全日本F3000選手権 第7戦“Nippon Shinpan SUPER CUP Rd.3 FUJI CHAMPIONS” オムロン・レーシングチーム プレスリリース 驚異の追い上げ 6位入賞 予選17位から11台をパス 1991年全日本F3000選手権シリーズ第7戦が、富士スピードウェイ(1周: 4.470km)において、8月10~11日に開催された。 オムロン株式会社がスポンサードするオムロン・レーシングチームは、前戦の雪辱を 晴らすべく、オムロン・ダンロップF102,3号シャーシに万全のセッティングを施 し、このレースに臨んだ。 10日(土)の公式予選ではB組で出走。午前の第1回では、1分18秒913をマ ーク。このセッションB組第12位となった。続く午後の第2回は、B組第3位の1分 18秒341をマーク。1~2回を通した公式予選の結果は、B組第9位、グリッド順 は17番手となり、決勝レースは、9列目内側からのスタートとなった。 11日の決勝レースは、定刻の13時、全車きれいにスタート。17位からスタート したヤン・ラマースは、ナイス・スタートを見せ、1ラップ目のグランドスタンド前を 14位にまでジャンプアップして通過。さらに次々に先行車を抜き去り、レース終盤の 42周目、選手権ポイント圏内の6位に上昇。驚異の11台抜きを見せ、選手権ポイン トへ1点を追加してチェッカーフラッグを受けた。 ◎レースウィーク ◎8月10日(土) ○公式予選第1回B組(10:40~11:20) 天候は曇り、気温は10時30分現在で25度前後と8月にしては異様に涼しい1日 であった。コース・コンディションはドライで、B組第1回の公式予選が開始された。いつもながら各チームとも様子見のため、なかなかアタックを始めない。予選開始10分 後、ようやく数チームがアタックを開始した。オムロン・レーシングチームのヤン・ラ マースも、10時57分、勇躍スタート。1分18秒913をマークしてピットイン。 タイヤを左右入れ替え、再度飛び出していったがタイムアタックは行わず、1ラップで ピットイン。ヤン・ラマースはマシンから降り、第1回の走行を中止してしまった。 ○公式予選第2回B組(14:35~15:15) ヤン・ラマースは1回目に使用したタイヤでスタート、しかし、タイムアタックは行 わず1周してピットイン。燃圧計のピックアップが壊れ、そこからのガス漏れが生じて いた。直ちに修復し、再度タイムアタックに飛び出して入った。1分19秒880、午 後の気温、コース・コンディションと1度使用した予選タイヤでは、これ以上のタイム は望めないと判断し、タイヤを2セット目に交換。3度目のタイムアタックにピットア ウトし、1分18秒341をマーク、このセッション第3位、予選1~2回を通しては 第9位のタイムであった。 公式予選第1~2回トータルのスターティング・グリッドは、B組の#34マウロ・マル ティニ選手がポールポジションを獲得したため、B組からポジションが与えられ、9列 目、17番手からのスタートとなった。 ◎8月11日(日) ○決勝レース 13:00→45Lap 定刻の12時57分、決勝レースのフォーメーション・ラップがスタート。1ラップ の後スターティング・グリッドに各選手が整列した。13時00分、45周の決勝レー スがスタートした。 オムロン・レーシングチームのヤン・ラマースは、ナイススタートを見せ、1ラップ 目のグランドスタンド前に戻ってきたときには、14位にポジションへジャンプアップ していた。3周目には12位、8周目11位、9周目には2台を抜き去り序盤にして9 位にまで順位を上げた。ヤン・ラマースはその後も1分20秒前後のラップタイムでコ ンスタントに前車を追い、レースも中盤の20周目には7位に上がっていた。その後レ ースは膠着状態に陥り順位の変動は見られなくなったが、終盤の35周過ぎくらいから #3片山右京とヤン・ラマースの追い上げが、6万余人の焦点を集めだした。ヤン・ラマ ースは1分19秒台で#99中谷明彦を追いつめ、43周目、ヤン自身のレース・ベスト・ ラップ1分19秒545を叩き出しながら#99中谷明彦を抜き去り、ついにポイント圏内 の6位にまでステップアップ。残り2周、ヤンはさらに5位の#34マウロ・マルティニを 追ったが、惜しくも0秒591届かず、選手権ポイントへ1点を追加する6位でチェッ カーフラッグを受けた。 優勝は、予選2位フロントローからスタートした#1星野一義選手で、今期2勝目富士 スピードウェイのレースでは2連勝、2位はランキング・トップを行く#3片山右京選 手、3位は#10V.バイドラー選手であった。 ◎レース後,岸本雅義チーフエンジニア: 「やはり予選が全てでした。レースでは充分に速く走れるのに、予選がうまく行きませ ん。予選さえ上位に付ければ、表彰台も充分にチャンスがあるのですが。」 ◎レース後,ヤン・ラマース: 「6位という結果には決して満足していない。しかし、レース自体は良いレースができ たと思う。マシンは素晴らしい仕上がりでなんの問題もなかったし、僕のレース・ベ ストラップは右京,星野に継ぐ3番目のタイムだった。前車を追っているときでもス トレートがとても速く、オーバーテイクするのも楽にできた。ただ、中盤7位にまで 上がったときに前と離れすぎ、スリップストリームを使えなかったため、自力だけで 追うしかなく時間がかかりすぎた。予選では、金曜日にテストしたタイヤと予選で使 用したタイヤが違い、迷いがでてしまった。決勝では充分に速く走れることが証明さ れたので、今度こそ予選で上位に付け、表彰台に上がりたいと思っている。」 提供:オムロン・レーシングチーム広報デスク