COSMO OIL RACING TEAM CERUMO '94全日本F3000選手権第6戦 予選 クラッシュを克服し予選3位を獲得  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1994年9月3日 富士スピードウェイ 天気(午前/午後):曇/曇 気温(午前/午後):26゚C/26゚C 前戦の菅生から5週間のインターバルを終え、全日本F3000選手権第6戦の予選が 9月3日、富士スピードウェイで開催された。菅生では見事な初優勝を飾ったCOSMO OIL RACING TEAM CERUMOのドライバー、黒澤琢弥だが、予選1回目にコースアウト。 マシンにはかなりのダメージがあったが、メカニックの懸命な修復により予選2回目 に間に合った。黒澤もこれに応えて力走を展開し、午前のタイムを更新して予選3位 を獲得した。これにより、黒澤は4日の決勝レースを2列目からスタートすることと なった。 ■予選1回目(10:05~10:45) 心配された雨も降らず、コースコンディションはドライ。黒澤は予選開始5分後に一 度コースイン。マシンとコースの状況を確認するため1周した。13分過ぎに最初のタ イムアタックを行い、この時点でただ一人の17秒台となる1分17秒796を記録。そし て、次の周回も引き続きアタックを行ったが、ヘアピンの入り口で右フロントブレー キが急にロックし、マシンはそのままヘアピンの入り口外側のウオールにヒット。フ ロント部分にかなりのダメージを負ってしまった。結局、黒澤はこのまま予選を終了 した。 ■予選2回目(14:45~15:25) マシンの損傷はモノコック部分にも及んでおり、チームは一端ガレージにマシンを持 ち込み懸命の修理を行った。これにより予選に20分ほどくい込んだものの、黒澤をコー スに復帰させることが出来た。1周の確認走行の後、ニュータイヤに交換して、黒澤 はすぐにタイムアタックに入った。そして、チェッカーの直後に1分16秒982を叩き だして3番手となった。このタイムで黒澤は予選総合3位となった。 ◆黒澤琢弥選手のコメント マシンはおおむねいい感じでした。クラッシュした時は、右前タイヤだけロックして、 ヘアピンを飛び出してしまいました。かなりのダメージだったのですが、メカニック がすごくいい仕事をしてくれたと思います。修復後のマシンは特に問題は無く、彼ら の仕事を信じていたので思い切ってアタックしました。もちろんポールを狙っていた ので、この結果は悔しいものですが、2列目からなら十分勝つチャンスはあるので、 今度は1番上を獲得します。 ◆チーム監督のコメント 午前のクラッシュは、ブレーキのバランスに問題があったのだと思います。ダメージ はサスだけでなくモノコックにもあったので、午後には間に合わないかと思いました が、メカニック達ががんばってくれました。ドライバーもあの少ない時間を考えると、 最高の仕事だと思います。決勝は、2列目スタートですし、事前テストも上手くいっ たので、きっといい結果になると思います。 ●予選結果 No.11 黒澤 琢弥 コスモオイル ローラT93 無限 BS 予選1回目:1'17.769(5位) 予選2回目:1'16.982(3位) 予選総合3位 決勝スタート:2列目の3番グリッド