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オムロンポルシェ富士500mile出走断念

OMRON RACING TEAM プレスリリース
各位                        1990年7月21日
オムロン・ポルシェ 出走断念
 オムロン株式会社がスポンサードするオムロン・レーシングチームは、7月21~22
日に開催される、JSPC第3戦「第13回全日本富士500mileレース」にエントリー
致しましたが、20日(金)に行われたスポーツ走行においてクラッシュ、修復不可能
なため、予選・決勝をリタイヤ致します。
 ル・マン24時間終了後、イギリスにおいて徹底したリビルトをうけたオムロン・ポ
ルシェは、5月のインターチャレンジFuji1000km時のラジアルタイヤとのミスマッチ
も解消され、20日のスケジュールを快調にこなして行った。
 22日の決勝レースに向けた本番セッティングのためタイム的には見るべきものはな
かったが、各種データ取りも順調に進んでいた。だが、午後2時からのスポーツ走行
2回目が開始されて20分後、突然、100R出口でクラッシュ。ドライバーのトーマ
ス・メゼイラはすぐ自力で脱出、ケガ一つなかったが、マシーンはフロントから左サ
イドポンツーンにかけて大破。フロントスクリーン左サイドにもクラックが入ってい
た。その影響はモノコックにまでおよび、左サスペンション取り付け部とサイドポン
ツーン部分にクラック。カーボン・モノコックのため修復はできず、今回のレースは
危険することとなった。
チーム・オーナー、バン・シュパン
「ラジアルとのマッチングもとれ、今回のレースは期待していた。ご覧の通りの結果
となってしまい、応援してくれている方々にはたいへん申し訳ない。カーボン・モノ
コックは簡単に修理できないし、我々プライベート・チームにはスペアカーの準備も
ない。マシーンはイギリスに送り、大至急リビルトし、8月の鈴鹿には期待に答えら
れるようにします」
ドライバー、トーマス・メゼイラ
「マシーンはクラッシュするまでなんの問題もなく快調だった。100R立ち上がり
でアクセルを踏んだとたん、フロントからアウトに滑り出し、ノー・コントロール状
態になりまっすぐ行ってしまった。左フロント・サスペンションのトラブルか、タイ
ヤ・パンクではないかと思う」
  発行:オムロン・レーシングチーム広報事務局
【#55・オムロン・ポルシェの参加取り消しに伴い、Eje Elghが、#33・武富士
ポルシェ(Johnny Herbert, Rickard Rydell)の第3ドライバーとして登録された】


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