- 優勝 小田優(Drago CORSE TAKE)
-

「何事もなくてよかったです。序盤少しタイヤを暖めきれていなくて、ちょっと辛かったのですけれど、後半タイヤ暖まってからは、いいタイムも出ましたし、何も心配することもなく走れました」
- 2位 田中風輝(M2engineering KK-SII)
-

「前半はがんばって(前に)ついていけたのですけれど、後半エンジンの問題もあって前と離れてしまって、後ろにも追いつかれたので、明日はその後半の部分を改善しようと思います。(エンジンの問題は解消しそう?)まだわからないですけれど、レースの前半は出ないで後半は出るトラブルなので、頑張って明日までには解決したいです」
- 3位 松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)
-

「(スタートの状況は?)その事は聞かないでください、というくらい悔しいです(苦笑)。自分が単に下手くそなだけなのですけれど、ちょっとストール気味になっちゃって、それでガタガタになりました。あれがこのレースのキモになっちゃったので。でもペース的にもかなり遅かったし、タイヤも早い段階で(グリップが)落ちてしまったし、抑えるのが必死みたいな感じで前を全然抜けませんでした。明日もう一戦あるので、今日は練習だったと思って(笑)、切り替えてやっていきます」
- 4位 渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)
-

「スタートはよかったのですけれど、前(松井選手)に引っかかっちゃって。あれさえなければ、スタートで2番手ぐらいにはなれていたので、そこからのペースも考えたら、2番手で後ろを抑えられていたのかな、と思うので。ちょっとスタート(の位置取り)がツイてなかったという感じです。決勝の調子に関しては意外と前2台とペースが変わらなかったので、うまく(スタートで)出られれば、という感じでした」
- 5位 豊島里空斗(C.S.I.Racing)
-

「厳しい戦いでいまいちイケなかったです。(渡会選手との攻防は?)最初は抑えられたのですけれど、シフトミスして並ばれて、という展開だったです。(思い通りのレースにはできなかった?)いかなかったですね。スタートはまぁよかったのですけれど、中盤から後半、全然ダメでした。明日もがんばります」
- 6位 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)
-

「スタートはふつうぐらいだったので、1台ぐらい抜きたかったのですけれど、最低限順位を落とすことがなかったので、よかったと思うのですが。後半は前を行く3台(松井~渡会~豊島)あたりとペースがあまり変わらなかったので、ずっと同じ位置で走っていて自分の水温も上がってきて、抜けなかったという感じです」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
Junichi SEKINE

2024年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第3戦決勝は7月20日にスポーツランドSUGOで開催され、ポールポジションから発進の小田優(Drago CORSE TAKE)が2位以下を寄せ付けない走りでフィニッシュまで走り切って優勝を飾った。
午前10時の予選に続いて行われた決勝は午後1時10分コースイン開始。朝から30度を超えていた気温は その後時折陽が陰ることもあり、この時間でも気温31度、路面温度42度というコンデション。ただし風が無く熱気がこもっていて蒸し暑い。
午後1時25分にフォーメーションラップ開始。18台がグリッドにつくと12周の決勝レースが開始された。
ホールショットを奪ったのはポールシッターの小田でトップの座を守って第1コーナーへ飛び込む。後方ではフロントロウ、イン側から発進の松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)の加速がやや鈍く、チームメイトで4番手スタートの渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)が迫り松井とピットウォールの間を狙うがそこに十分なスペースが無く、松井の失速に付き合う恰好になってしまう。
この隙を逃さなかったのが3番手スタートの田中風輝(M2engineering KK-SII)で、左サイドから松井と渡会を仕留めて2位にポジションを上げて第1コーナーへ進入。さらに田中の後方5番手スタートの豊島里空斗(C.S.I.Racing)も渡会を攻略して4位へあがる。渡会には6番グリッドの酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)も第1コーナーでインから狙いにいくが、ここは渡会が踏ん張り5位のポジションを守る。
トップ小田は2位田中との間合いをじわじわとひろげ、バックストレートでは3車長程度まで差をつける。3位の松井もやや離され、後方に豊島、渡会、酒井を引き連れている。渡会は馬の背で豊島をアウトから狙うがオーバーテイクには至らない。
トップ小田は田中に0.749秒の差をつけてオープニングラップを終了。3位松井はそこから0.821秒のギャップ。そこから0.549秒の間合いで4位豊島に渡会がスリップストリームを活かして0.124秒差でコントロールラインを通過。渡会はストレートで豊島のスリップストリームから抜け出て右サイドから並走。第1コーナーでインから差しに行くが、ここは豊島が抑え込む。
2周目も小田は田中との差を0.927秒と拡大。3位松井、4位豊島も約1秒の差で続き、豊島と5位渡会との差は0.390秒。6位坂井も渡会と0.295秒差と隙あらば抜く構えだ。
この中で動きがあったのが渡会で3周目の第2セクターで全体ベストを出すとバックストレートでは豊島とテール・ツー・ノーズ状態に。そのまま後半セクションを走り抜けるとメインストレートの上り坂の加速で豊島の前に出てオーバーテイクを完了。4位にポジションアップするとチームメイト松井の追撃に転じ、4周目で0.374秒差まで詰め寄る。
小田と田中の間合いは3周目、4周目と1秒以内で進み小康状態かと思われたがここから小田がスパート。5周目に1分29秒295とここまでのファステストラップを出して1.255秒差とすると、6周目も田中より0.4秒以上速いラップを刻んで1.723秒差まで突き放す。3位松井は2台のペースについて行けず、田中から1.511秒の差で、渡会が0.319秒差と依然としてプレッシャーをかけ続けている。後方で接近しているのが、10位の丸山陽平(群馬トヨペット TEAM RiNoA)から、11位松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)、12位小田部憲幸(フォースリンク こたべ ZAP ED)までの争いで、それぞれ0.485秒、0.393秒と一触即発の間合いで走行している。その後方ではジェントルマンクラスのトップ争いが展開、総合13位の板倉慎哉(AMORETOKYOwithRacing)を同14位の畠山退三(HobbyBase & zapspeed)が追う展開。
7周目、8周目と小田はファステストラップを更新し続け9周目に本日のベストタイム、1分28秒 992を叩き出して2位田中との差を2.816秒までひろげる。田中と3位松井の差も1.454秒までひろがり松井を追いたい渡会も0.647秒差と決定打がない状態だ。
小田はその後もペースを緩めることなく10周目3.410秒、11周目3.884秒と独走状態を築いてファイナルラップへ突入。2位田中も単独走行で、その後ろで松井vs渡会の表彰台争いが再燃。10周目0.563秒差、11周目0.237秒差と渡会が詰め寄る。
結局小田は12周の決勝を誰にも脅かされずにポール・ツー・ウインの完勝でフィニッシュラインを通過、2位田中とは4.816秒の大差をつけた。松井と渡会の表彰台争いは松井が逃げ切り3位獲得。4位渡会、5位豊島、6位酒井というトップ6となった。
ジェントルマンクラスは板倉が総合13位でクラス優勝、クラス2位畠山は総合16位、クラス3位の柴田は総合17位という結果だった。
もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第4戦は翌7月21日にスポーツランドSUGOで開催される。第3戦を圧勝した小田が明日も勝って週末を完全制覇するか。関西勢がそれを追う展開になるか、もてぎ・SUGOシリーズ勢が盛り返すのか。明日のSUGOもまた暑い天気に熱いレースになりそうだ。








Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
Junichi SEKINE
SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第4戦 -RIJ- (2024/07/20) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 3 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 43 | | | 小田 優 | Drago CORSE TAKE MYST KK-S2 | 12 | 17'57.584 | - | - |
| 2 | 2 | | | 田中 風輝 | M2engineering KK-SII MYST KK-S2 | 12 | 18'02.400 | 4.816 | 4.816 |
| 3 | 7 | | | 松井 啓人 | FTKレヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 12 | 18'03.163 | 5.579 | 0.763 |
| 4 | 9 | | | 渡会 太一 | FTKレヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 12 | 18'03.478 | 5.894 | 0.315 |
| 5 | 27 | | | 豊島 里空斗 | C.S.I Racing MYST KK-S2 | 12 | 18'04.287 | 6.703 | 0.809 |
| 6 | 22 | | | 酒井 翔太 | ファーストガレージKK-SII MYST KK-S2 | 12 | 18'05.881 | 8.297 | 1.594 |
| 7 | 15 | | | 樺木 大河 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'12.001 | 14.417 | 6.120 |
| 8 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP NAKs 10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'13.041 | 15.457 | 1.040 |
| 9 | 82 | | | 大川 烈弥 | 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 | 12 | 18'17.183 | 19.599 | 4.142 |
| 10 | 8 | | | 松原 将也 | ZAP MARUTOKU 10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'20.692 | 23.108 | 3.509 |
| 11 | 78 | | | 小田部 憲幸 | フォースリンクこたべZAP ED MYST KK-S2 | 12 | 18'20.828 | 23.244 | 0.136 |
| 12 | 81 | | | 丸山 陽平 | 群馬トヨペットTEAM RiNoA MYST KK-S2 | 12 | 18'21.054 | 23.470 | 0.226 |
| 13 | 55 | G | 1 | 坂倉 慎哉 | AORE TOKYO with Racing MYST KK-S2 | 12 | 18'22.468 | 24.884 | 1.414 |
| 14 | 33 | | | 磐上 隼斗 | アルビ富士吟景GIA ED MYST KK-S2 | 12 | 18'31.204 | 33.620 | 8.736 |
| 15 | 36 | | | 小林 留魁 | アルビ開志ED 10V TOKYO R&D RD10V | 12 | 18'39.076 | 41.492 | 7.872 |
| 16 | 38 | G | 2 | 畠山 退三 | Hobby Base & zap speed MYST KK-S2 | 12 | 18'42.792 | 45.208 | 3.716 |
| 17 | 18 | G | 3 | 柴田 泰知 | ZAP SPEED RD10V ED TOKYO R&D RD10V | 12 | 19'17.178 | 1'19.594 | 34.386 |
| 18 | 37 | | | 青木 諒太 | WABITO WORKS withアルビ TOKYO R&D RD10V | 11 | 17'49.796 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 43 小田優(Drago CORSE TAKE) 1'28.922 (9/12) 145.199 km/h
- ポールポジション 小田優(Drago CORSE TAKE)1分28秒308
-

「SUGOは今週初めて走りました。最初ピットの出方に『これどこから(コースに)出るんだ?』って苦労しました(笑)。タイムとしてはもうちょっと出たかなと思うのですけれど。最後にタイム出した時に、これはポールだな、って思ったので、そのまま帰って来ちゃったのですけれど。(感触はずごくいい?)そうですね」
- 2位 松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)1分28秒756 +0.448秒
-

「だいぶ(トップと)差がありますよね。最高速を見ていたら時速4キロも違うので、そこがかなり大きい感じですね。でもそこだけなので、これは予選だしレースになったらたぶんスリップストリームも使えるので、チャンスはあると思います。天気も悪くなってきているので、そこまで(差を)気にしないです。SUGOを初めて走るのですよ。金曜日から初めて走り出して、土曜日いきなりコレ(予選2番手)なので、そう考えたらいいのかな。(6月の)富士も初めて走っての結果で、ぜんぶ初めて尽くしで(苦笑)大変なのですけれど、その分順応力見せられているかなと思うので、ポジティブなことだと思います」
- 3位 田中風輝(M2engineering KK-SII)1分28秒876 +0.568秒
-

「トップがだいぶ速いですね。何かいろいろと変えて、いいところを探すしかないですね。このままじゃ、ちょとまずいので。昨日までは正直もっと(調子が)悪かったので、今日の予選でちょっと改善しているので、まだ余地があるのかな、っていろいろ試しています」
- 4位 渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)1分29秒095 +0.787秒
-

「あまりにも(ポールと)差があり過ぎますね。でもやれることはやったと思うので、この結果でしょうがないのかな、って。目いっぱいだなと思います。(決勝に向けて秘策は?)とくに無いです(笑)、でも最初の2周とかは練習から見ていても(自分が)速いと思うので、そこが勝負かなって思っています。そこからどれだけ耐えられるかな、という感じですね。前に手ごわい人しかいないので(苦笑)、頑張って表彰台上がれたらな、と思います」
- 5位 豊島里空斗(C.S.I.Racing)1分29秒133 +0.825秒
-

「前日まで調子がよかったのですが、そこからさらにセッティングを詰めたら、逆にタイムが落ちてしまいました。ですので決勝はそれを戻していけばチャンスはあると思います。(去年デビュー2連勝のSUGOは相性がいい?)そうですね、自信はあります(笑)」
- 6位 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)1分29秒219 +0.911秒
-

「ちょっと小田選手が速すぎるなってのがあるのですけれど。もうちょっと自分も(タイムを)上げられたところはあったので。この週末(の流れ)を考えたらもうちょっと行けたかな、と思います。決勝に向けてはこのまま。雨が降りそうな予報なので、何ともいえないですけれど、僕としては『雨降ってくれ』と思っているので。(雨の酒井の出番?)そうですね(笑)」
Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

2024年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第3戦公式予選が7月20日にスポーツランドSUGOで開催され、昨年の日本一決定戦王者の小田優(Drago CORSE TAKE)が2位に0.448秒の大差でポールポジションを獲得した。
東北地方は梅雨明けが宣言されていないが朝から蒸し暑い気候のスポーツランドSUGO。午前10時10分の予選開始時刻で気温は早くも31度、路面温度44度のドライコンディション。前日までは時折雨が降ったりで比較的涼しい温度だったそうで、いきなりの暑さにセッティングの見直しに追われたチームもあったようだ。
本大会はスーパーFJジャパンリーグ戦も兼ねているため、スポット参戦のマシンもいて18台がエントリーした。1番ピットに陣取る大川烈弥(群馬トヨペット Team RiNoA ED)、丸山陽平(群馬トヨペット TEAM RiNoA)を先頭に全車コースインし15分間の予選が開始された。
残り10分を切った計測2周目あたりから各車タイムアタックが本格化。まずは小田が1分29秒296のトップタイム。2番手に現在シリーズランキング首位の豊島里空斗(C.S.I.Racing)が29秒390で続き、以下酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)に続いて、渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)、松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)と鈴鹿・岡山シリーズを主戦場とする2名が4、5番手。さらに今回スポットで参戦の田中風輝(M2engineering KK-SII)が6番手につける。
残り8分30秒、もてぎでの開幕戦優勝の中澤凌(ZAP NAKs 10VED)が1分30秒177で5番手に上がってくると、その直後にコントロールラインを通過した田中が29秒152でトップに出る。小田、松井、豊島、酒井、渡会、中澤はそれぞれ一つずつポジションダウン。
残り7分を切って予選も後半戦。小田が1分28秒874と1分28秒台に入れてトップを奪い返す。田中も29秒024とベストタイムを更新するが2番手にダウン。
ここまでの順位は
- トップ小田 1分28秒874
- 2番手 田中 +0.278秒
- 3番手 松井 +0.515秒
- 4番手 豊島 +0.516秒
- 5番手 酒井 +0.635秒
と続き、6番手に29秒615の大川が浮上してくる。大川は前回もてぎでの第2戦終盤に目の前で起きたトップグループの接触に巻き込まれリタイヤ。その際にミッションを破損したそうで、交換するパーツが直前にやっと届いたということで、この間まったく練習ができていない状態でレースウィーク入りしているという。
今回3台が出走のジェントルマンクラスでは こちらも鈴鹿・岡山が主戦場の板倉慎哉(AMORETOKYOwithRacing)が30秒532と全体13番手でトップ。クラス2位は畠山退三(HobbyBase & zapspeed)の31秒826で全体16番手、クラス3位の柴田泰知は(ZAP SPEED RD10V ED)35秒228で全体18番手。
残り6分、一昨年のSUGOでコースレコードをマークしている渡会が1分29秒055で3番手へ上がる。さらに残り5分で松井が1分28秒256を出してトップに躍り出る。
残り3分30秒、2番手に落ちていた小田が1分28秒517をマークして再びトップ、松井2番手で、田中が28秒875で3番手。さらに残り1分、豊島が29秒193と自己ベストを更新して6番手から5番手にアップ、酒井も自己ベストを短縮しているが6番手にドロップ。
トップ小田はタイムアタックの手を緩めず、第1、第2セクターで全体ベストを更新、第3セクターを自己ベストで通過すると第4セクターでも再び全体ベストを更新してコントロールラインを通過、28秒308を叩き出しポールポジションを確定させた。2番手松井とは0.448秒の大差がついた。以下3番手田中、4番手渡会がセカンドロウに並び、5番手豊島、6番手酒井というトップ6になった。
ジェントルマンクラスは全体13番手の板倉がクラストップ、以下全体15番手で畠山。ただし畠山はピットレーン速度違反があり2グリッド降格の裁定、クラス3位の柴田と並んでグリッド最後列に並ぶことになる。
もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第3戦決勝は午後1時10分コースイン予定。引き続き暑いコンデションが予想され、ドライバーにもマシンにも厳しい戦いとなりそうだ。






Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
SUGOチャンピオンカップレースシリーズ第4戦 -RIJ- (2024/07/20) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 3 スポーツランドSUGO 3.5865km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Maker Model | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 43 | | | 小田 優 | Drago CORSE TAKE MYST KK-S2 | 1'28.308 | - | - | 146.209 |
| 2 | 7 | | | 松井 啓人 | FTKレヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 1'28.756 | 0.448 | 0.448 | 145.471 |
| 3 | 2 | | | 田中 風輝 | M2engineering KK-SII MYST KK-S2 | 1'28.876 | 0.568 | 0.120 | 145.274 |
| 4 | 9 | | | 渡会 太一 | FTKレヴレーシングガレージ MYST KK-S2 | 1'29.095 | 0.787 | 0.219 | 144.917 |
| 5 | 27 | | | 豊島 里空斗 | C.S.I Racing MYST KK-S2 | 1'29.133 | 0.825 | 0.038 | 144.855 |
| 6 | 22 | | | 酒井 翔太 | ファーストガレージKK-SII MYST KK-S2 | 1'29.219 | 0.911 | 0.086 | 144.716 |
| 7 | 15 | | | 樺木 大河 | ZAP SPEED 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'29.457 | 1.149 | 0.238 | 144.331 |
| 8 | 79 | | | 中澤 凌 | ZAP NAKs 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'29.513 | 1.205 | 0.056 | 144.241 |
| 9 | 8 | | | 松原 将也 | ZAP MARUTOKU 10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'29.593 | 1.285 | 0.080 | 144.112 |
| 10 | 82 | | | 大川 烈弥 | 群馬トヨペットTeam RiNoA ED MYST KK-S2 | 1'29.615 | 1.307 | 0.022 | 144.076 |
| 11 | 78 | | | 小田部 憲幸 | フォースリンクこたべZAP ED MYST KK-S2 | 1'29.634 | 1.326 | 0.019 | 144.046 |
| 12 | 81 | | | 丸山 陽平 | 群馬トヨペットTEAM RiNoA MYST KK-S2 | 1'29.835 | 1.527 | 0.201 | 143.723 |
| 13 | 55 | G | 1 | 坂倉 慎哉 | AORE TOKYO with Racing MYST KK-S2 | 1'30.302 | 1.994 | 0.467 | 142.980 |
| 14 | 33 | | | 磐上 隼斗 | アルビ富士吟景GIA ED MYST KK-S2 | 1'30.451 | 2.143 | 0.149 | 142.745 |
| 15 | *38 | G | 2 | 畠山 退三 | Hobby Base & zap speed MYST KK-S2 | 1'30.743 | 2.435 | 0.292 | 142.285 |
| 16 | 36 | | | 小林 留魁 | アルビ開志ED 10V TOKYO R&D RD10V | 1'30.991 | 2.683 | 0.248 | 141.898 |
| 17 | 37 | | | 青木 諒太 | WABITO WORKS withアルビ TOKYO R&D RD10V | 1'31.552 | 3.244 | 0.561 | 141.028 |
| 18 | 18 | G | 3 | 柴田 泰知 | ZAP SPEED RD10V ED TOKYO R&D RD10V | 1'35.228 | 6.920 | 3.676 | 135.584 |
| ---- 以上基準タイム(130% - 1'55.241)予選通過 ---- |
- CarNo. 38は、2024 SUGO-SpR 43.3(ピットレーン速度)違反により、2グリッド降格とする。

ポールポジションからトップを快走しながらも、14周目のタイヤ交換で大きくタイムロス。終盤追い上げたものの、優勝した坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)から、11秒6遅れの4位に終わった福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)。もしミスがなければ勝機はあったのだろうか。
「ポテンシャルでいうと坪井選手の方が勝っていたようには思います。ただ、ゴールの差と作業でのタイムロスを考えるといけたように思います。でも、坪井選手が最後はペースをコントロールしていた可能性もあるので何とも言えないですね」
「ピットインのスピードが速かったので若干ボックス(車両の停止)の位置が少し前に出たということはありますが、完璧じゃないにしても……(許容範囲だったと思います)。インパクトレンチの不具合など作業上の原因については、まだチームからは聞いていません」
「でも、(決勝の)ペースは良くなりましたし、不安だったスタートもうまくいきました。チームとしては少しずつ良くなっていると思います」
淡々と話す福住だが、2021年最終戦以来の自身3勝目、そしてチームにとっての初優勝は、ピットに滑り込んだ途端に、その可能性を失ってしまった。シビアな戦いを繰り広げるスーパーフォーミュラにおいて、タイヤ交換で失った13秒はあまりに大きかった。
Text & Photo: Shigeru KITAMICHI

フロントロースタートながらエンジンストールで大きく出遅れ、スタートの瞬間に優勝のチャンスを失ってしまった岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は、レース後も硬い表情のままだった。
「ドライバーはエンジニアの指示通りの手順を踏んでスタートするわけですが、開幕戦からそこが決まらない。決してエンジニアのみの責任ではありませんが、チーム内で話し合っていかないといけないと思っています。今はスタートが上手くいく要素が見つからないという状況です」
「予選、決勝のペースは良いのに、スタートでそれらをすべて台無しにしてしまっています。正直、スタートに関しては、チームとしてポテンシャルを発揮できていないと感じています。それは結果を見てもらえば分かると思います」
終始、憮然とした表情で語る岩佐からは、怒りともいえる感情がにじみ出ていた。傍から見れば、チーム無限という恵まれた環境に身を置く岩佐だが、さらなる高みを目指しているだけに、チームの対応に不甲斐なさを感じているようだ。
Text & Photo: Shigeru KITAMICHI

全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦は21日、静岡県の富士スピードウェイで決勝を行い、予選4位からスタートした坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)が今季初優勝を飾った。
決勝は午後3時3分にフォーメーションラップが始まった。太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)がトラブルでグリッドに着けなかったため、20人が参加してスタートが切られた。
ポールポジションの福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)が好スタートを切りトップで1コーナーへ向かう一方、予選2位の岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)はグリッドでストールし、一気に後続に飲み込まれてしまう。2位には予選3位から大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が上がり、3位牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、4位野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、5位坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、6位笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)、7位山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)と続く。また、予選12位の阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)はトラブルかコースサイドにマシンを止めた。
5位の坪井は3周目には野尻を、8周目には牧野をかわして3位に浮上した。トップの福住はじりじりと後続との差を広げ始める。
タイヤ交換可能となる10周目、先陣を切ってピットインし、タイヤ交換に飛び込んだのは野尻。上位陣では11周目に牧野と笹原、13周目に大湯がピットインしてタイヤを交換した。
14周目にはトップを走る福住もピットイン。しかしタイヤ交換に手間取り大きくタイムをロスすることとなった。
これでトップに立ったのは坪井、2位に7秒2差で山本、さらに3秒1差で佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)がつける。
トップの坪井はコースにステイし、タイヤ交換組とのギャップを広げる作戦を取る。28周目、タイヤ交換組でトップを走る大湯のタイムが上回り始めたのを見て、満を持してピットイン。ピットアウトすると、タイヤ交換組の大湯、野尻、牧野の後ろ、実質4位でコースに復帰した。
ここから坪井は前を走る野尻と牧野を立て続けにパス。34周目にはついに牧野を捉えて実質トップに立った。
39周目、コースにステイし続けた岩佐がピットインしたため、坪井は名実ともにトップに浮上。このまま41周を走り今季初優勝を飾った。坪井は、この日行われたサポートレースのKYOJO CUPで妻の斎藤愛未が優勝しているため、うれしい夫婦でのダブルウインとなった。
2位には大湯が、3位には終盤、福住の猛追をしのいだ野尻が入った。4位福住、5位牧野、6位国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、7位佐藤、8位福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、9位平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、10位山本と続いている。
この結果、3位に入った野尻が選手権ポイントを47と伸ばしリーダーを堅守。ランキング2位には優勝した坪井が37.5ポイントで浮上し、牧野も33ポイントで3位につける。ノーポイントに終わった岩佐は2位から4位に後退することとなった。
第5戦はモビリティーリゾートもてぎに舞台を移し、8月25日に決勝が行われる。灼熱の争いに注目だ。





Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Kazuhiro NOINE
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/21) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 4 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 41 | 59'40.841 | - | - |
| 2 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 41 | 59'48.003 | 7.162 | 7.162 |
| 3 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 41 | 59'51.673 | 10.832 | 3.670 |
| 4 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 41 | 59'52.483 | 11.642 | 0.810 |
| 5 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 41 | 59'54.377 | 13.536 | 1.894 |
| 6 | 20 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 41 | 59'57.021 | 16.180 | 2.644 |
| 7 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 41 | 59'58.193 | 17.352 | 1.172 |
| 8 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:00'00.790 | 19.949 | 2.597 |
| 9 | 19 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:00'01.759 | 20.918 | 0.969 |
| 10 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:00'03.219 | 22.378 | 1.460 |
| 11 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:00'12.040 | 31.199 | 8.821 |
| 12 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:00'12.498 | 31.657 | 0.458 |
| 13 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:00'14.704 | 33.863 | 2.206 |
| 14 | 55 | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:00'17.075 | 36.234 | 2.371 |
| 15 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:00'23.130 | 42.289 | 6.055 |
| 16 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:00'23.852 | 43.011 | 0.722 |
| 17 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 41 | 1:00'25.435 | 44.594 | 1.583 |
| 18 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:00'26.156 | 45.315 | 0.721 |
| 19 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 41 | 1:00'57.701 | 1'16.860 | 31.545 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 36 Laps)完走 ---- |
| - | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 0 | - | 41Laps | 41Laps |
| - | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | - | d.n.s | - | - |
- Fastest Lap: CarNo. 16 野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23) 1'24.990 (12/14) 193.279 km/h

今大会は、「瑶子女王杯」を冠し「第1回瑶子女王杯 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦富士大会」として行われることになったが、週末は瑶子女王殿下も富士スピードウェイに足を運ばれ、ドライバーとの懇談や記者会見に臨まれた。
瑶子女王殿下は、これまでも東京モーターショーやジャパンモビリティーショーの総裁を務められるなど、自動車産業の発展、普及に尽力し、自動車やモータースポーツにも精通している。
女王殿下は、レースが瑶子女王杯となることで、注目が集まり、モータースポーツ全体の活気や、決して交通の便などの良くないサーキットの環境改善にも繋がればという思いがあり、いずれは、スーパーフォーミュラが日本全国、ひいては世界で認知されることを願っているという思いを語られた。

富士スピードウェイおよび日本レースプロモーション(JRP)は、今回の栄誉を受け、日本発のモータースポーツエンターテインメントの振興と、未来に向け持続可能な自動車産業の発展に貢献していくとのこと。
まもなく第4戦のスタートが切られるが、初の賜杯の栄冠を勝ち取るのは誰になるのか注目だ。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: JRP

7月21日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦決勝日。富士スピードウェイは、やや雲は多いものの、朝から強い日差しが照りつける夏の天候となった。
午前9時20分から行われたフリー走行2回目では、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)がトップタイムとなる1分25秒258をマーク。4番グリッドスタートの坪井は決勝に向け上々の仕上がりのようだ。
2、3番手タイムは、三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)と小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)。20番、13番と後方のグリッドからのスタートにはなるが、決勝での巻き返しを図りたいところ。
4番手タイムは、5番グリッドスタートの太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)。5番手タイムは笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)。11番グリッドからのスタートだが、トムスチームの仕上がりは良さそうだ。
フロントローに並ぶ二人、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)と岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)は、15、19番手タイムだが、周回数はきっちりこなしている。
気になるのは、走行中にトラブルが発生したと思われる大津弘樹(TGM Grand Prix SF23)。コースオフした後にステアリングを左右に切りながら、スロー走行でピットに戻ってきた。
また、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)はコース脇に車を止めたようだ。
スーパーフォーミュラで初となる「瑶子女王杯」の冠レースの決勝は、午後3時から41周で行われる。


Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/21) Free Practice 2 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 4 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'25.258 | - | - | 192.672 |
| 2 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'25.297 | 0.039 | 0.039 | 192.584 |
| 3 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'25.332 | 0.074 | 0.035 | 192.505 |
| 4 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'25.360 | 0.102 | 0.028 | 192.441 |
| 5 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'25.640 | 0.382 | 0.280 | 191.812 |
| 6 | 19 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'25.696 | 0.438 | 0.056 | 191.687 |
| 7 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'25.708 | 0.450 | 0.012 | 191.660 |
| 8 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'25.748 | 0.490 | 0.040 | 191.571 |
| 9 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'25.782 | 0.524 | 0.034 | 191.495 |
| 10 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'25.791 | 0.533 | 0.009 | 191.475 |
| 11 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'25.795 | 0.537 | 0.004 | 191.466 |
| 12 | 55 | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'25.910 | 0.652 | 0.115 | 191.209 |
| 13 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'25.957 | 0.699 | 0.047 | 191.105 |
| 14 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'25.970 | 0.712 | 0.013 | 191.076 |
| 15 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'25.972 | 0.714 | 0.002 | 191.072 |
| 16 | 20 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'26.119 | 0.861 | 0.147 | 190.745 |
| 17 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'26.138 | 0.880 | 0.019 | 190.703 |
| 18 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'26.158 | 0.900 | 0.020 | 190.659 |
| 19 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'26.259 | 1.001 | 0.101 | 190.436 |
| 20 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 1'26.458 | 1.200 | 0.199 | 189.997 |
| 21 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'27.195 | 1.937 | 0.737 | 188.392 |

