SUPER FORMULA

SF:第2戦オートポリス決勝 ロイック・デュバルとのバトルを制しアンドレ・ロッテラーがポールトゥウイン!

 全日本選手権スーパーフォーミュラ第2戦は2日、大分県のオートポリスで決勝を行いアンドレ・ロッテラー(トムス)が50周、1時間20分50秒410で優勝した。

st_r02_sg-8

sf_r02_r-start1

sf_r02_r-start3

sf_r02_r-accident

sf_r02_r-2

sf_r02_r-8

sf_r02_r-16

sf_r02_r-19

sf_r02_r-20

sf_r02_r-10

sf_r02_r-fog

sf_r02_r-podium

 昨日より降り始め、予選はキャンセル、本日に変更されるというレーススケジュールを翻弄した雨は午後にはほぼ上がった。しかし、路面は乾きつつあるもののウエットの状態のままで14時45分、フォーメーションラップが始まった。ここでドライタイヤを選択したのはロイック・デュバルのみ。他は全車ウエットタイヤを履いてグリッドを離れた。

 スタートはポールポジションのアンドレ・ロッテラー(トムス)が好ダッシュ、トップで1コーナーに入った。2位に予選3位の山本尚貴(無限)が上がり、同2位のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)は3位に落ちた。以下、松田次生(同)、中嶋一貴(トムス)、平手晃平(セルモ・インギング)、塚越広大(リアル)、平手晃平(ルマン)と続く。

 トップに立ったロッテラーは後続を引き離しにかかる。4周目には2位山本との差を3秒2と開いた。

 ドライタイヤにかけた予選6位のデュバルはずるずると後退。一時17位まで落ちたが、数周するとトップと遜色ないタイムで周回をはじめ14位まで順位を回復。

 ここで6周を回ってトップ、ロッテラーがピットインすると、これを皮切りに各車続々とピットインしてドライタイヤへの交換、給油作業が始まる。

 各車ピットイン、ピットアウトが終わるとトップに立ったのはデュバル。ピット作業後にロッテラーをかわし、2位に上がった山本とは25秒差。ロッテラーは3位に落ちた。

 しかし、スピードに勝るロッテラーは13周目に山本をかわし2位に上がるとトップ、デュバルを追い始めるが、ラップタイムはデュバルの方が速い。ときにはロッテラーより1秒以上速い周回でその差を広げ、ついに28周目にはその差は39秒台まで広がった。

 ところが30周目あたりには、デュバルとロッテラーのラップタイムは拮抗し始める。ロッテラーは33周目にここまでのファステストラップとなる1分33秒618のタイムをたたき出すと、次周にはそのタイムを1分33秒112まで更新。デュバルとの差は徐々に縮まり始めた。

 デュバルは36周目にピットイン。タイヤ交換をせず、給油のみでピットアウトするとかろうじてロッテラーの前に出ることに成功。しかしその差はわずか1秒3。

 ここからデュバルとロッテラーのバトルが始まる。テールトゥノーズでの争いは44周目、最終コーナー手前でデュバルが失速したのを見逃さず、ついにロッテラーが前に出てトップに立った。

 この後、サーキットを濃い霧が覆い始めたため競技委員会はレース続行を危険と判断し赤旗を提示。レースは50周で打ち切られ終了となった。

 優勝は第1戦を欠場し今季初参戦のロッテラー、2位も今季初参戦のデュバル。3位に入った山本は嬉しい初表彰台。

 4位はオリベイラ、5位に松田、6位に塚越、7位にルーキーの平川亮(ルマン)、8位には中山友貴(リアル)が入り初ポイントを獲得した。

 前戦優勝の伊沢拓也(ダンディライアン)は11周目の第1ヘアピンで発生した小暮卓史(ナカジマ)と中嶋一貴(トムス)の接触に巻き込まれリタイアした。

 第3戦は富士スピードウェイに舞台を移し、7月14日に決勝レースが行われる。

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Motorsports Forum
Katsuhiko KOBAYASHI
Yoshinori OHNISHI


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース