全日本選手権フォーミュラニッポン第9戦の公式予選一回目が11月26日、鈴鹿サーキットで行われ、#8土屋武士(Team LeMans)が1分45秒241で暫定ポールを獲得した。
2番手は#23本山哲(Arting IMPUL)で1分45秒309、3番手は#19ブノワ・トレルイエ(mobilecast IMPUL)で1分45秒501だった。
2006年シーズンの最終戦を迎えた鈴鹿サーキットは朝から快晴。公式予選一回目開始時点での気温は17℃、路面温度は21℃と、好タイムの期待できる絶好のコンディションだ。
最初にコースインしたのは#3山本左近。前戦もてぎで初の表彰台をものにした山本だが、金曜日の合同テストでは14番手と、やや出遅れた印象だ。そのせいもあってか山本はこのセッションをタイヤ1セットのみで15周走りこみ、午後に賭ける作戦に出たようだ。
ここでのベストタイムはチェッカー間際に出した1分46秒073。12番手に終わった。
今回がフォーミュラでの最後のレースとなる服部尚貴もセッション序盤から果敢に攻め、開始15分でいち早く45秒台に入ってみせた。タイムは1分45秒881だ。
これを見て、それまで様子をうかがっていたトップドライバーたちも相次いでコースに飛び出して来た。中でも#8土屋、#23本山、#7片岡龍也の3人はアタック2周目から服部の区間タイムを上回るハイペースで攻め、土屋が45秒241、本山は45秒419を叩き出した。
片岡は残念ながらシケインで#19ブノワ・トレルイエと絡んでコースオフ。次の周で45秒台に乗せてきたが、この時点では5番手に留まった。
残り時間が10分を切ったところで#11平中克幸、#12高木虎之介のセルモ勢が2セット目のタイヤを投入、最後のアタックに取り掛かる。
続いて本山、クインタレッリ、土屋らも2セット目を履いてピットアウト。
これに続いたのが、それまで走っていなかった#31アンドレ・ロッテラーだ。
ロッテラーはいきなり45秒706で3番手に飛び込んできた。
本山は45秒309とタイムを伸ばしたが、土屋のタイムには僅かに及ばず、このセッション2番手に留まった。
このあたりから他のドライバーたちも相次いで2セット目を投入。チェッカー間際まで激しいタイムアタック合戦が繰り広げられ、上位10人が45秒台という接戦が展開されたものの、いずれも土屋がセッション前半に出したタイムを上回ることが出来ず、土屋の暫定ポールが確定した。
公式予選二回目は、今日午後2時15分より、45分間で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO(FMOTOR) / Photo: FMOTOR
