SUPER GT

SGT:第1戦開幕戦岡山 まずは2台揃って完走を果たす (Hitotsuyama Racing)

 Hitotsuyama Racingは3月31日~4月1日に岡山国際サーキットで開催されたSuper GT 第1戦において、2台揃って完走を果たしました。

■3月31日公式予選
#20 Racerbook Audi R8 LMS マイケル・キム / 野田英樹

 ノックアウト方式が採用された第1戦の公式予選。#20 Racerbook Audi R8 LMSは午前中に行われた公式練習でパワーステアリングのオイル漏れトラブルに見舞われたこともあり、Q1を担当する野田英樹はコースイン後、まずはマシンチェックを行う。その後、野田はアタックを開始したものの計測1周目にパワーステアリングのトラブルが再発。野田はなんとかアタックを続けようと試みるが、自由の利かないステアリングには為す術もなくピットイン。Q1予選はわずか15分間。トラブル修復は叶わず、最後尾でQ1敗退という不本意な結果に。

#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / シンディ・アレマン

 午前中の公式練習ではレインタイヤとのマッチングが合わずに下位に沈んだ#21 ZENT Audi R8 LMS。Q1はエースドライバーの都筑晶裕が担当。都筑は昨年度もHitotsuyama RacingからAudi R8 LMSで様々なシリーズに参戦。チームはAudi R8 LMSを熟知している都筑にQ1突破を託す。「予選で使用したタイヤを決勝でも使用しなければならない」レギュレーションのため、都筑は必要以上のアタックは避けQ1突破順位を確定させるとタイヤ温存のために早々にピットイン。Q2進出を決めた。

 続くQ2は「連続して同じドライバーがドライブすることは出来ない」レギュレーションのため、都筑に代わり期待のスイス人女性ドライバー、シンディ・アレマンが担当。Q2直前に降った雨の影響でコースはハーフウェットの難しい路面コンディションに。まずは浅溝タイヤでコースインしたシンディだが、彼女はコースイン早々ドライタイヤで十分にア タックできることを確認。素早くドライタイヤに履き替えアタックを開始する。しかしQ2開始時から既にドライタイヤを履いていたライバルも多く、それらライバルと比べると十分なアタックを行うことが出来なかったシンディは12位でQ2終了。上位10台までが進出できるQ3まで一歩届かずに予選を終えた。

■4月1日決勝
#20 Racerbook Audi R8 LMS マイケル・キム / 野田英樹

 約16,000人の観客を迎えた決勝レースは午後2時にスタート。#20 Racerbook Audi R8 LMSは野田英樹がスタートを担当。「予選で使用したタイヤをスタートで使用しなければならない」レギュレーションだが、予選で使用したタイヤと決勝レースの路面コンディションがマッチしないことは明らかであり、野田はスタート1周目でタイムロスを承知でタイヤ交換のためにピットイン。コンパウンドの異なる新品タイヤに履き替える。再度コースインした時点で既に周回遅れという厳しい状況に立たされたものの、野田は自らのペースで周回を重ねる。接触やクラッシュも相次いだレースでライバルが脱落していく中、野田は最後尾から徐々にポジションを回復。レース折り返し地点でピットインし、給油・タイヤ交換とともにレース後半をマイケル・キムに託す。

 マイケルも昨年度、Hitotsuyama RacingからAudi R8 LMSでスーパー耐久やルマンシリーズに参戦しており、Audi R8 LMSのドライブは2年目。野田がピットインした時点で20位だったポジションだが、マイケルは野田のベストラップを更新するハイペースで安定して周回を重ねる。レース終盤、上位勢がタイヤを使い果たし軒並みタイムを大幅に落とす中、マイケルはタイヤマネジメントもしっかりと行い、上位勢を上回るペースでドライブを続ける。最終的にはポジションも18位まで晩回してフィニッシュ。初日からトラブルが相次ぎ練習走行も満足に行えない厳しい状況の中、マイケルはしっかりと結果を残し、チームに初戦完走をプレゼントした。

#21 ZENT Audi R8 LMS 都筑晶裕 / シンディ・アレマン

 #21 ZENT Audi R8 LMSはシンディがスタートを担当。Super GT史上初の女性ドライバーの走りに注目が集まる中、シンディはリスクを冒さずに12位をキープ。初めてのSuper GTということもあり上位クラスGT500マシンからの「抜かれ方・抜かせ方」には今後の改善が必要だが、シンディは周囲のライバルたちと遜色ないタイムを記録し周回を重ねる。レース中盤、スタート順位よりポジションを1つ上げて11位でピットイン。レース後半をエースの都筑に託す。

 都筑はコースイン後攻めの走りを披露。コースイン時には18位までポジションダウンしていたものの、次々とライバルをパスしていき、11位までポジションアップ。その後#27 PACIFIC NAC イカ娘フェラーリの井口選手もパスしポイント圏内に。さらに上位車両のリタイヤにより9位にポジションアップ。しかし#27との接戦の間に11位の#66 triple a Vantage GT2の吉本選手も追い上げを見せ9位争いに加わる。Audi・Ferrari・Aston Martinの3台による激しいポジション争いは、1秒以内の接近戦の中10周近くに渡って展開される。レースも残すところ数周、都筑は既にタイヤを使い果たし非常に厳しい状況であることを無線でピットに伝えながらも、最終ラップまでポジションをキープし、新体制での初戦を9位フィニッシュで終えた。

 第2戦富士は5月3日~4日に富士スピードウェイにて開催されます。Hitotsuyama Racingは2台揃ってのポイント獲得を目標に戦って参ります。引き続き、皆様からの沢山のご支援・ご声援をお待ちしております。

Hitotsuyama Racing Press release


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