全日本F3000

F3000:FUJI INTER予選リポート

霧で中止となった富士チャンピオンズから3週間のインターバルを経た全日本
F3000シリーズ第8戦(実質6戦目)「富士インター」の舞台は再度富士。
しかし、予選日は大型台風13号の余波を受け、午前中の予選1回目は悪天候に
よりキャンセル。各チームは午後の予選に賭けることとなった。
午後、天候は回復するかと思われたが、雨は一向に上がる気配を見せず、降っ
たりやんだりの不順な天候が続く。タイムスケジュールの遅れから、まず15分
間のフリー走行を行い、そのまま続けて予選を行うことがアナウンスされた。
ところが、このフリー走行で、なんと優勝候補の一角#25チーバーがクラッシ
ュ。マシンはかなりのダメージを負い、チーバーは予選出走を断念。予選は24
台により争われることとなった。なお、#17は和田(孝)に代わり、今回リー
ドがドライブ。
#19星野を先頭に各車オールウェザー、カットスリックを履きコースに飛びだ
して行く。開始から20分までは#1マルティニ、#10フレンツェン、#8アピ
チェラなどが激しいPP争いを展開する。好調の兆しを見せるヨコハマタイヤ勢
も#37サロが一時2位、#7高橋も4位に顔を出すなど健闘。
この頃から一時的に止んだ雨に助けられ、路面が回復。このワンチャンスを活
かしスリックに変えた者が、ここから次々とタイムを塗り変える。
#36関谷の1分20秒3に始まったPP争いは、#28カルカッシ(19秒8)、#
8アピチェラ(19秒3)と続いたが、最後はローラT93+無限のニューエンジン
の#10フレンツェンが、1分18秒7を叩き出し、この争いに終止符を打った。
この後、また雨足が強くなり各車ピットで待機するが、天候は回復せず、チャ
ンスを逸した有力選手が中位に埋もれたまま、予選前半のタイムでグリッドが決
定した。
なお、明日の決勝には、原因不明のミスファイアで満足に走れなかった#11ア
ーバインをはじめとし、予選通過基準タイムをクリアできなかった#33清水、#
2伊藤、そして#25チーバーも、審査委員会の決定により後方グリッドからの出
走が許された。明日は天候の回復が伝えられている。
以下、主なドライバーのコメント(各チームリリースより)
●星野
腹立たしくて、腹立たしくて。なぜあそこでスリックの判断ができなかったか。
スリックで充分行けるのを確認していたのに、もう1回マシンを確認しておこう
というのがいけなかった。今となってはタラレバの話だけど、フリー走行でスリッ
クで19秒ぐらいまで行ってたでしょ。あれは決勝タイヤだから予選用を履けば
18秒は行けたんじゃないかな。本当にタイミングが悪いよね。
●黒澤
セッションの前半、カットスリックで走ってる間はバランスも良かったし、い
ける感じだった。でもタイムはセッション後半、路面がドライになってから決ま
ると思っていた。いざスリックを履いてコースに出たら、パラパラと雨が降って
きた。もし通り雨ならコースはまた乾く、と思ってスロー走行して状況を見たん
だけれど、どんどんコンディションが悪くなって結局タイムアタックはできなかっ
た。不完全燃焼の感じですね。明日は思い切り力を出し切って走りたい。
●アーバイン
このリザルトは大変残念です。今シーズンは比較的順調だったのが、前戦に続
いてのトラブルは痛いです。しかし、終わってしまったことは悔やんでも仕方が
ありません。決勝には必ずチームのスタッフがマシンを修復してくれるでしょう。
富士は追い上げが可能なコースですから、ポイント圏内を目指してがんばります。
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