プレスリリース 全日本F3000選手権シリーズ第7戦 日本信販スーパーカップRD・3 富士チャンピオンズレース 8月11日:富士スピードウェイ レース レース当日の御殿場地方は、早朝からどんよりと曇ったはっきりしない天候となって いた。そして、ウォーム・アップ・セッションの始まる午前8時になっても、天候はは 快復せず、雨こそ降らないものの、いつ降り出してもおかしくない状態だったのだ。 このような状況の中で始まったウォーム・アップでは、関谷正徳は1分19秒台前半 のタイムで8番手につけ、田中実も1分19秒台後半のタイムをマークして16番手に 浮上してきた。そして、関谷、田中ともにマシンのセッティングは順調とのリポートを 出し、そのままセッティングで午後のレースを迎えることになる。問題は、不安定な天 候だけであった。 最終的に、天候はレース・スタートまで崩れることはなく、気温25度、路面温度2 9度というレース・コンディションとしては、全く問題のない状態になった。 そして、レース・スタート。心配された第1コーナーでの混乱もなく、スムーズにイ ンに切れ込んだ関谷は、ひとつポジションを上げ、9番手でオープニング・ラップを終 了した。一方、田中も抜群のスタートを見せ、一気に5台をパスして17番手で、ピッ ト・ストレートに戻ってきた。そして、2ラップ目の1コーナーで、なおも前を行くパ オロ・カルカッシとジョニー・ハーバートのインをつき、ポジション・アップを狙う。 しかし、カルカッシとハーバートをかわした田中の前方で、舘善泰がスピン。田中もハーバートも、舘のスピンをかわすことができずにスピンしてしまう。結果、田中はハーバート最後尾から、必死の追い上げを強いられることになる。そのころ、トップ集団は、星 野一義、ロス・チーバー、フォルカ・バイドラー、片山右京のオーダーでラップを重ね、トーマス・ダニエルソン、スタートで出遅れたマウロ・マルティニ、中谷明彦、そして 黒沢琢弥を挟んで関谷が続いた。 その後、チーバーがメカニカル・トラブルでマシンを止めて脱落、関谷は黒沢をパス して7番手に浮上。そのまま、テール・ツー・ノーズで、前方の中谷を追う。 しかし、関谷のローラは、ギア・レシオが実際のレースでは若干合わず、わずかづつ 中谷に離されてしまう。そのため、ラマースとカルカッシにパスされる結果となり、最 終的には9番手でゴールを迎えることとなる。 一方、最後尾から追い上げを始めた田中は、ギャップを挽回しようとした攻めすぎの 走りがたたり、ゴールまで10ラップを残したころからタイヤのグリップが低下しはじ め、15番手まで追い上げたところでゴールを迎えることとなる。 レースは、1ラップ目からトップにたった星野が逃げきり、そのままゴール。2番手 にはバイドラーをパスした右京が食い込み、バイドラーは、そのまま3位となっている。関谷 正徳:9位 「マシンは、かなり煮詰まってきた。タイヤもOK。でも、ちょっとレシオの計算が狂ってしまった。ヘアピンまではダントツに速かったもの。でも、ほんのわずかの違いで、 前のクルマを抜けなかったんだ。そのかわり、次の富士は楽しみだよ。」 田中 実:15位 「舘さんのスピンはどうしても避けきれなかった。だって、おもいっきりパオロとジョ ニーのインをとった後だったもの。それに、スピンで逆向いてしまって、後ろのクルマ が全部行ってしまうまで待たないとならなかった。その後は、追い上げて抜いて追い上 げて抜いての繰り返し。マシンは、この3日間の中で最高の仕上がりだったよ。でも、 最後頃にはタイヤのグリップが落ちて・・・。次を頑張ります」 提供:チームレイトン