COSMO OIL RACING TEAM CERUMO 全日本F3000選手権第10戦 予選 コースレコードでポールポジションを獲得!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 1992年10月17日 富士スピードウェイ 天気:午前・晴 午後・曇 気温:午前・22.5゚C 午後・20.5゚C 秋晴れの好天に恵まれた静岡県の富士スピードウェイで全日本F3000選手権第10戦の 予選が開催された。COSMO OIL RACING TEAM CERUMOのエディ・アーバインは、コースレ コードのトップタイムを記録し、18日に行われる決勝レースをポールポジションからス タートすることとなった。アーバインは路面状況の良くなかった午前の予選には出走せ ず、このタイムは午後の予選で記録したものだ。 チームでは前回の富士で使用したものとは違う、新しいフロントウイングを製作し、 今回のレースで使用する。このウイングはノーズ下から出た4本のステーでフロントウ イングを釣り下げるタイプのものだ。F1ではベネトンなどが採用しているが、日本の フォーミュラレースでは初の試みといえる。これによって今まで以上の低ドラッグ、高 ダウンフォースを実現している。 午前の予選の前に行われた2輪レーサーの走行によるオイルや気温の上昇から路面コ ンディションがやや良くなかった。このため、チームはこの午前の予選をキャンセルす ることとした。 午後の予選は気温も低くなり、コンディションは良好。好タイムが期待された。アー バインは、予選時間のちょうど半分を過ぎたところで最初のアタック。1分16秒303で この時点で4番手。1周マシンのチェックで走行した後、ラスト8分で最後のアタック に出る。このアタックでアーバインは1分15秒755のコースレコードを記録し、予選トッ プに立つ。この後、このタイムを更新するチームは出ず、アーバインは美祢、オートポ リスに続く今季3回目のポールポジションを確定した。 ◆アーバイン選手のコメント 最後のアタックでは、100Rで遅い車3台に引っかかってしまって、ピット に戻ったときはダメだと思っていたんだ。それだけにポールと聞いたときは うれしかったよ。新しいマシンのセットはバッチリだし、決勝はスタートか ら最後までトップで走りたいね。 ◆チーム監督のコメント 16日のテストでアーバインの理想に合ったセッティングが出来ました。新し いフロントウイングでストレートのスピードを落とさずに、コーナリング・ スピードが上がりました。ドライバーも気に入っていますし、エンジン、タ イヤ含めてチーム・ワークで獲得したポールです。明日もこの調子でトップ でゴールしたいですね。 ◆予選結果 No.11 エディ・アーバイン コスモオイル ローラT92 無限 DL 予選1回目:出走せず 予選2回目:1'15.755(1位) 予選総合1位 タイム:1分15秒755 決勝1列目スタート