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第12戦は21日、富士スピードウェイで15周の決勝を行い、ポールポジションからスタートした小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が圧巻の独走劇を演じ、今季4勝目を飾った。
決勝は午前8時20分にフォーメーションラップが始まった。天候は晴れで気温28度、路面温度34度と発表されたが、体感的にはもっと暑そうだ。
ポールポジション(PP)の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が好スタートで1コーナーへ向かう一方、2番グリッドの荒川麟(B-MAX RACING 324)と3番の古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)は1コーナーで並走。アウト側の古谷が荒川にかぶせて2位を奪い、荒川は3位に落ちた。
後方では4番グリッドの荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)と5番の中村仁(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が接触。荒尾は4位で走行を続けたが、中村はスピンを喫し最後尾に落ちた。
5位にケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、6位に小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)、7位に野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が続くが、ダンロップコーナーで野中が小林をパスして6位に浮上した。
オープニングラップでは、トップ木村が早くも後続を1秒8ちぎって戻ってきた。2位古谷、3位荒川、4位荒尾、5位フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、6位野中、7位小林と続く。
2周目に入った1コーナーでは3位荒川が古谷をパスして2位に上がる。さらに最終コーナー立ち上がりでフレデリックに並びかけた野中が鼻先先行して5位に上がった。
トップの小出は後続を圧倒。8周目には5秒4までリードを広げ、独走状態となる。9周目には、1コーナーで野中がインから荒尾をかわし4位に浮上。5位に落ちた荒尾を6位の小林も狙い、ダンロップでパスするが、直後の13コーナーでコースアウトを喫し、荒尾、フレデリックにもパスされ7位に落ちてしまった。
このレースでオーバーテークショーを演じる野中は13周目、ついに3位を走る古谷を1コーナーでアウトから捉え3位と表彰台圏内に浮上した。
レースは15周を回って小出が圧巻の独走で優勝。2位には僚友の荒川が、3位には野中が、4位には古谷が入った。荒尾は5位でゴールしたが、走路外複数回でタイムペナルティー5秒を科され6位に後退。5位には小林が繰り上がった。7位を走っていたフレデリックがファイナルラップでストップしたため7位には中村が入った。
マスタークラスはPPの藤原誠(TEAM DRAGON 324)が後続との差を広げる展開となる。今田信宏(JMS RACING TEAM)とDRAGON(TEAM DRAGON 324)は2位争いを演じていたが、7周目にはDRAGONが今田をかわし2位に浮上した。
最終ラップではトップを走っていた藤原がスピン。DRAGONと今田の対決は優勝争いとなり、最終ラップの最終コーナー立ち上がりでDRAGONと並走した今田だったが、惜しくも千分の1秒差でDRAGONが先行して優勝。3位には清水康弘(GNSY 324)が入った。
この3連戦の結果、小出が選手権ポイントを52まで伸ばし首位に浮上。2位野中が46ポイント、3位中村が40ポイントで続いている。
次大会第13戦~15戦は、岡山国際サーキットに舞台を移し、9月14日、15日に決勝が行われる。






Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Kazuhiro NOINE
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/21) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 12 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 15 | 23'44.142 | - | - |
| 2 | 51 | | | 荒川 麟 | B-MAX RACING 324 B-MAX RACING TEAM | 15 | 23'51.514 | 7.372 | 7.372 |
| 3 | 36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 15 | 23'51.875 | 7.733 | 0.361 |
| 4 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 15 | 23'53.686 | 9.544 | 1.811 |
| 5 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 15 | 23'56.752 | 12.610 | 3.066 |
| 6 | *2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 15 | 24'00.231 | 16.089 | 3.479 |
| 7 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 15 | 24'01.359 | 17.217 | 1.128 |
| 8 | 30 | M | 1 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 15 | 24'21.698 | 37.556 | 20.339 |
| 9 | 4 | M | 2 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 15 | 24'21.699 | 37.557 | 0.001 |
| 10 | 8 | M | 3 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 15 | 24'28.282 | 44.140 | 6.583 |
| 11 | 13 | M | 4 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 15 | 24'46.090 | 1'01.948 | 17.808 |
| 12 | 1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 14 | 22'30.524 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(90% - 13 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 50 小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'34.174 (2/15) 174.430 km/h
- CarNo. 2は、SFL統一規則第19条2(走路外走行)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

女性によるレースシリーズ「KYOJO CUP」を運営する株式会社インタープロトモータースポーツ(IPMS/代表:関谷正徳)は、スーパーフォーミュラ第4戦の行われている富士スピードウェイにおいて、2025 年シーズンより導入する車両の発表を行った。
KYOJO CUP は2017年のシリーズ発足以来、ワンメイク車両としてVITA-01を使用し、低コストで本格的に参戦できるレースとして、年々参加者を増やしてきた。
発足から8年を経過し、さらなるシリーズの発展、女性ドライバーの育成と価値の向上、そしてモータースポーツ界の発展に寄与するために、IPMSは新たにハイブリッドフォーミュラ車両を導入することを決定した。
なお、新型車両はすべてKYOJO CUPで管理し、可能な限りイコールコンディションを保ってエントラントへ貸し出されることになる。
新型車両はノーズに「KC-MG01」と型式が記されており、正式なリリースはないが、KCMG(KC MOTOR GROUP)製のようだ。




|
新型車両諸元 車両名
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KC-MG01
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全長
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4,150mm
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ホイールベース
|
2,753mm
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全幅
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1,506mm
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全高
|
980mm
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車両重量
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635kg
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シャシー
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カーボンコンポジットモノコック(FIA 公認Halo システム採用)
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エンジン
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1.4L ターボ(176bhp) + ハイブリッドシステム(12kW)
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トランスミッション
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6 速パドルシフト
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サスペンション
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プッシュロッド式4 輪ダブルウィッシュボーンサスペンション
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ブレーキ
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AP Racing 製 2 ポッドキャリパー、ブレーキパッド / Brembo 製ベンチレーテッドディスク
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オイル
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MOTUL
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ホイール
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OZ Racing 製 フロント:8x13 / リヤ:10x13
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まとめ: Shigeru KITAMICHI
Photo: IPMS/Shigeru KITAMICHI
土曜日午後に行われた、恒例のJRPサタデーミーティングでは、新たな試み二点について、スーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーション(JRP)近藤会長、上野社長からその経緯などについて話があった。

■「第1回瑶子女王杯」の開催、瑶子女王殿下の来訪について
近藤会長「女王殿下はレースにとても詳しいので驚きました。女王殿下のお力も借りてスーパーフォーミュラを益々盛り上げたい」
上野社長「女王殿下とプライベートでお会いする機会があり、スーパーフォーミュラの話などもした。その際、車好きの女王殿下から業界のために何かお力添えすることはありますか、とのお話をいただき、賜杯を頂戴したい旨申し上げたところ、お受け頂いた、というのが経緯です。これを機会にモータースポーツ界を、自動車産業を盛り上げたいと思っている」

■KYOJOカップの併催について
近藤会長「関谷代表から何年も前からアプローチがあり、伸びしろのあるカテゴリーであり、応援をさせていただくことになった。いずれ富士だけでなく鈴鹿でも、と考えています。来年からはシャシーも変わるので、SFのサポートレースとして育てていけないかと思っている」
上野社長「KYOJOカップはポテンシャルがあり、お客様に見せたいと思わせるカテゴリーと感じている」

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro Noine

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第11戦は20日、富士スピードウェイで21周の決勝を行い、小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)がポールトゥウインで初優勝を飾った。
決勝は午後3時10分にフォーメーションラップが始まった。徐々に薄日も差すようになり、気温は30度、路面温度は40度を超え、午前中の第10戦より大きく環境が変った。
ポールポジション(PP)の小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)がトップで1コーナーに向かう一方、予選2位の野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)はスタートをミスし後続に飲み込まれてしまう。2位には予選3位から中村仁(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)が上がった。予選5位の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は1コーナーで3位をうかがうが、立ち上がりの加速が伸びず、予選4位の荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)、予選6位の荒川麟(B-MAX RACING 324)にかわされ6位に落ちた。
オープニングラップでは、トップに立った小林が後続を0秒8リードして戻ってきた。2位に中村、3位に荒尾、4位に荒川、5位に小出、6位にケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、野中は7位まで順位を落とし、8位に古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が続く。
ここからの小林は盤石。徐々に後続とのギャップを広げ、9周目には3秒、16周目には4秒2と独走態勢に持ち込むと21周を回って、うれしい初優勝を飾った。
大きく遅れて2位には中村が、さらに離れて3位には荒尾が入った。
スタートミスで7位まで落ちた野中は、9周目にフレデリックを、14周目に小出を、17周目に荒川をかわして、4位まで順位を回復してレースを終えた。5位には荒川が、6位には小出が入った。
マスタークラスは、PPの今田信宏(JMS RACING TEAM)と清水康弘(GNSY 324)がスタートでエンジンストール。トップに立った藤原誠(TEAM DRAGON 324)とDRAGON(TEAM DRAGON 324)、2人の争いとなったが、徐々にDRAGONとの差を広げた藤原が2連勝を飾った。
第12戦は明日21日、午前8時20分より15周で行われる。






Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Kazuhiro NOINE
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/20) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 11 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 21 | 33'27.352 | - | - |
| 2 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 21 | 33'32.479 | 5.127 | 5.127 |
| 3 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 21 | 33'38.414 | 11.062 | 5.935 |
| 4 | 36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 21 | 33'44.707 | 17.355 | 6.293 |
| 5 | 51 | | | 荒川 麟 | B-MAX RACING 324 B-MAX RACING TEAM | 21 | 33'46.952 | 19.600 | 2.245 |
| 6 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 21 | 33'47.281 | 19.929 | 0.329 |
| 7 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 21 | 33'49.368 | 22.016 | 2.087 |
| 8 | *1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 21 | 33'53.718 | 26.366 | 4.350 |
| 9 | 13 | M | 1 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 21 | 34'18.296 | 50.944 | 24.578 |
| 10 | 30 | M | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 21 | 34'26.110 | 58.758 | 7.814 |
| 11 | 4 | M | 3 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 21 | 34'34.467 | 1'07.115 | 8.357 |
| 12 | 8 | M | 4 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 21 | 34'50.227 | 1'22.875 | 15.760 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 18 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 38 小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC) 1'34.763 (2/21) 173.346km/h
- CarNo. 1は、SFL統一規則第31条10(スタート手順)違反により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。

全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦の予選が、7月20日、静岡県・富士スピードウェイで行われ、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)が、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)を退けて、自身今シーズン初、チームKCMGにとっては初のポールポジションを獲得した。
雲が空を覆い、時折陽が射す蒸し暑い天候となった予選日。午前中からすでに30度を超えるなか、午後2時からノックアウト方式の予選が行われた。
Aグループは、小高一斗、牧野任祐、小林可夢偉、岩佐歩夢、平良響、笹原右京、阪口晴南、木村偉織、大津弘樹、山本尚貴の10台。
Bグループは、山下健太、太田格之進、福住仁嶺、三宅淳詞、大嶋和也、野尻智紀、国本雄資、坪井翔、大湯都史樹、Juju、佐藤蓮の11台という組み合わせだ。
■Q1 Aグループ
最初にアタックを行った小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)の1分23秒505をターゲットタイムに、笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)23秒392、岩佐22秒780、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)23秒095、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)23秒178と、タイムが刻まれていくが、23秒を切ったのは岩佐のみ。
ルーキーの木村と平良、スポット参戦の大津もタイムは伸びず、最初にタイムを出した小林とともにQ1敗退。
順位:岩佐-牧野-山本-阪口-笹原-小高/小林-平良-木村-大津
■Q1 Bグループ
坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)1分23秒252、野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)23秒306、大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)23秒078と、好調さを窺わせる面々が23秒の壁を破れないかな、福住が存在感を見せ22秒963と、グループAの岩佐に次ぐタイムを記録してトップに躍り出る。
午前中のフリー走行で満足に走れなかった佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)、三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)、そしてトップから1.9秒差と健闘したJuju(TGM Grand Prix SF23)がQ1で涙をのんだ。
順位:福住-大湯-山下-坪井-野尻-太田/佐藤-国本-大嶋-三宅-Juju
■Q2
Q2進出は、KONDOレーシング2台、ダンディライアン2台、チーム無限2台、トムス2台、セルモ・インギング2台、KCMGとNAKAJIMAレーシングが1台ずつというチーム構成となった。
そして、ポールを争ったのはQ1で23秒の壁を破った二人、岩佐と福住だった。
Q1を終えてラバーグリップののった路面で、全体的にQ1のタイムを上回り、坪井がいきなり1分22秒573をマーク。これを岩佐が僅かに上回る22秒560でトップに躍り出る。
これに、野尻22秒792、牧野22秒749が迫るが、岩佐のタイムには及ばず。これで決まりかと思われたところで、福住が22秒543をマークしてトップに。大湯も22秒571と迫るが福住を上回ることはできず、福住のポールポジションが確定した。
なお、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)はトラブルか、途中でアタックをやめてしまい12位。
順位:福住-岩佐-大湯-坪井-太田-牧野-野尻-山下-山本-小高-笹原-阪口


Text: Shigeru KITAMICHI<
Photo: Kazuhiro NOINE/address>
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/20) Weather: Cloudy Course: Dry
2024 SUPER FORMULA Round 4 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Gr. | Driver | Car Team Engine | Q1 | Q2
|
| 1 | 8 | B | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.963 | 1'22.543 |
| 2 | 15 | A | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.780 | 1'22.560 |
| 3 | 39 | B | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'23.078 | 1'22.571 |
| 4 | 36 | B | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.252 | 1'22.573 |
| 5 | 6 | B | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.392 | 1'22.744 |
| 6 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.095 | 1'22.749 |
| 7 | 16 | B | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'23.306 | 1'22.792 |
| 8 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.221 | 1'22.807 |
| 9 | 64 | A | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.178 | 1'22.921 |
| 10 | 4 | A | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.408 | 1'22.947 |
| 11 | 37 | A | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.392 | 1'23.336 |
| 12 | 38 | A | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'23.323 | 1'43.071 |
| ---- 以上Q2で決定 ---- |
| 13 | 7 | A | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.505 | |
| 14 | 65 | B | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.408 | |
| 15 | 19 | A | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'23.523 | |
| 16 | 20 | B | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'23.803 | |
| 17 | 50 | A | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 1'23.704 | |
| 18 | 14 | B | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'23.808 | |
| 19 | 55 | A | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.247 | |
| 20 | 12 | B | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'24.303 | |
| 21 | 53 | B | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.940 | |
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/20) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 4 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 8 | B | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'22.543 | - | - | 199.009 |
| 2 | 15 | A | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.560 | 0.017 | 0.017 | 198.968 |
| 3 | 39 | B | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'22.571 | 0.028 | 0.011 | 198.942 |
| 4 | 36 | B | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'22.573 | 0.030 | 0.002 | 198.937 |
| 5 | 6 | B | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.744 | 0.201 | 0.171 | 198.526 |
| 6 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.749 | 0.206 | 0.005 | 198.514 |
| 7 | 16 | B | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'22.792 | 0.249 | 0.043 | 198.410 |
| 8 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'22.807 | 0.264 | 0.015 | 198.375 |
| 9 | 64 | A | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'22.921 | 0.378 | 0.114 | 198.102 |
| 10 | 4 | A | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'22.947 | 0.404 | 0.026 | 198.040 |
| 11 | 37 | A | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.336 | 0.793 | 0.389 | 197.115 |
| 12 | 38 | A | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'43.071 | 20.528 | 19.735 | 159.374 |
■Aグループ
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/20) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 4 class 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'22.780 | - | - | 198.439 |
| 2 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'23.095 | 0.315 | 0.315 | 197.687 |
| 3 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'23.178 | 0.398 | 0.083 | 197.490 |
| 4 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'23.323 | 0.543 | 0.145 | 197.146 |
| 5 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'23.392 | 0.612 | 0.069 | 196.983 |
| 6 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'23.408 | 0.628 | 0.016 | 196.945 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 7 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'23.505 | 0.725 | 0.097 | 196.716 |
| 8 | 19 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD 01F | 1'23.523 | 0.743 | 0.018 | 196.674 |
| 9 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max HondaM-TEC HR-417E | 1'23.704 | 0.924 | 0.181 | 196.249 |
| 10 | 55 | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'24.247 | 1.467 | 0.543 | 194.984 |
| ---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ---- |
■Bグループ
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/20) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 4 class 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F | 1'22.963 | - | - | 198.002 |
| 2 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F | 1'23.078 | 0.115 | 0.115 | 197.727 |
| 3 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F | 1'23.221 | 0.258 | 0.143 | 197.388 |
| 4 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F | 1'23.252 | 0.289 | 0.031 | 197.314 |
| 5 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E | 1'23.306 | 0.343 | 0.054 | 197.186 |
| 6 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'23.392 | 0.429 | 0.086 | 196.983 |
| ---- 以上Q2進出 ---- |
| 7 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E | 1'23.408 | 0.445 | 0.016 | 196.945 |
| 8 | 20 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD01F | 1'23.803 | 0.840 | 0.395 | 196.017 |
| 9 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTATRD 01F | 1'23.808 | 0.845 | 0.005 | 196.005 |
| 10 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing HondaM-TEC HR-417E | 1'24.303 | 1.340 | 0.495 | 194.854 |
| 11 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E | 1'24.940 | 1.977 | 0.637 | 193.393 |
| ---- 以上基準タイム(107%)予選通過 ---- |

