全日本F3000

レイトン:西日本F3000情報

     LEYTON HOUSE RACING TEAM
        PRESS INFORMATION
       90全日本F3000選手権シリーズ第3戦
    NIPPON SHINPAN SUPER CUP Rd1
       NISHINIHON ALL STAR
         1990年5月13日 日曜日
            西日本サーキット
               決勝
 朝8時50分から30分間のウォームアップが行われた。決勝レース仕様でクリス
チャン・ダナー、関谷正徳はピットアウト。共に充分納得の行く1分01秒中盤をコ
ンスタントにマークし、決勝に向けて確かな手応えを得た。
 長いインターバルの後、1時過ぎに最後のウォームアップがスタート前に10分間
行われることになった。セッション開始とともに関谷は即座にピットを後にした。し
かし、ダナーはマシンに乗り込みブレーキに足を乗せた時、そのフィーリングが非常
にスポンジーだということを発見。急きょタイヤが外されそのチェックをすることに
なってしまった。結局、ウォームアップランの時間を全て費やしギリギリでグリッド
に着くことになってしまった。
 しかし、その時点でもブレーキの効きが悪く、安全性の観点からブレーキを総点検
するためにマシンをピットに押し戻すことにした。
 点検中に、冷酷にもフォーメーションラップが開始されたが、スタート間際にエン
ジンをストールさせる車両がいくつかあり、赤旗が出され一時中断となった。幸運に
もこの中断のおかげで、作業は再スタートまでには完了。ダナーは正規グリッドより
レースを始めることができた。
 関谷16番手、ダナー23番手のポジションからレースはスタートした。周回数は
減らされることなく72周のレースである。
 スタートで出遅れたダナーは最後尾に、関谷はポジションをキープして1周目を終
える。そしてチームレイトンの2台は序盤から猛追劇を展開してみせた。10周目に
関谷12番手、ダナーは17番手まで順位を上げる。ラップタイムもトップグループ
とほぼ変わらぬタイムを連発し、追い上げも続いていた。しかしダナーはクラッシュ
した中子選手のマシンのフロントウイングがフロント下部にはさまってしまい、急きょ
ピットイン。大きく順位を落としてしまうことに。いっぽう関谷は20周目にポジショ
ンを8番手まで上げ、前を行く片山選手の後ろにピタリとつけた。激しく片山選手を
攻めていた関谷だが、勝負に出た35周目の1コーナーで痛恨のスピン。7番手まで
はい上がったポジションをドロップダウンさせてしまった。
 レース中盤までに2台ともポジションを落とし、追い上げも振り出しに戻ったが、
ダナー、関谷両ドライバーはコース復帰後も失地を挽回すべく力走を見せた。ラップ
タイムも序盤戦と変わらぬトップグループと同タイムでポジションを上げ始める。し
かし、8番手まで挽回してきた関谷はさらなるポジションアップを狙ったが、59周
目、ミッションにトラブルが発生し無念のリタイアとなってしまった。
 ダナーは序盤に受けたフロントウイングのダメージにもめげずにラップを重ね、9
位でフィニッシュした。
ダナー:
「不運が重なった今回のレースだったけれど自分ではかなり満足のいく内容だった。
タイムもトップグループと大きな差はなかった。セッティングもまだ100%ではな
い状態でだ。鈴鹿ではいい所を見せられると思う」
関谷:
「セッティングはまだやることはあるが、やっと先が見えてきた。あとはどのくらい
それを目指し正確に開発できるかだ。次の鈴鹿が楽しみになってきた」
     提供:レイトン・インターナショナル


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