☆童夢F104クラッシュテストを通過! 12月17日、イギリス・クランフィールドにあるCICで来年モデル、F104のク ラッシュテストに臨み、余裕で合格。年開けのテストでシェイクダウンされることに なる予定だ。 F103のコンセプトをさらに発展させて開発されたF104は、クラッシュテス ト通過に主眼を置いて空力面での妥協が多くなされていたF103と異なり、空力面 に妥協点を振ったより実戦的なデザインへと変貌している。 コクピット前方を細く締め上げ、ノーズもF103からは想像できないほど細く薄 いカモノハシノーズへと変貌。ロールバーもエンジンへの空気流入を最大限考え、開 口部を広くロールバーは薄く造られている。また、ノーズはF103よりも若干だが ハイノーズ化され、コクピット前部からノーズ先端まではほぼ平らに持ち上げられ、 サイドポンツーンと床下への空気の流れが改良されている。 クラッシュテストにはモノコックとノーズしか必要ないため、マシン全体のデザイ ンは想像の域を出ないが、取り付け用の穴位置などからサイドポンツーンはF103 の空力コンセプトを継承した背の高いものとなるようだ。 今季SUGOで1勝を挙げチャンピオン争いに食い込んだ童夢が、パフォーマンス を重視して造り出すF104。ローラ、レイナードともにニューマシンとなる来季に あって、童夢F104が全日本F3000選手権台風の目となりそうだ。 PAF00313 宮下 敦