7月20日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦が、静岡県・富士スピードウェイで開幕した。午前中に行われたフリー走行1回目では、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)がトップタイムをマークした。
今大会を迎えるにあたって、ドライバーの確定していなかった2チームからアナウンスがあり、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの19号車は前戦に続き平良響が、TGM Grand Prixの55号車は先日の公式テストを担当した大津弘樹がシートを得ることになった。ただし、両者とも次戦以降は未定とのことだ。
午前9時20分から行われたフリー走行では、まずは予選に向けてのセットアップを進めるため、各チーム、ピットインを繰り返しながら走行を続ける。
開始30分。山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)の1分23秒183を筆頭に、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)、笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)らが、1分24秒前半のタイムで続く。
この後、今季3勝目を狙う野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)も、1分24秒361で4番手に食い込んでくる。
気になるのは、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)だ。トラブルを抱えているらしく、コースに出てきていない。
1時間経過。上位は変わらないが、7番手に小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)が、また10番手にルーキーの木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)が上がってきた。
作業を続けていた佐藤がようやくコースイン。少ない残り時間でどこまでセットアップできるのか注目だ。
1時間10分経過。ここまで11番手だった牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が1分24秒036でトップに浮上。笹原も1分24秒211で3番手へ。走行終盤に向けて、徐々にアタックモードに入っている感じだ。
スポットで出場の大津弘樹(TGM Grand Prix SF23)は18番手、チームメイトのJuju(TGM Grand Prix SF23)は最下位の21番手ながらトップから1.9秒遅れと健闘している。
1時間23分経過。残り7分で、岩佐が1分23秒908をマークしてトップに踊り出る。
残り4分を切って、予選を想定した本格的なアタックが始まる。
この最後の攻防を制したのは、牧野(1分23秒582)。以下、大湯(23秒723)、福住(23秒739)、坪井(23秒800)、岩佐(23秒908)、山下(23秒919)と、ここまでが24秒を切ってきた。
牧野がやや頭一つ抜き出た感じだが、午後の予選はコンディションも変わる。いずれにしても僅差の争いになることは間違いない。
予選は、午後2時から、ノックアウト方式で行われる。


Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/20) Free Practice 1 Weather:Cloudy Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 4 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Gr | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 5 | A | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.582 | - | - | 196.535 |
| 2 | 39 | B | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'23.723 | 0.141 | 0.141 | 196.204 |
| 3 | 8 | B | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.739 | 0.157 | 0.016 | 196.167 |
| 4 | 36 | B | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.800 | 0.218 | 0.061 | 196.024 |
| 5 | 15 | A | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'23.908 | 0.326 | 0.108 | 195.772 |
| 6 | 3 | B | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.919 | 0.337 | 0.011 | 195.746 |
| 7 | 37 | A | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'24.007 | 0.425 | 0.088 | 195.541 |
| 8 | 6 | B | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'24.019 | 0.437 | 0.012 | 195.513 |
| 9 | 64 | A | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'24.063 | 0.481 | 0.044 | 195.411 |
| 10 | 19 | A | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'24.137 | 0.555 | 0.074 | 195.239 |
| 11 | 50 | A | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 1'24.158 | 0.576 | 0.021 | 195.190 |
| 12 | 38 | A | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'24.213 | 0.631 | 0.055 | 195.063 |
| 13 | 20 | B | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'24.316 | 0.734 | 0.103 | 194.824 |
| 14 | 16 | B | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'24.361 | 0.779 | 0.045 | 194.720 |
| 15 | 7 | A | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'24.366 | 0.784 | 0.005 | 194.709 |
| 16 | 65 | B | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'24.382 | 0.800 | 0.016 | 194.672 |
| 17 | 14 | B | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'24.469 | 0.887 | 0.087 | 194.471 |
| 18 | 4 | A | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'24.556 | 0.974 | 0.087 | 194.271 |
| 19 | 55 | A | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.994 | 1.412 | 0.438 | 193.270 |
| 20 | 12 | B | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'25.162 | 1.580 | 0.168 | 192.889 |
| 21 | 53 | B | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'25.716 | 2.134 | 0.554 | 191.642 |

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦は20日、静岡県の富士スピードウェイで15周の決勝を行い、予選3位からスタートでトップに立った小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が逃げ切り優勝。今季3勝目を飾り、ポイントリーダーに立った。
決勝は午前8時20分にフォーメーションラップが始まった。静岡県には熱中症警戒アラートが発令されているが、早朝の曇り空でかつ高地のため過ごしやすい気候となった。

スタートではフロントローの2人、ポールポジション中村仁(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)と予選2位小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC)のトムス勢がそろってスタートをミス。これに乗じて、2人の間に割って入った予選3位小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)、予選4位荒川麟(B-MAX RACING 324)のB-Max勢が1コーナーで1-2を奪う。3位には予選6位から古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が上がってきた。
オープニングラップの順位はトップ小出、1秒差で2位荒川、3位古谷、4位荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)、5位中村、6位小林、7位ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、8位野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)だ。
トップ小出は2位以下を突き放しにかかる。3周目、2位荒川の差は1秒3と開いた。さらに1秒6差で3位に古谷がつける。この周、野中がフレデリックを攻略して7位に浮上。
トップ小出は盤石だ。6周目には2位以下との差を2秒1、9周目には3秒2、12周目には4秒と独走態勢に持ち込む。このまま15周を走りきり今季3勝目を飾った。
2位以下も互いに決め手がなく順位は変わらず。2位荒川、3位古谷、4位荒尾、5位中村、6位小林、7位野中、8位フレデリックの順でゴールを迎えた。
ここまでポイントリーダーの野中が無得点に終わったため、優勝した小出が41までポイントを伸ばしリーダーに立った。2位は38ポイントのままの野中、3位に中村が33ポイントで続いている。
マスタークラスは初ポールポジションの清水康弘(GNSY 324)がリードして始まるが、2周目にDRAGON(TEAM DRAGON 324)がトップに浮上。6周目にはDRAGONをパスした藤原誠(TEAM DRAGON 324)がトップとめまぐるしくトップが代わるが、ここから2位以下を突き放した藤原が初優勝を飾った。
2位争いはDRAGON、今田信宏(JMS RACING TEAM)、清水の3人で繰り広げられていたが、10周目にDRAGONをパスした今田が直後にスピン。2位にはDRAGON、3位には清水が入り、今田は4位でレースを終えた。
第11戦決勝は本日20日、午後3時10分より21周で行われる。





Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Kazuhiro NOINE
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/20) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 10 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 15 | 23'42.638 | - | - |
| 2 | 51 | | | 荒川 麟 | B-MAX RACING 324 B-MAX RACING TEAM | 15 | 23'47.509 | 4.871 | 4.871 |
| 3 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 15 | 23'48.211 | 5.573 | 0.702 |
| 4 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 15 | 23'49.239 | 6.601 | 1.028 |
| 5 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 15 | 23'50.534 | 7.896 | 1.295 |
| 6 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 15 | 23'50.788 | 8.150 | 0.254 |
| 7 | 36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 15 | 23'51.712 | 9.074 | 0.924 |
| 8 | 1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 15 | 24'00.654 | 18.016 | 8.942 |
| 9 | 13 | M | 1 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 15 | 24'20.588 | 37.950 | 19.934 |
| 10 | 30 | M | 2 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 15 | 24'27.269 | 44.631 | 6.681 |
| 11 | 8 | M | 3 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 15 | 24'27.861 | 45.223 | 0.592 |
| 12 | 4 | M | 4 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 15 | 24'34.788 | 52.150 | 6.927 |
| ---- 以上規定周回数(90% - 13 Laps)完走 ---- |
- Fastest Lap: CarNo. 50 小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING) 1'34.114 (2/15) 174.542 km/h
7月20日(土)午後2時から行われるノックアウト方式の予選Q1のグループ分けは、以下のとおり。各グループの上位6台がQ2に進むことができ、その12台はQ2の順位でグリッドが決定する。
Group A(10台)
No.4 小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)
No.5 牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)
No.7 小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)
No.15 岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
No.19 平良 響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)
No.37 笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)
No.38 阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)
No.50 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)
No.55 大津弘樹(TGM Grand Prix SF23)
No.64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)
Group B(11台)
No.3 山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)
No.6 太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)
No.8 福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)
No.12 三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)
No.14 大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)
No.16 野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
No.20 国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)
No.36 坪井 翔(VANTELIN TOM'S SF23)
No.39 大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)
No.53 Juju(TGM Grand Prix SF23)
No.65 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第10戦、第11戦の公式予選が、7月19日、富士スピードウェイで行われ、第10戦は中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が、第11戦は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)がポールポジションを獲得した。
今大会は、サポートレースが多く、金曜日に予選が行われるという変則的なスケジュールとなった。この日は、午前中からSFライツの練習走行、KYOJO CUPとポルシェカレラカップの予選が行われ、その後の予選とあって、路面コンディションの変化にいかに対応するかが鍵となった。

2日間の練習走行で好調だったのは、前大会のSUGOで初表彰台に上った荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)。ここまで思ったような結果が残せていないが、今回は練習走行の4セッション中3セッションでトップタイムをマークして勢いに乗る。これにトムスの中村、小林、野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)らが続き、現在シリーズ2位の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)を擁するB-Max勢は、やや出遅れている感じだ。
第10戦公式予選
薄曇りの蒸し暑い天候の下、第10戦の予選は午後3時50分から10分間で行われ、練習走行の結果から予想したものとは、かなり異なる結果となった。
終盤のアタックで気を吐いたのは、練習走行でいまひとつだったB-Max勢。小出1分33秒510、荒川麟(B-MAX RACING 324)33秒460、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)33秒376と、代わる代わるトップに躍り出る。
さらに小出は、33秒244とタイムアップに成功。これで確定かと思われたが、トムス勢はそれを許さず。中村が33秒030でトップに。小林も33秒203まで縮め、トムスの若手コンビがフロントローを獲得した。
中村は、SFライツ、デビュー3大会目で初のポールポジションを獲得した。
なお、フレデリックは二度の33秒台をマークした周に走路外走行があったとして、当該タイムが抹消され、最後尾スタートとなった。
マスタークラスは、チャンピオンを争う今田信宏(JMS RACING TEAM)とDRAGON(TEAM DRAGON 324)を出し抜き、デビュー3大会目の清水康弘(GNSY 324)が最後のアタックで見事なクラス初ポールを決めた。

第11戦公式予選
10分間のインターバルで始まった第11戦予選は、トムス勢がリードする形で始まった。まず、小林が1分33秒143をマークしてトップに立つと、これを野中が僅かに上回る33秒108で逆転。小出、フレデリック、荒川のB-Maxトリオは33秒台後半とタイムが伸びず。荒尾にも逆転されてしまった。
終了間際には、小林が33秒055と、再び野中を逆転してトップに。小出も33秒349で食い下がるが、中村33秒172、荒尾33秒316が上回り、5位に落ちてしまった。
小林は、オートポリスの開幕戦以来、2度目のポールポジション。

マスタークラスは、ポイントリーダーの今田が、第10戦の鬱憤を晴らすクラスポールポジション。2位には、練習走行から好調だった藤原誠(TEAM DRAGON 324)が第10戦に続いて入った。
第10戦決勝は、明日20日の午前8時25分から15周で、第11戦決勝は午後3時10分から21周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/19) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 11 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'33.055 | - | - | 176.528 |
| 2 | 36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'33.092 | 0.037 | 0.037 | 176.458 |
| 3 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'33.172 | 0.117 | 0.080 | 176.306 |
| 4 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 1'33.316 | 0.261 | 0.144 | 176.034 |
| 5 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 1'33.349 | 0.294 | 0.033 | 175.972 |
| 6 | 51 | | | 荒川 鱗 | B-MAX RACING 324 B-MAX RACING TEAM | 1'33.392 | 0.337 | 0.043 | 175.891 |
| 7 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 1'33.496 | 0.441 | 0.104 | 175.695 |
| 8 | 1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 1'33.693 | 0.638 | 0.197 | 175.326 |
| 9 | 4 | M | 1 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 1'35.538 | 2.483 | 1.845 | 171.940 |
| 10 | 13 | M | 2 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 1'35.628 | 2.573 | 0.090 | 171.778 |
| 11 | 8 | M | 3 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 1'35.726 | 2.671 | 0.098 | 171.602 |
| 12 | 30 | M | 4 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 1'35.736 | 2.681 | 0.010 | 171.584 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'42.416)予選通過 ---- |
夏祭り in FUJI MOTORSPORTS FOREST -RIJ- (2024/07/19) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 10 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 35 | | | 中村 仁 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'33.030 | - | - | 176.575 |
| 2 | 38 | | | 小林 利徠斗 | モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'33.203 | 0.173 | 0.173 | 176.248 |
| 3 | 50 | | | 小出 峻 | HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM | 1'33.244 | 0.214 | 0.041 | 176.170 |
| 4 | 51 | | | 荒川 鱗 | B-MAX RACING 324 B-MAX RACING TEAM | 1'33.364 | 0.334 | 0.120 | 175.944 |
| 5 | 37 | | | 古谷 悠河 | Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S | 1'33.406 | 0.376 | 0.042 | 175.865 |
| 6 | 36 | | | 野中 誠太 | PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S | 1'33.416 | 0.386 | 0.010 | 175.846 |
| 7 | 2 | | | 荒尾 創大 | HFDP WITH TODA RACING TODA RACING | 1'33.488 | 0.458 | 0.072 | 175.710 |
| 8 | 8 | M | 1 | 清水 康弘 | GNSY 324 GNSY RACING | 1'35.151 | 2.121 | 1.663 | 172.639 |
| 9 | 13 | M | 2 | 藤原 誠 | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 1'35.536 | 2.506 | 0.385 | 171.944 |
| 10 | 4 | M | 3 | 今田 信宏 | JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM | 1'35.912 | 2.882 | 0.376 | 171.269 |
| 11 | 30 | M | 4 | DRAGON | TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON | 1'36.101 | 3.071 | 0.189 | 170.933 |
| 12 | *1 | | | ケイレン・フレデリック | Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM | 1'42.317 | 9.287 | 6.216 | 160.548 |
| ---- 以上基準タイム(110% - 1'42.474)予選通過 ---- |
- CarNo. 1は、SFL選手権統一規則第19条2(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。
San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 宮田雅史)は、7月7~8日、富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テストに参加しました。両日ともに予定したプログラムをこなし、最終セッションでは5番手のタイムを記録するなど、充実したテストになりました。
ここまでシリーズ3戦を終え、徐々に調子も上向いているだけに、夏の富士、もてぎの2連戦でさらに上を目指すための車両データの収集と、SFで富士初走行となる木村選手の走り込みを目的にテストに臨みました。
■テスト1日目(7月7日(日)Session1:9:30~11:30/Session2:14:00~16:00)
全国的に猛暑となったこの日、富士スピードウェイにも朝から強い日差しが照りつけました。初日は、順位、タイムは二の次として、データの収集をメインに、セッティング変更を繰り返しながら周回を重ねました。
木村選手は、自身のドライビングを修正しつつ、1分25秒から26秒台でコンスタントに周回を重ね、両セッションで、それぞれ42周、43周を走り、トータル85周と参加ドライバーのなかで最も多い周回数を記録しました。

