣らしを行っていたんです。室内は90度Cの暑さですよ。サウ
ナです。エンジン自体は十分対策していますから、夏バテすることはないでしょう
が、人間には辛いですね」
ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP
'95全日本GT選手権                                   Rd.4 FUJI SPEEDWAY
GTインサイド・レポート            No.  12        1995/ 8/ 13 FMOTOR4版
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55.#19 小山進
 順調な仕上がりを見せているJUNスカイラインを造り上げた“職人”は「リス
トリクターで規制するGTというものが解ってきました。SR20はロッカーアーム
がネックのエンジンです。リストリクターの影響でターボが壊れる? そんなこと
はないです。ロッカーアームの方がこわいです。でも対策を行って9,600回転まで
回しても壊れないようになりました。クランク角センサーも苦労させられた部分で
す。今回のエンジンは2,140ccですが次のSUGOではストロークを2mm延ばして
約2,200ccにアップしたニューエンジンが間に合います。トルクを上げることが出
来ると思います」
56.ニスモ監督 水野敏和
「サスペンションのストロークのさせ方に問題があるようです。#10 Johnson
はそれではまっているんです。少し柔らかくし過ぎたのかもしれません。今やって
いる最中なんです」
57.#15 プローバ ポルシェ ターボ
 昨日走っていないはずの#15 プローバ ポルシェ ターボのタイムが計測された
のはドライバーの古谷直広の力によるようだ。計測器はマシンに取り付けていなく
ても作動することが原因であったらしい。もっとも計測器を背負って古谷はコース
を走ったというわけではない。プローバでは昨夜までマシンの準備を行っていた
が、一部のパーツの破損により参戦を諦めることとなった。
58.#25  FEDEX 300ZXーLM
 昨日エンジンを壊したZは、不幸にももう1機のエンジンも壊してしまった。も
ちろんドライバーの影山正美やシャシーに問題があったわけではない。チーム ル
マンでは、今回のレースまでにヒューランド製のミッションを準備、リアサスペン
ションも完全に見直し、ドライバーズシートも可能な限り後方に移動してマシンの
デベロップを図ってきていた。エンジンもインタークーラーを大型化する等信頼性
の向上を考慮していたが、その実力は明日まで見ることは出来なくなってしまった
ようだ。エンジンの修理は明日朝までかかってしまうことであろう。
59.#1 影山正彦
「金曜日にはマシンのバランスが悪かったんですが、夜にバラして組み直したら良
くなりました。フェラーリ、ポルシェ、スープラにはエンジンパワーで遅れをとっ
ていますけど、このマシンの強味は信頼性です。エンジンの信頼性は高くて、トラ
ブルは少ないです。今年も何としても、是が非でもチェンピオンをとりたいので1
戦たりとも落とせないんですよ。作戦ですか? 前半の様子次第で後半の走りを考
えるつもりです。自分のチームのペースで行きます」
60.#1 星野一義
「何が何でも影山にチャンピオンとらせたいからね。大事に行く。マシンは高速
コーナーでは他に負けていないけど、低速コーナーがちょっと。ストレートは皆同
じでしょう。作戦? 作戦はない。レースはいつも行けるところまで行く」
61.#8 長坂尚樹
「スープラ勢は拮抗しているね。差が付かないから背の高い順に並んでるんだよ
(笑)。ウチのクルマは全く問題なし。問題ないけど、ここが良いってとこもない
んだよな。しかし、フェラーリは速いね。でも不安材料もあるようだから、決勝は
みんなダンゴ状態になるんじゃない。うちはコンスタントに走って、上位入賞を目
指すよ」
GTアソシエイション事務局
                       インサイドレポート担当
                       古屋 知幸 = MGG01235=


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