全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦は26日、大分県のオートポリスでノックアウト方式の公式予選を行い、1分28秒523で塚越広大(ダンディライアン)がポールポジションを獲得した。
午後になるとオートポリス上空の雲は厚くなってきた。しかし雨は落ちず、終始ドライでのノックアウト予選となった。Q1で14位以下が、Q2で9位~13位が、Q3で上位8台のスターティンググリッドが決定する。
■Q1
ノックアウト予選Q1は14時より20分間。
開始7分に、フリー走行から好調の松田次生(インパル)が午前中のトップを上回る1分29秒327を記録し、このセッションのリーダーとなる。
この後、全車ピットインをしこのセッション最後のアタックが始まる。ここでトップに立ったのは塚越広大(ダンディライアン)で1分29秒229。しかしこれをチームメートの伊沢拓也(同)が1分28秒928と28秒台に入るタイムで逆転。しかし、塚越はさらにタイムアップ。1分28秒692と圧倒し、このセッションをトップで締めくくった。
2位には伊沢、3位にはタイムを1分29秒327まで縮めた松田が入った。
安田裕信(コンドー)、中嶋大祐(ナカジマ)、嵯峨宏紀(ルボーセ)、折目遼(KCMG)がこのセッションでノックアウトされ14位~17位のグリッドが決定した。
■Q2
Q1終了から10分のインターバルで7分間のQ2が始まった。まずは伊沢が1分29秒112でトップに立つも、Q1と同じく塚越がこれを1分28秒856で逆転、このセッションもトップで締めくくった。2位には伊沢、3位にはロイック・デュバル(キグナス・スノコ)が入った。
このセッションでは、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(インパル)、小暮卓史(ナカジマ)、国本雄資(セルモ・インギング)、金石年弘(リアル)、そしてなんとアンドレ・ロッテラー(トムス)がノックアウトされ、9位から13位のグリッドが決定した。
■Q3
Q2から10分のインターバルで最終のQ3も7分間。やはり早々にアタックを開始した松田が1分29秒017でトップに立つ。これを1分 28秒523と本日最速となるタイムで逆転したのが好調の塚越。ノックアウト予選全セッションを制し、ポールポジションを確定した。
2位に入ったのはなんとQ2を最下位の8位で通過した山本尚貴(無限)。ホンダエンジン勢が1-2を決めた。3位には松田が滑り込み、4位以下は、大嶋和也(ルマン)、伊沢、デュバル、平手晃平(セルモ・インギング)、中嶋一貴(トムス)の順で、1~8位のグリッドが決定した。
決勝レースは明日27日、14時30分より54周で争われる。
※再車検で山本尚貴(無限)の車両がウイング高違反で失格となった。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum, Katsuhiko KOBAYASHI