|
ドライバー |
Ses.1ベストタイム(順位) |
Ses.2ベストタイム(順位) |
| 50号車 |
木村 偉織 |
1分25秒299(19/21) |
1分24秒312(17/21) |
- Ses.1 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:29度、路面温度:41度
- Ses.2 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:32度、路面温度:50度
■テスト2日目(7月8日(月)Session3:9:30~11:30/Session4:13:30~15:30)
この日はやや薄曇りとなりましたが、蒸し暑さに変わりはありませんでした。
午前のセッションでは、前日に引き続き車両のデータを収集しながら、途中ニュータイヤを投入してのアタックも行いました。初日から少しずつ走り方を修正してきた木村選手は、9番手のタイムをマークしました。
午後は、気温が比較的低くコンディションの良かった前半にアタックを行い、このセッション5番手のタイムをマークしました。後半は決勝を想定したロングランのテストを行いましたが、安定して1分25秒台で走り、非常に良い感触を得ました。
2日目もトラブルフリーで85周を走り、2日間で総周回数は参加者中2番目に多い170周を記録。富士戦に向け手応えを掴むことができ、充実したテストとなりました。

|
ドライバー |
Ses.3ベストタイム(順位) |
Ses.4ベストタイム(順位) |
| 50号車 |
木村 偉織 |
1分23秒504( 9/21) |
1分23秒532( 5/21) |
- Ses.3 天候:曇り、コース:ドライ、気温:28度、路面温度:38度
- Ses.4 天候:曇り、コース:ドライ、気温:31度、路面温度:43度
- チーム監督 本山 哲コメント
-
テストはスケジュールどおり進みました。クルマもエンジニアの方でさまざまなトライをすることができましたし、偉織選手のドライビングも確実に進歩しました。富士において、SFを走らせるうえでのポイントをアドバイスしましたが、合格点に達したと思います。
最後のセッションでは、ロングランのペースが非常に良かったですし、リザルトとしても良い形で終え、チームとして手応えを感じることができました。2週間後の本戦が楽しみです。
- チーフエンジニア 宮田雅史コメント
-
想定よりかなり暑くなりましたが、非常に良いテストでした。レースウィークの限られた時間ではトライできないことも含めて、用意したメニューは概ねこなすことができました。
本戦はまた異なるコンディションになるとは思いますが、前戦を上回るリザルトを残せる手応えは感じています。8月のもてぎ戦に向けても、引き出しを増やすことができましたし、夏の2連戦を良い結果で終え、シーズン終盤に向けての流れを作りたいと思います。
- ドライバー 木村偉織選手コメント
-
今回のテストでは、余裕を持ってQ1を突破できるリザルトを残すことを目標にしていましたが、それは達成できたように思います。チームとして用意したメニューもしっかりとこなすことができましたので、非常に充実したテストでした。
ドライビングに関しては、本山監督のアドバイスや他のドライバーの走りも参考にしながら、少しずつ修正を加え、それにクルマを合わせ込んでいったという感じです。特に最後のセッションで行ったロングランの感触は良かったですね。
これまではQ1突破が目標でしたが、今回のテストでさらに一段上の、Q2でセカンドロー、サードローを目指すという目標を持てるようになりました。

B-Max Racing Team Release
7月7日、全日本スーパーフォーミュラ選手権公式テスト(2日目)が、富士スピードウェイで行われ、比較的コンディションの良かった午前は山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)が、日差しの強くなった午後は、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)が開始早々にマークしたタイムで、トップを奪った。

2日目も、富士スピードウェイのある小山町は正午に気温34度超えの予報だったが、セッションが始まる頃には薄曇りとなり、1日目より幾分過ごしやすいコンディションとなった。
ここまで3戦を終えたシリーズだが、野尻、牧野、野尻と勝者はすべてホンダ勢。第4戦はトヨタのお膝元、富士スピードウェイが舞台となるだけに、トヨタ勢は今回のテストで良い流れを作り、巻き返しを図りたいところだ。
セッション3(9:30〜11:30)
走行開始からまもなく、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1分23秒台に入れ、路面状況はかなり良さそうだ。
1時間を経過してのトップ10は、坪井(1分23秒317)、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、岩佐、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)大湯、野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)。昨日の上位とほぼ同じ顔ぶれだ。
1時間を過ぎて、この上位メンバーに食い込んできたのが、昨年SFライツでチャンピオンを争ったルーキーの二人、木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)と平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)だ。ともに23秒台半ばのタイムで、この時点で4、5番手に急浮上。
セッション最後のアタックでは、山下が1分23秒099をマークしてトップに。小高も8位とKONDOレーシングは昨日に引き続き好調だ。2位は岩佐、3位は佐藤、以下、坪井、大湯、野尻と続いて午前のセッションは終了した。

セッション4(13:30〜15:30)
開始早々、タイムを出してきた坪井(1分23秒238)、佐藤(23秒505)、山下(23秒636)、太田(23秒720)が上位に並ぶが、30分が経過する頃、ここにルーキー木村が1分23秒532をマークして3位に食い込んでくる。
開始1時間を経過する頃になると、雲が晴れかなり日差しが強くなってきた。
セッション中盤は、各チーム、データ収集のためにピットインを繰り返す場面が多く、タイムアタックする車両は出てこなかった。
迎えた残り5分。最後のアタック合戦が始まるが、路面のコンディションがあまり良くなかったのか、このアタックでは山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)の1分23秒272が最速。野尻は1分23秒510、牧野は23秒546だった。
結局、セッションの最初に坪井がマークした1分23秒238がトップタイム。結果としてテスト2日目は、午前が山下、午後は坪井のトヨタ勢がトップとなった。

注目のJuju(TGM Grand Prix SF23)は、このセッションもトップから約2.6秒差。2秒の壁を破ることはできなかったが、最後のセッション32周をこなして体力的には問題のないことを証明してみせた。
第4戦富士大会は「夏祭り」として7月20〜21日に開催される。
Text: Shigeru KITAMICHI
第2回公式合同テスト -RIJ- (2024/07/07-08) Total Testing Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Testing 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | No | Driver | Car Team Engine | Session1 Session2 Session3 Session4 | Time | Behind | km/h |
| 1 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'24.528 1'23.202 *1'23.099 1'23.636 | 1'23.099 | - | 197.677 |
| 2 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.703 *1'23.144 1'23.619 1'23.546 | 1'23.144 | 0.045 | 197.570 |
| 3 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'24.649 1'23.552 *1'23.155 1'25.369 | 1'23.155 | 0.056 | 197.544 |
| 4 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'24.076 1'23.591 1'23.317 *1'23.238 | 1'23.238 | 0.139 | 197.347 |
| 5 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'24.622 1'23.797 1'23.782 *1'23.271 | 1'23.271 | 0.172 | 197.269 |
| 6 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'24.174 1'23.792 *1'23.301 1'23.505 | 1'23.301 | 0.202 | 197.198 |
| 7 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'24.344 1'23.660 *1'23.351 1'23.615 | 1'23.351 | 0.252 | 197.080 |
| 8 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'24.261 1'23.606 *1'23.371 1'23.510 | 1'23.371 | 0.272 | 197.033 |
| 9 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'24.433 1'23.561 *1'23.431 1'24.254 | 1'23.431 | 0.332 | 196.891 |
| 10 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'24.811 1'23.645 *1'23.450 1'24.329 | 1'23.450 | 0.351 | 196.846 |
| 11 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 1'25.299 1'24.312 *1'23.504 1'23.532 | 1'23.504 | 0.405 | 196.719 |
| 12 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'24.462 *1'23.515 1'23.677 1'23.720 | 1'23.515 | 0.416 | 196.693 |
| 13 | 19 20 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'24.638 1'24.494 *1'23.557 1'24.152 | 1'23.557 | 0.458 | 196.594 |
| 14 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'24.544 1'23.941 *1'23.633 1'23.999 | 1'23.633 | 0.534 | 196.415 |
| 15 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'24.151 1'23.767 *1'23.666 1'23.701 | 1'23.666 | 0.567 | 196.338 |
| 16 | 20 19 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'25.090 1'24.098 *1'23.763 1'23.897 | 1'23.763 | 0.664 | 196.110 |
| 17 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'24.945 1'24.199 *1'23.928 1'23.975 | 1'23.928 | 0.829 | 195.725 |
| 18 | 55 | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.973 *1'24.173 - - | 1'24.173 | 1.074 | 195.155 |
| 19 | 55 | 大草 りき | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | - - *1'24.314 1'24.375 | 1'24.314 | 1.215 | 194.829 |
| 20 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'25.922 1'24.998 1'24.484 *1'24.440 | 1'24.440 | 1.341 | 194.538 |
| 21 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'25.002 1'25.648 *1'24.670 1'25.093 | 1'24.670 | 1.571 | 194.010 |
| 22 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'26.333 1'25.745 *1'25.319 1'25.810 | 1'25.319 | 2.220 | 192.534 |
第2回公式合同テスト -RIJ- (2024/07/08) Official Testing 4 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Testing 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.238 | - | - | 197.347 |
| 2 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.271 | 0.033 | 0.033 | 197.269 |
| 3 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.505 | 0.267 | 0.234 | 196.716 |
| 4 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'23.510 | 0.272 | 0.005 | 196.705 |
| 5 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 1'23.532 | 0.294 | 0.022 | 196.653 |
| 6 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.546 | 0.308 | 0.014 | 196.620 |
| 7 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'23.615 | 0.377 | 0.069 | 196.458 |
| 8 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.636 | 0.398 | 0.021 | 196.408 |
| 9 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.701 | 0.463 | 0.065 | 196.256 |
| 10 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.720 | 0.482 | 0.019 | 196.211 |
| 11 | 20 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'23.897 | 0.659 | 0.177 | 195.797 |
| 12 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.975 | 0.737 | 0.078 | 195.615 |
| 13 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'23.999 | 0.761 | 0.024 | 195.559 |
| 14 | 19 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'24.152 | 0.914 | 0.153 | 195.204 |
| 15 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'24.254 | 1.016 | 0.102 | 194.968 |
| 16 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'24.329 | 1.091 | 0.075 | 194.794 |
| 17 | 55 | 大草 りき | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.375 | 1.137 | 0.046 | 194.688 |
| 18 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'24.440 | 1.202 | 0.065 | 194.538 |
| 19 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'25.093 | 1.855 | 0.653 | 193.045 |
| 20 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'25.369 | 2.131 | 0.276 | 192.421 |
| 21 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'25.810 | 2.572 | 0.441 | 191.432 |
第2回公式合同テスト -RIJ- (2024/07/08) Official Testing 3 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Testing 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.099 | - | - | 197.677 |
| 2 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'23.155 | 0.056 | 0.056 | 197.544 |
| 3 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.301 | 0.202 | 0.146 | 197.198 |
| 4 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.317 | 0.218 | 0.016 | 197.160 |
| 5 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'23.351 | 0.252 | 0.034 | 197.080 |
| 6 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'23.371 | 0.272 | 0.020 | 197.033 |
| 7 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'23.431 | 0.332 | 0.060 | 196.891 |
| 8 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.450 | 0.351 | 0.019 | 196.846 |
| 9 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 1'23.504 | 0.405 | 0.054 | 196.719 |
| 10 | 19 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'23.557 | 0.458 | 0.053 | 196.594 |
| 11 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.619 | 0.520 | 0.062 | 196.448 |
| 12 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'23.633 | 0.534 | 0.014 | 196.415 |
| 13 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.666 | 0.567 | 0.033 | 196.338 |
| 14 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.677 | 0.578 | 0.011 | 196.312 |
| 15 | 20 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'23.763 | 0.664 | 0.086 | 196.110 |
| 16 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.782 | 0.683 | 0.019 | 196.066 |
| 17 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.928 | 0.829 | 0.146 | 195.725 |
| 18 | 55 | 大草 りき | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.314 | 1.215 | 0.386 | 194.829 |
| 19 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'24.484 | 1.385 | 0.170 | 194.437 |
| 20 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'24.670 | 1.571 | 0.186 | 194.010 |
| 21 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'25.319 | 2.220 | 0.649 | 192.534 |
7月7日、全日本スーパーフォーミュラ選手権公式テスト(1日目)が、富士スピードウェイで行われ、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が両セッションともトップタイムをマークした。

テストウィークになって、2つのチームからドライバー起用についての発表があった。
1つは、TEAM IMPULが、第3戦でドライブした平良響を、今回のテストと第4戦で起用するというもの。ただし、第5戦以降については未定とのこと。
もう1つは、今回のテストでTGM Grand Prixの55号車を、昨年同チームから参戦した大津弘樹と大草りきがシェアするというもの。主にマシンセッティングを進めるための措置と思われ、第4戦以降のドライバーについての発表はなかった。
今シーズン、第3戦までTGMの55号車をドライブした松下信治は、チームの発表に合わせ、自らのSNSで「継続参戦が出来なくなってしまいました」と報告している。
セッション1(9:30〜11:30)
朝から晴れ渡った富士スピードウェイ。強い日差しが照りつけ気温は午前9時で30度。予報では昼過ぎには35度の猛暑となるとのことだ。
セッション序盤で好調だったのはトヨタエンジンユーザー。
30分経過時点で、大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)の1分24秒344を筆頭に、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)と続き、トップ6をトヨタ勢が占めた。ホンダ勢のトップは、7番手の岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)の1分25秒052だ。
しかし、セッション折り返しからは、ホンダ勢が巻き返し、まずは野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1分24秒261でトップに立つと、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)がこれを上回る1分23秒703、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)も24秒174で続き、牧野、佐藤、野尻がトップ3を占めた。
終了間際には、再度トヨタ勢が台頭し、坪井、福住が1分24秒076、24秒151をマークして2、3番手に食い込み、トップ6は牧野、坪井、福住、野尻、佐藤、大湯の順。ホンダ、トヨタ3台ずつとほぼ互角の戦いを見せ、セッション1を締めくくった。

