◎ホンダ・モータースポーツ・プレス・インフォメーション JAFトロフィー インターナショナル・ポッカ1000km耐久レ0すがやみつる ホンダNSX 総合2位、クラス優勝を獲得! ●開催日 : 1994年8月27日(予選)~28日(決勝) ●開催日 : 三重県 鈴鹿サーキット ●コース全長 : 5.86403km ●決勝レース : 171周(予定) ●天候 : 快晴(31.8度C) 予選日 晴れ(31.7度C) ●観客数 : 46,000人(決勝日/主催者発表) 1966年に第1回が開催され今年で28年目を迎える1000kmレースが、本年は 「インターナショナルポッカ1000km耐久レース「として、三重県鈴鹿サーキットにお いて、8月27日~28日に開催された。 この夏休みの最後を飾る真夏の耐久レースへ、ホンダ勢はNSXの3チームが鈴鹿 GT-IIクラスへ、シビックの6チームがN1クラスIIIへ出場、そしてクラス別の それそれの覇権を争った。 ホンダ勢を代表するNSXチームは以下の ・アルバイン・ホンダ・NSX(CONCEPT L RACING TEAM) 清水和夫/岡田秀樹選手 ・POKKA NSX VTEC(NAKAJIMA PLANNING) 佐藤浩二/田中哲也/檜井保孝選手 ・ADVAN NSX(チーム国光) 高橋国光/土屋圭市/飯田 章選手 の3チーム(ゼッケン順)が参戦した。 《公式予選:8月27日(土)A組 第1回/11:30~12:10 第2回/15:30~16:10 B組 第1回/12:30~13:10 第2回/16:30~17:10》 参加台数が多いためA/B二組に別れて行なわれた公式予選では、A組に鈴鹿GT -IIクラスとN1クラスが出走した。第1回では高橋選手がベストタイムを記録し、 A組のトップをADVAN NSX、2位はアルバイン・ホンダ・NSXとなった。 午後の第2回では、岡田選手が高橋選手のタイムを0.175秒上回るスーパーラッ プをマーク、GT-IIクラスのトップを獲得、総合順位でも10位という健闘をしめ した。また、POKKA NSX VTECは、マイナートラブルのため、総合21 位、クラス5位にとどまった。N1クラスIIIではNIFTY-Serveシビックが総合37位 でクラストップを獲得した。 ポールポジションは、B組から出走したプロトタイプクラスのJ.クロスノフ/M. マルティニ選手組が獲得した。 《決勝レース:8月28日(日) 12:35スタート》 真夏日の再来を思わせる快晴の中、ほぼ定刻通りに全車きれいなスタート。ホンダ 勢ではADVAN NSXが9位、アルパイン・ホンダ・NSXは13位でレースを スタートしていった。やや出遅れたアルパイン・ホンダ・NSXが徐々に順位を上げ ていった13周目、突然S字コーナーでスローダウン、コースサイドへマシンを止め てしまった。電気系統のトラブルでその場での修復は出来ず、リタイヤとなってしま った。 レースも中盤を過ぎた頃、このレース最大の山場が訪れた。97周目、それまでト ップを独走していたトヨタ94C-Vが、周回遅れと接触してデグナーカーブでコー スアウト、ドライバーのM.マルティニ選手は懸命にコースに戻そうとするが果たさ ず、結局リタイアとなってしまった。続く102周目、今度はPOKKA NSX VTECが同じくデグナーカーブで横転、コースの真ん中に横倒しとなってしまっ た。ドライバーの檜井選手はすぐに脱出し無事だったが、マシンは大破してリタイヤ となってしまった。レースはこのアクシデントで赤旗中断となり、100周時点まで をパート1とし、以後をパート2として再開、ゴールは1000kmまたは19時30分と することが決定された。 再開後も、トップグループは激しいレースを続け、126周目、ついにADVAN NSXがトップに立った。しかし、132周目、ADVAN NSXもルーチンの ピットイン、その間にポルシェ・ジタン・ブロンドに先行されてしまった。ADVA N NSXは最後を土屋選手に託して懸命に迫ったが、トップと同ラップ、1分17 秒差でチェッカーフラッグを受け、十勝24時間レースに続く総合2位、GT-IIク ラスの優勝を獲得した。 また、シビック勢では、CIVIC 93Rが140周をクリア、見事にクラス優 勝を飾った。 ◇ADVAN NSX 高橋国光選手のコメント 「とにかく暑かったですね。ドライバーだけではなくメカニックや他のスタッフにと っても暑すぎるくらい暑かったですね。我々も章君に最後まで走ってもらう予定でし たが、圭ちゃんに替わってもらったのはこの暑さも一因でした。スタート前は3位に 入れたら最高と思っていましたが、それ以上の成績を得られて大変嬉しいです。いつ も不運がないように祈りながら走っているのですが、この3人は相性がいいグループ で、何事もはねのけていけるチームです。それが、ル・マン、十勝、そして1000kmに つながっていると思います」 ◇ADVAN NSX 土屋圭市選手のコメント 「嬉しい。嬉しいの一言につきます。最高でした。NSXもどんどん仕上がって行く し、国さん、章の3人でこの結果を得られたことも嬉しい。この3人で走れることが 最高ですし、また、次も3人で走りたい」 ◇ADVAN NSX 飯田 章選手のコメント 「3人で走れて、しかも入賞できて最高です。来年も一緒にル・マンを走りたい」 資料提供:本田技研工業株式会社 広報部 株式会社オズマピーアール