全日本F3000選手権第4戦(MINEサーキット)予選レポート 『チャンスは逃さない』 星野一義 カーナンバー 1 1分14秒196 予選B組4位 片山右京 カーナンバー 3 1分13秒230 予選A組2位 ●マシン 星野はローラT90-50/無限、片山はローラT90-50/DFVを用いる。 星野車は前回のレースで用いたものに準じた仕様。今回からラジエターを国産新型の ものに変更している。片山車はブレーキの負担軽減対策として前後ブレーキ用エアダ クトを拡張する改造を施している。 ●記録 星野一義:トップフォーミュラ113レース目。前回のレースで通算35勝目を挙 げ、36勝目を狙う。現在15ポイントでシリーズ・ポイントリーダー。 片山右京:トップフォーミュラ29レース目。通算1勝。現在12ポイントでシリー ズ2位につけている。 MINEサーキット改装後初の全日本選手権レース。 ●予選 公式予選第1回目、コースの表面には土砂が入って荒れ気味だった。予選A組の片 山は1セット目の予選用タイヤを装着して早々にタイムアタック、1分13秒984 を記録して首位に立ち、ピットで待機にはいる。セッション残り10分を切ったとき、 マルティニ選手が片山を上回るタイムを記録。片山は1セット目のタイヤで再びコー スインするがタイムの更新はならなかった。一方、B組の星野は荒れたコースに戸惑っ てアタックができず、タイムは伸びなかった。 午後、片山は2セット目の予選用タイヤでタイムアタックに入り、マルティニ選手 を上回る1分13秒230を記録して首位を奪回する。しかし、セッション終盤中谷 選手がそのタイムを更新。セッション終了間際に右京は2回目のタイムアタックを行 うが1分13秒6台んの記録にとどまった。星野は2セット目のタイヤで1分14秒 196を記録、一旦はB組首位に立ったものの、2回目のアタックでさらにその記録 を更新することはできなかった。 ●談話 星野一義:午前中のセッションではコースに砂が浮いていてコンディションが悪かっ た。それでひどいアンダーステアが出てしまい、まともなタイムアタックができなかっ た。午後はその対策をしていったんだが、今度は遅いクルマにひっかかってしまった。 12秒台に入る自信があったんだがなぁ。明日は雨になるらしいね。グリッドの位置 は悪いけれど、雨になればテクニックの差もでるし、チャンスもあるだろう。 片山右京:なかなか一番前に並べませんねぇ。とにかく今日はひっかかりまくりまし た。とくに1コーナー。ピットアウトしてくるマシンに前を塞がれてしまうんですよ。 くやしいけれど、これはもう運だから仕方がないですね。ここは抜きにくいサーキッ トだから、明日は厳しいレースになりますね。勝負どころもなにも、せまくてどうし ようもないんだから。でも、がっちりポイントは稼ぎにいきますからね。そのために は、スタートの1コーナーをうまく切り抜けなくちゃな。 提供:CABINレーシングチーム事務局