全日本GT選手権

GT Rd.4 GTインサイドレポート7

'94全日本GT選手権
Rd.4 SUGO                                            Date 9/11
9月10~11日
GT インサイド・レポート             No.  13              for FMOTOR4
43.#14 CCIあめんぼうシルビア
 昨日の予選1回目の途中でエンジンを壊してしまったあめんぼうシルビア。今日の
フリー走行には、エンジン交換を間に合わせた。だが、わずか5周を走ったところで
クルマから白煙が。ピットに戻ってみると、エンジンからオイルが漏れているのが確
認された。そのまま、クルマはガレージの奥へと引き込まれ、再度の修理作業に入っ
た。原因はエンジンと一緒に交換したオイルラインの不良。修理はパイプの交換だけ
で、決勝レースに大きな影響はない模様だ。
44.#9 M・マルティニ
「フリー走行6位。いいだろ。でももうあれで限界。いつもあのマシンの限界で走っ
ているよ。あ、それと作戦変更。タイヤノーチェンジ。僕にとっては大変なレースに
なりそうだけど、もう決まったんだよ。給油でピットインしてコースに戻った時に順
位が上がっているといいんだけどさ。目標はスカイラインの何台かを喰うこと。確か
に1周のタイムでは何台かの前には行っているけど、レースではわからないからね。
スカイライン勢のタイヤにもよるけど、No4とNo5のスカイラインにはちょっと追い
つかないな。でもレースが荒れてくれば僕にはそれだけチャンスも生まれてくる。タ
イヤが持つかどうかわからないけどガンガン行くよ」
45.SARD MC8
 オリジナルGTマシンであるMC8を開発中のSARDが、このSUGOからTR
Dの製作したスープラGTを走らせることとなったためMC8の運命が心配されてい
るが、SARDの計画そのものは大きくは変更されてはいない。ロードバージョンは
セルシオ用のV8を使うことも従来通りであるが、レーシングバージョンはスープラ
GTにも搭載されている3SGターボを搭載することに変更された。MC8の1号車
はシェイクダウンの後バラバラに分解されており、近い内にイギリスに送られてロー
ドバージョンに必要なナンバー収得の手続きを行う予定である。実戦デビューは来年
のルマン24時間まで待たなければならないかもしれない。
46.三菱GTO
 このSUGOからGT選手権に参加する予定であった“テスト&サービス”のGT
Oは、8月の筑波でのN1で出たトラブルが深刻なものであったため、GTデビュー
を先送りすることになった。
'94全日本GT選手権
Rd.4 SUGO                                            Date 9/11
9月10~11日
GT インサイド・レポート             No.  14              for FMOTOR4
47.#40 太田哲也
「フリー走行で2人のドライバーが28秒台を出したのはうちだけだから、もちろん
燃料は満タンですよ、金曜の朝にはサスペンションが軟らかすぎてフロントがどっち
に行ってしまうか分からないような状態でしたが、午後に堅いサスペンションに変更
してからは最高のフィーリングになっています。心配されたギアレシオがSUGOに
ピッタリだったことは“ラッキー”としか言いようがないですよ。優勝の権利はうち
が一番持っていると思います」
48.決勝レース・スタートドライバー一覧
 #40   A・レイド     #39   J・クロスノフ
  #100  土屋圭市           #10   飯田章
  #2    鈴木利男      #1    影山正彦
  #24   山路慎一      #9    M・マルティニ
  #3    長谷見昌弘     #25   影山正美
  #14   服部尚貴      *12   福嶌稔大
  *72   松田秀士      *70   水野文則
  #88   和田孝夫      *29   小幡栄
  *55   林雅弘       *22   水沼克夫
  *33   早川篤       *52   新田守男
  #11   佐野宏明
49.SARDの力及ばずレコード更新でacom3連勝
 4回めを迎えたタイヤ交換レース。センターロック部門常勝のacomにとって気
がかりだったのはSARDチーム。ライバルが見守るなか、最初にSARDがトライ。
しかし右側後輪の脱着に遅れてタイムは26秒98。ハセミ・チームも右側の脱着に
とまどり38秒65。そして常勝acomが余裕の作業で21秒18のベストタイム
を記録。アドバンもスムーズにこなすがタイムは26秒65。センターロック部門は
acomがなみいる強豪をしのいで3連勝を成し遂げた。コンベンショナル・ホイー
ル部門は、これもコルグ・ケガニレーシングが他を圧倒し58秒32の驚異的タイム
を叩きだして優勝。4連勝だ。
#9 acom・チーム
「噂でSARDチームが速いと聞いていたんで、ちょっと心配だったんですが、彼ら
のタイムを見て、これはいけるなと思っていました。練習ではもっと速いタイムもだ
していますから、まだまだいけますよ」
*29 KORG KEGANI・チーム
「1分6秒が出てましたからプレッシャーを感じていたんですよ。でも落ちついて余
裕をもってやったのがよかったんでしょうね」
タイヤ交換コンテスト・リザルト
□コンベンショナルホイール・クラス
 *29 KORG KEGANIポルシェ    58秒32
#14 CCIあめんぼうシルビア     1分06秒14
 *12 FKマッシモERC                1分11秒84
 優勝 *29 KORG KEGANIポルシェ
□センターロックホイール・クラス
 #9 acomポルシェRSR                  21秒18
 #100 ADVAN PORSCHE          26秒65
 #39 SARD スープラGT                26秒98
 #3  ユニシアジェックススカイライン          38秒65
 #2 ZEXELスカイライン                  40秒27
 優勝  #9 acomポルシェRSR


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