Rd.7 Suzuka [ MILLION CARD CUP RACE Round3 SUZUKA ] 1994.10.2 《F3000速報レポート》 ---------------------------------------------------------------------------- ■チーバー 今季2勝目をパーフェクト・ウインで飾る Report/福田 陽一(Yoichi Fukuda) 1994年全日本フォーミュラ3000選手権シリーズの第7戦「ミリオンカード カップレース ラウンド3鈴鹿」の決勝は、10月2日、三重県の鈴鹿サーキットで 行われ、ポールポジションからスタートしたロス・チーバー(レイナード94D/無 限)が後方からの激しいプレッシャーをものともせずレースを完全にコントロールし 今季2勝目を得意の鈴鹿で獲得した。 チーバーは、前回の富士こそ7位と振るわなかったものの、これまで開幕戦の優勝 を始め全戦で入賞を果しており、今回も優勝でポイントを確実に伸ばし、また一歩、 悲願のシリーズチャンプに近づいたと言える。 2位にはマルコ・アピチェラ(童夢F104/無限)が、3位にはアンドリュー・ ギルバート-スコット(ローラT93-50/無限)が入った。アピチェラはレース 中盤から、再さんチーバーに攻撃を仕掛けるがチーバーの素晴らしいレース展開に翻 弄され、最後まで自らのペースを取り戻せずレースを終えた。一方、ギルバート-ス コットは、レース序盤の早い時点からチーバー、アピチェラの高速バトルについて行 けず3位を守るのが“やっと”というレースだった。なお、この2人は、優勝のチー バーと共にポイントを伸ばし、シリーズ・ランキングでは、それぞれ1位と2位を キープし3位チーバーの追撃を抑えた。 予選2番手を獲得し「今日こそ」と期待の掛かった服部尚貴(レイナード94D/ 無限)は、レーススタートと同時にマシントラブルからか失速状態に陥り、コースサ イドにマシンを止め、そのままリタイアとなってしまった。 日本人勢では、4位に黒澤琢弥(ローラT94-50/無限)が、5位に影山正彦 (レイナード94D/無限)が入り、外国人勢の一角を辛うじて崩した。 今回はじめて全日本F3からF3000への挑戦権を与えられた高木虎之介(レイ ナード93D/無限)は、F3000ルーキーとは思えない元気な走りを披露し、7 位を獲得した。特に、レース中盤の金石勝智(ローラT93-50/DFV)とのバ トルは会場を多いに沸かせた。 星野一義(ローラT93-50/無限)は、今回も鈴鹿では完走できなかった。ス タートと同時にコースを外れようとしていた服部に追突するという不運に見舞われ、 十勝で見せた勇士を見せてはくれなかった。 ---------------------------------------------------------------------------- ☆ 詳しいレースの模様は、後ほど『F3000 レポート』でお伝えします。 ---------------------------------------------------------------------------- 福田 陽一(NBG01300)