セッション2(14:00〜16:00)
午後になって、時折雲が出て日差しが遮られたため、気温は34度まで上がったものの、若干過ごしやすく感じるなかセッションがスタート。
このセッションの前半はオーバーテイクシステムの使用が許されたたため、走り始めから各車タイムアップ。岩佐1分23秒646、牧野23秒829、野尻23秒894と、多くの選手が午前のタイムを上回る、または匹敵するタイムをマークした。
折り返しの1時間を過ぎる頃には、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)も1分23秒776で2番手に上がってくる。
その後は大きな動きはなかったが、残り7分になると、全車ピットイン。ニュータイヤに履き替えて1日目最後のアタックが始まる。
最初にトップに立ったのは、前戦SUGOでクラッシュしてしまい車両を修復してきた阪口(1分23秒561)、小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)も1分23秒645で迫るが、この二人を大きく引き離すタイムでトップに立ったのは、セッション1でもトップを奪った牧野。
牧野の1分23秒144に、山下、太田、岩佐も迫るが、破ることはできず。好調・牧野が両セッションを制してテスト1日目は終了した。
平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)は18位、TGMの55号車をドライブした大津弘樹(TGM Grand Prix SF23)は15位、注目のJuju(TGM Grand Prix SF23)はトップから2.6秒遅れの21位だった。
明日のテストは午前は9時30分から、午後は1時30分から、ともに2時間で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
第2回公式合同テスト -RIJ- (2024/07/07) Official Testing 2 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Testing 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.144 | - | - | 197.570 |
| 2 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.202 | 0.058 | 0.058 | 197.433 |
| 3 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.515 | 0.371 | 0.313 | 196.693 |
| 4 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'23.552 | 0.408 | 0.037 | 196.606 |
| 5 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'23.561 | 0.417 | 0.009 | 196.585 |
| 6 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'23.591 | 0.447 | 0.030 | 196.514 |
| 7 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'23.606 | 0.462 | 0.015 | 196.479 |
| 8 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'23.645 | 0.501 | 0.039 | 196.387 |
| 9 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'23.660 | 0.516 | 0.015 | 196.352 |
| 10 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'23.767 | 0.623 | 0.107 | 196.101 |
| 11 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.792 | 0.648 | 0.025 | 196.043 |
| 12 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.797 | 0.653 | 0.005 | 196.031 |
| 13 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'23.941 | 0.797 | 0.144 | 195.695 |
| 14 | 19 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'24.098 | 0.954 | 0.157 | 195.329 |
| 15 | 55 | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.173 | 1.029 | 0.075 | 195.155 |
| 16 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'24.199 | 1.055 | 0.026 | 195.095 |
| 17 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 1'24.312 | 1.168 | 0.113 | 194.833 |
| 18 | 20 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'24.494 | 1.350 | 0.182 | 194.414 |
| 19 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'24.998 | 1.854 | 0.504 | 193.261 |
| 20 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'25.648 | 2.504 | 0.650 | 191.794 |
| 21 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'25.745 | 2.601 | 0.097 | 191.577 |
第2回公式合同テスト -RIJ- (2024/07/07) Official Testing 1 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Testing 富士スピードウェイ 4.563km
| Pos | № | Driver | Car Team Engine | Time | Behind | Gap | km/h |
| 1 | 5 | 牧野 任祐 | DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'23.703 | - | - | 196.251 |
| 2 | 36 | 坪井 翔 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'24.076 | 0.373 | 0.373 | 195.380 |
| 3 | 8 | 福住 仁嶺 | Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'24.151 | 0.448 | 0.075 | 195.206 |
| 4 | 65 | 佐藤 蓮 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'24.174 | 0.471 | 0.023 | 195.153 |
| 5 | 16 | 野尻 智紀 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'24.261 | 0.558 | 0.087 | 194.951 |
| 6 | 39 | 大湯 都史樹 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'24.344 | 0.641 | 0.083 | 194.760 |
| 7 | 38 | 阪口 晴南 | VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F | 1'24.433 | 0.730 | 0.089 | 194.554 |
| 8 | 6 | 太田 格之進 | DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'24.462 | 0.759 | 0.029 | 194.487 |
| 9 | 3 | 山下 健太 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'24.528 | 0.825 | 0.066 | 194.336 |
| 10 | 14 | 大嶋 和也 | docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F | 1'24.544 | 0.841 | 0.016 | 194.299 |
| 11 | 64 | 山本 尚貴 | PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E | 1'24.622 | 0.919 | 0.078 | 194.120 |
| 12 | 19 | 平良 響 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F | 1'24.638 | 0.935 | 0.016 | 194.083 |
| 13 | 15 | 岩佐 歩夢 | Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E | 1'24.649 | 0.946 | 0.011 | 194.058 |
| 14 | 4 | 小高 一斗 | REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F | 1'24.811 | 1.108 | 0.162 | 193.687 |
| 15 | 37 | 笹原 右京 | VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F | 1'24.945 | 1.242 | 0.134 | 193.382 |
| 16 | 55 | 大津 弘樹 | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'24.973 | 1.270 | 0.028 | 193.318 |
| 17 | 12 | 三宅 淳詞 | ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E | 1'25.002 | 1.299 | 0.029 | 193.252 |
| 18 | 20 | 国本 雄資 | ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F | 1'25.090 | 1.387 | 0.088 | 193.052 |
| 19 | 50 | 木村 偉織 | San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E | 1'25.299 | 1.596 | 0.209 | 192.579 |
| 20 | 7 | 小林 可夢偉 | Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F | 1'25.922 | 2.219 | 0.623 | 191.183 |
| 21 | 53 | ジュジュ | TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E | 1'26.333 | 2.630 | 0.411 | 190.273 |
San-Ei Gen with B-Max(チーム代表 宮田雅史)は、6月22~23日、スポーツランドSUGOで行われた、全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦に参戦し、木村偉織選手は予選でQ1を突破、悪天候の決勝では9位入賞と、目標としていたポイント獲得を果たしました。
「魔物が棲む」と言われるスポーツランドSUGO。年に一度の東北大会は、予想外のことが起きることの多い大会ですが、今年は決勝日が雨と霧に見舞われアクシデントが続出。レースは途中終了なりました。
■予選(6月22日(土)午後2時〜2時42分)
強い日差しが照りつけた予選日。この日は木村選手のバースデー。朝のフリー走行では19位と不本意な結果に終わってしまったため、巻き返しを期して予選に臨みました。
ポイント獲得の必須条件ともいえるQ1通過のため、チームはニュータイヤを2セット投入。木村選手は1回目のアタックで1分7秒419をマーク。2回目のアタックでは一気に1分6秒573までタイムアップし、Aグループ11台中5位で見事Q2進出を決めました。
Q2では変化する路面コンディションに、セッティング、ドライビングともにうまく合わせることができずに11位となりましたが、ポイント獲得を狙えるグリッドを確保しました。

|
ドライバー |
セッション |
タイム/順位 |
| 50号車 |
木村 偉織 |
予選 |
Q1(順位) |
1分6秒573( 5/11) |
| Q2(順位) |
1分6秒433(11/12) |
| 総合順位 |
11位 |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:32度、路面温度:45度
■決勝(6月23日(日)午後3時35分~12周)
予選日から一転、雨と霧に見舞われた決勝日。ウォームアップ走行でクラッシュした車両があり、ガードレール修復のためにスタート時刻が約1時間繰り下げられました。
悪コンディションのなか、セーフティカー(SC)先導でレースは始まりますが、5周終了時にSCランが解除されると最終コーナーでクラッシュが発生。さらに、13周目のSCランからのリスタートでも、同じ場所で再度クラッシュが起き、赤旗が提示されレースは中断となりました。
結局、天候の回復は見込めずレース再開は困難となり、12周終了時点で成立となりました。木村選手はサバイバルの様相を呈したレースで、ポジションをキープしてコースに留まり続け9位フィニッシュ。目標としていたポイント獲得を果たしました。

|
ドライバー |
セッション |
タイム/順位 |
Point |
| 50号車 |
木村 偉織 |
決勝 |
順位 |
9位 |
1 |
| ベストタイム |
1分54秒507(19/20) |
- 天候:雨、コース:ウェット、気温:20度、路面温度:23度
- ※走行距離が規定のレース距離の75%未満のため、ポイントはハーフポイント
- チーム監督 本山 哲コメント
-
週末を通して、偉織選手が自身のドライビングを、これまでより一段高いレベルでまとめることができたと感じています。エンジニアとのコミュニケーションもスムーズに進んで、下位だったフリー走行から、Q1通過にまでもっていくことができたことは、チームとしても自信になりました。悪天候でレースが途中終了となったことは致し方ありませんが、レースが予定どおり行われていれば、もう少しポジションアップできたように思います。
でも、3戦中2戦でQ2に進み、3戦目でのポイントゲットは、ルーキーイヤーとしては上々のリザルトです。このまま一歩ずつ着実に進歩していきたいと思います。
- チーフエンジニア 宮田雅史コメント
-
フリー走行から予選に向けてクルマのセットは多少変えましたが、それはQ1のタイムアップにあまり影響していないと思います。Q1の躍進はドライバーの頑張りが大きかったですね。Q1でニュータイヤを2セット投入したのは予定どおりです。Q2進出の可能性を高めることはもちろんですが、ニュータイヤでのアタックの経験をドライバーに積んでもらうことが目的です。
次の富士は事前にテストがありますので、しっかりクルマを仕上げて、まずはQ1通過が目標ですが、それが当たり前になるようにしていきたいですね。
- ドライバー 木村偉織選手コメント
-
Q2では、まだまだ自分の足りない部分があって上位にはいけませんでしたが、Q2を経験したことで、上の次元の走りが必要だと肌で感じることができました。
決勝は、ウォームアップ走行からサバイバルレースになるだろうと予想はしていました。とにかく生き残ることを最低条件として、バトルのチャンスがあったら仕掛けることを考えていましたが、結果的に2度スタートをして終わってしまったという感じです。
でも、貴重な雨のレースをあのポジションで経験できたことは、間違いなく今後の糧になると思いますし、自身が確実に進歩したことを実感できたレースウィークでした。

B-Max Racing Team Release
B-Max Racing Team(チーム総代表・SFLチーム代表 組田龍司)は、6月22〜23日、スポーツランドSUGOで行われた全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第7~9戦に参戦し、小出選手が第7戦でポール・トゥ・ウィン、荒川選手は3戦ともコンスタントに上位入賞を果たしました。フレデリック選手は第8戦でポールポジションを奪う速さを見せましたが、不運なトラブルに見舞われるなど入賞1回にとどまりました。
マスタークラスは、ドライコンディションの第7戦は今田選手が制しましたが、第8、9戦はDRAGON選手が、雨のなか速さを見せて連勝。この結果、二人の勝敗は今田選手の4勝2敗となりました。
■第7、8戦予選(6月22日(土)午前11時~11時30分)
蒸し暑い天候のなか行われた予選。第7戦では、「うまくハマった」と小出選手が1分13秒260をマークしてポールポジションを獲得。フレデリック、荒川選手も僅差で続き、グリッド上位を独占しました。
第8戦は、路面状況が変化するなかで全体的にタイムアップ。フレデリック選手が最後に1分13秒025をマークしてポールポジションを獲得しました。小出選手は路面の変化を読みきれずに4位、荒川選手は攻めた結果、ミスもあってタイヤの一番良い状態を使い切れず6位でした。

|
ドライバー |
Rd7予選タイム(順位) |
Rd8予選タイム(順位) |
Point(累計) |
| 1号車 |
K.フレデリック |
1分13秒332( 2) |
1分13秒025( 1) |
1(14) |
| 50号車 |
小出 峻 |
1分13秒260( 1) |
1分13秒236( 4) |
1(14) |
| 51号車 |
荒川 麟 |
1分13秒336( 3) |
1分13秒328( 6) |
0( 8) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:33度、路面温度:45度
■第7戦決勝(6月22日(土)午後3時35分~26周)
スタートを決めた小出選手は、1周目から2位以下を引き離しにかかりました。他の選手がタイヤの摩耗からタイムが大きく落ち込むなかで、小出選手は毎周コンスタントに約0.5秒のマージンを築き、10周目には2位フレデリック選手との差を4.4秒にまで広げました。
フレデリック選手は、この頃から左リヤタイヤにトラブルが出てペースダウン。大きく順位を落とし、21周目にピットでレースを終えました。タイヤは完全に剥離した状態でした。
フレデリック選手の情報を無線で聞いた小出選手は、ペースをコントロールしながら残り周回を走りきって今季2勝目のチェッカーを受けました。荒川選手も堅実に走って3位フィニッシュ。2人揃って表彰台に上がりました。

|
ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 1号車 |
K.フレデリック |
DNF |
1分14秒782( 2/12) |
0(14) |
| 50号車 |
小出 峻 |
1位 |
1分14秒466( 1/12) |
10(24) |
| 51号車 |
荒川 麟 |
3位 |
1分15秒002( 8/12) |
5(13) |
- 天候:晴れ、コース:ドライ、気温:35度、路面温度:44度
■第8戦決勝(6月23日(日)午前9時~18周)
レースは完全なウェットコンディションとなり、セーフティカー(SC)先導でのスタートとなりました。3周終了時にSCラン解除になりますが、マスタークラスの藤原選手がスピン、ストップしてしまい、さらに2周のSCランが続いた後にリスタートとなりました。
PPスタートのフレデリック選手は、3コーナーでやや膨らんで2位に落ち、その後は、中村、フレデリック、荒尾、小出選手のオーダーでレースは進みました。終盤になると、独走状態となった中村選手の後方で繰り広げられていた2位争いがヒートアップ。
16周目に馬の背コーナーでミスをした荒尾選手を抜き3位に上がった小出選手は、最終ラップにも馬の背でフレデリック選手にアウトから仕掛けました。しかし、抑えようとしたフレデリック選手が小出選手に接触。小出選手は順位を落としてしまいました。3位でコースに復帰したフレデリック選手は、この接触でプラス5秒のペナルティとなり、正式結果は5位になりました。
なお、レースは規定の30分を経過したため、予定されていた19周より1周少ない18周でチェッカーとなりました。

|
ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 1号車 |
K.フレデリック |
5位 |
1分33秒082( 8/12) |
2(16) |
| 50号車 |
小出 峻 |
8位 |
1分32秒767( 4/12) |
0(24) |
| 51号車 |
荒川 麟 |
4位 |
1分32秒456( 2/12) |
3(16) |
- 天候:雨、コース:ウェット、気温:18度、路面温度:22度
■第9戦決勝(6月23日(日)午後0時35分~16周)
雨は降り続いていましたが、若干コンディションが回復したため、スタンディングスタートとなりました。「フォーミュラで雨のレースはほとんど経験がない」というPPスタートの小出選手は、タイヤのグリップ感を十分に掴みきれず、スタートダッシュを見せた4番グリッドの野中選手の先行を許すことになってしまいました。
荒川選手は1つポジションを落として4位、最後尾スタートのフレデリック選手は1周目にマスタークラスの4台を抜いて8位となってレースは進みますが、徐々に霧が出始め、7周終了時に視界不良のためSCが導入されました。
SCランが続くなかで、各車はタイヤを冷やさないようにウィービングをしながら再開を待ちましたが、視界は回復せずに規定の30分を超え、SC先導のまま16周でチェッカーとなりました。
今大会を終えて、ポイントリーダー野中選手と2位小出選手の差は、12ポイントから7ポイントに縮まりました。

|
ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 1号車 |
K.フレデリック |
8位 |
1分33秒063( 8/12) |
0(16) |
| 50号車 |
小出 峻 |
2位 |
1分32秒651( 4/12) |
7(31) |
| 51号車 |
荒川 麟 |
4位 |
1分32秒853( 6/12) |
3(19) |
- 天候:雨、コース:ウェット、気温:20度、路面温度:23度
- 1号車ドライバー ケイレン・フレデリック選手コメント
-
複雑な気持ちのレースウィークでした。オートポリスからさまざまな修正を加えた結果、本来のペースを発揮することができ、希望通りの位置で予選を通過することができました。PPと2位を取れたことには満足しています。
しかし、レース1では私たちのコントロールが及ばない事態が起こって、レースを終わらせることになってしまいました。その結果レース3も最後尾スタートになってしまいました。レース2はPPスタートでしたが、ウェットでのSUGOは未経験でしたので、非常に難しいレースとなり、期待していた結果は得られませんでした。
次の富士に臨むにあたって、チームの実力には自信を持っていますので、良い結果を残せるよう全力を尽くしたいと思います。我々にはもう少し運が必要ですね。
- 50号車ドライバー 小出 峻選手コメント
-
今週末は調子は悪くなかったですね。一発に関してもロングに関しても良かったと思います。ただ、1レース目は満足のいく内容でしたが、2、3レース目に関しては、細部の詰めがまだ足りなかったように感じています。ベースの部分は他に比べて優位に立っていると思いますので、細部の足りない部分を埋めていけば、思い描く形になるはずです。
シリーズポイントはまだ少しビハインドがありますが、ポイント差は縮まっていますし、何よりも手応えは十分感じていますので、やるべきことをやって、きちんと実力を出せば自ずと結果はついてくると思っています。
- ■51号車ドライバー 荒川 麟選手コメント
-
オートポリスに続いて2大会目ですので、クルマにも慣れていますし、専有走行からスムーズに進めることができました。予選では少しミスもありましたが、ポールを狙える速さはありました。レースに関しては、オートポリスで失敗続きだったスタートに重点的に取り組んだ結果、徐々に改善され、3レース目では決めることができました。
全体的に成長していることは実感できましたが、望んだ結果が出せていないので、悔しさの残る週末でした。
マスタークラス
今大会は、今田選手、DRAGON選手、清水選手に加え、SFライツデビューとなる2023年FIA-F4インディペンデントカップチャンピオンの藤原誠選手がエントリーし、マスタークラスのフルメンバーが揃いました。
■第7、8戦予選
木曜日の専有走行で好調だったDRAGON選手は、金曜日の走行でクラッシュしてしまい、十分な走り込みができないまま予選を迎えました。
ドライコンディションとなった予選では、今田選手がディフェンディングチャンピオンの貫禄を見せ、第7戦では0.2秒、第8戦では0.5秒の差をDRAGON選手につけ、ダブルクラスPPを獲得しました。
清水選手と藤原選手の二人も僅差の争いを見せ、第7戦では藤原選手が0.1秒上回り、第8戦では二人とも大きくタイムアップするなかで、清水選手が0.1秒上回るという五分の速さを見せました。

