ゴールデンウィークのまっただ中に開催された全日本スポーツプロトタイプ選手権 第2戦「富士1000kmレース」は、No.38デンソー・トヨタ91C-Vがまずリード。だが、 20周目にはNo.2タイサン・ポルシェにトップを奪われる。そして41周目からはNo.23カ ルソニック・ニッサンにとトップがあわただしく入れ替わった。 この後は120周目あたりまで、カルソニック・ニッサンとタイサン・ポルシェが激し く順位を入れ替えるが、100周を過ぎたあたりから次第にNo.1YHPニッサンが3位か ら2位にと浮上。この後、タイサン・ポルシェは、ディケンズのドライブ中の152周目、 ダンロップコーナー先の300Rでコースの外に飛び出してしまった。金網の外の木 にひっかかる激しいクラッシュだったが、幸いなことにディケンズは無傷。 前半、燃料をセーブするため、ストレートの終わりではアクセルを戻していたとい うカルソニックとYHPの2台のニッサンが1-2フォーメーションを築き、このま まチェッカーかと思われたが、カルソニック・ニッサンが3回目の給油の際に、規定 の時間よりも1.6秒ほど早くピットからスタート。このため、カルソニック・ニッサン は最後の給油の際に、10秒のペナルティを課せられることになった。このペナルティ はドライバーに知らされておらず、ピットロードでYHPニッサンに抜かれて星野は キョトン。 この後、最後のドライバーとなった鈴木利男がYHPニッサンのオロフソンを猛チャ ージ。211周目にこの日の最速ラップをたたき出す激走。オロフソンも221周目に自己 のベストラップをマークしながら防戦を試みたが、残り3、4周のところで鈴木がつ いにパス。カルソニック・ニッサン、YHPニッサンの順でチェッカーを受けた。 新型の91C-Vと持ち込んだトヨタ勢は、前半の燃費がリッターあたり1.7キロくらい と、510リッターの燃料で1000kmを走らなければならない燃費レースの後半をセーブし て走らなければならなかった。 (電話リポートによるものなので、周回数などには多少誤差があるかもしれません) ●レース結果 P Gr No. Driver-------------------------------------- Lap GoalTime--- -Km/h-- 1( 3) 23 K.Hoshino/T.Suzuki Nissan R91CP 224 5:28'38.962 182.799 2( 1) 1 M.Hasemi/A.Olofsson(S) Nissan R91CP 224 5:28'41.497 182.776 3( 4) 36 M.Sekiya/H.Ogawa/A.Wallace(GB) Toyota 91-CV 223 1Lap 4( 8)100 G.Fouche(ZW)/S.Andskar(S) Porsche 962C 223 1Lap 5( 5) 37 Lees(GB)/P.Raphanel(F)/Elgh(S) Toyota 91C-V 222 2Laps 6(11)202 T.Torino/Y.Terada Mazda 787B 222 2Laps 7(12) 7 T.Needel(GB)/A.Reid(GB) Porsche 962C 218 6Laps 8( 2) 38 R.Ratzenberger(A)/N.Nagasaka Toyota 91C-V 216 8Laps 9(13)201 D.Kennedy(IRL)/T.Ohta Mazda 787 191 33Laps 10(15)230 T.Shiratori/M.Shimizu/S.Fujii Mazda 767 179 45Laps ****************************** - D N F - ******************************* (10) 2 K.Takahashi/Dickens(S)/Hoy(GB) Porsche 962C 151 Crash (14) 77 K.Misaki/H.Yokoshima Spice Ford 137 Gearbox ( 6) 27 A.Nakaya/V.Weidler(D)/T.Danielson(S) Nissan R91CK 103 Engine ( 9) 18 M.Martini(I)/J.Krosnoff(USA) Jaguar XJR-11 83 Engine ( 7) 25 T.Wada/H.Okada Nissan R91V 81 Break Fastest lap; Toshio Suzuki, No.23 Nissan R91CP, 1:20.712 on 211th lap. すがやみつる(FMOTOR4 SysOp/SDI00104)