|
ドライバー |
Rd4予選タイム(順位) |
Rd5予選タイム(順位) |
Point(累計) |
| 4号車 |
今田信宏 |
1分15秒336(M1) |
1分15秒023(M1) |
1+1(34) |
| 8号車 |
清水康弘 |
1分17秒201(M4) |
1分15秒952(M3) |
0(10) |
| 13号車 |
藤原 誠 |
1分17秒067(M3) |
1分16秒060(M4) |
0( 0) |
| 30号車 |
DRAGON |
1分15秒585(M2) |
1分15秒554(M2) |
0(21) |
■第7戦決勝(26周)
スタートで前に出るチャンスを狙っていたDRAGON選手が今田選手に並びかけますが、抜くまでには至らず、トップを守った今田選手が2周目以降も少しずつDRAGON選手との差を開いていきました。その差は、10周目には2.7秒まで広がり、その後もタイヤの摩耗によるタイムの落ち込みを最小限に抑えた今田選手が、今季無傷の4連勝を飾りました。
このレースがデビューとなった藤原選手は、スタートから清水選手を従えて周回を重ねると、折り返しの13周目以降は3秒の差を保ったまま3位でチェッカーを受けました。

|
ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 4号車 |
今田信宏 |
M1位(総合 8位) |
1分16秒549(M2) |
10(44) |
| 8号車 |
清水康弘 |
M4位(総合11位) |
1分17秒977(M3) |
3(13) |
| 13号車 |
藤原 誠 |
M3位(総合10位) |
1分18秒131(M4) |
5( 5) |
| 30号車 |
DRAGON |
M2位(総合 9位) |
1分16秒505(M1) |
7(28) |
■第8戦決勝(18周)
悪天候のためSCスタートとなりましたが、雨のペースに自信を持つDRAGON選手は、SCランが解除されると、今田選手の背後からチャンスを窺い、8周目の1コーナーで前に出ると、1分35秒台を連発して徐々に今田選手を引き離しました。今田選手も終盤にはペースを上げますが、時すでに遅し。DRAGON選手が今田選手の連勝をストップするとともに、今季初優勝を飾りました。
清水選手と藤原選手の争いは、藤原選手がSCラン中にスピンをしてしまい、早々に決着。清水選手は単独走行になりましたが、1分38秒から37秒へと徐々にペースを上げ、安定した走りを見せて3位でフィニッシュしました。

|
ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 4号車 |
今田信宏 |
M2位(総合10位) |
1分35秒429(M2) |
7(51) |
| 8号車 |
清水康弘 |
M3位(総合11位) |
1分37秒091(M3) |
5(18) |
| 13号車 |
藤原 誠 |
M4位(総合12位) |
1分39秒657(M4) |
3( 8) |
| 30号車 |
DRAGON |
M1位(総合 9位) |
1分34秒919(M1) |
10(38) |
■第9戦決勝(16周)
雨が降り続き視界が悪い状況でしたが、DRAGON選手は1周目のバックストレッチで今田選手の背後につけると、アウトから一気に前に出てトップに立ちました。今田選手も食い下がりますが、DRAGON選手のペースが良く、差は徐々に広がっていきました。後方では、藤原選手が清水選手を従える形でレースは進みました。
しかし、徐々に霧が出てきたことで視界不良となり、7周終了時にSCが入りました。その後も状況は変わらず、SC先導のまま規定の30分を超え、16周でレースは終了となりました。
DRAGON選手が雨のレースで連勝しましたが、今田選手はPPポイントを獲得しているため、二人の差は1ポイント縮まったのみで、依然10ポイントの開きがあります。

|
ドライバー |
決勝順位 |
ベストタイム(順位) |
Point(累計) |
| 4号車 |
今田信宏 |
M2位(総合10位) |
1分35秒893(M2) |
7(58) |
| 8号車 |
清水康弘 |
M4位(総合12位) |
1分38秒700(M3) |
3(21) |
| 13号車 |
藤原 誠 |
M3位(総合11位) |
1分39秒448(M4) |
5(13) |
| 30号車 |
DRAGON |
M1位(総合 9位) |
1分35秒270(M1) |
10(48) |
- 4号車ドライバー 今田信宏選手コメント
-
1日目のドライの予選、第7戦決勝は良かったのですが、2日目はウェットにドライビングを合わせきれなかったという感じです。とにかく視界が真っ白でしたから、DRAGON選手を抑えるためにはかなりリスクを冒す必要がありました。少しマージンを取りすぎたかもしれませんが、今回はクルマを壊さないよう手堅く走りました。次の富士はコースが広く、ドライでもウェットでも攻めることができますので、逆襲したいと思います。
- 8号車ドライバー 清水康弘選手コメント
-
2大会目の今回はコースコンディションが週末を通して移り変わるなか、SFLの経験値をしっかり積み重ねられたのでよかったです。今大会から影山正美さんをコーチとしてお招きし、学びのペースも格段にアップしました。自分に足りていない部分を丁寧に、確実に克服していきたいと思います。次の富士戦は気温も更に上がりますから、体調含めしっかり調整して迎えたいです。
- 13号車ドライバー 藤原 誠選手コメント
-
ダウンフォースが何なのかということが、まだ掴みきれないというのが現状です。少しずつ詰めはしましたが、全体的に詰めきれていないという感じです。特に雨を想定していなかったので、単独走行になるとラインも分からずに戸惑いました。予習不足を反省しています。
それでも難しいコンディションのレースで、クラッシュもなく無事デビュー大会を終えたことにはほっとしています。次の富士はランオフエリアも広いので、今回は試すことのできなかった限界を探る走りにトライしたいと思います。
- 30号車ドライバー DRAGON選手コメント
-
金曜日の専有走行でクルマを壊してしまったので、ぶっつけの予選でクルマのチェックをしながら攻めることになりました。しかし、それでは今田選手に勝てるはずもなく、予選は完敗でした。ドライの第7戦も、最終コーナーの走りやタイヤの持たせ方を工夫して、ワンチャンスあるかと思っていましたが、ペースは今田選手の方が上回っていました。
ただ、2日目は雨予報でしたので、雨になれば自信もありましたし、勝てる可能性はかなり高まると思っていました。結果2連勝できましたが、両レースとも今田選手の後ろからスタートしてコース上で抜いて勝てたことは大きかったですね。特に2レース目は1周目のチャンスを逃していたら、SCが入って2位で終わっていたと思います。
次の富士は今田選手の得意コースですが、ここまで一度も勝てていない予選で何とか一矢報いたいと思います。

B-Max Racing Team Release

ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)は6月30日、岡山国際サーキットで第5戦の決勝を行い、ポールポジションからスタートした伊東黎明(SHOWA AUTO with BINGO RACIG)が、ポールトゥウインで岡山2連戦を完勝。開幕からの連勝を5と伸ばした。
決勝は予定より10分遅れの午後0時10分に14台が参加して、フォーメーションラップが始まる。早朝より降ったりやんだりだりの小雨は、スタート時には小康状態となった。ウェット宣言が出されたが、コースは乾きつつあり、全車ドライタイヤを履いてグリッドを離れた。
フォーメーションラップ中にはIKARI(BJRacing PORSCHE)のマシンが白煙を吐いて周回。IKARIはピットインしたが、コース上にオイルが出たため、その処理のためスタートディレイとなった。
レースは当初予定の17周から16周に短縮され午後0時30分、オイル処理が終わったばかりのコース確認を各ドライバーに促すためか、セーフティーカー(SC)先導でスタートが切られた。
セーフティーカーは2周を回ってピットイン。レースは3周目から始まった。その2周目のパイパー立ち上がりでは、ポールポジション(PP)の伊東黎明(SHOWA AUTO with BINGO RACIG)が早くも加速を開始。後続の2位呉良亮(OPERA 90 RACING)と3位山田遼(HYPER WATER Racing Team)は、このタイミングでの加速について行けず、伊東がコントロールラインで、2位の呉を1秒離してレースは始まった。3位には山田が、4位には平安山良馬(Porsche Japan Junior Programme)が続く。
3周目にはトップ伊東は、2位呉との差を2秒とし、突き放しにかかる。呉と3位山田は接近戦だ。
3位の山田は2位の呉を何度もバックストレートで追い詰めるが、パスするには至らす。そして7周目のバックストレートでは、スリップにつくと、その先のヘアピンで、呉のインが空いたのを見てズバッと切り込む。呉もインを閉めたため、2台は接触。呉はコースアウトし、マシンを壊したためこの周ピットに入ってリタイアした。
この7周目を終わってトップ伊東と2位に上がった山田との差は3秒5。10周目には3秒7まで広がるが、ここから山田のペースが伊東を上回り始める。13周目にはその差は2秒7とするが、最終的には16周を走って伊東が1秒7差で逃げ切り優勝。開幕から5連勝を飾った。2位には山田が入った。
平安山は、7周目の山田と呉との接触の際、3位に上がると立ち上がりの鈍った山田の背後0秒6まで迫る。13周目までは0秒7前後の差で接近戦を演じていたが、最後はペースが上がらず、3位のままレースを終えた。
プロアマクラスは、SCスタートの3周目に入る周で、PP・武井真司(BINGO RACING)に予選2位のMOTOKI(47TRADING with Rn-sports)が並びかけ1コーナーでトップ奪う。その後もMOTOKIは武井との差を徐々に広げ優勝した。2位の武井は3位浜崎大(VOING with VENTIER)との接近戦となったが譲らず2位でゴール。3位には浜崎が入った。
アマクラスは、予選通りPP・BANKCY(BINGO RACING)、予選2位・Tiger Wu(BINGO RACING)、同3位・辻子依旦(PONOS RACING with CARGUY)の接近戦で始まる。しかし、徐々にBANKCYがこの集団から抜け出すと、そのまま優勝を飾った。Tigerと辻子は終止争っていたが、順位は変わらず2位Tiger、3位辻子の順でゴールした。
第6戦、第7戦は舞台を富士スピードウェイに移し、7月19日、20日にスーパーフォーミュラのサポートレースとして開催される。



■決勝後ドライバーコメント
- 優勝 伊東黎明(SHOWA AUTO with BINGO RACIG)
-
「イレギュラーなSCスタートでしたが、スタートのタイミングがバッチリでした。ダブルヘアピン立ち上がってからとか、最終手前から加速するのはありがちですし、SCもバックストレートから加速してくれたので、ゆっくり走ってパイパー立ち上がりから加速しました。その後も、呉選手のペースもよくなくて、間が開きましたが、山田選手に代わってからは、後半詰めれました。最初からフルプッシュだったので、最後はタイヤもたれてきて、しんどかったです。富士に向けては直さないといけない課題も出てきたのでそこはしっかり合わせます。富士はスーパーフォーミュラだったり、ライツだったり、競女も走って、ポルシェとは一緒にレースをしていないカテゴリーで、路面が読めないし、どうなるか分からない部分もあります。今日も最初の一発とかのペースは出ているので、ショートの自信はあり、ロングでも調子を出したいと思います」
- 2位 山田遼(HYPER WATER Racing Team)
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「スタートがスタンディングじゃなくてSCになりました。まさかあのタイミングで加速するとは思ってなくて、出遅れたのと、呉選手のペースに3周くらい付き合ったので、それが敗因だと思います。抜きに行ったときに呉選手と当たったのは申し訳なかったです。あそこで行くしかなかったし、半分くらいノーズが入ってて絞められたのでどうしようもなかったです。後半のペースがよかったので残念です。原因もいろいろ分かったので、次の富士でリベンジしたいと思います」
- 3位 平安山良馬(Porsche Japan Junior Programme)
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「ずっと3位なのでそろそろ上の順位が欲しいところです。ドライを走ったのが昨日初で、クルマもドライビングも煮詰まっていない状態でした。昨日走った感じからセットを変えて、今日の決勝を走りましたが、感触はよくて、レースの内容は置いておいて、走りの内容はよくてポジティブでした。ペース的にも前よりはあったと思いますが、岡山は抜けないですし、スタートも大切です。ドライビングもスタートも集中して完璧にし、次の富士を頑張りたと思います」



Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA
- レース8優勝 ミハエル・サウター(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)
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「ジェシーがジャンプスタートだというのはわかっていなかったんですが、僕自身のスタートも悪くなかったので、なぜかすごく速いなあと思っていました。そのあとのペースは良かったんですが、オーバーテイクするのは難しかったです」
「それでもバックストレートで抜くことができて、その後雨がすごく降ってきて、セーフティーカーが入って終わりました」
「ジャンプスタートの話はレースが始まって3周目ぐらいで無線で聴きました。でもコース上で抜きたかったので、プッシュしました」
「次のもてぎは去年も走ったことがあり、4位に入っているので自信があります。また勝てるように頑張ります」
- レース8決勝2位 セバスチャン・マンソン(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)
-

「いいレースでした。スタートもペースも良かった。チームのみんなで協力し合ってここまできました。雨が降ってきて、リタイヤの可能性がありましたが、僕はここまでの2レースで多くのことを学び、進歩することができました。いいクルマを用意してくれたG FORCEチームには大変感謝しています」
「とても難しいコンディションでセーフティカーが入りましたが、いいレースになりました」
- レース8決勝3位 辻子 依旦(PONOS RACING)
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「最初はドライだったんですけど、途中から降ってきて、いろいろありました。ただペースは良かったんです。まあ満足できるレースです」
「次のもてぎも頑張ります。間に他のレースも入っていますけども(笑)」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

2024年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第3戦のレース8決勝が6月30日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、ポールポジションからスタートしたミハエル・サウター(G FORCE F111/3)が29日のレース6に続き、今季通算4勝目を挙げた。
レース8決勝は当初予定より10分遅れの午後1時45分より18周で行われた。スタート進行の直前に雨がぱらついたこともあり、ウェット宣言が出ていたものの、路面はほぼドライ。全車スリックタイヤを装着してレースに臨んだ。
なお、中村賢明(TOM'S FORMULA F111)はクルマの修復が間に合わず、残念ながら不出走となった。

スタートでは予選2番手のジェシー・レイシー(G FORCE F111/3)が見事なダッシュを見せ、ポールポジションのサウターと1−2コーナーを並走したのち、モスエスの手前でトップに立つ。3位にはセバスチャン・マンソン(G FORCE F111/3)が続き、予選3番手の堀尾風允(Sutekina Racing)は4位でコントロールラインに戻ってきた。
ところが今度はレイシーに対しジャンプスタートの裁定が下り、レース7のサウター同様10秒ペナルティが課せられることに。
自己ベストを更新しながら周回を重ねるレイシーだったが、サウターは離されずに追い上げる。規定周回の3分の1となる6周を終えてもそのリードはわずか0秒469だ。
9周目のヘアピンでサウターはアウトからレイシーに並びかけ、立ち上がりでラインをクロスさせてインをつく。しかしレイシーも簡単には前に出してはくれない。規定周回の半分となる9周を終えて、レイシーのリードは0秒404、3位のマンソンとは6秒560、4位の堀尾までは8秒527だ。
そしてレースが10周を過ぎたあたりで大粒の雨がコースに落ちてきた。

2位のサウターは12周目のバックストレートでレイシーを捉えて見かけ上もトップに浮上。その直後、4位を走っていた堀尾が12周目のアトウッドカーブ立ち上がりでコースオフ。このため13周目からセーフティーカーが導入された。
結局、レースはSC先導のまま17周目に入ったところで最大時間の30分に達したため、この周をもって終了、ミハエル・サウターが前日のレース6に続いて今季4勝目を挙げた。
2位はセバスチャン・マンソン。そして猪爪杏奈がセーフティーカー追い越しにより30秒のペナルティを受けたため、マスタークラス優勝の辻子依旦(PONOS RACING)がオーバーオールでも3位表彰台をものにした。
次戦の舞台は栃木県のモビリティリゾートもてぎ。8月24-25日にレース9、10が行われる。





Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
OKAYAMAチャレンジカップレース第5戦 -RIJ- (2024/06/30) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 5 | | | ミハエル・サウター | G FORCE F111/3 BIRTH RACING PROJECT【BRP】 | 17 | 32'19.654 | - | - |
| 2 | 55 | | | セバスチャン・マンソン | G FORCE F111/3 BIRTH RACING PROJECT【BRP】 | 17 | 32'20.812 | 1.158 | 1.158 |
| 3 | 45 | M | 1 | 辻子 依旦 | PONOS RACING PONOS RACING | 17 | 32'22.898 | 3.244 | 2.086 |
| 4 | *53 | | | ジェシー・レイシー | G FORCE F111/3 Bionic Jack Racing | 17 | 32'30.074 | 10.420 | 7.176 |
| 5 | *62 | | | 猪爪 杏奈 | ユピテル羽衣6 F111/3 HELM MOTORSPORTS | 17 | 32'51.744 | 32.090 | 21.670 |
| 6 | 23 | M | 2 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 15 | 32'25.197 | 2Laps | 2Laps |
| ---- 以上規定周回数(75% - 12 Laps)完走 ---- |
| - | 3 | | | 堀尾 風允 | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | 11 | 16'48.911 | 6Laps | 4Laps |
| - | 28 | | | 中村 賢明 | TOM'S FORMULA F111 TOM'S FORMULA | - | d.n.s | - | - |
- Fastest Lap: CarNo. 5 ミハエル・サウター(G FORCE F111/3) 1'29/356 (4/17) 149.188km/h
- CarNo. 53は、FRJ競技規則第31条7(反則スタート)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 62は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.10.10(SC中の追い越し)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
岡山チャレンジカップレース第5戦 -RIJ- (2024/06/30) Final Race Weather:Cloudy Course:Wet
2024 Porsche Carrera Cup Japan Round 5 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 60 | Pro | 1 | 伊東 黎明 | SHOWA AUTO with BINGO RACIG | 16 | 26'55.346 | - | - |
| 2 | 7 | Pro | 2 | 山田 遼 | HYPER WATER Racing Team | 16 | 26'57.102 | 1.756 | 1.756 |
| 3 | 91 | Pro | 3 | 平安山 良馬 | Porsche Japan Junior Programme | 16 | 26'58.874 | 3.528 | 1.772 |
| 4 | 10 | Pro-Am | 1 | MOTOKI | 47TRADING with Rn-sports | 16 | 27'17.456 | 22.110 | 18.582 |
| 5 | 9 | Pro-Am | 2 | 武井 真司 | BINGO RACING | 16 | 27'22.340 | 26.994 | 4.884 |
| 6 | 77 | Pro-Am | 3 | 浜崎 大 | VOING with VENTIER | 16 | 27'22.794 | 27.448 | 0.454 |
| 7 | 66 | Am | 1 | BANKCY | BINGO RACING | 16 | 27'26.778 | 31.432 | 3.984 |
| 8 | 88 | Am | 2 | Tiger Wu | BINGO RACING | 16 | 27'32.432 | 37.086 | 5.654 |
| 9 | 45 | Am | 3 | 辻子 依旦 | PONOS RACING with CARGUY | 16 | 27'32.763 | 37.417 | 0.331 |
| 10 | 36 | Am | 4 | Sky Chen | SKY MOTORSPORTS | 16 | 27'49.449 | 54.103 | 16.686 |
| 11 | 17 | Am | 5 | IKEDA | HYPER WATER Racing Team | 16 | 27'58.859 | 1'03.513 | 9.410 |
| 12 | 16 | Am | 6 | Hiro | NGR | 15 | 27'07.559 | 1Lap | 1Lap |
| ---- 以上規定周回数(75% - 12 Laps)完走 ---- |
| - | 90 | Pro | - | 呉 良亮 | OPERA 90 RACING | 6 | 11'30.994 | 10Laps | 9Laps |
| - | 98 | Pro-Am | - | IKARI | BJRacing PORSCHE | - | d.n.s | - | - |
- Fastest Lap: CarNo. 60 伊東黎明(SHOWA AUTO with BINGO RACIG) 1'31.784 (5/16) 145.241 km/h
- レース6優勝 ジェシー・レイシー(Bionic Jack Racing)
-

「いいレースでした。スタートは良くなくて3位に落ちましたが、ペースは悪くなかったのですぐに(中村選手を)パスして、その後もプッシュしました。マイケルとの差は大きかったですが、エンジニアからの無線で彼に10秒ペナルティが課せられるとわかったので、そのギャップを2秒から3秒程度に保つようにマネジメントしました」
「レース中盤からはプッシュしたので何度かファステストラップを記録しましたが、ミスもしていました」
「レース中はタイヤを冷やすよう心がけました。レース3がこんなコンディションにならないといいのですが」
「レース3も予選2位からのスタートですが、まだまだ速くなれると思っているので、勝てるように頑張ります」
- レース6決勝2位 ミハエル・サウター(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)
-

「スタートシグナルが消える前にクラッチがつながってしまい、リヤタイヤが動いてしまいました。一度ストップしたんですが、ジャンプスタートを取られてしまいました。ペースは良かっただけに残念です」
「4秒くらいまで引き離すことが出来ましたが、10秒は難しかったです。レースの中盤からは雨が止んだのでプッシュすることが出来ましたが、終盤はタイヤの内圧が下がってしまい、それ以上ペースを上げることが出来ませんでした。表面もヒートアップしていたので、冷やしながら走りました」
「レース3も勝ちに行きたい。頑張ります」
- レース6決勝3位 セバスチャン・マンソン(BIRTH RACING PROJECT【BRP】)
-

「(中村選手との接触について)30秒のペナルティをもらうことになりました。がっかりしましたけど、レースでは多くのことを学ぶことが出来たので、レース自体はエンジョイできました。インシデントについて中村には謝罪しました」
「ここはいいサーキットで気に入っているので、次のレースも楽しみです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
Atsushi BESSHO

2024年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)第3戦のレース7決勝が6月30日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで行われ、予選2番手からスタートしたジェシー・レイシー(G FORCE F111/3)が今季初優勝を達成した。
レース7決勝は午前9時15分より18周で行われた。昨夜からの雨は一旦収まっているものの、路面はまだ濡れており、競技団からウェット宣言が出されるなか、各車ウェットタイヤを装着してスタートに臨んだ。
なお、予選3番手の堀尾風允(Sutekina Racing)は出走前にクラッチトラブルが発覚したため、残念ながら出走を取りやめている。

スタートでトップに立ったのはポールのサウター。中村賢明(TOM'S FORMULA F111)が2番手にジャンプアップし、レイシーは3番手で1周目を終えた。
中村を激しく追い上げるレイシーは2周目のヘアピンでインをつき、そのまま並走でリボルバーを立ち上がったが、このバトルはレイシーが勝利する。
一方、トップを快走するサウターに対しては競技団からはジャンプスタートの裁定が下り、10秒加算のペナルティが課せられた。これでサウターはレイシーに10秒以上の差をつけなければ勝利を手にできない状況となる。
3周を終えてのサウターのリードは2秒942。しかし2番手のレイシーが3周目、4周目とファステストラップを更新しながら追い上げたため、4周終わりでの差は2秒184となる。
その後も二人はファステストラップを更新し合いながら周回を重ねるが、徐々にサウターがリードを広げていき、15周を終えた時点でその差は4秒090差に。16周目には4秒524差にまで広げたサウターだったが、結局タイムペナルティ相当分のリードを築き上げることは叶わず、最後は4秒815差でフィニッシュ。
この結果、ジェシー・レイシーがここでFRJ初優勝を達成。ミハエル・サウターは10秒加算の結果2位となった。
なお、3位を走行していた中村賢明はファイナルラップのダブルヘアピン二つ目でセバスチャン・マンソンと接触、残念ながらここでストップしてしまった。マンソンは3位でチェッカーを受けたが、このアクシデントによりマンソンには30秒のペナルティが課せられた。しかしそれでもなお後続との差は大きく、彼がそのまま3位表彰台を得ることになった。
第3戦決勝レース8はこのあと午後1時35分より18周で行われる。






Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
OKAYAMAチャレンジカップレース第5戦 -RIJ- (2024/06/30) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 FORMULA REGIONAL JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 岡山国際サーキット 3.703km
| Pos | No | Cls | Cls Pos | Driver | Car Team | Lap | Time | Behind | Gap |
| 1 | 53 | | | ジェシー・レイシー | G FORCE F111/3 Bionic Jack Racing | 18 | 31'07.268 | - | - |
| 2 | *5 | | | ミハエル・サウター | G FORCE F111/3 BIRTH RACING PROJECT【BRP】 | 18 | 31'12.453 | 5.185 | 5.185 |
| 3 | *55 | | | セバスチャン・マンソン | G FORCE F111/3 BIRTH RACING PROJECT【BRP】 | 18 | 31'57.389 | 50.121 | 44.936 |
| 4 | 28 | | | 中村 賢明 | TOM'S FORMULA F111 TOM'S FORMULA | 17 | 29'42.514 | 1Lap | 1Lap |
| 5 | 45 | M | 1 | 辻子 依旦 | PONOS RACING PONOS RACING | 17 | 31'39.886 | 1Lap | 1'57.372 |
| 6 | 62 | | | 猪爪 杏奈 | ユピテル羽衣6 F111/3 HELM MOTORSPORTS | 17 | 32'18.222 | 1Lap | 38.336 |
| 7 | 23 | M | 2 | YUGO | S2R Racing N-SPEED | 15 | 32'28.396 | 3Laps | 2Laps |
| ---- 以上規定周回数(75% - 13 Laps)完走 ---- |
| - | 3 | | | 堀尾 風允 | Sutekina Racing SUTEKINA RACING TEAM | - | d.n.s | - | - |
- Fastest Lap: CarNo. 5 ミハエル・サウター(G FORCE F111/3) 1'41.809 (15/18) 130.939 km/h
- CarNo. 5は、FRJ競技規則第31条7(反則スタート)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
- CarNo. 55は、FRJ競技規則第5条1(他車との接触)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。

ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)は6月29日、岡山国際サーキットで第4戦の決勝を行い、ポールポジションからスタートした伊東黎明(SHOWA AUTO with BINGO RACIG)が、ポールトゥウインで開幕からの連勝を4と伸ばした。
決勝は午後3時にフォーメーションラップが始まる。上空には雲が広がりいくぶん涼しくなってきた。1周を回って14台がグリッドに着き、シグナルブラックアウトで決勝の幕が開いた。

ポールポジションの伊東黎明(SHOWA AUTO with BINGO RACIG)、予選2位の呉良亮(OPERA 90 RACING)は好スタートを切り、予選順位のまま1コーナーへ向かう。一方、同3位の平安山良馬(Porsche Japan Junior Programme)はスタートで出遅れた。同4位の山田遼(HYPER WATER Racing Team)もエンスト気味だったが、平安山の前に出ることに成功し、3位に順位を上げる。
オープニングラップを終えてトップは伊東、0秒9差で2位呉、さらに0秒6差で3位山田。平安山はスタートで5位まで落ちたが、一つポジションアップし、山田の後ろ1秒5差の4位につける。
トップに立った伊東はファステストラップを更新しながら逃げる。4周目にこのレースのファステストラップとなる1分32秒566をたたき出し、2位呉との差を1秒7に広げる。
2位呉も必死に伊東に食らいつき、少しずつタイム差を削り始める。7周目に1秒6、9周目に1秒5とわずかに接近するが、リアタイヤのグリップに問題を抱えており、10周目にオーバーステアを出すと、その差が1秒9と一気に広がった。この周、1秒前後で背後に従えていた3位山田にも0秒7差まで迫られることとなった。
ここからトップ伊東が逃げる一方、2位呉と3位山田の争いが勃発する。12周目のコントロールラインでその差は0秒1差となるが、1コーナで山田は呉をパスできず。バックストレートでも山田が呉のインをうかがうが、並びかけることができない。山田もリアタイヤのグリップダウンが進行し、追いつけどオーバーテークに至る決め手は見いだせないようだ。
結局、レースは17周を回って終了。優勝は伊東で開幕から無傷の4連勝を達成した。2位争いも順位は変わらず、2位が呉、3位が山田となった。4位の平安山は最終ラップで前の2台にようやく追いついてゴールを迎えた。
プロアマクラスはスタートで先行したポールシッターの武井真司(BINGO RACING)、クラス予選2位のMOTOKI(47TRADING with Rn-sports)、同3位の浜崎大(VOING with VENTIER)の接近戦となる。しかし、互いに決め手を欠き順位は変わらない。終盤には浜崎が遅れだし、武井とMOTOKIの争いとなるが、結局、優勝武井、2位MOTOKI、3位浜崎の順でゴールした。
アマクラスは、スタートで予選クラス2位のTiger Wu(BINGO RACING)が同ポールシッターのBANKCY(BINGO RACING)をかわしてトップに立つ。この2台は一時接近戦となるも、最終的にはTigerが抜けだし優勝した。2位にはBANKCYが入り、少し遅れて3位には辻子依旦(PONOS RACING with CARGUY)が入った。
第5戦は明日30日、午後0時から17周の決勝が行われる。予報は雨。ウエットの練習でも好調だったという伊東の開幕6連勝なるか、土をつける選手が現れるかに注目だ。


■決勝後ドライバーコメント
- 優勝 伊東黎明(SHOWA AUTO with BINGO RACIG)
-
「前回の富士は2戦とも至近距離のレースでしたが、今回は差をつけてゴールできたので、速さはあったと思います。前戦までの傾向で1周目にペースがあり、離すことができたので、自信を持って挑みました。そこで間が開き、流れを作ることができました。中盤以降はタイヤが厳しくなりましたが、後続よりドロップしなかったので、最後も安心して走ることができました。事前のテストの感じでタイヤ内圧低めがよかったので、決勝に反映しました。最初はグリップが無かったんですが、4周目くらいに内圧が来てグリップがきたので、そこから安定してタイムがでました。明日は雨予報ですが、金曜日の雨の感じだとパフォーマンスも高いですし、岡山もけっこう走っているので、雨でも勝ちます」
- 2位 呉良亮(OPERA 90 RACING)
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「スタートはまあまあ決まったんですが、リアタイヤがよくなくて、最初からずるずるいっていました。黎明君についていこうとしても、離されました。最期の方で山田くんにも追いつかれて、十何周は人間もきつくてヒイヒイいいながら抑えることに集中しました。防戦一方でしたね。あしたウエットですが、頑張ります」
- 3位 山田遼(HYPER WATER Racing Team)
-
「スタートはタイヤがすごくグリップして、エンストし、決まったとはいえません。平安山選手がミスして3位に上がっただけなので、そこはうれしくないです。予選がすべてでしたね。もうちょっと決め手を作って途中タイヤが残っているところで、一発いきたかったですね。みんな同じように、特にリアのタイヤが落ちてくるので、抜くのはきつかったです。走り込みとセットだしが1日みんなより少なかったので、それが出ました。あしたコンディションは分かりませんが、頑張るしかないです」



Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Keiichiro TAKESHITA